「野村総合研究所の離職率は高いのか」「NRIは激務で辞める人が多いのでは」と気になっていませんか。
結論からいうと、NRI公式のESGデータブック2025では、2024年度の離職率はNRI単体で5.4%、自己都合離職率はNRI単体で3.3%と確認できます。ただし、離職率は集計範囲や退職理由によって意味が変わるため、数字だけで「働きやすい」「やめた方がいい」と判断するのは危険です。
この記事では、NRI公式のESGデータブック、キャリア採用情報、有価証券報告書、厚生労働省の雇用動向調査をもとに、離職率の見方と応募前に確認すべき職場相性を整理します。
- NRI公式データで確認できる離職率と自己都合離職率が分かります
- 新卒3年後定着率や平均勤続年数をどう読むべきか整理できます
- 離職率だけでは見えない配属・評価・働き方の確認点が分かります
- 面接やカジュアル面談で聞くべき質問例を準備できます
参照元
この記事で確認した公式・公的情報
本記事では、口コミや推測ではなく、NRI公式のESGデータブック2025、キャリア採用メディア、有価証券報告書、厚生労働省の雇用動向調査を確認しています。
野村総合研究所の離職率は公式にどう確認できる?
野村総合研究所の離職率を見るときは、まず「NRI単体」なのか「国内グループ会社を含む総数」なのか、「離職率」なのか「自己都合離職率」なのかを分ける必要があります。
NRIのESGデータブック2025では、2024年度の離職率は総数5.8%、NRI単体5.4%、国内グループ会社7.2%です。自己都合離職率は総数3.6%、NRI単体3.3%、国内グループ会社4.7%とされています。応募者が見るべきなのは、数字の大小よりも対象範囲と退職理由です。
| 指標 | 2024年度の公式データ | 読み方の注意点 |
|---|---|---|
| 離職率(総数) | 5.8% | NRIと国内グループ会社を含む集計。定年退職者なども含む |
| 離職率(NRI単体) | 5.4% | NRI単体の数字。職種別・部門別の実態とは分けて見る |
| 自己都合離職率(NRI単体) | 3.3% | 定年退職者などを含まないため、退職不安の確認に使いやすい |
| 新卒採用3年後定着率 | 93.6% | 4月1日入社者を対象にした新卒データ。中途の定着とは別に見る |
自己都合離職率は退職不安を見る補助指標になる
離職率には、定年退職者、継続雇用の期間満了者、他社からの出向者の受入解除者が含まれる場合があります。一方、ESGデータブックで示される自己都合離職率は、それらを含まない指標として注記されています。
そのため、「自分も入社後に辞めたくなるのでは」と不安な人は、離職率だけでなく自己都合離職率も合わせて確認しましょう。NRI単体の自己都合離職率3.3%は、退職理由を切り分けて見るための重要な材料です。
新卒3年後定着率は高いが、中途応募では別の確認が必要
NRIのESGデータブック2025では、新卒採用3年後定着率は2024年度93.6%と示されています。直近5年度でも91.2%から94.1%の範囲で推移しており、新卒入社者が短期で大量に辞めていると即断する材料は弱いです。
ただし、新卒3年後定着率は新卒採用者の指標です。中途採用で応募する場合は、応募職種の期待役割、配属先の繁忙期、評価制度、顧客対応の負荷を別途確認する必要があります。
転職Tips
離職率は「誰が、なぜ辞めた数字か」から読む
離職率は便利な指標ですが、会社単体、グループ全体、新卒、中途、自己都合、定年退職込みで意味が変わります。
面接前には、見つけた数字の対象範囲をメモしてから質問すると、感覚的な不安を具体的な確認事項に変えられます。
離職率だけで「高い・低い」と判断しない理由
野村総合研究所の離職率は、全産業の離職率と単純比較して「高い」「低い」と決めるより、NRIの仕事特性とあわせて見る必要があります。NRIはコンサルティング、金融IT、産業IT、IT基盤など、専門性と成果責任が求められる領域を扱っています。
厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、全産業の離職率は14.2%とされています。ただし、この数字は産業・雇用形態・企業規模を横断した統計であり、NRI単体の職場相性をそのまま示すものではありません。比較は参考にしつつ、最終判断は応募職種の実態で行うことが大切です。
| 比較したい指標 | 確認できること | 判断時の限界 |
|---|---|---|
| NRI単体の離職率 | 会社全体の退職発生状況 | 職種別・部門別・年次別の違いは分からない |
| NRI単体の自己都合離職率 | 本人都合で辞めた人の比率を見る材料 | 退職理由の内訳や配属背景までは分からない |
| 新卒3年後定着率 | 新卒入社者の短期定着の傾向 | 中途入社者や経験者採用の定着とは異なる |
| 全産業の離職率 | 社会全体の目安 | 業界・職種・企業規模が異なるため直接比較しにくい |
平均勤続年数13.9年も補助材料として見る
NRIの2025年3月期有価証券報告書およびキャリア採用メディアでは、NRI単体の平均勤続年数は13.9年、平均年齢は39.9歳、従業員数は7,645人と確認できます。
平均勤続年数は離職率そのものではありませんが、社員がどれくらい在籍している傾向があるかを見る補助材料になります。一方で、平均値は長く勤める人の影響を受けるため、応募職種の定着状況までは分かりません。
キャリア採用比率から中途入社後の環境も確認する
ESGデータブック2025では、2024年度のNRI単体採用者数673人のうち、新卒採用者数486人、中途採用者数187人とされています。キャリア採用も一定数行われているため、中途入社者がいる環境かどうかは確認材料になります。
ただし、中途入社者数があることと、自分の職種で働き続けやすいことは別です。中途応募では、入社後の立ち上がり支援、期待される成果、評価タイミング、既存メンバーとの役割分担を確認しましょう。
離職率や定着率を見ても、自分の希望条件に合う求人かまでは判断しきれません。NRIを含むIT・コンサル系企業で迷う場合は、希望職種、働き方、評価軸、将来の転職可能性まで整理してから比較すると判断しやすくなります。
野村総合研究所で離職率が気になる人が確認すべき働き方
離職率が気になる人ほど、数字の確認で止まらず「自分が辞めたくなりそうな理由」を先に言語化することが重要です。NRIのワークスタイルでは、アソシエイト以上に裁量労働制が適用され、業務の進め方や時間配分を本人の裁量・自己管理に委ねる制度と説明されています。
裁量がある環境は、成長機会や柔軟性につながる一方で、自己管理、成果責任、顧客対応の負荷を感じやすい人もいます。離職率より先に、自分が負担に感じる働き方の条件を確認することが、入社後ギャップを減らします。
| 確認したい不安 | 見るべき情報 | 面接・面談で聞くこと |
|---|---|---|
| 激務ではないか | 裁量労働制、繁忙期、顧客対応 | 配属予定部署の繁忙期と業務量の波を確認する |
| 成果主義についていけるか | 評価制度、役割、ミッション | 入社後半年から1年で期待される成果を確認する |
| 専門性をキャッチアップできるか | 研修、OJT、アサイン、育成制度 | 未経験領域を担当する場合の支援体制を確認する |
| 長く働けるか | 配属、異動、働き方、キャリアパス | 同職種の中途入社者がどのように定着しているか聞く |
転職裏情報
離職率が低くても自分に合うとは限らない
会社全体の離職率が低い企業でも、配属先の顧客、プロジェクトの納期、評価基準、上司との相性によって働きやすさは変わります。
低い離職率は安心材料の一つに留め、応募職種のリアルな働き方を確認する姿勢が必要です。
野村総合研究所に向いている人・慎重に考えたい人
NRIは、難度の高い課題に向き合いながら専門性を高めたい人には魅力的な環境になり得ます。一方で、安定した大企業に入れば受け身でも働きやすいと考えている人は、期待値の調整が必要です。
離職率を見て安心するか不安になるかより、自分の仕事観とNRIの働き方が合うかを判断しましょう。
| 向いている可能性がある人 | 慎重に考えたい人 |
|---|---|
| 専門性を高めて市場価値を上げたい人 | 決まった範囲の仕事だけを安定して続けたい人 |
| 裁量と成果責任をセットで受け止められる人 | 時間管理や優先順位づけを会社に任せたい人 |
| 顧客課題に深く入り、責任ある案件を経験したい人 | 顧客折衝や納期プレッシャーを避けたい人 |
| 評価基準や期待役割を確認しながら成長したい人 | 評価や昇格の不確実性を大きなストレスに感じる人 |
離職率が不安な人は「辞める理由」を先に分解する
「離職率が高いか低いか」だけでは、入社後に自分が続けられるかは分かりません。退職につながりやすい理由を、働き方、評価、配属、スキル、生活リズム、人間関係に分けて考えると、応募前の質問が具体的になります。
たとえば「激務が不安」なら、平均残業時間だけでなく、繁忙期、顧客都合の対応、休日対応の有無、裁量労働制の運用を確認します。「成果主義が不安」なら、評価基準、入社後の期待値、フィードバック頻度を確認しましょう。
テンプレート
離職率が不安なときの面談質問例
配属予定部署では、中途入社者が最初の半年でつまずきやすい点は何ですか。
同じ職種の方が長く働いている理由と、退職につながりやすい理由を教えてください。
繁忙期の働き方、顧客対応、休日対応の有無を確認したいです。
入社後1年目に期待される成果と、評価で重視される観点を教えてください。
裁量労働制の対象になる場合、日々の働き方や自己管理で注意すべき点はありますか。
応募前チェックリスト:離職率と一緒に見るべき項目
野村総合研究所の離職率を調べた後は、応募職種の求人票と面談で確認すべき項目を整理しましょう。数字は入口であり、最終判断は自分の希望条件と職場環境の一致度で行います。
- 応募職種の仕事内容と、実際に担当するプロジェクトの種類
- 配属予定部署の繁忙期、顧客対応、納期プレッシャー
- 裁量労働制や勤務時間制度の対象範囲と運用
- 入社後半年から1年で期待される成果
- 中途入社者のオンボーディング、研修、フォロー体制
- 評価基準、昇格要件、賞与や報酬への反映
- 異動、転勤、担当領域変更の可能性
- 長く働いている人の共通点と、退職につながりやすい要因
特に中途採用では、同じNRIでも職種や部署によって期待される経験が変わります。離職率の公式データで全体像を確認したうえで、求人票、面接、労働条件通知書で個別条件を確認してください。
まとめ:野村総合研究所の離職率は数字の範囲と職場相性で見る
野村総合研究所の離職率は、NRI公式のESGデータブック2025で2024年度NRI単体5.4%、自己都合離職率3.3%と確認できます。新卒採用3年後定着率は93.6%で、平均勤続年数は13.9年です。
これらの数字だけを見ると、NRIを「辞める人が多い会社」と単純に断定する材料は強くありません。一方で、NRIは専門性、裁量、成果責任、顧客対応が求められる仕事も多いため、離職率が低めに見えても自分に合うとは限らない点に注意が必要です。
応募前は、離職率の対象範囲を確認したうえで、配属、働き方、評価、育成、裁量労働制、繁忙期を具体的に質問しましょう。数字を安心材料で終わらせず、自分が働き続けられる条件を言語化することが、後悔しない企業選びにつながります。
離職率の数字を見ても判断に迷う場合は、希望条件、職種相性、入社後に不安な点を一度整理してから求人を比較しましょう。FiiTJOBでは、応募前の不安を言語化しながら、あなたに合う働き方を探す相談ができます。