「36歳の平均年収はいくら?」「自分の年収は同年代より低いのでは」と気になっている人は多いはずです。

ただし、公的統計では36歳単年ではなく、35〜39歳などの年齢階級で公表されることが多いため、36歳の平均年収は35〜39歳の統計を目安に、職種や働き方の違いも合わせて見ることが大切です。

この記事では、国税庁「民間給与実態統計調査」と厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとに、36歳の年収目安、手取り、平均より低い・高い場合の考え方、転職前に確認したい給与条件を整理します。

  • 36歳の年収を公的統計で見るときの基準が分かる
  • 平均給与と月額賃金の違いを混同せずに比較できる
  • 平均より低い場合に見直すべき条件が分かる
  • 年収アップを狙う転職で確認すべき項目が整理できる

36歳の平均年収は35〜39歳の統計で見る

36歳の平均年収を考えるときは、まず「36歳だけの正確な平均」を探しすぎないことが重要です。国の統計では、年齢を5歳刻みなどの階級で集計することが多く、36歳は35〜39歳区分に含めて見るのが現実的です。

国税庁の令和6年分「民間給与実態統計調査」では、1年を通じて勤務した給与所得者の35〜39歳の平均給与は482.1万円です。男女別では男性573.8万円、女性351.3万円と差があります。

一方、厚生労働省の令和7年「賃金構造基本統計調査」では、一般労働者の35〜39歳の賃金は男女計で月34.06万円、男性36.62万円、女性29.24万円です。これは主に月額の賃金を見る統計で、国税庁の年収データとは対象や含まれる項目が異なります。

出典 対象 35〜39歳の目安 見るときの注意点
国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査 1年を通じて勤務した給与所得者 平均給与482.1万円 賞与などを含む年収ベースの目安として使いやすい
国税庁 同調査 男性 35〜39歳男性 平均給与573.8万円 管理職比率、残業、業界差などの影響を受ける
国税庁 同調査 女性 35〜39歳女性 平均給与351.3万円 雇用形態、時短勤務、産休・育休後の働き方などの影響を受ける
厚生労働省 令和7年 賃金構造基本統計調査 一般労働者の35〜39歳 賃金月34.06万円 賞与込みの年収ではなく、月額賃金の比較に向く

参照元

平均給与と賃金月額は分けて見る

国税庁の民間給与実態統計調査は、給与所得者の年間給与を見るときに使いやすい統計です。厚生労働省の賃金構造基本統計調査は、性別、企業規模、産業、雇用形態などで月額賃金を比較するときに役立ちます。

36歳の年収判断では、国税庁の年収ベースの平均と、厚生労働省の月額賃金を同じ数字として扱わないことが大切です。

36歳の平均年収を見るときの注意点

36歳は、社会人経験が10年以上になり、役職、専門性、家庭事情、転職経験によって年収差が広がりやすい時期です。平均年収だけで「高い」「低い」と決めると、判断を誤りやすくなります。

36歳単年ではなく幅で見る

36歳は35〜39歳区分の前半にあたります。35〜39歳の平均給与482.1万円をそのまま36歳全員の基準にするのではなく、400万円台前半〜500万円台前半など、働き方に応じた幅で見るほうが現実的です。

特に、転職直後、未経験職種への転職、時短勤務、地方勤務、賞与が少ない会社では、平均より低く見えることがあります。反対に、大企業、専門職、営業職、管理職候補、夜勤や手当が多い仕事では平均を上回ることもあります。

平均年収と中央値は同じではない

平均値は、高年収層に引っ張られやすい指標です。そのため、平均より少し低いだけで「自分は遅れている」と決めつける必要はありません。

本当に確認すべきなのは、同じ職種・同じ地域・同じ働き方の中で、自分の給与が妥当かどうかです。平均年収は入口として使い、最終的には求人票や給与明細の内訳で判断しましょう。

男女差・雇用形態差・企業規模差を分ける

35〜39歳の平均給与は、男女別で大きく異なります。また、正社員・正職員、正社員以外、企業規模、業界、職種によっても年収の出方は変わります。

  • 正社員として昇給・賞与があるか
  • 基本給に対して賞与や残業代の比率が高すぎないか
  • 企業規模や業界の給与水準が自分の希望と合うか
  • 資格手当、夜勤手当、役職手当、地域手当があるか
  • 今後の昇給基準や評価制度が明確か

転職Tips

平均より低い理由を「能力不足」と決めつけない

36歳で平均年収より低い場合でも、職種、地域、雇用形態、残業の少なさ、賞与の有無、家庭事情による働き方の調整など、理由はいくつもあります。

年収を上げたいときは、今の年収額だけでなく、給与が上がりにくい構造になっていないかを確認することから始めましょう。

36歳の手取り目安と生活感

平均年収を確認したら、次に見るべきなのは手取りです。求人票や源泉徴収票の年収は、税金や社会保険料が引かれる前の額面であることが多く、実際に使える金額とは差があります。

手取りは扶養、居住地、社会保険料、賞与比率、住民税、各種控除で変わります。ここでは、ざっくりと額面年収の75〜85%程度を年間手取りの目安として見ます。

額面年収 年間手取りの目安 月の手取りイメージ 確認したいこと
400万円 約300万〜340万円 約25万〜28万円 賞与込みか、月給中心か
450万円 約337万〜382万円 約28万〜31万円 残業代や手当の比率
500万円 約375万〜425万円 約31万〜35万円 賞与が何か月分か
600万円 約450万〜510万円 約37万〜42万円 管理職手当や固定残業代の扱い

同じ年収500万円でも、賞与が大きい会社では毎月の手取りが低く見えます。反対に、賞与が少なく月給が高い会社では、毎月の生活は安定しやすい一方で、年間の伸びしろが限られることもあります。

36歳で求人を比較するときは、年収総額だけでなく、月給、基本給、賞与、固定残業代、手当、退職金制度を分けて見ることが重要です。

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平均より低い・高いときの転職判断

36歳で平均年収と自分の年収を比べる目的は、落ち込むことではありません。今の会社で上がる余地があるのか、別の環境のほうが経験を評価されやすいのかを判断するために使います。

平均より低い場合に確認したいこと

平均より低いと感じたら、まず年収が低く見える理由を分解しましょう。仕事内容に対して給与が低いのか、残業が少なく働き方を優先しているのか、賞与が少ないのかで判断は変わります。

  • 基本給が何年も上がっていない
  • 評価制度や昇給基準が分かりにくい
  • 責任や業務量が増えているのに給与が変わらない
  • 資格や経験が給与に反映されていない
  • 賞与や手当の説明が曖昧で、年収の見通しが立てにくい

これらに当てはまる場合は、すぐ退職を決める前に、同じ経験をより評価してくれる求人があるかを比較する価値があります。

平均より高い場合に見落としやすいこと

平均より高い年収でも、条件の中身は確認が必要です。長時間労働、休日出勤、成果給の変動、転勤範囲、固定残業代の比率が大きい場合、年収だけでは働き続けやすさを判断できません。

年収が高い理由が、自分にとって納得できる責任・働き方・将来性とつながっているかを確認しましょう。

転職裏情報

36歳は「即戦力」だけでなく「続けられる条件」も見られる

36歳の転職では、経験やスキルが評価されやすい一方で、企業側は入社後に長く活躍できるかも見ています。

年収アップを狙う場合でも、職務内容、評価基準、マネジメント有無、勤務地、シフト、家庭との両立まで確認しておくと、入社後のミスマッチを減らしやすくなります。

36歳から年収を上げる求人比較のポイント

36歳から年収を上げたい場合、求人票の「想定年収」だけを見ると判断がぶれます。特に、経験者採用では、どの経験がどの職種・役割で評価されるかによって提示条件が変わります。

確認項目 見るポイント 質問例
給与内訳 基本給、固定残業代、各種手当、賞与 月給のうち基本給はいくらですか
評価制度 昇給回数、評価項目、役職登用 入社後1〜3年で給与はどう変わりますか
経験評価 前職経験、資格、マネジメント経験 私の経験はどの等級や役割で評価されますか
働き方 残業、夜勤、休日、勤務地、転勤範囲 繁忙期の残業や休日出勤はどの程度ありますか
将来性 資格支援、専門性、管理職ルート どのスキルが昇給や役職につながりますか

介護・福祉・医療周辺の仕事では、夜勤手当、資格手当、処遇改善関連の手当、賞与、シフト、勤務地によって年収が変わります。求人票の総額だけでなく、自分が無理なく続けられる働き方で年収が上がるかを確認してください。

テンプレート

36歳の求人比較で使える確認メモ

現在の額面年収:___万円、月の手取り:約___万円です。

上げたい条件:基本給、賞与、手当、働き方のうち重視したいのは___です。

活かしたい経験:前職で評価されていた業務・資格・役割は___です。

避けたい条件:年収が上がっても、___が大きく悪化する求人は避けたいです。

面接で確認すること:給与内訳、固定残業代、賞与、昇給基準、勤務地、シフトを確認します。

まとめ:36歳の平均年収は比較より条件整理に使う

36歳の平均年収は、36歳単年で断定するより、35〜39歳の公的統計を目安に見るのが現実的です。国税庁の令和6年分調査では35〜39歳の平均給与は482.1万円、厚生労働省の令和7年調査では35〜39歳の一般労働者の賃金は月34.06万円です。

ただし、平均年収は職種、業界、雇用形態、企業規模、賞与、残業、手当で大きく変わります。平均より上か下かだけで判断せず、給与の内訳と今後の伸びしろを分けて見ることが大切です。

今の年収に不安があるなら、まずは基本給・賞与・手当・評価制度・働き方を分解し、同じ経験をより評価してくれる求人があるかを比較しましょう。

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