クロスセル

クロスセルとは、【顧客単価を向上させるために、顧客が購入しようとしている商品・サービスに関連するものを提案し、一緒に購入してもらうこと】を表す。新規顧客の開拓には既存顧客の維持の５倍のコストがかかると言われており（1：５の法則）、顧客数を増やすのではなく、売上額を増やすことで効率よく売上向上するための手段で、LTV（顧客生涯価値)の最大化にもつながる。例えば、飲食店でドリンクセットの提案をする、靴屋で靴の手入れ用商品を提案する、自動車を販売する際にカーナビを提案する、などがある。顧客との中長期の関係構築により、ライフステージやライフスタイル、趣味嗜好、求めている商品の傾向などの情報の蓄積があると、顧客単価が向上しやすいといえる。ECサイト、インターネットショップの場合は、過去の購入履歴や閲覧履歴から「こちらの商品を購入した方は、併せてこちらの商品を購入しています」などと提案することができる。関連する用語に、「アップセル」がある。