「年間休日105日はやめとけ」と見て、応募してよいのか迷っていませんか。

結論からいうと、年間休日105日だから即NGではありません。ただし、1日8時間勤務に近い求人では、休日数に余裕が少なく、残業・休日出勤・有給取得のしやすさで体感が大きく変わるため、慎重に確認したほうがよい条件です。

この記事では、厚生労働省の労働時間・休日、有給休暇、労働条件明示に関する情報をもとに、年間休日105日の見方と、応募前に確認すべきポイントを整理します。

  • 年間休日105日が「きつい」と言われやすい理由が分かる
  • 週休2日、完全週休2日、シフト制との違いを整理できる
  • 残業・休日出勤・有給取得を含めた実質的な休み方を確認できる
  • 求人票・面接・内定承諾前に使える質問例が分かる

年間休日105日はやめとけと言われる理由

年間休日105日が「やめとけ」と言われやすい理由は、休みが少ない印象だけではありません。年間休日105日は、365日から105日を引くと年間の出勤日が約260日になります。1日8時間勤務で考えると、年間の所定労働時間は約2,080時間です。

厚生労働省は、法定労働時間について、原則として1日8時間、1週間40時間を超えて労働させてはいけないと説明しています。年間休日105日は、1日8時間勤務の場合、週平均40時間に近い設計になりやすく、祝日休みや長期休暇の余白が少なくなりやすい点が不安につながります。

項目 年間休日105日の見方 注意点
年間出勤日 約260日 週5日勤務にかなり近い
1日8時間勤務 年間約2,080時間 週平均40時間に近い
祝日休み すべて休めるとは限らない 会社カレンダーの確認が必要
有給休暇 年間休日とは別枠 取得しやすさで体感が変わる

転職Tips

年間休日105日は「休日数」だけで判断しない

年間休日105日でも、1日7時間勤務、残業少なめ、有給が取りやすい職場なら許容できる人もいます。一方で、1日8時間勤務、残業多め、休日出勤あり、有給が取りづらい職場では負担が大きくなります。

法律上、年間休日105日は違法なのか

年間休日105日という数字だけで違法とは判断できません。厚生労働省は、休日について、少なくとも毎週1日の休日、または4週間を通じて4日以上の休日を与える必要があると説明しています。

また、1日8時間・1週間40時間を超える労働や休日労働には、36協定や割増賃金などの確認が必要です。つまり、年間休日105日を見るときは、休日数そのものより、所定労働時間・残業・休日出勤・割増賃金・労働条件通知書の内容をセットで確認する必要があります。

確認項目 公的情報での基本 求人票で見ること
労働時間 原則1日8時間、1週40時間以内 1日の所定労働時間、週所定労働時間
休日 毎週1日、または4週4日以上 週休制、会社カレンダー、シフト
残業 時間外労働には36協定などが関係 月平均残業時間、繁忙期の残業
有給休暇 条件を満たすと6か月後に10日付与 取得率、取得しやすい時期、半休制度

年間休日105日は平均より少ないのか

厚生労働省の令和7年就労条件総合調査では、令和6年の年間休日総数について、1企業平均は112.4日、労働者1人平均は116.6日とされています。これと比べると、年間休日105日は平均より少なめです。

ただし、業種、企業規模、シフト制の有無によって休日数は変わります。大切なのは、「平均より少ないから必ず悪い」と決めることではなく、少ない休日数を補えるだけの給与、働きやすさ、通勤距離、仕事内容、成長機会があるかを見極めることです。

年間休日 働き方のイメージ 注意点
105日 週休2日ベースだが祝日・長期休暇は少なめになりやすい 残業と有給取得で体感差が大きい
110日前後 週休2日+一部祝日や長期休暇 業界によっては一般的な水準
120日以上 土日祝休みや長期休暇が入りやすい 給与や繁忙期残業もセットで確認
125日以上 土日祝+夏季・年末年始が厚め 求人上の休日と実態の差を確認

参照元

休日数は労働条件通知書で確認する

厚生労働省の「確かめよう労働条件」では、採用時に労働条件通知書などの書面で労働条件を確認する重要性が説明されています。求人票だけで判断せず、内定承諾前に休日、休暇、始業・終業時刻、時間外労働の有無を確認しましょう。

年間休日105日がきつくなりやすい職場の特徴

年間休日105日でも、働き方によって負担は変わります。特にきつくなりやすいのは、休日数が少ないうえに残業や休日出勤が多い職場です。

休日が少ない求人ほど、残業時間と休日出勤の有無を曖昧にしたまま応募しないことが重要です。

  • 月平均残業時間が多い、または繁忙期の上限が分からない
  • 休日出勤があるのに、振替休日や代休の扱いが不明
  • 土日祝休みではなく、会社カレンダーで出勤日が多い
  • 夜勤や早番・遅番があり、生活リズムが崩れやすい
  • 有給休暇の取得実績や取得しやすい時期を確認できない
  • 通勤時間が長く、平日の回復時間が少ない
  • 人手不足で急な出勤依頼が多い

年間休日105日でも検討できるケース

年間休日105日だからといって、すべての求人を避ける必要はありません。仕事内容、給与、勤務地、通勤、残業、有給取得、キャリア形成とのバランスが合うなら、検討対象になる場合もあります。

検討しやすい条件 理由 確認方法
1日の所定労働時間が短い 年間休日が少なくても総労働時間が抑えられる 始業・終業時刻と休憩時間を確認
残業が少ない 平日の疲労が残りにくい 月平均と繁忙期の残業時間を聞く
有給が取りやすい 実質的な休みを増やしやすい 取得率、取得日数、連休取得の実績を聞く
通勤が短い 勤務日の負担を下げられる 通勤時間とシフト開始時刻を確認
給与や手当が明確 休日数の少なさを納得して判断しやすい 基本給、固定残業代、休日手当を確認

週休2日制と完全週休2日制の違い

年間休日105日の求人でよく確認したいのが、「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いです。週休2日制は、毎週必ず2日休めるとは限りません。一方、完全週休2日制は原則として毎週2日の休みがあります。

さらに、完全週休2日制でも、土日休みとは限りません。シフト制で平日休みになることもあります。「週休2日」と書かれているだけで、土日祝休みや毎週2日休みだと判断しないことが大切です。

表記 意味の見方 確認すべき質問
週休2日制 月に1回以上、週2日休みの週がある制度を指すことがある 毎週2日休めるのか
完全週休2日制 毎週2日休みがある 曜日は固定か、シフトか
土日休み 土日が休日になりやすい 祝日、年末年始、休日出勤の扱い
会社カレンダーによる 会社指定の出勤日・休日に従う 年間カレンダーを見せてもらえるか

転職裏情報

年収だけで比べると休日の少なさを見落とす

同じ年収でも、年間休日105日と120日では出勤日数が変わります。求人を比較するときは、年収だけでなく、1日の所定労働時間、残業、休日出勤、通勤時間も含めて「時間あたりの納得感」を見ましょう。

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求人票で確認すべき項目

年間休日105日の求人を検討するなら、求人票の休日欄だけで判断せず、労働時間、残業、休日出勤、休暇制度、給与内訳まで確認しましょう。

  • 年間休日105日に有給休暇は含まれていないか
  • 完全週休2日制か、週休2日制か
  • 土日祝休みか、シフト制か、会社カレンダーか
  • 1日の所定労働時間は何時間か
  • 月平均残業時間と繁忙期の残業時間はどれくらいか
  • 休日出勤の頻度、振替休日、代休、休日手当の扱いはどうか
  • 年末年始、夏季休暇、GWなどの長期休暇はあるか
  • 有給取得率や平均取得日数を確認できるか
  • 固定残業代がある場合、何時間分か

面接で聞くべき質問テンプレート

年間休日105日が不安な場合、面接で聞くべきことは「休みは少ないですか?」ではなく、働き方を具体化する質問です。曖昧な聞き方をすると、判断材料が増えません。

テンプレート

年間休日105日の求人で聞く質問

休日について:年間休日105日の内訳を教えてください。土日、祝日、夏季休暇、年末年始はどのような扱いですか。

勤務時間について:1日の所定労働時間、休憩時間、月平均残業時間、繁忙期の残業時間を教えてください。

休日出勤について:休日出勤が発生する頻度、振替休日・代休・休日手当の扱いを教えてください。

有給について:平均取得日数、連休取得の可否、繁忙期に取得しにくい時期があるかを教えてください。

書面確認について:内定後に労働条件通知書で休日、労働時間、残業、給与内訳を確認できますか。

年間休日105日を避けたほうがよい人

年間休日105日は、仕事中心の生活になっても納得できる人には合う場合があります。しかし、休息や家庭、学習、副業、通院、介護などに時間を使いたい人には負担になりやすいです。

避けたほうがよい人 理由 探したい条件
土日祝休みを重視する人 祝日出勤や会社カレンダー出勤が発生しやすい 年間休日120日以上、完全週休2日制
体力回復に時間が必要な人 連勤や残業が重なると疲労が抜けにくい 残業少なめ、有給取得率高め
家庭・育児・介護と両立したい人 突発的な休日出勤やシフト変更が負担になる 固定休、時短制度、柔軟な休暇制度
転職準備や資格学習を続けたい人 平日夜と休日の学習時間が限られる 年間休日120日以上、残業少なめ

年間休日105日でも入社前に納得できる判断基準

年間休日105日の求人を受けるか迷ったら、次の条件を満たせるかで判断しましょう。すべてを満たす必要はありませんが、複数が曖昧なままなら慎重に考えるべきです。

  • 休日の内訳と年間カレンダーを確認できる
  • 1日の所定労働時間と休憩時間が明確
  • 月平均残業時間と繁忙期の残業時間を確認できる
  • 休日出勤がある場合、振替休日・代休・手当が明確
  • 有給休暇の取得実績を確認できる
  • 給与が休日数の少なさに見合うと感じられる
  • 仕事内容や経験価値に納得できる
  • 通勤時間や生活リズムに無理がない

まとめ:年間休日105日は「やめとけ」ではなく条件次第

年間休日105日は、法律上ただちに違法と決められる数字ではありません。しかし、平均的な年間休日数より少なめで、1日8時間勤務に近い求人では働く時間の余白が小さくなりやすい条件です。

そのため、応募前には年間休日の内訳、完全週休2日制かどうか、祝日の扱い、残業、休日出勤、有給取得、給与内訳を確認しましょう。年間休日105日で後悔するかどうかは、休日数単体ではなく、実際の働き方と生活への影響で決まります。

もし求人票だけで判断できない場合は、面接で具体的に質問し、内定承諾前に労働条件通知書などの書面で確認することが大切です。

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