「NTTデータは残業が多いのでは」と不安になり、応募するか迷っていませんか。大手IT企業は安定して見える一方で、大規模プロジェクト、顧客対応、障害対応、納期前の繁忙期が気になる人も多いはずです。

公式のNTT DATA Sustainability Report 2025では、2024年度の月間平均時間外労働は29.1時間と示されています。ただし、この平均値だけで「楽」「きつい」と判断するのは危険です。

この記事では、NTTデータグループの公式採用情報、サステナビリティレポート、厚生労働省の労働条件情報をもとに、残業時間の見方と応募前に確認すべきポイントを整理します。

  • NTTデータの公式な月間平均時間外労働の見方が分かる
  • 職種・プロジェクトによって残業感が変わる理由を整理できる
  • フレックス、裁量労働制、テレワークを見るときの注意点が分かる
  • 面接・内定前に残業や休日対応を確認する質問を用意できる

参照ポイント

残業は平均値と配属先の実態を分けて見る

公式レポートの平均値は企業研究の入口になりますが、転職判断では応募ポジションの実態が重要です。厚生労働省も、仕事を探すときは求人票や募集要項で労働時間や賃金などを確認し、採用時には労働条件通知書などで確認することを案内しています。

NTTデータの残業は多い?公式情報では月間平均29.1時間

NTT DATA Sustainability Report 2025では、社内制度利用者・労働時間等の状況として、2024年度の月間平均時間外労働が29.1時間と示されています。2021年度は27.9時間、2022年度は29.2時間、2023年度は28.7時間、2024年度は29.1時間です。

単純に月20営業日で割ると、平均では1日あたり1時間台の時間外労働に近い見方になります。ただし、これはあくまで平均です。残業が少ない部署と繁忙期に大きく増える部署が混ざると、平均値だけでは個別の働き方は分かりません

年度 月間平均時間外労働 見るときの注意点
2021年度 27.9時間 平均値であり、部署・職種ごとの差は含まれる
2022年度 29.2時間 年度や案件状況で変動する
2023年度 28.7時間 繁忙期の偏りまでは読み取れない
2024年度 29.1時間 応募職種の実態確認が必要

平均値は全員の残業実態を表すものではない

残業時間を見るときは、会社全体の平均、事業部の平均、配属予定部署、担当プロジェクトを分ける必要があります。NTTデータのような大規模IT企業では、金融、公共、法人、基盤、コンサルティング、研究開発など、関わる領域によって忙しさの出方が変わります。

たとえば、同じSE・PMでも、要件定義中心の案件、運用保守、障害対応が多い案件、海外や複数ベンダーと連携する案件では、会議時間や調整負荷が変わります。応募時は「会社全体の平均」ではなく「自分が入る部署の通常期・繁忙期」を確認することが大切です。

2021年度から2024年度の推移を見る

2021年度から2024年度までの月間平均時間外労働は、27.9時間から29.2時間の範囲で推移しています。極端に大きく跳ね上がっているわけではありませんが、20時間未満の会社と比べると、一定の残業がある働き方と見るのが自然です。

また、NTT DATA Sustainability Report 2025では、2024年度の年間総労働時間数は1,997時間、年間平均時間外労働は349.0時間、平均有給休暇取得日数は15.5日、リモートワーク利用率は60.5%と示されています。数字を並べると、残業だけでなく休暇取得や働く場所の柔軟性も合わせて見る必要があります。

転職Tips

残業時間は「平均」「繁忙期」「上限管理」で聞く

面接で「残業は多いですか」と聞くより、通常期の月平均、繁忙期のピーク、休日対応の有無、代休取得、45時間超過時の管理方法を分けて聞く方が、実態を把握しやすくなります。

残業が増えやすい仕事と、少なく見えやすい仕事の違い

NTTデータの残業を考えるときは、職種とプロジェクト特性を分けて見る必要があります。公式の経験者採用情報では、職務内容は各募集職種を確認する形になっており、入社後に人事異動・出向等で職務内容が変わる場合があると案内されています。

つまり、同じ「NTTデータ」という名前でも、応募する職種、勤務会社、配属予定部署、顧客、プロジェクトフェーズによって働き方は変わります。残業不安を解消するには、口コミよりも応募求人の職務内容と配属予定を深掘りする必要があります。

残業が増えやすい要因 具体例 確認したいこと
納期前・リリース前 要件変更、テスト、移行、障害対応 繁忙期の時期、休日対応、代休取得
顧客・協力会社との調整 会議、仕様調整、進捗管理、レビュー 顧客折衝と開発実務の比率
プロジェクトマネジメント 品質、コスト、納期、メンバー管理 担当範囲、PM補佐か主担当か
運用・保守 障害対応、問い合わせ、夜間・休日の可能性 オンコール、シフト、緊急対応の有無
グローバル連携 時差対応、海外拠点との会議 会議時間帯、英語対応、出張頻度

大規模プロジェクトは調整・障害対応で負荷が変わる

大規模プロジェクトでは、自分の担当作業だけでなく、顧客、社内チーム、協力会社、他システムとの調整が発生しやすくなります。特にリリース前や障害対応では、通常時より業務量が増える可能性があります。

一方で、大規模案件の経験は、要件定義、設計、プロジェクト管理、顧客折衝のスキルにつながります。残業時間だけで避けるのではなく、その負荷が自分の伸ばしたいキャリアに見合うかを考えることが重要です。

裁量労働制やフレックスは自由度と自己管理がセット

NTTデータグループの経験者採用ページでは、勤務時間は9:30から18:00とされ、職種によりフレックスタイム制や裁量労働制の導入があると案内されています。FAQでは、裁量労働制度、テレワーク制度、短時間勤務制度などがあると説明されています。

自由度の高い制度は魅力ですが、成果物やプロジェクトの責任が軽くなるわけではありません。裁量労働制が適用される場合は、みなし労働時間、対象業務、残業代の扱い、深夜・休日勤務の扱いを確認しましょう。

転職裏情報

制度名より「配属先での使われ方」を聞く

フレックスやテレワークが制度としてあっても、顧客常駐、セキュリティ、障害対応、チーム方針で使い方が変わることがあります。面接では制度の有無だけでなく、配属予定部署での直近の利用実態を聞くと判断しやすくなります。

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NTTデータの働き方制度で確認したいこと

NTTデータを検討するときは、残業時間だけでなく、勤務時間、休日休暇、テレワーク、有給休暇、健康管理の仕組みも合わせて見ましょう。残業が一定ある会社でも、休暇を取りやすい、働く場所を調整しやすい、過重労働を管理する仕組みがある場合、体感は変わります。

NTT DATA Sustainability Report 2025では、2024年度の平均有給休暇取得日数は15.5日、平均有給休暇取得率は79.8%、リモートワーク利用率は60.5%とされています。また、法定過重労働面談実施率は100%と示されています。

項目 公式情報で確認できる内容 応募前に見るポイント
勤務時間 9:30〜18:00、職種によりフレックス・裁量労働制 配属予定職種でどの制度が適用されるか
有給休暇 2024年度の平均取得日数15.5日 プロジェクト繁忙期でも取得調整できるか
テレワーク 2024年度の利用率60.5% 顧客先・セキュリティ要件で制約がないか
過重労働対策 法定過重労働面談実施率100% 45時間超過時の現場運用や上長管理
休日対応 求人票だけでは個別実態まで分からない リリース、障害対応、代休、夜間対応の有無

勤務時間・テレワーク・有給休暇の公式情報

経験者採用の募集要項では、勤務地は主に首都圏とされつつ、各募集職種に記載の勤務地以外を含む勤務会社の事業所もしくは自宅、人事異動・出向等により国内・海外を命じられることがあると案内されています。

働き方制度は整って見えますが、転職では「自分の求人でどう適用されるか」が大切です。勤務時間、就業場所、職務内容、変更範囲は求人票と労働条件通知書で確認するようにしましょう。

制度があることと配属先で使えることは分けて見る

テレワークやフレックスがあっても、顧客対応、セキュリティ、プロジェクトの進行状況によって使いやすさは変わります。特にIT企業では、リリース直前や障害対応時に一時的な負荷が高まることがあります。

制度の有無を確認したら、次に「配属予定部署ではどのくらい使われているか」「繁忙期はどうなるか」「上長や顧客の承認が必要か」まで聞くと、入社後のギャップを減らせます。

応募前・面接で確認したい残業チェックリスト

残業が不安な人ほど、面接で聞く内容を具体化しておくことが重要です。「残業は少ないですか」と聞くと曖昧な回答になりやすいため、通常期、繁忙期、休日対応、制度適用、残業代を分けて確認しましょう。

  • 通常期の月平均残業時間はどの程度か
  • 繁忙期はいつで、ピーク時はどの程度増えるか
  • 休日・夜間対応、オンコール、緊急対応はあるか
  • 裁量労働制、フレックス、テレワークは対象職種でどう運用されるか
  • 残業代、深夜勤務、休日勤務、代休の扱いはどうなるか
  • 45時間を超えそうな場合の管理やアラートはどう運用されるか
  • 有給休暇はプロジェクト中でも取りやすいか

テンプレート

面接で使える残業確認の質問例

配属予定部署の通常期の月平均残業時間はどの程度でしょうか。

繁忙期やリリース前は、残業時間や休日対応がどの程度増えますか。

このポジションでは、フレックスタイム制や裁量労働制、テレワークはどのように運用されていますか。

夜間・休日の障害対応やオンコール対応が発生する場合、頻度と代休取得の運用を教えてください。

提示年収には残業代や各種手当がどのように含まれるか確認できますか。

労働条件通知書で見る項目

厚生労働省は、募集時には求人票や募集要項で労働時間、賃金などの労働条件を確認し、採用時には労働条件通知書などの書面で確認することを案内しています。時間外労働の有無、始業・終業時刻、休憩、休日、賃金は重要な確認項目です。

固定残業代がある求人では、基本給、固定残業代の時間数・金額、超過分の追加支払いも確認が必要です。NTTデータに限らず、残業の不安は口コミではなく、求人票・面接・書面で確認することが転職後のミスマッチ防止につながります。

確認タイミング 確認するもの 残業に関わる確認項目
応募前 求人票、募集要項 勤務時間、制度、職務内容、勤務地、給与レンジ
面接中 面接官・現場社員への質問 通常期・繁忙期の残業、休日対応、テレワーク運用
内定時 採用条件、オファー内容 残業代、裁量労働制、手当、賞与、勤務地
入社前 労働条件通知書など 始業終業、時間外労働の有無、休日、賃金、変更範囲

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NTTデータの残業が気になる人に向いている比較軸

NTTデータの残業が気になる場合、単に「残業が少ない会社」を探すだけでは不十分です。IT企業では、残業が少なくても裁量が小さい、年収が伸びにくい、担当範囲が狭いというケースもあります。逆に、残業が一定あっても、上流工程やPM経験が積める環境を評価する人もいます。

転職先を比較するときは、残業時間、年収、仕事内容、勤務地、リモート可否、成長機会のバランスで見ると判断しやすくなります。

重視すること NTTデータで確認したいこと 他社比較で見ること
残業を抑えたい 配属予定部署の通常期・繁忙期 平均残業20時間未満、休日対応の少なさ
年収を上げたい 提示年収、評価制度、残業代、賞与 基本給、固定残業代、昇給幅
PM経験を積みたい 担当規模、顧客折衝、協力会社管理 裁量、案件規模、上流工程比率
リモート中心で働きたい 配属先のテレワーク実態 フルリモート可否、出社頻度、顧客常駐
勤務地を固定したい 勤務地、異動、出向、海外可能性 転勤なし求人、地域限定制度

よくある質問

NTTデータの残業は月何時間ですか?

NTT DATA Sustainability Report 2025では、2024年度の月間平均時間外労働は29.1時間と示されています。ただし、これは平均値です。応募する職種、部署、プロジェクト、繁忙期によって実態は変わるため、面接で配属予定部署の通常期・繁忙期を確認しましょう。

NTTデータは残業が多い会社ですか?

月間平均時間外労働29.1時間という公式数値を見る限り、残業がまったく少ない会社とは言いにくい一方、職種やプロジェクトによる差も大きいと考えるべきです。会社全体の印象ではなく、自分が応募するポジションの働き方で判断することが重要です。

NTTデータはテレワークできますか?

経験者採用FAQでは、テレワーク制度があると説明されています。また、NTT DATA Sustainability Report 2025では、2024年度のリモートワーク利用率が60.5%と示されています。ただし、顧客先、セキュリティ、プロジェクト特性で運用は変わる可能性があります。

裁量労働制の場合、残業代はどう確認すべきですか?

裁量労働制が適用される場合は、対象業務、みなし労働時間、深夜・休日勤務の扱い、手当、評価方法を確認しましょう。給与条件は求人票、面接、採用条件、労働条件通知書で書面確認することが大切です。

残業が不安でも応募してよいですか?

残業が不安な場合でも、すぐに候補から外す必要はありません。通常期・繁忙期、休日対応、テレワーク、有給取得、残業代の扱いを確認し、自分の許容範囲と合うか判断しましょう。迷う場合は、他社求人と並べて比較すると判断しやすくなります。

まとめ:NTTデータの残業は平均だけでなく配属先で判断する

NTT DATA Sustainability Report 2025では、2024年度の月間平均時間外労働は29.1時間と示されています。これは企業研究の重要な材料ですが、転職判断では平均値だけでは足りません。

NTTデータのような大規模IT企業では、職種、配属、顧客、プロジェクトフェーズ、裁量労働制やテレワークの運用によって働き方が変わります。応募前には、通常期・繁忙期の残業、休日対応、制度の実運用、残業代の扱いを具体的に確認することが大切です。

残業が気になる人は、NTTデータだけで判断せず、同じIT・SIer・コンサル領域の求人と比較しながら、自分に合う働き方を整理してみてください。

参照元

この記事で確認した公式情報・公的情報

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