BIPROGYの年収を調べるときは、口コミだけで判断せず、まず有価証券報告書の平均年間給与と、採用情報に載っている初任給・中途求人の給与条件を分けて見ることが大切です。
BIPROGY株式会社の2025年3月期有価証券報告書では、提出会社の平均年間給与は8,462,098円、つまり約846.2万円です。ただし、この金額はBIPROGY単体の平均であり、連結グループ全体や個別求人の提示年収をそのまま示すものではありません。
この記事では、公式情報と公的統計をもとに、次の点を整理します。
- BIPROGYの平均年収がどの水準にあるか
- 新卒の通常コースとプロフェッショナル社員の基本給
- 中途採用で確認できる月給目安と賞与条件
- 応募前に確認すべき給与・働き方のポイント
参照元
この記事で確認した一次情報
BIPROGYの有価証券報告書、公式会社概要、新卒採用・新卒プロフェッショナル社員採用、キャリア採用求人、国税庁の民間給与実態統計調査、厚生労働省の労働条件確認情報を参照しています。
BIPROGYの平均年収は約846.2万円
BIPROGY株式会社の2025年3月期有価証券報告書では、提出会社の従業員数は4,254人、平均年齢は46.4歳、平均勤続年数は20.8年、平均年間給与は8,462,098円です。
| 項目 | 公式情報の数値 | 見るときの注意点 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 8,462,098円 | 休業者を除いて算出 |
| 万円換算 | 約846.2万円 | 提出会社単体の平均 |
| 平均年齢 | 46.4歳 | 若手・中堅の個別年収とは一致しない |
| 平均勤続年数 | 20.8年 | 長期勤務者を含む平均 |
| 提出会社の従業員数 | 4,254人 | BIPROGY単体の人数 |
| 連結従業員数 | 8,362人 | グループ会社を含む人数 |
ここで重要なのは、846.2万円は「BIPROGY株式会社単体の平均」であり、全社員や応募者に同じ金額が提示されるわけではないことです。職種、等級、経験、勤務地、残業、賞与評価によって個人の年収は変わります。
国税庁の平均給与と比べると高い水準
国税庁の令和6年分「民間給与実態統計調査」では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円、正社員の平均給与は545万円です。
| 比較対象 | 平均給与 | BIPROGY平均との差 |
|---|---|---|
| BIPROGY 提出会社平均 | 約846.2万円 | – |
| 民間給与所得者全体 | 478万円 | 約368.2万円高い |
| 正社員平均 | 545万円 | 約301.2万円高い |
比較すると、BIPROGYの提出会社平均は全国平均より高い水準です。ただし、国税庁の平均給与は業種・年齢・企業規模を横断した統計のため、比較は水準感をつかむための目安として使いましょう。
転職Tips
SIerの年収は「役割」と「案件責任」で見る
SIerやITサービス企業では、職種名だけでなく、担当する顧客、プロジェクト規模、PM・リーダー経験、要件定義・設計・運用保守の範囲が評価に影響します。平均年収だけでなく、自分がどの役割で採用されるのかを確認しましょう。
新卒初任給は通常コースとプロフェッショナル社員で異なる
BIPROGYの新卒採用では、通常の募集コースと、新卒プロフェッショナル社員のエンジニアコースで基本給が分かれています。
| 区分 | 基本給 | 月給12か月分の目安 |
|---|---|---|
| 通常コース 高卒 | 240,000円 | 288.0万円 |
| 通常コース 学部卒(4年制) | 272,000円 | 326.4万円 |
| 通常コース 修士了 | 288,000円 | 345.6万円 |
| 新卒プロフェッショナル社員 学部卒 | 322,000円 | 386.4万円 |
| 新卒プロフェッショナル社員 修士了 | 338,000円 | 405.6万円 |
上記は月給を12か月分にした単純計算です。公式採用情報では、賞与は年2回、昇給は年1回とされています。実際の初年度年収は賞与の対象期間、残業、手当、配属条件で変わるため、月給だけで年収を確定しないようにしましょう。
中途採用では月給レンジと賞与月数を確認する
BIPROGYのキャリア採用では、求人ごとに給与レンジが掲載されています。たとえば営業部門の中期経営計画策定・推進担当では月給272,000円~427,000円、AI発注予測サービスの導入・運用保守リーダー候補では月給412,000円~582,000円、金融系システム開発PMでは月給322,000円~582,000円が目安として示されています。
| 求人例 | 月給目安 | 賞与・残業代の記載 |
|---|---|---|
| 営業部門中期経営計画策定・推進担当 | 272,000円~427,000円 | 賞与5.20か月、残業代別途支給 |
| AI発注予測サービス導入・運用保守リーダー候補 | 412,000円~582,000円 | 賞与5.20か月、残業代別途支給 |
| 金融系システムの基盤更改・システム開発PM | 322,000円~582,000円 | 賞与5.20か月、残業代別途支給 |
求人例を見ると、職種や役割によって月給レンジが大きく変わります。BIPROGYに中途で応募する場合は、公開求人の月給レンジ、賞与、残業代、勤務地、職務範囲をセットで確認することが重要です。
BIPROGYで年収を上げたい人が整理すべき経験
BIPROGYは、クラウド、アウトソーシング、システム開発、ネットワーク、ソフトウェア、各種システムサービスを扱うITサービス企業です。年収を上げたい人は、単に「エンジニア経験がある」だけでなく、どの領域でどの責任を持ったかを整理しておきましょう。
- 金融、流通、製造、社会公共など、担当した業界・顧客領域を説明できるか
- 要件定義、設計、開発、運用保守、導入支援のどこを主担当したか
- PM、PL、顧客折衝、ベンダー管理、予算・品質・納期管理の経験があるか
- クラウド、AI、データ分析、セキュリティ、基盤更改などの専門性を示せるか
- 現職年収と希望年収の根拠を、担当範囲と成果で説明できるか
転職裏情報
ITサービス企業では「顧客課題をどう前に進めたか」が見られる
技術名や資格だけでなく、顧客の課題、関係者、制約条件、成果をセットで説明できると、求人との接続が伝わりやすくなります。職務経歴書では、プロジェクト概要だけで終わらせず、自分の役割と意思決定の範囲を明確にしましょう。
応募前に確認したい給与・労働条件
厚生労働省は、仕事を探すときには求人票や募集要項で労働条件を確認し、採用時には労働条件通知書などで確認することを案内しています。BIPROGYに限らず、年収で後悔しないためには、オファー前後で条件を細かく確認することが必要です。
| 確認項目 | 確認する内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 基本給 | 月給、等級、昇給時期 | 賞与や残業代の基礎になるため |
| 賞与 | 支給月、評価反映、初年度の扱い | 年収総額に大きく影響するため |
| 残業代 | 別途支給の範囲、平均残業、繁忙期 | 実質年収と働き方に関わるため |
| 勤務地・働き方 | 本社、客先常駐、テレワーク、異動可能性 | 生活やキャリアに影響するため |
| 業務範囲 | 入社直後の業務と将来の変更範囲 | 求人票とのズレを防ぐため |
テンプレート
オファー面談で使える確認文
提示年収の内訳について、基本給、賞与見込み、残業代、各種手当を分けて確認させてください。
賞与5.20か月の記載がある場合、初年度は在籍期間や評価期間によって按分されるのかを確認したいです。
入社時の等級・役割と、次回昇給・昇格で見られる評価項目を教えてください。
勤務地、客先常駐、テレワーク、配置転換の可能性について、募集要項の記載を具体的に確認させてください。
現職との比較のため、住宅手当や退職年金制度など、対象条件がある制度も確認したいです。
BIPROGYの年収を見るときの注意点
BIPROGYの平均年収は高い水準ですが、転職判断では「平均」と「個別条件」を分けて考える必要があります。
- 平均年間給与はBIPROGY株式会社単体の平均で、連結グループ全体や全職種の条件ではない
- 平均年齢46.4歳、平均勤続20.8年のデータであり、若手や中途入社時の年収とは異なる
- 中途求人の月給レンジは職種や役割によって大きく異なる
- 賞与、残業代、手当、勤務地、客先常駐の有無で実質条件が変わる
- 新卒プロフェッショナル社員は通常の新卒採用とは処遇が別枠のため、比較時に分けて見る
年収だけで判断せず、担当する業界、案件規模、役割、働き方、評価制度まで確認することで、入社後のミスマッチを減らせます。
まとめ:BIPROGYの平均年収は約846.2万円。求人別の条件確認が重要
BIPROGY株式会社単体の平均年間給与は、2025年3月期有価証券報告書で約846.2万円です。国税庁の民間平均給与478万円、正社員平均545万円と比べても高い水準にあります。
一方で、転職で重要なのは平均年収ではなく、自分の職種・経験・役割で提示される条件です。中途採用では月給レンジ、賞与、残業代、勤務地、テレワーク、業務範囲を求人ごとに確認しましょう。
BIPROGYを検討するなら、職務経歴書ではITスキルだけでなく、顧客課題、担当範囲、プロジェクト規模、成果を整理しておくと、選考でも条件確認でも話しやすくなります。