「荏原製作所の年収は高いのか」「平均年収980万円は自分が応募する職種にも当てはまるのか」と気になっていませんか。

荏原製作所の第161期有価証券報告書では、提出会社単体の平均年間給与は9,801,912円と開示されています。ただし、この数字は全社員の中央値や中途採用の提示年収そのものではありません。

この記事では、有価証券報告書、荏原製作所の採用情報、人事制度ページ、厚生労働省の労働条件確認情報をもとに、年収を見るときの判断材料を整理します。

  • 荏原製作所の平均年収980万円は何を表す数字なのか
  • 新卒初任給と賞与の見方
  • 建築・産業、インフラ、精密・電子など事業部門ごとの注意点
  • キャリア採用で給与条件を確認するポイント
  • 応募前・オファー面談で使える確認テンプレート

荏原製作所の平均年収は980万円?まず開示対象を確認

荏原製作所の年収を調べるときは、まず「平均年収が何の平均なのか」を確認しましょう。第161期有価証券報告書では、2025年12月31日時点の提出会社単体について、従業員数5,489人、平均年齢43.1歳、平均勤続年数14.4年、平均年間給与9,801,912円と記載されています。

項目 開示内容 見るときの注意点
平均年間給与 9,801,912円 賞与と基準外賃金を含む平均値
従業員数 5,489人 荏原製作所単体の就業人員
平均年齢 43.1歳 若手・中途入社直後の水準とは分けて見る
平均勤続年数 14.4年 長期在籍者や管理職層の影響を受ける

参照元チェック

平均年収は「提出会社単体」の開示値

有価証券報告書の平均年間給与は、株式会社荏原製作所単体の数字です。連結子会社、グループ会社、各職種の提示年収をそのまま表すものではありません。

そのため、荏原製作所の年収は「会社全体の給与水準」として見たうえで、応募するポジションの求人票やオファー内容で個別条件を確認する必要があります。

荏原製作所の平均年収が高く見える理由

荏原製作所の平均年収は900万円台後半で、製造業の中でも高い水準に見えます。ただし、平均年収だけで「入社すればすぐ同じ水準になる」と考えるのは危険です。

平均年間給与には、賞与、基準外賃金、年齢構成、職種構成、管理職比率、事業部門ごとの業績が影響します。

年収に影響する要素 荏原製作所で確認したいポイント
事業部門 建築・産業、エネルギー、インフラ、環境、精密・電子で製品や業績が異なる
職種 開発・設計、生産技術、施工管理、技術営業、経理財務などで評価軸が異なる
賞与 キャリア採用ページでは2024年実績として全社平均約9ヶ月と説明
勤務地 本社、富津、藤沢、袖ケ浦、熊本、支社などで働き方が変わる
評価制度 実力主義型人事制度、等級制度、評価制度、賃金制度の影響を受ける

転職裏情報

メーカーの平均年収は「事業部門」で見え方が変わる

荏原製作所のように複数カンパニーを持つ企業では、同じ会社でも製品、顧客、勤務地、技術領域が大きく異なります。応募前には、会社平均ではなく配属予定部門の役割と評価軸を確認しましょう。

過去推移で見ると平均年収は上昇している

有価証券報告書では、提出会社の主要な経営指標として過去数年の平均年間給与も確認できます。荏原製作所の平均年間給与は、直近では上昇傾向です。

決算年月 平均年間給与 平均年齢
2021年12月 7,572,250円 43.9歳
2022年12月 8,440,602円 43.8歳
2023年12月 8,610,881円 43.6歳
2024年12月 9,488,129円 43.4歳
2025年12月 9,801,912円 43.1歳

この推移を見ると平均年収は伸びていますが、年収推移だけで入社判断をするのは不十分です。転職では、応募ポジションの等級、賞与評価、勤務地、残業、手当をセットで確認することが重要です。

荏原製作所の新卒初任給は博士31万円、学部卒26.9万円

荏原製作所の新卒採用募集要項では、2026年4月時点の基本給として、博士了310,000円、修士了291,500円、学部卒269,000円、高専専攻科卒269,000円、高専本科卒249,000円と記載されています。

区分 初任給(基本給) 補足
博士了 310,000円 2026年4月時点
修士了 291,500円 時間外手当・その他諸手当は別途支給
学部卒 269,000円 月給制
高専専攻科卒 269,000円 学部卒と同額
高専本科卒 249,000円 月給制

募集要項では、時間外労働手当、通勤手当、家族手当、住宅手当、食費補助などの諸手当、給与改定年1回、賞与年2回も示されています。

転職Tips

初任給は「基本給」か「手当込み」かを確認する

荏原製作所の新卒募集要項では初任給が基本給として示され、時間外手当やその他諸手当は別途支給とされています。企業比較では、固定残業代込みの月給と混同しないようにしましょう。

キャリア採用の給与はポジションごとの求人票確認が必要

荏原製作所のキャリア採用募集要項では、給与について「ポジションにより異なるため各職種の求人票をご確認ください」とされています。つまり、キャリア採用では会社平均だけでなく、個別ポジションの求人票が最重要です。

確認項目 公式情報で確認できる内容 応募前に確認したいこと
給与 ポジションにより異なる 求人票の月給・想定年収・等級
給与改定 年1回(4月) 評価反映時期、昇給幅、等級変更条件
賞与 年2回、2024年実績は全社平均約9ヶ月 個人評価と事業部門業績の反映方法
勤務時間 所定労働時間7時間45分 配属先の実残業、フレックス・在宅勤務の可否
勤務地 本社および国内外の事業所、支社・支店 転勤範囲、初任地、将来異動の可能性

特に賞与は年収に大きく影響します。キャリア採用ページでは全社平均約9ヶ月という実績が示されていますが、前年度業績に基づくため、将来も同じとは限りません。

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職種別に見るなら「技術系」「事務系」「事業部門」を分ける

荏原製作所の新卒採用では、技術系コースと事務系コースが示されています。技術系には研究、開発・設計、生産技術、生産管理、品質保証、施工管理、システムエンジニア、データサイエンス、フィールドエンジニア、技術営業などが含まれます。

分類 主な職種例 年収を見るときのポイント
技術系 研究、開発・設計、生産技術、施工管理、SE、データサイエンス 専門性、担当製品、勤務地、残業、海外案件を確認
事務系 営業、経理財務、人事、総務、法務など 事業部門、担当市場、売上責任、管理領域を確認
精密・電子 半導体製造装置、真空ポンプ、CMP装置など 成長市場だが、技術要件や繁忙期も確認
インフラ・環境 ポンプ、送風機、環境プラントなど 社会インフラ案件、施工・保守、出張頻度を確認

転職裏情報

同じメーカーでも「製品」と「顧客」で年収の伸び方は変わる

半導体製造装置、インフラ設備、環境プラント、建築設備では、顧客の投資サイクルや求められる技術が異なります。年収を比較するときは、職種名だけでなく担当製品と市場も見ましょう。

荏原製作所の人事制度は実力主義型

荏原製作所の採用サイトでは、2017年から実力主義型人事制度を導入していると説明されています。人事制度は等級制度、評価制度、賃金制度で構成され、賃金は月例給(基本給+諸手当)と賞与で構成されます。

評価制度では、期待役割・発揮役割評価、プロセス・行動評価、MBOが示されています。年収アップを狙うなら、単に勤続するだけでなく、どの役割でどの成果を求められるかを理解することが大切です。

制度 公式情報の要点 転職者が確認したいこと
等級制度 会社からの期待値を示す 入社時等級、昇格基準、昇格スピード
評価制度 役割、プロセス、MBOなどを処遇に反映 評価者、評価頻度、目標設定の具体性
賃金制度 月例給と賞与で構成 基本給、諸手当、賞与係数、残業代

応募前に確認したい給与内訳チェックリスト

厚生労働省は、求人票や募集要項で賃金、労働時間、休日などの労働条件を確認する重要性を示しています。荏原製作所のように職種や勤務地が幅広い企業では、応募前から確認項目を整理しておくとミスマッチを防ぎやすくなります。

  • 求人票に想定年収があるか
  • 月給のうち基本給はいくらか
  • 時間外手当は別途支給か、固定残業代込みか
  • 賞与は何ヶ月分を前提に試算されているか
  • 2024年実績の全社平均約9ヶ月が、応募職種にも近い前提なのか
  • 勤務地・転勤範囲・出張頻度はどの程度か
  • 入社時等級と昇格条件は何か

転職Tips

賞与が大きい企業ほど「基本給」と「評価」を確認する

賞与比率が高い企業では、年収の見込みが業績や評価に左右されやすくなります。提示年収だけでなく、基本給、賞与算定、評価制度、初年度賞与の扱いを確認しましょう。

オファー面談で使える給与確認テンプレート

キャリア採用では、求人票に書かれている条件と実際のオファー条件を分けて確認する必要があります。次のテンプレートを使うと、年収の納得感を確認しやすくなります。

テンプレート

荏原製作所のオファー面談で確認したい聞き方

提示年収の内訳について、基本給、諸手当、賞与見込みを分けて教えていただけますでしょうか。

賞与は全社平均や事業部門業績、個人評価のどの要素で決まりますか。

入社時の等級と、次の等級へ上がるための評価基準を確認したいです。

配属予定部門では、直近の平均残業時間や繁忙期にどのような傾向がありますか。

勤務地や転勤範囲、国内外出張の頻度はどの程度を想定していますか。

初年度賞与は入社月や在籍期間によってどのように算定されますか。

荏原製作所が向いている人・慎重に見たい人

荏原製作所は平均年収、賞与実績、事業領域の広さを見ると魅力的な企業です。一方で、応募先として合うかどうかは、職種と事業部門への適性で変わります。

向いている可能性がある人 慎重に見たい人
ポンプ、半導体製造装置、インフラ設備などの技術領域に関心がある 平均年収だけで応募先を決めたい
実力主義型の評価制度で役割を広げたい 年功序列的な昇給を前提に考えている
国内外の事業所や複数事業領域でキャリアを広げたい 勤務地や転勤範囲を強く固定したい
賞与や評価制度を理解して年収を判断できる 月給だけで条件比較をしたい

荏原製作所の年収を前向きに見るなら、平均980万円という数字より、応募ポジションの等級・賞与・配属部門を確認することが重要です。

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まとめ|荏原製作所の年収は平均値とポジション条件を分けて判断する

荏原製作所の第161期有価証券報告書では、提出会社単体の平均年間給与は9,801,912円です。平均年齢43.1歳、平均勤続14.4年という前提を踏まえると、会社全体の給与水準は高いといえます。

一方で、キャリア採用の給与はポジションごとに異なり、賞与も前年度業績や個人評価の影響を受けます。新卒初任給、キャリア採用の賞与実績、人事制度を確認すると、荏原製作所では役割と成果に応じて年収が変わる設計であることが分かります。

応募を検討するなら、平均年収を入口にしつつ、求人票の給与、入社時等級、賞与算定、配属部門、勤務地、残業まで確認してから判断しましょう。

参照元