ボクササイズのインストラクターになるには？３ステップを紹介

ボクササイズは特に女性から人気を集めているエクササイズとして、近年注目が高まっています。そんなボクササイズを指導するインストラクターになるのには、どのようなステップが必要になるのでしょうか。またボクシングトレーナーとボクササイズのインストラクターにはどのような違いがあるのかについても、この記事で詳しくご紹介していきます。

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ボクササイズとは

ボクササイズはボクシングエクササイズの略称で、ボクシングの基本動作を音楽などに乗せながら行うエクササイズです。ボクシングの基本動作には「構え」「パンチ」「ステップ」などがあり、常に動きながらパンチをあてる瞬間に拳に力を入れるため有酸素運動と無酸素運動をエクササイズの中で効果的に行うことができます。

またボクササイズではボクシングの基本トレーニングである、縄跳びや腹筋なども行うためインナーマッスルがしっかりと強化されて美しい姿勢を作るという作用もあります。

このようにボクササイズはボクシングのトレーニング理論や動きを行うことで、体型維持やダイエットに最適なエクササイズとして近年注目されています。

ボクササイズではボクシングジムで行われるような本格的なミット打ちやスパーリング、サンドバックへの強打などを行うことは無いため怪我をしてしまう心配もありません。

近年ではボクササイズだけでなく、蹴りを含めたトレーニングを行うキックボクササイズも普及し始めています。

ボクササイズインストラクターの仕事内容

ボクササイズのインストラクターは具体的にどのような仕事を行っているのでしょうか、ボクササイズの指導やそれに付随する業務にはどのようなものがあるのかもご説明致します。

受付業務

ボクササイズはスタジオレッスンで行われる場合がほとんどです。そのため会員の方々はスタジオのプログラムを予約してレッスンを受けます。この予約を管理する仕事も受付業務に含まれます。また新規入会の方や見学者の案内なども受付業務に含まれます。

指導

実際にレッスンの指導を行います。ボクササイズの指導はプログラムに従って行いますが、受講者それぞれの体力などに合わせて強度の調整も必要になります。そのため全体を導きながらも一人ひとりの状況をしっかりと把握していく必要があります。

またボクササイズの効果を最大限に発揮するには正しいステップやフォームが重要になるため、そのような細かい部分の指導も必要となります。

プログラム作成

実際に指導する準備として、指導内容のプログラムの作成が必要となります。このプログラムの作成は様々な年代、能力の方を想定して行う必要があるため非常に重要で難しい仕事でもあります。プログラムの作成は指導内容の方向性が確定する重要な仕事の1つです。

清掃、備品の整理など

ボクササイズスタジオではグローブなどのレンタルも行っています。それらの備品の管理や清掃はボクササイズスタジオではとても重要です。特にグローブは内側をしっかりと乾燥させないと悪臭やカビの原因となってしまいます。そのため備品を綺麗な状態にして管理しておく事が重要です。

また施設内もレッスン中にの汗などによって滑ってしまい怪我の原因などになってしまう可能性もあるため、しっかりと館内を清掃しておくことは安全管理の面でも重要になります。

ボクシングトレーナーとの違い

ボクシングトレーナーとボクササイズのインストラクターにはどのような違いがあるのでしょうか。

まずボクシングトレーナーはボクシングジムで活躍しているトレーナーです。ボクシングジムでの指導内容は、ボクササイズスタジオでのトレーニングよりも本格的なボクシングの指導を行います。

具体的にはミット打ちやスティックミットを使ったディフェンス練習、さらにはスパーリングなどの指導も行います。またボクシング選手を育成するのもボクシングトレーナーの仕事の1つです。

このようにボクシングの技術などを伸ばすための指導を行うためボクシングトレーナーの多くは元プロボクサーなどが多い傾向にあります。

その一方でボクササイズを指導するインストラクターは、ボクササイズのプログラムに従って指導していきます。ボクササイズにはボクシングトレーナーが指導を行うような、ミット打ちやディフェンスの練習などは含まれません。逆にエクササイズは音楽などを流しながらリズムに合わせてトレーニングを行います。

そのためトレーナーに求められる要素もストイックなトレーニング指導や専門的な技術指導の能力では無く、ボクササイズを誰もが楽しく行えるような指導力が必要になります。

ボクササイズインストラクターになるための3ステップ

ボクササイズインストラクターになるにはどのような方法が必要なのでしょうか。ここではボクササイズインストラクターになるためのステップを3つに分けてご紹介致します。

この方法はあくまでも1つの例ですので、他の方法でもボクササイズインストラクターになることもできます。

ボクシング経験を積む

ボクササイズインストラクターになる際にもしっかりとした、ボクシング経験があることが有利になります。ボクシングジムなどでの経歴などは、ボクササイズインストラクターになった後にも肩書としても使うことができます。

またボクササイズはボクシングの基礎的な動作をしっかりすることで、エクササイズ効果が最大限発揮されます。そのためボクシングの正しい動作やフォームをしっかりとインストラクター自身が理解していることも重要です。

またアマチュアボクシングやプロボクシングでの経験は、店舗の広告にも大きな効果を及ぼします。元日本チャンピオンが指導しますというような文言はお客をお店に引込むことにもつながります。

また通常のボクシングでなくてもまずは自身でボクササイズに通ってみるのも良いでしょう。先述した通りボクシングとボクササイズには類似する点が多いと同時に、相違する場所も少なくありません。そのためボクササイズのインストラクターを目指す場合には、まずはボクササイズを始めてみるのも良いでしょう。

ボクササイズの指導方法・理論を学ぶ

ボクササイズはボクシングの動きと音楽を掛け合わせて、強度の高くない新たなエクササイズとなっています。そのためボクシングに精通している人であっても、しっかりとボクササイズの理論を学ぶ必要があります。

ボクシングは相手を倒す競技ですので、相手を倒す事に主眼が置かれています。しかしボクササイズではよりエクササイズの要素が高く、運動量を上げて身体の新陳代謝の促進を促すようなトレーニングとなっています。

このようにボクシングとボクササイズの指導には、大きな違いもあるためボクササイズを指導するインストラクターはしっかりとボクササイズの理論を学ぶ必要があります。

近年ではこのようなボクササイズの理論をしっかりと学ぶことができるように、様々な場所でボクササイズの指導方法や理論に関しての講座なども開かれています。このような講座を受講してみることで、ただ身体を動かしていた状態からしっかりと動作の意味を理解している状態に変わっていくことでボクササイズインストラクターとして他の人を指導することもできるようになっていきます。

ボクササイズジムに勤める

ボクササイズのインストラクターになるために必要な試験や資格といったものは現在のところありません。そのためボクササイズインストラクターになるにはボクササイズを開催しているジムやフィットネスジムに勤めることが必要になります。

その中でメインのインストラクターをサポートしながら、実際に指導を学んでいくことが必要になります。フィットネスジム等の場合はボクササイズ以外の業務も多いため、他の仕事をしながらボクササイズに関する知識や指導方法を学んでいくこともできます。この場合であれば最初から指導能力を問われるわけではなく、ゆっくりと知識や技術を身につけていくことができます。

始めから社員としてこれらの施設に勤めるのが難しい場合はまずはアルバイトとして働いてみるのも良いでしょう。特にそれまでボクシングのキャリア等がある方などは、先述した通りボクシングとボクササイズには大きな違いがあるためより本格的なジムを想像していると思っている業務内容と大きくかけ離れてしまう可能性もあります。そのためまずは何かしらのカタチでボクササイズ指導を行っている施設で働いて自分に合っているかどうかを確かめてみるのも良いでしょう。

ボクササイズインストラクターに必要な能力

ボクササイズインストラクターに求められる3つの能力をご紹介していきます。実際に他のインストラクターとも求められる能力に共通する部分も多いので、現在インストラクターとして働いていて、ボクササイズにも興味があるという方も参考にしてみてください。

説明力

ボクシングの動きはパンチ1つに全ての体重を乗せるフォームが重要になります。ボクササイズにおいても、しっかりとボクシングの動きを行うことで全身の筋肉に負荷をかけてシェイプアップできるようになります。

しかし実際には1人ひとりに身体の癖があるため、見たものをそのまま実演するのは非常に難しいです。そのためインストラクターにはそれぞれの身体の癖を見抜き説明する力が求められます。

説明した内容が相手にしっかりと相手が理解できるような表現方法を見つけていくのはインストラクターの大事な仕事です。

巻き込む力

ボクササイズは基本10人～30人といったグループを指導していきます。トレーニングも序盤から徐々に息を上げていくような内容になっていて、音楽も終わりに向けて盛り上がっていきます。

インストラクターはこの息が上がるトレーニングにグループ全体を巻き込んで指導していく必要があります。グループ内には様々な年代の人がいますが、みんなが一体となってボクササイズを楽しむことができる空間作りをする必要があります。

実演能力

ボクササイズではインストラクター自身もボクササイズの動きを一緒に行いながら指導を行います。またただ運動するわけでは無く、受講者に向かって掛け声をかけながらしっかりと指導していく必要があります。

そのためボクササイズをしっかりと実演できる能力と、それができるだけの体力が求められます。

まとめ

音楽に合わせてボクシングの動きをするボクササイズは爽快感もあり、非常に楽しいエクササイズです。そんなエクササイズをみんなが楽しめるよう、クライアントの状態をしっかりと確認しながら全体をまとめていくのがボクササイズインストラクターの仕事です。楽しいだけでは無く、クライアントの満足する姿をみることもできる非常にやりがいのある仕事ですので、興味のある方はこの記事でご紹介したステップをぜひ試してみてください。

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