デシル分析

デシル分析とは、顧客分類の一つであり、【全顧客の購入金額などを元に上位から10等分して各グループ（デシル）の購入比率や売上構成比などを分析すること】を指す。「デシル」の語源はラテン語で「10分の1」の意味で、この分析方法の由来となっている。デシル分析の目的は、現状の顧客層を詳しく把握し、特に優良顧客層に集中的な施策を実施することで、効率の良いマーケティング活動を行うことである。デシル1やデシル2などの、購入金額の大きなグループほど購買力があり、売上に貢献していると言える。そのため、マーケティング施策やプロモーションを行う際にも、購買力の高いグループを優先した方が高い効果を期待することができる。販促活動の費用対効果を改善したり、売上構造分析として活用することで、自社の課題を発見することもできる。類似の分析方法に「ABC分析」があるが、ABC分析では３ランクに分類するところ、デシル分析では10ランクに分類するため、デシル分析の方がより詳細に各顧客層像を把握することができる。