日立造船の年収を調べるときは、まず現在の社名がカナデビア株式会社であることを押さえる必要があります。2024年10月1日に日立造船株式会社からカナデビア株式会社へ商号変更しており、現在の公式情報はカナデビア名義で公開されています。
結論から言うと、2025年3月期の訂正有価証券報告書では、カナデビア株式会社単体の平均年間給与は791万5,332円、平均年齢は43.6歳、平均勤続年数は16.0年です。
ただし、平均年収は全員にその金額が提示されるという意味ではありません。この記事では、有価証券報告書、採用情報、職種紹介をもとに、年収の見方と応募前に確認したい条件を整理します。
- 旧日立造船と現カナデビアの情報をどう読み替えるか
- 平均年収791.5万円を自分の転職判断にどう使うか
- 新卒初任給、昇給賞与、働き方の公式情報
- 中途採用で提示年収を見るときの確認ポイント
日立造船(カナデビア)の年収は?まず結論
日立造船(現カナデビア)の平均年間給与は791万5,332円です。これは2025年10月7日付の訂正有価証券報告書に基づく、カナデビア株式会社単体の数値です。
| 項目 | 確認できた内容 | 見るときの注意点 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 7,915,332円 | カナデビア株式会社単体の平均 |
| 平均年齢 | 43.6歳 | 若手・中途入社直後の年収とは異なる |
| 平均勤続年数 | 16.0年 | 長期勤続者を含む平均 |
| 提出会社の従業員数 | 3,964人 | グループ全体ではなく単体 |
| 連結従業員数 | 12,964人 | グループ全体の規模を見る指標 |
有価証券報告書の平均年間給与は、給与水準を知るうえで有用です。一方で、職種、等級、勤務地、残業、賞与、手当によって実際の提示年収は変わるため、応募前には個別求人票と面談で確認する必要があります。
参照の前提
日立造船は2024年10月にカナデビアへ商号変更
カナデビアは2024年10月1日に、日立造船株式会社から商号変更して営業を開始しました。記事内では検索語に合わせて「日立造船」と表記しつつ、公式情報は現社名のカナデビアとして確認しています。
平均年収791.5万円をどう読むか
平均年収791.5万円という数字は、企業研究の入口としては高い関心を持たれやすい情報です。ただし、転職判断では平均値の対象範囲を確認しないと、実際の求人条件とのズレが生まれます。
カナデビアの有価証券報告書では、連結売上高は2025年3月期に610,523百万円、連結従業員数は12,964人と記載されています。一方、平均年間給与は提出会社単体の3,964人を対象とした数値です。
| 見たい情報 | 確認する単位 | 判断への使い方 |
|---|---|---|
| 平均年収 | カナデビア株式会社単体 | 本体社員の処遇水準の目安にする |
| 売上高・事業規模 | グループ連結 | 事業基盤や成長性を見る |
| 職種ごとの働き方 | 採用ページ・個別求人 | 自分の配属可能性と照らし合わせる |
| 提示年収 | 選考中の求人票・オファー条件 | 月給、賞与、手当、残業を分けて確認する |
平均年収は単体、事業規模は連結で見る
企業研究では、平均年収だけでなく事業内容も見る必要があります。カナデビアは現在、脱炭素化、資源循環、安全で豊かな街づくりなどの領域で事業を展開しており、2002年には造船事業を分離しています。
つまり、社名に「造船」が入っていた時代のイメージだけで判断すると、現在の仕事内容とズレる可能性があります。プラントエンジニアリング、ものづくり、環境・インフラ領域に関心があるかを確認すると、年収以外の適性も見えやすくなります。
旧社名と現社名の違いに注意する
検索上は「日立造船 年収」と調べる人が多い一方で、採用情報やIR資料はカナデビア名義で更新されています。古い口コミや過去記事を見る場合は、いつの情報か、旧社名時代の制度か、現在も続いている制度かを分けて読むことが大切です。
転職裏情報
平均年収より「どの職種で入るか」が体感年収に直結する
同じ会社でも、設計、施工管理、営業、調達、品質管理、運営管理、管理部門では、残業時間、出張、勤務地、評価される経験が変わります。平均年収は会社全体の目安として使い、応募時は職種別の条件を確認しましょう。
初任給・昇給賞与・働き方の確認ポイント
カナデビアの新卒採用募集要項では、2025年4月入社者実績として初任給が公開されています。初任給は若手給与の入口を知る材料になりますが、数年後の年収は配属、評価、賞与、残業、手当で変わります。
| 学歴 | 初任給 | 補足 |
|---|---|---|
| 修士了 | 295,500円 | 2025年4月入社者実績 |
| 学部卒 | 275,000円 | 高専専攻科卒を含む |
| 高専卒 | 253,500円 | 本科卒 |
採用ページでは、昇給は年1回、賞与は年2回と案内されています。勤務時間は本社で8:45から17:35、事業所ごとに若干異なり、スーパーフレックスタイム制度や在宅勤務制度も記載されています。
休日休暇では、完全週休2日制、国民の祝日、メーデー、夏季休日、年末年始、年次有給休暇、慶弔有給休暇、リフレッシュ休暇などが案内されています。福利厚生としては、介護・育児休業制度、持株会、財形貯蓄、慶弔給付、寮、社宅、診療所などが挙げられています。
転職Tips
初任給と平均年収の間には、賞与・残業・評価の差がある
初任給だけを見ると月給の比較になりやすいですが、年収では賞与、残業代、各種手当の影響が大きくなります。求人票を見るときは、月給、想定年収、賞与実績、固定残業代の有無を分けて確認しましょう。
中途採用で年収を見るときの注意点
カナデビアのキャリア採用・第二新卒採用ページでは、募集職種一覧から希望条件を入力して該当求人を探す形式になっています。中途採用の全職種共通の年収レンジは、採用トップの募集要項だけでは一律に確認できません。
そのため、中途採用では平均年収をそのまま自分の提示年収と考えず、応募職種ごとの条件を確認することが重要です。特に、プラント・インフラ系の職種では、出張、現場対応、海外案件、施工管理、アフターサービスなどの比重が年収と働き方に影響することがあります。
求人票で確認したい項目
応募前に見るべき項目は、年収欄だけではありません。次の項目をセットで確認すると、入社後のズレを減らしやすくなります。
- 想定年収の下限・上限と、どの経験レベルを想定しているか
- 月給、基本給、固定手当、固定残業代の内訳
- 賞与の回数、業績連動の有無、直近実績の確認可否
- 残業時間、休日出勤、出張、転勤、海外勤務の可能性
- 勤務地、事業所、配属部門、担当プロジェクトの内容
- 試用期間中の待遇差、退職金、社宅、手当の対象条件
年収交渉前に整理したいこと
中途採用で年収を確認するときは、希望額だけを伝えるより、経験と職務内容を結び付ける方が話が進みやすくなります。特にエンジニアリング、設計、施工管理、品質管理、調達、営業などは、担当してきた案件規模や役割を具体化しておくと判断材料になります。
テンプレート
面談で年収条件を確認するときの聞き方
「今回のポジションで想定されている等級や職責は、どの範囲になりますか。」
「想定年収には、賞与や時間外手当がどの程度含まれていますか。」
「配属予定部門では、出張や現場対応の頻度はどのくらいありますか。」
「入社後の評価や昇給は、どのような基準で判断されますか。」
日立造船(カナデビア)が向いている人・慎重に確認したい人
日立造船(現カナデビア)の年収水準に魅力を感じる場合でも、仕事内容との相性を確認することが大切です。採用サイトの職種紹介では、プラントエンジニアリング事業とものづくり事業を中心に、営業、設計、調達、品質管理、プロジェクト・生産管理、アフターサービス、運営管理、管理部門などが紹介されています。
| 向いている可能性がある人 | 慎重に確認したい人 |
|---|---|
| 環境、インフラ、プラント、ものづくりに関心がある | 勤務地や転勤可能性を強く限定したい |
| 長期プロジェクトで関係者を巻き込む仕事がしたい | 短期で成果が見える仕事だけを求めている |
| 技術・調達・営業・管理部門を横断した仕事に関心がある | 職務範囲が広い環境に負担を感じやすい |
| 社会インフラや脱炭素、資源循環に関わりたい | 現場対応、出張、プロジェクト都合の変動を避けたい |
応募前には、年収だけでなく、担当製品、プロジェクト規模、配属部門、働き方を確認しましょう。給与水準が合っていても、働き方が合わなければ長く続けにくいためです。
まとめ:年収だけでなく職種・勤務地・働き方まで確認しよう
日立造船(現カナデビア)の平均年間給与は、2025年3月期の訂正有価証券報告書ベースで791万5,332円です。平均年齢43.6歳、平均勤続年数16.0年の単体平均であるため、若手や中途入社直後の提示年収とは分けて読む必要があります。
新卒初任給は修士了295,500円、学部卒275,000円、高専卒253,500円と公開されています。中途採用では、募集職種ごとの求人票で、年収レンジ、賞与、残業、勤務地、出張、転勤、手当を確認しましょう。
企業選びで迷う場合は、平均年収だけで判断せず、自分の経験がどの職種で評価されるか、希望する働き方と合うかを整理することが大切です。FiiTJOBでは、年収だけでなく働き方やキャリアの相性も含めて、次の一歩を考える相談ができます。