東芝の年収を調べると、「平均年収はどのくらいか」「上場廃止後も年収情報は参考になるのか」「中途採用ではいくらを見込めるのか」が気になる人は多いはずです。
結論から言うと、東芝の2023年3月期有価証券報告書に記載された平均年間給与は9,260,703円です。ただし、東芝は2023年12月20日に上場廃止しており、この数字は上場廃止前に公開された提出会社平均です。
この記事では、東芝の有価証券報告書、公式採用情報、会社概要、国税庁などの公的情報をもとに、年収の見方と転職前に確認すべき条件を整理します。
参照元
この記事で分かること
- 東芝の平均年間給与と、平均年齢・勤続年数の見方
- 上場廃止後に平均年収データを扱うときの注意点
- 公式採用情報で確認できる初任給・昇給・賞与の条件
- 経験者採用で確認すべき年収レンジ、勤務地、職務条件
東芝の平均年収は約926万円
東芝の平均年収を見るときは、公式IR資料室に掲載されている有価証券報告書を確認するのが基本です。東芝は上場廃止前のIR情報として有価証券報告書を公開しており、2023年3月期の有価証券報告書には次の従業員情報が記載されています。
| 項目 | 公式情報の記載 | 読み取り方 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 9,260,703円 | 提出会社平均。現在の提示年収ではない |
| 従業員数 | 3,673人 | 2023年3月31日時点の提出会社の人数 |
| 平均年齢 | 46.1歳 | 若手・中堅・管理職を含む全体平均 |
| 平均勤続年数 | 19.8年 | 長期勤務者も含まれるため、入社直後の水準とは分けて見る |
国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、給与所得者の平均給与は478万円とされています。単純比較では東芝の平均年間給与は全国平均を大きく上回りますが、企業規模、平均年齢、勤続年数、職種構成、役職者比率が異なるため、金額だけで転職後の年収を判断しないことが大切です。
| 比較対象 | 金額 | 比較時の注意点 |
|---|---|---|
| 東芝の平均年間給与 | 約926万円 | 2023年3月期有価証券報告書の提出会社平均 |
| 民間給与実態統計調査の平均給与 | 478万円 | 業種・企業規模・年齢構成を問わない全体平均 |
| 転職時の提示年収 | 個別に決定 | 経験、職務、勤務地、等級、賞与、残業前提で変わる |
転職Tips
東芝の平均年収は「上場廃止前の公式平均」として見る
東芝は2023年12月20日に上場廃止しています。そのため、有価証券報告書の平均年間給与は、現在の募集職種の給与レンジを直接示すものではありません。
平均年収は会社全体の給与水準を知る入口として使い、転職時は求人票の年収レンジ、職務等級、勤務地、賞与、残業代の扱いを別途確認しましょう。
東芝の初任給と新卒採用条件
東芝の公式新卒採用情報では、2026年度入社者の初任給として、博士了、修士了、学部卒、高専本科卒などの区分が示されています。平均年収と初任給はまったく別の指標なので、若手で入社する場合は平均年収より初任給・昇給・賞与制度を見る必要があります。
| 区分 | 2026年度入社者の初任給 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 博士了 | 341,000円 | 研究開発職や高度専門職を検討する人は職務内容も確認する |
| 修士了 | 294,000円 | 技術系・事務系ともに配属領域でキャリアが変わる |
| 学部卒 | 269,000円 | 総合職としての初任給比較の目安になる |
| 高専本科卒 | 244,000円 | 学校区分ごとの募集要項を確認する |
| 高校卒 | 213,500円 | 配属や職務内容により働き方が異なる |
公式採用情報では、諸手当、年1回の昇給、年2回の賞与、完全週休2日制、年間休日126日なども案内されています。月給だけでなく、手当や休日、勤務時間、福利厚生まで確認すると、実際の働き方を比較しやすくなります。
| 確認項目 | 公式情報で確認できる内容 | 転職・就職時の見方 |
|---|---|---|
| 昇給 | 年1回 | 評価制度、昇格要件、職種別の昇給幅を確認する |
| 賞与 | 年2回 | 支給月数、業績連動、初年度の扱いを確認する |
| 休日 | 完全週休2日制、年間休日126日 | 事業所や職種ごとの勤務カレンダーも確認する |
| 勤務時間 | 標準労働時間7時間45分 | フレックス、残業、在宅勤務の実態を見る |
| 諸手当 | 通勤手当、住宅費補助、次世代育成手当など | 対象条件と支給額を確認する |
転職裏情報
メーカーの給与は「職種と事業部」で体感が変わる
総合電機・インフラ系メーカーは、研究開発、設計、生産技術、品質、営業、事業企画、管理部門など職種の幅が広いです。同じ会社でも、残業、勤務地、出張、評価軸が大きく変わることがあります。
給与水準だけでなく、自分がどの事業部・職種で何を期待されるのかまで確認しましょう。
東芝の年収を職種別に見るポイント
東芝はエネルギー、社会インフラ、電子デバイス、デジタルソリューションなど幅広い領域を持つ企業です。公式会社概要でも、グループ全体の従業員数や複数事業領域を持つ企業グループであることが示されています。
つまり、東芝の年収を見るときは、平均値だけではなく、応募する職種がどの事業領域・職務レベル・勤務地に属するかを確認する必要があります。
| 領域 | 主な仕事の例 | 年収を見るときの注意点 |
|---|---|---|
| 研究開発 | AI、半導体、エネルギー、インフラ関連技術など | 専門性、研究テーマ、成果評価、博士・修士区分を見る |
| 技術・設計 | 電力、産業機器、制御、システム設計など | 担当製品、出張、顧客対応、残業実態を確認する |
| 営業・事業開発 | 法人営業、アカウント営業、ソリューション提案など | 売上責任、顧客規模、インセンティブ有無を見る |
| 生産・品質 | 生産技術、品質保証、調達、工場関連業務など | 勤務地、現場対応、夜間・休日対応の有無を確認する |
| 管理部門 | 人事、経理、法務、経営企画、広報など | 等級、専門性、異動範囲、グループ会社との関係を見る |
東芝の企業規模を理解するときは、単体平均年収とグループ全体の事業規模を混同しないことも重要です。会社概要の従業員数はグループ全体の規模を示す一方、有価証券報告書の平均年間給与は提出会社の平均です。どの資料の、どの範囲の数字なのかを分けて読むと、年収情報の誤解を避けやすくなります。
転職Tips
職種別年収は「求人票の前提」で見る
企業の平均年収よりも、応募する求人の給与レンジ、職務等級、残業代、賞与、勤務地、勤務時間のほうが自分の年収に直結します。
求人票に年収例がある場合も、経験年数、等級、残業時間、賞与月数、手当込みかどうかを確認しましょう。
経験者採用で確認したいオファー条件
東芝の経験者採用では、職種ごとに募集要項が分かれています。たとえば法人営業系の募集では、想定年収レンジ、勤務地、仕事内容、必要な経験・スキルなどが求人ごとに示されています。
中途採用で大切なのは、平均年収をそのまま期待することではなく、自分が応募する求人の年収レンジと、その金額に含まれる前提を確認することです。
| 確認項目 | 求人票で見る点 | 質問例 |
|---|---|---|
| 年収レンジ | 想定年収の下限・上限 | 提示年収はどの等級・評価前提で決まりますか |
| 基本給 | 月給、職務給、等級給の内訳 | 年収のうち基本給はいくらですか |
| 賞与 | 年収レンジに賞与が含まれるか | 賞与の支給月数と初年度の扱いを教えてください |
| 残業代 | 固定残業代か、実績支給か | 想定年収に残業代は含まれていますか |
| 勤務地 | 配属拠点、転勤、出向の可能性 | 配属予定地と将来的な異動範囲を確認できますか |
厚生労働省は、働く前に労働条件を確認する重要性を案内しています。給与条件も同じで、求人票に書かれている年収だけでなく、労働時間、休日、勤務地、手当、賞与、残業代の扱いまで確認しておくと、入社後のギャップを減らしやすくなります。
テンプレート
オファー面談で使える確認文
提示年収の内訳について、基本給、賞与、時間外勤務手当、その他手当の前提を教えていただけますでしょうか。
想定年収に含まれる残業代の扱いと、配属予定部署の平均的な残業実績を確認できますでしょうか。
入社初年度の賞与支給条件、評価期間、満額支給となる時期を教えていただけますでしょうか。
勤務地、転勤範囲、グループ会社への出向可能性、在宅勤務制度について確認できますでしょうか。
東芝が向いている人と慎重に見たい人
東芝は、社会インフラ、エネルギー、電子デバイス、デジタルなど幅広い領域で事業を展開する企業グループです。大規模な技術や社会インフラに関わりたい人には魅力的な選択肢になりやすい一方で、事業領域や配属によって働き方が大きく変わる可能性があります。
| 向いている可能性がある人 | 慎重に確認したい人 |
|---|---|
| 社会インフラや産業基盤に関わりたい人 | 短期間で職種を固定して高年収を狙いたい人 |
| 技術、品質、安全性を重視して働きたい人 | 勤務地や事業部の変化をできるだけ避けたい人 |
| 大規模プロジェクトで専門性を発揮したい人 | 意思決定のスピードだけを最優先したい人 |
| メーカーで長期的にキャリアを積みたい人 | 平均年収だけで応募先を決めたい人 |
転職裏情報
大手メーカーは「会社名」より「配属先」で見る
大手メーカーは事業部ごとに顧客、製品、開発サイクル、働き方が異なります。同じ東芝でも、研究開発、営業、品質、生産、管理部門では必要なスキルと評価軸が違います。
年収だけでなく、配属予定部門のミッション、異動範囲、残業実態、キャリアパスまで確認することが、納得度の高い転職につながります。
東芝の年収や働き方が自分に合うか迷う場合は、応募職種の条件を整理したうえで、他社の求人と比較するのがおすすめです。FiiTJOBでは、求人票の給与条件だけでなく、勤務体系やキャリアの希望も含めて相談できます。
まとめ:東芝の年収は平均値と応募条件を分けて見る
東芝の2023年3月期有価証券報告書に記載された平均年間給与は9,260,703円です。全国平均と比べると高い水準に見えますが、これは上場廃止前に公開された提出会社平均であり、現在の職種別・等級別・中途入社時の提示年収とは分けて考える必要があります。
特に転職で東芝を検討する場合は、平均年収、募集職種、勤務地、職務等級、賞与、残業代、手当、初年度条件を切り分けて確認することが重要です。
- 平均年収は会社全体の給与水準を見る入口として使う
- 東芝は上場廃止後のため、平均年収データの時点と範囲を確認する
- 自分の年収は応募職種、経験、等級、勤務地、賞与、残業前提で確認する
- オファー面談では提示年収の内訳と前提条件を必ず確認する
平均年収だけで判断せず、自分の希望する働き方と提示条件が合うかを確認しながら、東芝が転職先として合うかを検討しましょう。