セコムの年収を調べるときは、持株会社ではなくセコム株式会社本体の数字なのか、警備職や営業職を含む全社平均なのかを分けて見る必要があります。
結論から言うと、セコム株式会社の第64期有価証券報告書では、2025年3月期の平均年間給与は655万4,102円でした。平均年齢は44.7歳、平均勤続年数は18.2年です。
ただし、セコムは警備職、営業職、事務職、コーポレート職で初任給や勤務形態が違います。この記事では、平均年収の読み方、新卒初任給、中途採用で確認すべき点まで公式情報で整理します。
- セコム株式会社本体の平均年収をどう読むべきか
- 新卒初任給と賞与、休暇制度の水準
- 中途採用で年収がどう決まりやすいか
- 面接前に確認したい給与条件の論点
セコムの年収は?まず結論
セコム株式会社本体の平均年間給与は655万4,102円です。これは有価証券報告書に記載された公式数値で、賞与と基準外賃金を含みます。
| 項目 | 公式で確認できた数値・内容 | 出典の見方 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 6,554,102円 | セコム株式会社本体の有価証券報告書 |
| 平均年齢 | 44.7歳 | 同上 |
| 平均勤続年数 | 18.2年 | 同上 |
| 従業員数 | 15,674人 | 2025年3月末時点の会社概要・有報 |
| 中途採用比率 | 65%(2024年度) | 中途採用サイト |
| 新卒初任給の例 | 警備職(東京・大卒)30万円、コーポレート職(東京・大卒)26.903万〜29.403万円 | 新卒採用サイト |
参照の前提
平均年収は「セコム株式会社本体」の数値で、賞与と基準外賃金を含む
有価証券報告書の注記では、平均年間給与に賞与および基準外賃金を含むと明記されています。固定給だけではなく、夜勤や時間外などの要素も含んだ数字として読むのが実務的です。
平均年収655.4万円をどう読むか
655万4,102円という数字だけを見ると、警備業界の中では高めに映る人も多いはずです。ただし、セコムは単一職種の会社ではありません。警備職だけでなく、営業、管理、知財、国際、コーポレートなど幅広い職種を含むため、全社平均だけで年収感を決めるとズレやすいです。
また、提出会社の従業員15,674人のうち、セキュリティサービス事業の従業員は15,013人と開示されています。平均年収はかなりセキュリティサービス事業の人数構成に影響されるため、純粋な本社企画職だけの相場とは考えない方が実態に近いです。
| 見たい論点 | 平均年収だけでは分かりにくい理由 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 固定給の水準 | 平均年収には賞与と基準外賃金が入る | 月給、賞与、夜勤や残業の扱いを分けて見る |
| 職種差 | 警備・営業・事務・コーポレートで報酬構造が違う | 応募職種ごとの給与条件を確認する |
| 勤務地差 | 新卒初任給でも東京とその他地域で差がある | 配属候補エリアと地域手当の有無を確認する |
転職裏情報
セコムの給与は「平均年収」よりも、勤務形態と配属職種で差が出やすい
警備職では深夜勤務を含むモデル給与が別で示されており、営業職・事務職やコーポレート職とも見え方が変わります。応募先の職種、勤務地、夜勤の有無までセットで見ないと、年収の期待値を誤りやすい会社です。
新卒初任給・賞与・福利厚生
新卒採用サイトでは、コースごとに初任給が分かれています。代表的な数字は次のとおりです。
| コース・職種 | 初任給 | 補足 |
|---|---|---|
| セキュリティコース 警備職(ビートエンジニア) | 30万円(東京・大卒) | 地域限定型。深夜勤務40時間分の割増手当を含むモデル給与は31万5,640円 |
| セキュリティコース 営業職・事務職 | 25万2,170円〜29万2,170円(東京・大卒) | 職種・勤務地で変動 |
| コーポレートコース 大卒 | 26万9,030円〜29万4,030円(東京) | 初期配属は東京、将来的に全国・海外配属あり |
| コーポレートコース 院卒 | 27万6,580円〜30万1,580円(東京) | 大学院修了者向け |
賞与は新卒募集要項で年2回(6月・12月)、昇給は年1回(4月)とされています。休日は完全週休2日制・祝日が基本ですが、セキュリティコースの一部職種は変形労働時間制です。
休暇制度も比較的整理されており、有給休暇は入社後6カ月まで9日、その後14日、以降は勤続年数に応じて年間最大22日が付与されます。フレックス休暇、リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇、介護休業なども公開されています。
中途採用の年収はどう決まるか
中途採用サイトでは、会社全体に共通する年収レンジは公開されていません。したがって、中途採用の年収は職種、配属エリア、夜勤やシフトの有無、マネジメント範囲で個別に決まると考えるのが自然です。
一方で、公式サイトには中途採用比率が2024年度で65%とあり、中途採用そのものには積極的です。また、中途採用向けの教育・研修制度ページでは、入社時研修と配属後のOJT、さらに職種別・階層別の研修があると説明されています。
| 論点 | 公式で確認できた内容 | 面接で確認したいこと |
|---|---|---|
| 年収レンジの公開状況 | 会社共通の中途年収レンジは確認できない | 応募職種の想定年収帯と評価テーブル |
| 採用の積極性 | 中途採用比率65%(2024年度) | 配属部門で中途入社者がどの程度いるか |
| 立ち上がり支援 | 入社時研修、OJT、職種別研修あり | 独り立ちまでの期間と評価タイミング |
| 働きやすさ制度 | 有給、フレックス休暇、育休、介護休業、勤務地変更支援制度あり | 実際の取得しやすさと配属先の運用差 |
テンプレート
面接やオファー面談でそのまま使える確認例
想定している年収レンジは、固定給・賞与・各種手当を含めてどの水準でしょうか。
夜勤や変形労働時間制のある職種の場合、基準外賃金は年収にどの程度影響しますか。
地域限定型と全国型で、異動範囲と処遇の差はありますか。
中途入社者は入社後どの時点で評価や昇格の対象になりますか。
セコムの年収を見るときの注意点
セコムは知名度が高く、安定感もある会社ですが、給与水準を判断するときは勤務形態と職種差を一緒に見る必要があります。特に警備職は、夜勤やシフト勤務を含んだモデル給与と、日勤中心の職種の給与を同じ尺度で比べない方が実態に近いです。
- 平均年収655.4万円は本体平均であり、職種別平均ではない
- 警備職は深夜勤務や変形労働時間制の影響を受けやすい
- 地域限定型と全国型で異動範囲の考え方が違う
- 中途採用は一律レンジ非公開なので、面接時の確認が重要
転職Tips
セコムを他社と比べるなら、年収だけでなく勤務体系も並べて見る
警備・インフラ系の会社比較では、基本給、賞与、夜勤やシフト手当、休日体系、転勤範囲を同じ表で比べると判断しやすくなります。平均年収だけだと、働き方の重さや生活設計との相性が見えにくいからです。
まとめ
セコム株式会社本体の平均年間給与は655万4,102円でした。新卒初任給は警備職(東京・大卒)30万円、コーポレートコース(東京・大卒)26万9,030円〜29万4,030円で、職種と勤務地で見え方が変わります。
中途採用は比率65%と高く、採用は活発ですが、会社共通の年収レンジは公開されていません。だからこそ、応募時は配属職種、夜勤の有無、異動範囲、評価制度までセットで確認するのが実務的です。
年収だけで会社選びを進めにくいなら、待遇の優先順位や働き方の希望を整理してから比較すると判断しやすくなります。