「飲食店の内装工事をしたいけれど、何に注意すればいいの?」
上記でお悩みではありませんか?
実際に現状「飲食店 内装」などで検索しても、ネット上にはパーソナルジムの内装・塗装・改装工事に関わったことがない方が執筆した記事や広告ページしかなく、こうした情報を鵜呑みにしてパーソナルジムの内装・改装工事に着手するのは危険です。
そこで、月間30万人以上が利用するフィットネスWEBメディア「FitMap」を運営するマーケティングのプロ・株式会社FiiTのメディア編集部が、飲食店の内装・塗装・改装工事で注意すべきポイントについて解説します。
これから飲食店の内装・改装工事を控えている方や、新たに飲食店の設立を計画されている方は必見です。
飲食店成功の鍵は内装にある
飲食店成功の鍵は内装にあると言っても過言ではありません。もちろんスタッフの接客・施術スキルも重要ですが、内装は提供するサービスと同等に重要な事項です。
実際に人気飲食店に通ってみると、そのほとんどが内装にこだわっていることが分かります。一見するとオシャな空間にしか見えない内装でも、様々なこだわりが施されていることが多いです。
飲食店を成功させるためには、新規顧客の獲得はもちろんのこと、リピート顧客を増やすことが重要。お客様に続けて通い続けてもらう環境を作るためには、飲食店の内装にこだわることが大切なのです。
飲食店の内装に関わる工事にかかる費用について
まずは飲食店の内装工事において最も重要である費用面についてお話ししていきたいと思います。
業者に依頼してから初めて費用を把握するより、あらかじめ概算費用を知っておいた方が予算組みにも大いに役立つはずです。
あくまで目安ですが、飲食店の内装・塗装・改装工事にかかる費用は下記の通りになります。
内装工事費(クロス貼り・床補強など総額) | 300〜800万円 |
電気・空調・換気設備工事費 | 160〜240万円 |
給排水設備工事費 | 60〜120万円 |
家具・健具工事費 | 30〜300万円 |
諸経費 | 30〜40万円 |
もちろん工事の規模や依頼する業者によって、金額も上下しますが、概ね300〜800万円ほどの費用が発生します。あくまで目安ですが、これらの費用を覚えておくだけで工事業者との価格交渉も非常にスムーズになるでしょう。
また見積もりの依頼は、必ず複数業者で行うことが大切です。提出された見積もり金額が相場からかけ離れていないかを知ることができます。さらに相見積もりを取っている旨を伝えることで、業者から不当な金額を請求されるのを予防することも可能です。
飲食店を運営していくうえで、内装工事は避けられない事案です。しかし「いかに費用を抑えられるか、いかに意図通りのデザインにできるか」が運営を成功するうえで非常に重要となってきます。予算組みや業者との交渉をしっかりと行い、少しでも費用を抑えられるように工夫しましょう。
飲食店の内装で気をつけるべき5つのポイント
本題である「飲食店の内装・塗装・改装工事で気をつけるべきポイント」についてお話ししていきたいと思います。
飲食店の開業もしくは改装において何の知識もなく、工事に着手するのは非常に危険です。必要以上の費用をかけてしまったり、想像した内装と違う仕上がりになってしまう可能性があります。
また工事の工程を全て業者に任せてしまうのもNGです。いくらプロといえど、何の説明もなしで依頼主のイメージを100%再現することはできません。工事業者と依頼主がしっかりとコミュニケーションを取ることで、理想通りの形で工事を終えることができます。
今回お話しする5つのポイントをしっかりと理解して、内装工事に着手してください。
- 理想とする店舗のコンセプトを決める
- 効率的な動線設計を意識する
- 居心地の良い環境作り
- 照明は、店舗の雰囲気を左右する
- 適切な内装業者の選択
それでは順に深堀していきます。
理想とする店舗のコンセプトを決める
まず初めに、どのような顧客層をターゲットにしたいか、料理やサービスなどのコンセプトを決めましょう。
飲食店には、カフェ、和食店、洋食店、イタリアン、中華料理店、バー、居酒屋など様々なジャンルがありますが、「一貫性のある独自の世界観」をもつことが顧客の注目を集めるポイントです。
「誰にどのような時間を過ごしてもらうか」コンセプトを明確にすることにより、内装業者との打ち合わせもスムーズに行うことができます。
頭の中で想像を膨らませるだけでなく、具体的に絵や言葉で紙に表してみることをオススメします。
効率的な動線設計を意識する
効率的な動線にすることは、顧客・従業員の両者にとって重要なことです。
顧客の動きを繋いだ線を「客動線」、従業員の動きを繋いだ線を「作業動線」といいます。
両者の動きを考慮し、以下3点を意識すると良いでしょう。
・顧客と顧客の席の間隔や通路を広くする。
・キッチン内では、料理を作る・盛り付け・食器洗いの動きが被らないようにする。
・レジは客席から離れた入り口の近くに配置する。
快適な空間にすることが、集客や売り上げのアップに繋がります。
居心地の良い環境作り
比較的に顧客が長居することが多い飲食店は、インテリア、天井、壁、床などの配色や用途を工夫すると良いでしょう。
インテリアは、長時間座っていても疲れにくい椅子にすると、料理や会話に集中でき、楽しく過ごすことができます。
配色は、白で清潔感を感じられたり、木目調で落ち着いた雰囲気を演出するなど、安心して過ごせる環境が大切です。
色を使いすぎてしまうと、落ち着きがなく、居心地が悪くなってしまうので、全体のバランスを見て配色を決めましょう。
料理やサービスの質だけではなく、こうした居心地の良い店舗作りが、リピート率にも反映されます。
照明は、店舗の雰囲気を左右する
照明の「明るさ」と「色」の使い方で、よりコンセプトにあった内装に仕上げることが可能になります。
高級感のある店舗にしたい場合は、オレンジ色の照明にし、通常より明るさを暗くします。
オレンジ色の照明は、ゆったりとした温もりのある雰囲気になります。
反対に、気軽に立ち寄れる若者層がターゲットの店舗にしたい場合は、白系の照明で店内全体を明るくします。
白系の照明は、料理を美味しく見せることもできます。
コンセプトにあった照明を選択しましょう。
適切な内装業者の選択
内装業者は金額の違いだけではなく、それぞれ独自の強みを持っています。
例えば、おしゃれなデザイン性の高い店舗にしたい場合、デザイナーなどが在籍していない施工メインの業者は、理想通りにならない可能性があります。
デザインの提案に積極的な専門の業者などがより良いでしょう。
ご自身の予算と合わせて、納得できる業者を選択することが重要です。
ホームページで実績を確認したり、直接問い合わせてみることが一番です。
飲食店の内装・設備費用を抑えるためのポイント
飲食店の内装・設備費用を抑えるためのポイントについて解説します。
飲食店の内装・設備費用を抑えるためのポイントは以下の5つです。
- デザインにこだわり過ぎない
- 居抜き物件を探す
- レンタル(リース)を利用する
- 複数の業者に相見積もりを依頼する
- 消耗品は卸売やセールを活用する
順に深堀して解説していきます。
デザインにこだわり過ぎない
飲食店の内装費用を抑えるために最も重要なことは、デザインにこだわり過ぎないことです。飲食店の集客を成功させるために店内デザインは非常に重要ですが、こだわり過ぎると内装費が大幅にアップする可能性があります。
飲食店のデザイン設計は、デザイナーに委託することが一般的ですが、基本的に修正回数が多くなるほどデザイン費用は上がっていきます。そのため出来るだけ少ない回数でデザイン設計を終わらせることがポイントです。そのためにも、あらかじめデザインコンセプトを明確にしておく必要があります。
またサロン内に使用するカラーが多くなるほど、塗装費用が高くなっていくので注意が必要です。コンセプト次第ですが、カラフルなサロンは避け、白や黒を基調としたシンプルなサロンに仕上げるのが費用を抑えるためのポイントになります。
居抜き物件を探す
飲食店の内装・塗装費用を出来るだけ抑えたいならば、居抜き物件を探すようにしましょう。新しく一から店舗を設計するよりも、圧倒的に内装・塗装費用を抑えることができます。
最もおすすめなのは、以前飲食店が入居していた物件です。既にサロン経営に適した内装になっているため、大幅な改築が必要ありません。ただし以前飲食店だった居抜き物件を自ら見つけるのは至難の技です。不動産業者などに依頼して、常に居抜き物件が出ないかをチェックしてもらいましょう。
また個人で飲食店を経営する場合には、美容室の居抜き物件を使用するのもおすすめです。個人経営で施術室の数が少ない場合には、美容室の居抜き物件を探してみましょう。
レンタル(リース)を活用する
レンタル(リース)を活用することも設備費用を抑えるためには有効な手段です。リースすることで、一度に発生する設備投資費用を抑えることに繋がります。
チェアやデスクなどもリースを活用することができます。デザインにこだわった家具の購入はかなりの出費ですが、リースを活用すれば大幅に費用を抑えることが可能です。
複数の業者に相見積もりを依頼する
内装工事を行う場合には、必ず専門業者に依頼するはずです。そこで、内装工事の費用を抑えるためにも複数の業者に相見積もりを依頼することをおすすめします。
内装工事には数百万円の費用が発生することがほとんど。業者によって金額は様々ですので、一社だけに絞らずに複数業者に相見積もりを依頼しましょう。内装工事の費用交渉ができるだけでなく、内装工事の相場を理解することにも繋がります。
ただし金額だけで工事業者を選択するのはNGです。施工内容や業者の評判などあらゆる点を考慮したうえで、内装工事を依頼する業者を選択しましょう。
消耗品は卸売やセールを活用する
飲食店に必要な設備には、様々なものが存在します。飲食店マシン・デスク・ベッド・チェアなどに加えて、電球・タオル・ティッシュペーパーなどの消耗品の購入も必須です。
そこで消耗品を購入する際には、卸売やセールなどを活用しましょう。卸売では購入個数が多い代わりに小売店で購入するよりも割安の料金設定となっています。
また『楽天市場』や『amazon』などのネットショプでも定期的に消耗品のセールイベントを行なっています。上手にセールを活用すれば大幅な経費節約に繋がるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は飲食店の内装で気をつけるべきポイントについて解説しました。
飲食店の経営を成功させるためには、内装などにこだわることは非常に重要です。
これから飲食店の開業を検討している人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
飲食店の内装に関するよくある質問
300〜800万円程度が相場です。
「理想とする店舗のコンセプトを決める」 「効率的な動線設計を意識する」 「居心地の良い環境作り」 「照明は、店舗の雰囲気を左右する」 「適切な内装業者の選択」 を見ておくと失敗しづらいです。
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