ウェブの記事などでよく「パーソナルトレーナーは稼げない」という記事を目にします。実際にパーソナルトレーナーとは稼げない職業なのでしょうか。
人によって収入に差がでてくるのは、どの職業でも同じことですよね。では稼げないトレーナーと稼いでいる人の間にはいったいどのような違いがあるのでしょうか。
この記事ではそんな稼げるトレーナーと稼げないトレーナーの違いや、どうやったら収入をあげていけるのかについてご説明していきます。
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▶︎ まずは資料ダウンロード!パーソナルトレーナーの仕事内容
パーソナルトレーナーの仕事内容はどのようなものなのかをご紹介していきます。
パーソナルトレーナーはその名の通り、クライアントのパーソナル=個人トレーナーです。類似する仕事にはジムインストラクターなどがありますが、インストラクターは施設に通っているクライアントに対して満遍なく指導を行っていきます。そのためスタジオレッスンなどで1人で大人数を指導したり、トレーニングをしているクライアントの様子を見ながら必要に応じて指導にあたります。
それに対してパーソナルトレーナーはクライアント専属のトレーナーであるため、クライアント1人ひとりから予約を受けて指導にあたります。インストラクターのような偏りのない指導では無く、各クライアントが求めている結果にしっかりとコミットできるような内容の指導が必要となります。そのためクライアントの要望は多岐にわたり、「ダイエット」「スポーツのパフォーマンス向上」「生活習慣病予防」などクライアントそれぞれの要望に最適な指導を行う必要があります。トレーニング方法などの知識を提供することはもちろん、トレーニングに欠かせない休息や食事管理のための栄養に関する知識などが必要となります。
パーソナルトレーナーの仕事はトレーニング指導だけではありません。働き方によって仕事内容は異なる場合が多いですが、地震が所属する施設の運営に関わる業務も仕事の一環となっている場合が多いです。
例えば施設の受付業務です。施設の受付ではトレーニング予約の受付管理や備品の販売といった業務を行います。他にもこれから施設の利用を検討しているクライアントへの入会案内や施設案内、電話受付なども受付では行われております。これらの受付業務はトレーナーが持ち回りで請け負っている場合がほとんどです。
受付業務以外には備品の管理や施設の清掃と言った作業の他、WEBでの広告運用やブログ、SNSの更新なども近年重要な仕事となっています。時には施設の近くでチラシ配りや呼び込みをして新規クライアントの獲得を目指す場合もあります。
このようにトレーナーの仕事はトレーニング指導だけでなく非常に幅広い分野におよんでいます。
パーソナルトレーナーは稼げない?
パーソナルトレーナーの収入は平均と比べて低いのでしょうか。
平均年収を調べて見たところ、平均年収は353万円となっており、日本の平均年収が461万円であることから考えるとあまり高い水準で無いことがわかります。
しかしこの金額はあくまでも、社員として活躍しているトレーナーの平均年収です。活躍しているトレーナーの中には、個人で業務委託などの形態で活動している方や独立して自身のジムを開業しているトレーナーも沢山います。そのようなトレーナーの中には、
年収1,000万円以上稼いでいるトレーナーも多く存在します。
パーソナルトレーナーは個人間で大きく収入に差がでる職業であり、一般的な平均年収で考えることが難しいという側面もあります。ではこのような収入の差が発生するのには、どのような原因があるのでしょうか?
パーソナルトレーナーの働き方
パーソナルトレーナーという職業の中にもいくつかの働き方があり、それぞれの働き方によって報酬の形態も異なります。働き方が収入の差に繋がっている場合も多いため、それぞれの働き方の違いやメリット・デメリットをご紹介していきます。
社員 アルバイト
社員やアルバイトとしてそれぞれの施設で雇用され働くトレーナーもいます。アルバイトとして働いている場合の平均的な時給は、1,000円程度になっていることが多いです。社員として勤務している場合は勤続年数や役職によって給与は変わってきますが、先述の平均年収353万円は社員として活動しているトレーナーの平均年収でもあるためあまり高い給与とは言えません。
社員で働く場合は接客に対する歩合給などがでる場合もありますが、他の働き方と比較した場合も比較的少額となっています。大手企業の社員として働いている方が平均給与が高い水準にあり月給にすると25~30万円程度の収入となっている場合が多いです。
賞与の制度を採用している会社もありますが、全体的にみるとあまり多くはありません。
収入が比較的低い水準となっている一方で、有給休や年間休日の面では他の働き方よりも優遇されている傾向にあり安定した働き方であるというのが特徴です。
業務委託
業務委託は個人で施設などと契約して施設のクライアントに対して指導を行います。集客などは店舗に任せることができる上に、クライアントへの接客数に応じて歩合給として給与が決められるため仕事量に応じて収入を増やすことができる点で、社員として活躍するよりも収入を増やしていくことができる働き方です。
しかし業務委託の場合は施設に集客を任せていることや、自分が契約している施設を利用してクライアントへの指導を行うためクライアントから支払われる金額の一部を手数料として施設へ支払う必要があります。手数料は15~20%に設定している施設が多いですが、契約内容は施設とトレーナーの間の契約であるため、その比率はそれぞれの契約内容によって異なります。
業務委託として働く方法は、業務委託のトレーナーを求めている求人を探すか、施設からのスカウトを受けて契約するかの2パターンになります。
業務委託のトレーナーは社員として活躍する場合よりも収入を増やすことができる反面、給与はクライアントを指導した数によって変動するため、毎月の収入も大きく変動するなど社員として活躍するよりも不安定になってしまいます。安定した業務委託のトレーナーとして活躍するためには、自分のクライアントをしっかりと確保できるスキルが必要になります。
フリー
フリーで働くトレーナーは施設などに依存せずに自分でクライアントを確保していきます。働き方は実に多様でクライアントの指導だけで無く、セミナーや講習会などを開催したり、近年ではYoutubeなどのSNSで活躍しているトレーナーも増えてきています。
施設に場所を提供してもらうわけではないので、トレーニング指導をしていく場所を自ら確保していく必要があります。近年ではトレーニング可能な部屋などをレンタルするプラットフォームも増えて来ているので、それらを活用したり、オンラインでのトレーニング指導を行うなど場所の確保が必要となります。
自身で集客から指導場所の確保が必要になる反面、業務委託のトレーナーのように施設に手数料を払う必要が無くなるため、クライアントを指導して獲得する売上が全て自分の収入になるというメリットがあります。
自身でしっかりと集客していく必要があるため、その状況を確保できるトレーナーでないとこの働き方で収入を上げていくことは非常に難しいです。
独立開業
パーソナルトレーナーは独立開業がしやすい職業でもあります。独立開業して自身のジムを持つことで収入を大きく増やすことができます。自分で指導を行うだけで無く、トレーナーを他に雇用していったり、施設を拡大していくことで収入を何倍にもしていくことができるようになります。経営者として成功しているトレーナーの中には、年収1,000万円を大きく越えるような収入を得ている人もいます。
その反面、独立開業して自分の施設を維持するとランニングコストが発生して、顧客を確保できない場合には出費が多くなっていってしまうこともあります。さらにトレーナーとしてのノウハウ、技術が必要となるだけでなく、経営者としての知識やマネジメント能力がとても重要になってくるためそれらのスキルをしっかりと身につけていくことが必要です。
パーソナルトレーナーとして収入を上げる方法
パーソナルトレーナーとして収入を上げるためにはどのような方法が必要となるのでしょうか。ここからはトレーナーとして収入を増やすために必要なスキルをご紹介していきます。
しっかりとしたスキル実績を積むことが稼げるトレーナーになるためには重要です。どのようなスキルが必要なのかを見ていきましょう。
顧客の信頼を得る
マンツーマンでクライアントを指導する上でクライアントからの信頼を得ることは必須です。クライアントの信頼を得るためには、クライアントの目標を最短距離で達成するために必要となる知識をしっかり習得する必要があります。
また新規のクライアントから指名を受けるためにも、パーソナルトレーナーに関する資格を取得するというのも1つの方法です。パーソナルトレーナーには国家資格はありませんが、さまざまな団体が民間資格を発行しているため、それらを取得することも顧客からの信頼を得る事につながっていきます。またトレーニングやボディメイクのプロとして、大会などで実績をあげることも有効です。
このようにさまざまな実績や資格の取得を行うことで、しっかりと顧客からの信頼を得ることで高収入を目指すことも可能となります。
働き方を変えてみる
前章でトレーナーの働き方を4種類をご紹介致しました。それぞれの働き方にはメリット・デメリットと共に向き不向きもあります。自分にあった働き方を選ぶことで収入を増やしていくことができるようになる可能性があります。
特に現在、社員やアルバイトとしてクライアントの指導をおこなっている方は、他の働き方にトライして見ることで収入を増やすことができるようになるでしょう。自分にはまだ早いかもと思う方は働き方を変えることを目標として、必要なスキルを培っていく期間ととらえていくとよいでしょう。明確な目標を持つことで、近い未来に大きく収入を増やすことができるでしょう。
マーケティングなどの知識をつける
新規のクライアントを獲得していくためには、WEBでのマーケティングなどのスキルは必須になります。自分でクライアントの集客をできるトレーナーは必然的に収入を増やすことができるトレーナーということもできます。
一見トレーナー業と関わりがなさそうに見えるマーケティングスキルですが、これは働き方に関わりなく必要なスキルとなります。また顧客を獲得できるスキルは、フリーのトレーナーや独立開業など、自分の収入を大きくするための働き方になると特に必須なスキルとなります。
今はまだマーケティングスキルは必要ないかもと思う方も早い段階で習得しておくことをおすすめします。
パーソナルトレーナーのやりがい
収入に関わり無くパーソナルトレーナーはとてもやりがいのある仕事です。ここではそんなトレーナーのやりがいはどのような点にあるのかをご紹介していきます。
クライアントの変化を体感できる
クライアントをマンツーマンで指導するからこそ、クライアントが変化して行く過程を見届けられるのはトレーナーのやりがいの1つと言えます。一般のクライアントの目標が達成された時はもちろん、アスリートなどを指導しそのアスリートが競技で結果を出した時の喜ぶはとても大きいです。クライアントと文字通り二人三脚で努力して行くのはこの仕事に携わる人特有の喜びと言えます。
年齢に関係なく活躍できる
しっかりとした技術や知識を持っていれば年齢に関係なく活躍し続けられることも特徴です。自身で指導を行うことが年齢的に厳しくなるという声もみられますが、その他にも後身の育成などさまざまな業務に携わることができます。また独立開業した場合などは、長く経営者としても仕事が続けられる点も魅力的です。
独立開業がしやすい
独立開業が他の職業と比べてもしやすいため、しっかりと自分のビジネスを持つことができるというのもこの仕事のやりがいの1つです。
自分の店やスタッフを持つことで一緒にクライアントの目標を叶えられるような店舗作りをしていくのもトレーナーの重要な仕事です。
まとめ
パーソナルトレーナーは稼げ無い仕事と言われることもありますが、実際にしっかりとしたスキルを持ったトレーナーの需要は増加しています。健康への意識の高まってきている近年ではその傾向はより強くなっています。しかし実際に収入の低いトレーナーがいることもまた事実で、そんな場合は働き方を変えたり実績をつけることで状況を打開することもできます。この記事で紹介したスキルなども参考にしていただき、稼げるトレーナーを目指していきましょう。
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