日本通運の年収は?NXHD平均833万円との違いと転職前の確認ポイント
「日本通運の年収は高いのか」「平均年収として出てくる数字を、そのまま転職判断に使ってよいのか」と気になっていませんか。
結論から言うと、確認できる公式資料上では、日本通運単体の平均年間給与は明確には公表されていません。一方で、親会社であるNIPPON EXPRESSホールディングスの有価証券報告書には、提出会社の平均年間給与として8,331千円が記載されています。
ただし、この数値は「日本通運の全社員平均」ではありません。この記事では、公式資料で確認できる範囲と、応募前に求人票・面接・オファー面談で確認すべき給与条件を整理します。
- 日本通運単体の平均年収が公式に確認できるか
- NXHDの平均年間給与833.1万円をどう見ればよいか
- 新卒・経験者採用の募集要項から分かる給与条件
- 物流業界で年収と働き方のミスマッチを防ぐ確認項目
確認した情報
833.1万円は「日本通運単体」ではなく「NXHD提出会社」の数値
NIPPON EXPRESSホールディングスの有価証券報告書では、提出会社の平均年間給与として8,331千円が記載されています。これは日本通運の全社員平均ではないため、転職判断では職種・コース・勤務地・手当を分けて確認する必要があります。
日本通運の平均年収は公式に公表されている?
まず確認したいのは、どの会社の、どの従業員を対象にした年収データなのかです。日本通運の会社概要では、社員数や事業内容は確認できますが、平均年間給与の項目は確認できません。
日本通運の会社概要では、2026年1月1日時点で社員(個別)31,451人とされています。事業内容は、自動車輸送、鉄道利用輸送、海上輸送、航空輸送、倉庫、通関、重量品・プラント輸送など幅広く、同じ日本通運でも担当業務によって給与構造や働き方が変わりやすい企業です。
| 確認項目 | 公式資料で確認できる内容 | 転職判断での見方 |
|---|---|---|
| 日本通運単体の平均年間給与 | 確認した公式資料では、明確な平均年間給与は確認できませんでした。 | 単体平均として断定せず、応募職種・コース・勤務地別に確認します。 |
| NXHD提出会社の平均年間給与 | 2025年12月期有価証券報告書に8,331千円と記載されています。 | 親会社である持株会社の数値であり、日本通運社員全体の平均ではありません。 |
| 日本通運の社員数 | 会社概要では社員(個別)31,451人(2026年1月1日時点)とされています。 | 大規模企業のため、営業、国際物流、倉庫、通関、現場管理など職種差を見ます。 |
| 新卒採用の初任給 | ジェネラル・国際フォワーディング・グローバルコースは院卒256,100円、大卒253,300円など。ローカルキャリアコースは院卒230,800円、大卒228,000円などとされています。 | 2025年度実績・東京23区基準であり、勤務地により異なる点に注意します。 |
| 経験者採用の給与 | 募集要項では、経験者採用の場合は同社規程に従い、経験やスキルを十分考慮の上決定するとされています。 | 提示年収の内訳、賞与、時間外勤務手当、勤務地、転勤範囲を個別に確認します。 |
国税庁の令和6年分民間給与実態統計調査では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円です。これは日本通運の平均年収を示すものではありませんが、給与水準を大まかに比較するときの公的な基準になります。
NXHDの平均年間給与833.1万円はどう見るべき?
NIPPON EXPRESSホールディングスの2025年12月期有価証券報告書では、提出会社の従業員数296人、平均年齢47.5歳、平均勤続年数22.2年、平均年間給与8,331千円が記載されています。万円換算では約833.1万円です。
ただし、提出会社はグループ会社の経営管理などを担う持株会社です。日本通運はその主要子会社であり、現場・営業・国際物流・倉庫・通関・管理部門など多様な職種を抱えています。したがって、「日本通運に入れば平均833万円」と読むのは不正確です。
転職裏情報
物流大手は平均値より「職種・勤務地・手当」の影響が大きい
物流会社は、本社企画、法人営業、国際フォワーディング、倉庫運営、通関、現場管理、ドライバー系職種などで働き方が大きく異なります。給与も基本給だけでなく、時間外勤務手当、勤務地、社宅、賞与、職責によって差が出やすいため、平均年収だけで判断しない方が安全です。
日本通運への転職で年収を見極めるなら、平均値を探すよりも次の項目を分けて確認しましょう。
- 応募する職種が営業、国際物流、倉庫運営、通関、現場管理、管理部門のどれに近いか
- 総合職系か、地域に根差したコース・職種か
- 勤務地が東京23区基準か、地域ごとの給与基準か
- 時間外勤務手当や通勤費など、月例給与に乗る手当の範囲
- 初年度賞与と、2年目以降の評価連動部分
日本通運の給与条件で確認したいポイント
日本通運の募集要項では、初任給、諸手当、昇給、賞与、休日、休暇制度、社会保険などが掲載されています。新卒採用の初任給はコースや勤務地基準によって異なり、経験者採用では経験・スキルを考慮して決定されるため、実際の提示条件は個別確認が必要です。
厚生労働省は、求人票や募集要項で労働条件を確認し、採用時には労働条件通知書などの書面で確認することを案内しています。年収だけでなく、業務内容、勤務地の変更範囲、労働時間、休日、賃金の決定方法まで見ておくことが重要です。
| 確認項目 | 見るべきポイント | 確認しない場合のリスク |
|---|---|---|
| 基本給 | 月給のうち基本給はいくらか。勤務地・コース・職種で基準が変わるかを確認します。 | 賞与や将来の昇給を見積もりにくくなります。 |
| 賞与 | 年2回の支給有無だけでなく、初年度の対象期間や評価連動の考え方を確認します。 | 提示年収と初年度の実収入に差が出る可能性があります。 |
| 時間外勤務手当 | 残業時間の目安、繁忙期、手当の支給方法を確認します。 | 年収が上がっても、労働時間とのバランスを見誤ることがあります。 |
| 勤務地・転勤範囲 | 全国・海外を含む異動範囲か、地域限定に近い働き方かを確認します。 | 生活コストや家族事情とのズレが起きる可能性があります。 |
| 職種の実態 | 営業、現場管理、国際物流、倉庫、通関など、実際の役割と評価指標を確認します。 | 想定していたキャリアや働き方と違う配属になる可能性があります。 |
転職Tips
物流業界は「年収総額」と「勤務エリア」をセットで見る
物流業界では、勤務地や拠点、繁忙期、担当顧客、倉庫・現場との関わり方によって働き方が変わります。提示年収だけで比較せず、勤務地、転勤可能性、残業時間、休日、社宅・手当を同じ表に並べると、入社後の納得感を判断しやすくなります。
日本通運への転職が合いやすい人・慎重に確認したい人
日本通運は、NXグループの中核会社として国内外の物流を担う大手企業です。社会インフラに近い仕事であり、扱う輸送モードや顧客業界も幅広いため、年収だけでなく「どの物流領域に関わるか」を確認することが大切です。
| タイプ | 合いやすい理由 | 事前に確認したいこと |
|---|---|---|
| 物流の仕組みづくりに関心がある人 | 輸送、倉庫、通関、国際物流など幅広い領域に関われる可能性があります。 | 配属部門、担当業務、顧客業界、現場との関わり方 |
| 大手企業で長期キャリアを築きたい人 | 社員数が多く、複数の職種・拠点・事業領域があります。 | 異動範囲、昇格条件、評価制度、勤務地の希望反映 |
| 国際物流や海外案件に関わりたい人 | 国際フォワーディングやグローバル物流の仕事に関わる選択肢があります。 | 語学要件、海外拠点との連携、転勤・出張の可能性 |
| 勤務地や生活リズムを重視したい人 | コースや職種によって、地域に根差した働き方を検討できる場合があります。 | 転居を伴う異動の有無、土曜労働日、繁忙期の残業 |
年収アップを狙う場合でも、「日本通運だから高年収」と一括りにせず、応募ポジションごとの給与設計を見ることが重要です。特に物流業界は、現場に近い職種、本社企画、営業、国際系の職種で評価軸が変わります。
テンプレート
オファー面談で使える年収確認メモ
提示年収の内訳を教えてください。基本給、賞与、時間外勤務手当、その他手当を分けて確認したいです。
初年度年収と、2年目以降の標準的な年収の見え方に違いはありますか。
配属予定の職種では、残業時間や繁忙期はどの程度を想定していますか。
勤務地の変更範囲、転居を伴う異動、海外拠点との関わりについて確認したいです。
評価指標は、売上・利益・業務改善・安全品質など、どの項目が重視されますか。
日本通運の年収を調べるときの注意点
口コミサイトや転職メディアには、投稿者の経験や独自推計に基づく年収情報が掲載されることがあります。参考にはなりますが、集計対象、職種、勤務地、在籍時期、雇用形態が不明なまま比較すると判断を誤りやすくなります。
特に注意したいのは、次の3点です。
- 対象会社:日本通運、NIPPON EXPRESSホールディングス、グループ会社のどれを指すのか確認する
- 職種差:営業、国際物流、倉庫、通関、現場管理、本社部門で年収構造が変わる可能性がある
- 勤務地差:東京23区基準か、地域基準か、転勤範囲がどこまでかを確認する
転職活動では、応募前の情報収集、面接での確認、内定後のオファー面談、労働条件通知書の確認という順番で、少しずつ情報の精度を上げるのが現実的です。
まとめ:日本通運の年収は平均値より職種別条件で判断しよう
日本通運の年収を調べるときは、まず公式資料で確認できる範囲を切り分けることが大切です。確認できる公式情報では、日本通運単体の平均年間給与は明確には確認できません。一方、NIPPON EXPRESSホールディングスの有価証券報告書には、提出会社の平均年間給与として833.1万円が記載されています。
ただし、この数値を日本通運の平均年収としてそのまま使うのは避けましょう。転職判断では、応募職種の提示年収、基本給、賞与、時間外勤務手当、勤務地、転勤範囲、評価制度を個別に確認することが重要です。
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