「電通総研の年収は高いのか」「平均年収1,125万円は、ITコンサルやSE、PM、営業など自分が応募する職種にも当てはまるのか」と気になっていませんか。

電通総研の第51期有価証券報告書では、提出会社単体の平均年間給与は11,250千円と開示されています。円換算では約1,125万円です。

ただし、この数字は全社員の中央値でも、中途採用の提示年収そのものでもありません。この記事では、有価証券報告書、会社概要、新卒・キャリア採用情報、厚生労働省の労働条件確認情報をもとに、電通総研の年収を見る判断材料を整理します。

  • 平均1,125万円が何を表す数字なのか
  • 新卒初任給と手当、賞与の見方
  • ITコンサル、SE、PM、営業、スタッフ職で確認すべき違い
  • キャリア採用で給与条件を確認するポイント
  • オファー面談で使える確認テンプレート

電通総研の平均年収は約1,125万円

電通総研の2025年12月期有価証券報告書では、2025年12月31日時点の提出会社単体について、従業員数2,492人、平均年齢39.9歳、平均勤続年数10.7年、平均年間給与11,250千円と記載されています。

項目 開示内容 見るときの注意点
平均年間給与 11,250千円 賞与と基準外賃金を含む平均値
従業員数 2,492人 電通総研単体の就業人員
平均年齢 39.9歳 若手や中途入社直後の水準とは分けて見る
平均勤続年数 10.7年 中堅・管理職層の構成も反映される

参照元チェック

平均年収は「提出会社単体」の開示値

有価証券報告書の平均年間給与は、株式会社電通総研単体の数字です。連結子会社、グループ会社、応募職種ごとの提示年収をそのまま表すものではありません。

電通総研の平均年収は高い水準に見えますが、応募判断では会社平均だけでなく、職種、資格等級、勤務形態、賞与、時間外勤務手当を分けて確認することが重要です。

平均年収1,125万円だけで判断しないほうがよい理由

平均年収は、会社全体の給与水準を知るうえでは有効です。しかし、個人の提示年収は、担当する領域、役割、等級、プロジェクト規模、専門性、働き方で変わります。

年収に影響する要素 電通総研で確認したいポイント 注意点
職種 ITコンサルタント、SE、PM、営業、スタッフ職など 評価される成果や専門性が異なる
事業領域 金融、ビジネス、製造、コミュニケーションIT 顧客業界や案件規模で求められる経験が変わる
勤務形態 フレックスタイム制、裁量労働制、事業場外みなし労働制 採用時の職種や資格等級で変わる
手当 時間外勤務手当、在宅勤務等補助手当、こども手当など 支給条件や対象範囲を確認する
賞与 年2回 会社業績、部門、個人評価の連動を確認する

転職裏情報

ITコンサル・SIerの平均年収は「役割の混在」に注意

同じ会社でも、企画構想、コンサルティング、要件定義、開発、PM、営業、スタッフ部門では評価軸が異なります。会社平均だけでなく、応募ポジションの役割と等級を確認しましょう。

電通総研の事業内容と会社規模

電通総研は、システムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクの機能連携により、社会や企業の変革を支援するソリューションを提供する企業です。会社概要では、設立は1975年12月11日、資本金は81億8,050万円、連結従業員数は4,618名と記載されています。

項目 内容 年収を見るときの意味
会社名 株式会社電通総研 2024年1月に電通国際情報サービスから商号変更
設立 1975年12月11日 情報サービス領域で長い実績がある
連結従業員数 4,618名 グループ全体と単体の人数を分けて見る
事業概要 SI、コンサルティング、シンクタンク連携による変革支援 IT実装だけでなく構想・業務変革寄りの職種もある

有価証券報告書では、サービス品目としてコンサルティングサービス、受託システム開発、ソフトウェア製品、ソフトウェア商品、アウトソーシング・運用保守サービス、情報機器販売・その他が整理されています。

セグメント別に見ると仕事内容の幅が広い

電通総研グループは、有価証券報告書上で金融ソリューション、ビジネスソリューション、製造ソリューション、コミュニケーションITの4つを報告セグメントとしています。応募先の部門によって、顧客業界、扱う技術、プロジェクト規模が変わります。

セグメント 主な内容 年収確認のポイント
金融ソリューション 金融業のビジネス変革や金融サービス機能活用を支援 金融業務知識、品質、セキュリティ、PM経験
ビジネスソリューション 人事・会計を中心に経営管理業務の高度化を支援 ERP、人事・会計、業務改革経験
製造ソリューション 製造業のビジネスプロセスやバリューチェーン高度化を支援 製造業務、PLM、CAE、サプライチェーン知見
コミュニケーションIT マーケティング変革や官庁・自治体のデジタル改革を支援 データ、マーケティング、公共DX、顧客接点領域

転職Tips

「電通総研に入りたい」から一歩進める

応募前には、金融、製造、ビジネス、コミュニケーションITのどの領域で自分の経験が最も評価されるかを整理しましょう。年収は会社名だけでなく、経験とポジションの一致度で変わります。

新卒初任給は院了30万円、学部卒28万円

電通総研の新卒採用サイトでは、2025年度実績として、院了300,000円、学部卒280,000円の初任給が記載されています。院了は院了手当20,000円を含むと説明されています。

区分 初任給 補足
院了 300,000円 院了手当20,000円を含む
学部卒 280,000円 2025年度実績

募集職種は、技術職、営業職、スタッフ職です。技術職にはITコンサルタント、システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、データサイエンティストなどが含まれます。

参照元チェック

初任給は「基本給・手当・賞与」を分けて見る

新卒採用情報では、諸手当として在宅勤務等補助手当、通勤手当、時間外勤務手当、新卒住宅補助、こども手当、前払い退職金、確定拠出年金などが記載されています。月給だけでなく、手当と賞与も含めて年収を見ましょう。

勤務時間は所定7時間、フレックス制が基本

新卒採用情報では、勤務時間は9:30から17:30、フレックスタイム制、所定労働時間7時間と記載されています。休日休暇は完全週休二日制、土日、祝日、年末年始、有給休暇、リフレッシュ休暇などです。

項目 公式情報の記載 確認ポイント
勤務時間 9:30〜17:30、所定労働時間7時間 キャリア採用では職種・等級で勤務形態が変わる
勤務形態 フレックスタイム制 コアタイム有無、裁量労働制、みなし労働の対象を確認
休日休暇 完全週休二日制、祝日、年末年始、有給休暇など プロジェクト繁忙期や顧客都合の対応を確認
勤務地 品川、中部、豊田、関西、広島など 配属拠点、転勤可能性、在宅勤務頻度を確認

キャリア採用FAQでは、2023年度実績として全社の月平均残業時間は28.9時間と説明されています。年収を見るときは、所定労働時間7時間という前提と、残業・裁量労働・みなし労働の扱いをセットで確認することが大切です。

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キャリア採用の給与は経験・スキル・等級で変わる

電通総研のキャリア採用募集要項では、給与について「経験、スキルを考慮の上、当社規定により優遇」と説明されています。諸手当には通勤手当、時間外勤務手当、在宅勤務等補助手当、こども手当、前払い退職金制度などが記載されています。

また、勤務形態は採用時の職種や資格等級により、フレックスタイム制、裁量労働制、事業場外みなし労働制のいずれかになるとされています。

確認項目 見るべき内容 質問例
入社時等級 主任、専門職、管理職などの位置づけ 提示年収はどの等級を前提にしていますか
勤務形態 フレックス、裁量労働、みなし労働 この職種ではどの勤務形態になりますか
時間外手当 支給対象、みなし時間、追加支給の有無 時間外勤務手当はどの条件で支給されますか
賞与 年2回、評価・業績との関係 賞与の算定は会社業績と個人評価のどちらが強いですか
初年度年収 入社月、賞与対象期間、試用期間の影響 初年度は満額想定とどの程度変わりますか

ITコンサル・SE・PMで年収の見方は変わる

電通総研では、ITコンサルタント、システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、データサイエンティストなど、技術職の中にも複数の役割があります。年収を比べるときは、職種名だけではなく、案件の上流度、顧客折衝、責任範囲、専門性を確認しましょう。

職種 評価されやすい経験 年収確認のポイント
ITコンサルタント 構想策定、業務改革、DX戦略、顧客折衝 コンサル職系統の給与制度と前払い退職金制度の扱い
システムエンジニア 要件定義、設計、開発、テスト、運用保守 担当工程、技術領域、顧客業界
プロジェクトマネージャー 大規模案件、品質・コスト・納期管理、チーム管理 管理範囲、売上責任、評価基準
データサイエンティスト データ分析、AI、機械学習、データ基盤 研究開発寄りか、顧客導入寄りか
営業職 ソリューション提案、アカウント営業、業界知識 売上目標、評価、インセンティブ有無

転職裏情報

上流工程ほど「技術だけ」では年収が決まりにくい

ITコンサルやPMでは、技術力に加えて、顧客の業務理解、提案力、合意形成、品質責任、チームマネジメントが評価されます。職務経歴書では、使った技術だけでなく、どの課題をどう変えたかを整理しましょう。

コンサル職を狙う場合は職種系統の違いを確認する

電通総研のコンサルキャリア採用では、戦略コンサルティング、ビジネスデザインコンサルティング、デジタル変革コンサルティング、コーポレート変革コンサルティング、ウェルラボなどの領域が示されています。

たとえば、ものづくり戦略、CX戦略、サービスデザイン、製造業向け、人材開発、DX戦略、リスクマネジメントなど、テーマごとに求められる経験が違います。コンサル職は平均年収よりも、専門領域と職位の一致度を見ることが大切です。

領域 活かしやすい経験 確認ポイント
戦略・ビジネスデザイン 事業戦略、新規事業、顧客体験、サービス設計 構想策定だけか、実行支援まで担うか
製造業向け・DX 製造業務、PLM、サプライチェーン、エンジニアリング 現場知見とIT実装力のどちらを強く求められるか
コーポレート変革 DX推進、リスクマネジメント、データガバナンス 経営層向け提案か、システム整備まで含むか
ウェルラボ 人間工学、心理学、感性設計、AI・シミュレーション 研究開発と顧客支援の比率

電通総研の年収が合いやすい人・慎重に見たい人

電通総研は平均年収が高い一方で、求められる専門性や顧客対応の水準も高くなりやすい会社です。自分の経験と応募職種の相性を確認しましょう。

タイプ 合いやすい理由 事前確認ポイント
上流工程に挑戦したいIT経験者 構想、業務改革、実装まで幅広く関われる 入社時に任される工程と期待役割
特定業界の業務知識がある人 金融、製造、人事・会計、公共などの知見を活かしやすい 配属セグメントと顧客業界
PM・リーダー経験を伸ばしたい人 大規模案件やプライム案件で責任範囲を広げやすい 管理範囲、メンバー数、品質責任
残業や働き方を重視する人 所定労働時間7時間やフレックスの制度がある 実際の残業、勤務形態、繁忙期

転職Tips

平均年収より「自分がどの等級で入るか」を確認する

平均年収が高い企業でも、入社時等級が想定より低ければ提示年収は伸びにくくなります。選考中から、期待役割、入社時等級、昇格基準を確認しましょう。

労働条件通知書で確認したい給与項目

厚生労働省は、労働条件として、労働契約の期間、就業場所・従事すべき業務、始業・終業時刻、残業の有無、休憩、休日、賃金の決定・計算・支払方法、退職に関する事項などを明示すべき事項として示しています。

電通総研のように勤務形態や職種系統が複数ある企業では、内定時の説明だけで判断せず、労働条件通知書で賃金、勤務形態、業務内容、勤務地の変更範囲を確認することが重要です。

  • 基本給はいくらか
  • 提示年収に賞与見込みはどの程度含まれるか
  • 時間外勤務手当の対象か、裁量労働制やみなし労働制の対象か
  • 前払い退職金制度や確定拠出年金の扱いはどうなるか
  • 在宅勤務等補助手当やこども手当の支給条件は何か
  • 初年度賞与は入社月でどのように変わるか
  • 勤務地・業務内容の変更範囲はどこまでか

オファー面談で使える給与確認テンプレート

給与や勤務形態の確認は、条件交渉だけでなく入社後のミスマッチ防止にも必要です。以下のように、認識合わせとして聞くと確認しやすくなります。

テンプレート

電通総研のオファー面談で確認したい聞き方

提示年収の内訳について、基本給、賞与見込み、時間外勤務手当、各種手当を分けて教えていただけますでしょうか。

入社時の資格等級と、次の等級に上がるための評価基準を確認したいです。

この職種では、フレックスタイム制、裁量労働制、事業場外みなし労働制のどれが適用されますか。

配属予定部門では、直近の平均残業時間や繁忙期にどのような傾向がありますか。

初年度賞与は、入社月や在籍期間によってどのように算定されますか。

勤務地と業務内容の変更範囲は、労働条件通知書でどのように確認できますか。

電通総研の年収を他社と比較するときの見方

電通総研の年収を比較するときは、総合SIer、ITコンサル、DX支援企業、広告・マーケティングテクノロジー系企業など、比較対象を分けると判断しやすくなります。

比較対象 見るポイント 注意点
総合SIer 開発規模、PM経験、保守運用、顧客業界 上流比率とプライム案件比率を見る
ITコンサル 構想策定、業務改革、DX戦略、実行支援 実装まで担うか、戦略中心かで働き方が変わる
製造業DX・PLM系企業 製造業務知識、エンジニアリングチェーン、データ活用 業界知識が給与評価に反映されるか確認
広告・マーケティングDX系企業 顧客接点、データ、CRM、マーケティング変革 電通グループとの関係性と担当領域を見る

参照元チェック

比較は同じ前提でそろえる

平均年収を比較するときは、単体か連結か、賞与・基準外賃金を含むか、平均年齢や勤続年数が近いかを確認しましょう。違う前提の数字を並べると、実際の転職条件とズレます。

まとめ:電通総研の年収は平均1,125万円だが、職種別の条件確認が必須

電通総研の2025年12月期有価証券報告書では、提出会社単体の平均年間給与は11,250千円です。平均年齢39.9歳、平均勤続年数10.7年の会社平均であり、応募者一人ひとりの提示年収を示すものではありません。

新卒採用では、2025年度実績として院了300,000円、学部卒280,000円の初任給が確認できます。キャリア採用では、経験、スキル、職種、資格等級、勤務形態により条件が変わります。

応募前・内定後は、提示年収の内訳、入社時等級、勤務形態、時間外勤務手当、賞与、勤務地、業務内容の変更範囲をセットで確認することが、入社後のミスマッチを防ぐ近道です。

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