日揮の年収が高いのか、プラント・エンジニアリング業界の中でどの程度の水準なのかを知りたい人は多いです。
結論からいうと、日揮ホールディングス株式会社の平均年間給与は9,306,344円です。これは2025年3月期の有価証券報告書にある提出会社の数値で、賞与と基準外賃金を含みます。
ただし、日揮は2019年10月に持株会社化しており、上場会社の平均年収は純粋持株会社の従業員248人を対象にした数字です。この記事では、その前提を踏まえて、日揮の平均年収、初任給、福利厚生、中途採用で確認したいポイントを整理します。
- 日揮の平均年収930万円がどの数字なのか
- 持株会社化後にどう読めばよいのか
- 初任給30万円、フレックス、休日休暇などの基本条件
- 中途採用で給与条件を確認するときの質問ポイント
日揮の平均年収は930万円
日揮ホールディングス株式会社の平均年間給与は9,306,344円です。2025年3月期有価証券報告書では、平均年齢43.7歳、平均勤続年数12.3年、従業員数248人とあわせて記載されています。
| 項目 | 公式数値 | 読み方 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 9,306,344円 | 賞与と基準外賃金を含む税込給与 |
| 平均年齢 | 43.7歳 | 中堅層を含む平均値 |
| 平均勤続年数 | 12.3年 | 持株会社化後の勤続構成が反映される |
| 従業員数 | 248人 | 提出会社単体の就業従業員数 |
この数値だけ見るとかなり高く見えますが、純粋持株会社の平均年収であることを前提に読む必要があります。日揮グローバルや日揮株式会社などの事業会社を含んだグループ全体の平均ではありません。
参照の見方
上場会社の平均年収と事業会社の年収レンジは分けて考える
有価証券報告書の平均年収は、上場している日揮ホールディングス株式会社の提出会社データです。実際に応募するのが日揮グローバルや日揮株式会社なら、会社平均よりポジション条件を優先して見るのが実務的です。
日揮はどんな会社か
日揮ホールディングス株式会社は、総合エンジニアリング、機能材製造、エネルギー・環境コンサルティングなどを展開する企業グループの持株会社です。会社概要では、2025年3月31日時点の連結従業員数8,365名を公表しています。
| 項目 | 公式情報 | 意味すること |
|---|---|---|
| 創立 | 1928年10月25日 | 長い事業基盤がある |
| 本社 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 | 本社機能は横浜に集約 |
| 連結従業員数 | 8,365名 | グループ全体での人員規模は大きい |
| 事業内容 | グループ戦略立案および事業会社の統括管理など | 提出会社は持株会社である |
つまり、平均年収930万円は、日揮ホールディングス本体のコーポレート・研究開発寄りの人員構成を反映しやすい数値です。現場寄りのEPC職種や事業会社の待遇を知りたいなら、採用要項やオファー面談で確認する必要があります。
初任給は学士30万円、修士33万円、博士36万円
日揮の新卒採用サイトでは、日揮ホールディングス、日揮グローバル、日揮株式会社の募集要項がまとめて掲載されており、総合職の初任給は学士300,000円、修士330,000円、博士360,000円です。
| 学歴 | 初任給 | 補足 |
|---|---|---|
| 博士 | 360,000円 | 総合職の基準額 |
| 修士 | 330,000円 | 総合職の基準額 |
| 学士 | 300,000円 | 総合職の基準額 |
| 高専(本科) | 260,000円 | 総合職の基準額 |
加えて、勤務時間は9:00〜18:00、フレックスタイム制、コアタイム10:00〜15:00、昇給は年1回、賞与は年2回と明示されています。完全週休2日制、祝日、年末年始、創立記念日、年次有給休暇、リフレッシュ休暇、慶弔休暇も整っています。
転職Tips
平均年収より『応募先が持株会社か事業会社か』を先に確認する
日揮グループは、日揮ホールディングス、日揮グローバル、日揮株式会社で役割が違います。年収ページだけで判断するとズレやすいので、応募先法人名まで確認してから条件比較するのが安全です。
福利厚生は独身寮、ファミリーケア、一時帰国休暇、持株制度などがある
日揮のキャリア採用サイトでは、福利厚生制度として独身寮、ファミリーケア制度、海外駐在者の一時帰国休暇制度、Welcome Back制度、自社持株制度、財形貯蓄制度などが紹介されています。
| 福利厚生 | 公式記載の内容 | 転職時の見方 |
|---|---|---|
| 独身寮 | 横浜市内2か所、約350室、家賃6,100〜14,100円/月 | 若手や単身赴任前提なら金銭面の差が出やすい |
| ファミリーケア制度 | 育児休職、短縮勤務、介護休職など | 長く働く前提なら使いやすさを確認したい |
| 海外駐在者一時帰国休暇 | 90日に1回程度、9日間の連続特別休暇 | 海外案件が多い企業らしい制度 |
| Welcome Back制度 | 退職後3年以内の復帰制度 | ライフイベント対応の柔軟性を見る材料 |
| 持株・財形 | 自社持株制度、財形貯蓄制度 | 資産形成支援として比較しやすい |
年収だけでなく、海外案件や長期キャリアを支える福利厚生まで含めると、日揮は総報酬の設計が厚めです。特に横浜勤務前提の独身寮やファミリーケア制度は、他社比較で差が出やすい項目です。
日揮の中途採用で確認したいポイント
日揮ホールディングスの採用情報ページでは、キャリア採用は随時、募集職種を更新すると案内されています。ただし、求人票にグループ横断で同じ年収表が出ているわけではないため、面接やオファー面談で条件を詰める前提で考えるべきです。
- 応募先法人が日揮ホールディングスか日揮グローバルか日揮株式会社か
- 提示年収のうち固定給と賞与の比率はどうなっているか
- 海外出張・駐在の頻度はどの程度か
- 配属予定職種の評価指標は何か
- 残業見込みと時間外手当が実質年収にどう影響するか
テンプレート
面接やオファー面談でそのまま使える確認文
「今回のポジションは、日揮ホールディングス、日揮グローバル、日揮株式会社のどの法人での採用でしょうか。」
「提示年収のうち、固定給と賞与の比率を教えてください。」
「海外出張や駐在の想定頻度と、手当の考え方を教えてください。」
「配属想定部門で高評価となる指標と、残業の平均感を教えてください。」
この確認をしておくと、『平均年収930万円だから自分もその水準』という誤解を避けやすくなります。日揮グループは法人と職種の差が大きいため、会社平均より個別オファーを優先して見る方が現実的です。
日揮の年収をどう判断するか
日揮の年収は、上場会社として見れば平均930万円と高水準です。ただし、その数値は持株会社化後の日揮ホールディングス本体の平均であり、現場系のEPC職種や事業会社の賃金をそのまま表す数字ではありません。
そのため、転職判断では応募先法人、職種、海外案件の有無、固定給と賞与の構成、福利厚生までセットで確認することが重要です。持株会社の平均年収だけで判断せず、個別条件を詰めてから比較するのが適切です。