「NTTの年収は高いのか」「NTT東日本やドコモと同じ数字で見てよいのか」と迷っていませんか。
結論からいうと、NTTの年収は、持株会社であるNTT株式会社の平均年間給与と、NTT東日本・西日本・NTTドコモ・NTTデータグループなど主要子会社の条件を分けて見る必要があります。NTT株式会社の第40期有価証券報告書では、平均年間給与は10,690,766円です。
ただし、この数字をそのまま主要子会社の平均年収として読むのは不正確です。この記事では、公式資料だけを使って、NTTの年収の見方と、どの会社を比較対象にすべきかを整理します。
- NTT株式会社の公式平均年間給与が分かる
- NTT東日本・西日本・ドコモ・NTTデータとの違いを整理できる
- NTTグループの新卒採用給の基準が分かる
- 中途採用で年収を確認するときの質問項目が分かる
参照ポイント
まずは「NTT」がどの会社を指すかを切り分ける
公式の会社概要では、NTT株式会社はNTTグループの持株会社と案内されています。
そのため、検索で「NTT 年収」と出てきても、持株会社のNTT株式会社と、事業会社であるNTT東日本・西日本・NTTドコモ・NTTデータグループは別で見る必要があります。
NTT株式会社の年収は公式で平均1069万円
NTT株式会社の第40期有価証券報告書では、提出会社の平均年間給与が10,690,766円、平均年齢が41.8歳、平均勤続年数が16.1年と記載されています。
| 項目 | 公式情報 | 読み方 |
|---|---|---|
| 会社名 | NTT株式会社 | NTTグループの持株会社 |
| 平均年間給与 | 10,690,766円 | 提出会社ベースの公式値 |
| 平均年齢 | 41.8歳 | 年齢構成込みの数値 |
| 平均勤続年数 | 16.1年 | 長期勤続の影響も受ける |
年収だけ見ればかなり高水準ですが、これは持株会社の提出会社数値です。NTT東日本やNTTドコモの単体平均年収をそのまま表しているわけではありません。
「NTT 年収」で実際に比較すべき会社
検索意図としては、持株会社のNTT株式会社よりも、事業会社である主要グループ会社を知りたい人も多いはずです。公式の「数字でわかるNTT」では、NTTグループは総合ICT事業、地域通信事業、グローバル・ソリューション事業などで構成されていると説明されています。
| 会社 | グループ内の位置づけ | 確認すべき記事 |
|---|---|---|
| NTT株式会社 | 持株会社 | この記事 |
| NTT東日本 | 地域通信事業 | NTT東日本の年収 |
| NTT西日本 | 地域通信事業 | NTT西日本の年収 |
| NTTドコモ | 総合ICT事業 | NTTドコモの年収 |
| NTTデータグループ | グローバル・ソリューション事業 | NTTデータの年収 |
つまり、「NTT 年収」で知りたい対象がどの会社かを最初に決めることが大切です。応募先が東日本なのか、ドコモなのか、データなのかで、見るべき条件は変わります。
転職裏情報
NTTグループは会社名より「事業会社」で選ぶ
NTTグループは規模が大きく、同じグループでも給与制度、勤務地、事業内容、評価軸が違います。
会社名だけで高年収を期待して入るとズレやすいので、持株会社か事業会社か、通信インフラかモバイルかSIかを先に分けて見てください。
NTTグループの新卒採用給は大卒30万円以上が基準
NTTの2025年3月12日付ニュースリリースでは、2026年4月入社者について、NTTグループの対象会社で大学卒の標準的なケースは30万円以上、住宅補助費を含めると34万円以上の水準とされています。
| 区分 | 公式リリースの基準 | 補足 |
|---|---|---|
| 大学卒の標準的なケース | 30万円以上 | 住宅補助費込みで34万円以上 |
| 専門性の高い社員 | 32万円以上 | 住宅補助費込みで36万円以上 |
| 対象会社 | NTT、NTTドコモ、NTT東日本、NTT西日本、NTTデータグループなど | 会社ごとの求人要項で最終確認が必要 |
このリリースは、NTTグループ全体の採用給の引き上げ方針としては参考になります。ただし、個別の求人で提示される年収は、配属会社、職種、勤務地、専門性、グレードで変わります。
転職Tips
初任給が高くても、オファー年収は別で見る
新卒採用給の引き上げは、企業の競争力を見る参考になります。
ただし中途採用では、基本給、賞与、住宅補助、勤務地手当、時間外手当、グレードレンジを個別に確認しないと実際の年収感は読み切れません。
中途で確認すべき年収の質問項目
NTTグループは制度設計が比較的明確な一方、事業会社と職種で差が出ます。オファー面談や求人票では、次の項目を確認したほうが実務的です。
| 確認項目 | 理由 |
|---|---|
| 提示年収の内訳 | 基本給、賞与、各種手当のどこまで含むかで実額が変わるため |
| 配属会社と所属部門 | 持株会社か、東西地域会社か、ドコモか、データかで制度が違うため |
| 等級・グレード | 昇給余地や役割期待を判断しやすくなるため |
| 住宅補助・勤務地条件 | 初任給や見かけの年収に影響しやすいため |
| 残業運用と評価制度 | 年収水準だけでなく働き方も満足度に直結するため |
テンプレート
オファー面談でそのまま使える確認文
提示年収には、基本給・賞与・住宅補助・各種手当のどこまでが含まれますか。
今回のポジションは、どの会社・どの等級レンジに紐づく条件ですか。
将来的な勤務地変更やグループ会社間の異動可能性はありますか。
評価が翌年度の年収へどう反映されるか、基準を教えてください。
労働条件通知書で、固定残業や手当の扱いはどこを確認すればよいですか。
会社名のブランドより、どの会社のどのポジションかを確認するほうが、年収判断としては正確です。厚生労働省の「労働条件の明示」も、採用時に労働条件通知書で条件を確認することを前提にしています。
まとめ:NTTの年収は持株会社と主要子会社で分けて見る
NTT株式会社の公式平均年間給与は10,690,766円で、持株会社としては高水準です。ただし、検索で「NTT 年収」と調べる人の多くは、NTT東日本・西日本・NTTドコモ・NTTデータグループなどの事業会社も含めて見ています。
- NTT株式会社は持株会社で、公式平均年間給与は10,690,766円
- 主要子会社の年収は、その数字をそのまま当てはめない
- 応募先がどの会社かを先に決めてから、個別条件を確認する
どのNTT会社が自分に合うか迷う場合は、年収だけでなく、事業内容、勤務地、働き方、昇給余地まで比較したほうが判断しやすいです。