「本田技研工業の年収は高いのか」「Hondaへ転職するとどれくらいの給与水準を期待できるのか」と気になっていませんか。
結論からいうと、本田技研工業株式会社の平均年間給与は2025年3月期有価証券報告書で8,955千円です。万円換算では約896万円となります。
ただし、この数字は本田技研工業株式会社単体の提出会社平均です。若手社員、中途入社直後、Hondaグループ会社、職種別の提示年収をそのまま表すものではありません。
この記事では、Hondaの公式情報と公的情報をもとに、平均年収の見方、採用ページで確認できる給与条件、転職前の確認ポイントを整理します。
- 有価証券報告書に基づく本田技研工業の平均年収
- 平均年収と自分の提示年収を混同しない見方
- 初任給・賞与・勤務時間・休日休暇などの採用条件
- モビリティメーカーで年収を見るときの事業・職種の違い
- オファー面談で使える給与確認テンプレート
参照ポイント
平均年収は「本田技研工業株式会社の提出会社平均」として読む
第101期有価証券報告書では、本田技研工業株式会社の従業員数が32,088人、平均年齢が44.5歳、平均勤続年数が21.3年、平均年間給与が8,955千円と記載されています。
平均年間給与は賞与および基準外賃金を含むと注記されています。個別の提示年収ではなく、会社全体の給与水準を知る入口として使いましょう。
本田技研工業の平均年収は約896万円
本田技研工業の2025年3月期有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は8,955千円です。国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円とされているため、本田技研工業の提出会社平均は民間平均より高い水準に見えます。
ただし、比較するときは対象の違いに注意が必要です。国税庁の平均給与は幅広い事業所・雇用形態を含む統計であり、本田技研工業の平均年間給与は上場会社の提出会社平均です。
| 確認項目 | 2025年3月期の開示値 | 見方 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 8,955千円 | 万円換算で約896万円 |
| 平均年齢 | 44.5歳 | 若手社員だけの平均ではない |
| 平均勤続年数 | 21.3年 | 長期勤続者を含む平均 |
| 提出会社従業員数 | 32,088人 | 本田技研工業株式会社単体の人数 |
| 連結従業員数 | 194,173人 | Hondaグループ全体の就業人員 |
平均年収を見るときは、平均年齢44.5歳・平均勤続21.3年の社員構成を含む数字である点を押さえましょう。転職者に提示される年収は、職種、経験、役割、勤務地、配属事業、評価、賞与、時間外勤務で変わります。
転職Tips
平均年収は「自分の年収予測」ではなく「給与水準の目安」
平均年間給与は会社全体の水準を知るには便利ですが、自分の入社時年収をそのまま予測する数字ではありません。応募前は求人票、面接、オファー面談で、等級・職種・賞与・手当を分けて確認しましょう。
本田技研工業の年収を見るときは事業セグメントも確認する
Hondaグループは、二輪事業、四輪事業、金融サービス事業、パワープロダクツ事業及びその他の事業で構成されています。有価証券報告書の連結会社の状況では、2025年3月31日時点の連結従業員数は194,173人です。
同じHondaグループでも、配属される事業や職種によって、扱う製品、顧客、勤務地、海外との関わり、繁忙期、評価される専門性が変わります。
| セグメント | 連結従業員数 | 年収を見るときの観点 |
|---|---|---|
| 二輪事業 | 49,548人 | 二輪車、ATV、関連部品、グローバル市場との関わり |
| 四輪事業 | 133,665人 | 完成車、電動化、ソフトウェア、生産、販売の幅広さ |
| 金融サービス事業 | 2,519人 | 販売金融、リース、顧客・販売会社支援 |
| パワープロダクツ事業及びその他の事業 | 8,441人 | 汎用製品、マリン、航空、その他新領域との関わり |
| 連結合計 | 194,173人 | 提出会社平均とは対象が異なる |
転職裏情報
モビリティ企業は「会社名」より「事業と職種」で働き方が変わる
Hondaのようなグローバルメーカーでは、研究開発、生産技術、品質、購買、営業、DX・IT、法務、経理、人事などで評価軸が異なります。
平均年収だけで判断せず、配属事業・職種・勤務地・海外対応の有無をセットで確認することが、入社後のギャップを減らす近道です。
本田技研工業の初任給・賞与・勤務条件の見方
Hondaの新卒採用サイトでは、本田技研工業、本田技術研究所、ホンダ・レーシング、ホンダアクセスの4社が合同で採用活動を行うと案内されています。応募時は、募集会社と配属先を分けて確認することが大切です。
採用ページでは2025年度実績の給与や賞与も掲載されています。初任給は若手層の基準を把握する手がかりになりますが、中途採用者の提示年収を直接示すものではありません。
| 項目 | 採用ページで確認できる内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 初任給 | 学部/高専専攻科卒270,000円、修士了295,700円 | 2025年度実績。職種・会社・採用区分で最新条件を確認 |
| 賞与 | 年2回(6月・12月)、2025年度実績6.9ヶ月 | 初年度算定、評価反映、業績連動の有無を確認 |
| 給与改定 | 年1回(6月) | 昇給・昇格の評価基準を確認 |
| 勤務時間 | 8時間。時間帯は勤務地により異なる | 事業所・職場による違いを確認 |
| フレックスタイム制 | 事業所・職場により適用 | 対象職場、月度の所定労働時間、実運用を確認 |
| 休日休暇 | 年間休日121日、年次有給休暇、特別休暇など | 祝日稼働、大型連休、職場カレンダーを確認 |
参照ポイント
採用条件は「平均年収」と分けて読む
有価証券報告書の平均年間給与は会社全体の実績値、採用ページの給与条件は応募者向けの条件情報です。どちらも重要ですが、役割が異なります。
転職時は、求人票の想定年収、入社時の等級、賞与算定、残業代、勤務地、福利厚生の適用範囲を分けて確認しましょう。
本田技研工業へ転職するときの年収確認ポイント
本田技研工業の平均年収は高水準に見えますが、転職判断では「自分に提示される条件」を確認することが重要です。特にHondaは事業領域、職種、勤務地、国内外の関わりが広いため、年収の内訳や働き方が変わります。
厚生労働省の「確かめよう労働条件」でも、求人票や募集要項、労働条件通知書などで労働条件を確認する重要性が示されています。
| 確認項目 | 確認したいこと | 質問例 |
|---|---|---|
| 基本給 | 月給のうち固定で支払われる部分 | 提示年収の基本給はいくらですか |
| 賞与 | 算定基準、支給月、業績連動の有無 | 賞与は何か月分想定で提示年収に含まれていますか |
| 時間外勤務 | 残業代の扱い、平均残業時間、繁忙期 | 部署の通常期・繁忙期の時間外勤務はどの程度ですか |
| 勤務地 | 初任地、転勤、研究所・製作所・本社の可能性 | 入社後の勤務地と転勤可能性を教えてください |
| 配属事業 | 二輪、四輪、金融、パワープロダクツなどの違い | 配属事業ではどの専門性が評価されますか |
| 評価制度 | 昇給・昇格の条件、成果評価、異動 | 入社後の等級と昇格目安はどのように決まりますか |
転職Tips
提示年収は「総額」より先に内訳を見る
高い提示年収に見えても、賞与比率が高い、残業代を含む、勤務地手当が限定的、福利厚生の対象条件がある、といったケースがあります。
基本給・賞与・残業代・手当・福利厚生を分解して確認すると、入社後の手取りや働き方を具体的に判断しやすくなります。
参照ポイント
労働条件は書面で確認する
転職では、面接中の口頭説明だけで判断せず、求人票、募集要項、オファーレター、労働条件通知書で条件を確認しましょう。
賃金、労働時間、勤務地、業務内容、契約期間、休日、社会保険などは、入社後の生活に直結します。
本田技研工業の年収が合う人・慎重に見たい人
本田技研工業の年収水準は、二輪・四輪・電動化・ソフトウェア・生産技術・グローバル事業などの領域で専門性を高めたい人にとって魅力的に映りやすいです。
一方で、事業や職種の幅が広く、勤務地や顧客市場も変わるため、年収だけでなく仕事内容と生活条件の相性を確認することが欠かせません。
| タイプ | 合いやすい理由 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| モビリティ領域で専門性を伸ばしたい人 | 二輪、四輪、電動化、ソフトウェア、生産技術などの職種がある | 希望職種でどの技術・経験が評価されるか |
| グローバル事業に関わりたい人 | 世界各地の市場、生産、販売、研究開発と関わる可能性がある | 語学、海外勤務、出張、時差対応の有無 |
| 長期的なキャリア形成を重視する人 | 平均勤続年数が21.3年で、長期勤続者を含む企業 | 異動、昇格、専門職・管理職のキャリアパス |
| 勤務地を強く限定したい人 | 国内外に拠点があり、職種や事業で勤務地が変わる | 初任地、転勤範囲、研究所・製作所・本社配属の可能性 |
| 短期で年収だけを上げたい人 | 役割・等級・賞与・評価に左右される | 入社時等級、昇給幅、賞与評価、残業代の扱い |
転職裏情報
大手モビリティ企業転職では「年収」より「評価される経験」を先に合わせる
大手メーカーでは、同じ開発・営業・品質・ITでも、扱う製品や市場によって求められる経験が変わります。年収交渉の前に、自分の経験がどのポジションで最も評価されるかを確認しましょう。
職務経歴書では、担当製品、顧客、工程、品質基準、KPI、改善実績、マネジメント範囲を具体化すると、提示条件の納得感を高めやすくなります。
本田技研工業の年収確認で使えるテンプレート
応募前後で確認すべき内容を整理しておくと、平均年収と自分の条件を混同しにくくなります。面接やオファー面談では、次のように聞くと具体的な情報を得やすくなります。
テンプレート
オファー面談で年収内訳を確認する質問
提示年収の内訳について、基本給、賞与想定、時間外勤務手当、その他手当に分けて教えていただけますか。
賞与はどの評価期間・評価指標に基づいて決まり、初年度はどのように算定されますか。
入社時の等級と、次の昇格・昇給に必要な期待役割を教えてください。
配属予定部門の通常期・繁忙期の時間外勤務や休日対応の目安を確認できますか。
テンプレート
応募前に求人票を確認するチェックリスト
想定年収の下限・上限と、自分の経験で想定されるレンジを確認する。
勤務地、転勤範囲、配属事業、職務内容、評価制度を確認する。
残業代、賞与、住宅手当、育児・介護手当、通勤手当などの適用条件を確認する。
入社後に求められる成果、担当範囲、関係部門、海外対応の有無を確認する。
まとめ:本田技研工業の年収は平均約896万円。ただし提示条件は個別に確認する
本田技研工業株式会社の2025年3月期有価証券報告書では、提出会社の平均年間給与は8,955千円、平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は21.3年です。会社全体の給与水準を見ると、高い水準にある企業といえます。
一方で、この平均は本田技研工業株式会社単体の提出会社平均であり、職種別・中途採用者別・グループ会社別の年収を示すものではありません。転職では、平均年収を参考にしつつ、求人票とオファー面談で自分に提示される条件を確認しましょう。
本田技研工業の年収を見るときは、平均年間給与、配属事業、職種、勤務地、賞与、時間外勤務、評価制度をセットで確認することが大切です。