スポーツメンタルトレーナーになるには？おすすめ資格4選

「スポーツメンタルトレーナーになりたい」

「スポーツメンタルトレーナーにオススメの資格を知りたい」

このようなお悩みはないでしょうか。

スポーツメンタルトレーナーは、近年注目され始めた業種です。

本記事では、スポーツメンタルトレーナーの仕事内容やなる方法、向いている方の特徴、オススメの資格などを解説します。

スポーツメンタルトレーナーになりたい方、スポーツメンタルトレーナーにオススメな資格を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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スポーツメンタルトレーナーの仕事内容

スポーツメンタルトレーナーは、アスリートの抱えている悩みやストレスなどをケアし解決する仕事です。

精神的な問題は、パフォーマンスに大きな影響をあたえます。

以前は根性論が大切だと考えられていましたが、昨今は科学的にメンタルにアプローチをすることが重要だと考えられています。

緊張や不安、焦りは、本番でパフォーマンスの発揮を妨げる要因でしょう。

なかには能力があり、人一倍努力を重ねていても本番で活躍できず、引退に追い込まれてしまうアスリートもいます。

そのため、スポーツメンタルトレーナーの需要は年々高まっており、メンタルトレーニングの歴史がある欧米では活躍している方が多くいます。

ただ、日本ではまだ専門の方が少なく、スポーツトレーナーやインストラクターが仕事の一環で、メンタルトレーニングやケアをしている状態。

さらに具体的に、3つにわけて仕事を解説します。

話しを聞く

スポーツメンタルトレーナーの仕事は、話しを聞くことから始まります。

まず、お客様の話しを聞き、何に課題を感じているのか、どのように解決したいと考えているのかを把握することが重要でしょう。

これは「傾聴」や「共感」と呼ばれます。

何を話すかも重要ですが、どのような表情や雰囲気で話すかにより、言葉にはあらわれない心理を読み取ります。

何が問題なのかを正確に把握することができなければ、サポートもできません。

お客様によって状態は異なるため、同じケアやサポートをしても結果が出るとは限りません。

しっかりと原因を見極めながら、話しを聞き、信頼関係を築くことが重要です。

メンタルケアやトレーニングプログラムの作成、指導

問題を把握できたら、どのようにケアやトレーニングをするのかのプログラムを作ります。

先ほどもお伝えをした通り、お客様により課題やトレーニングなどを行ったときの効果はさまざま。

そのため、一人ひとりに合わせたプログラムを作ることが重要です。

プログラムは、どのように行うのか（水準）、いつ行うのか（時期）、どのような状態をゴールにするのか（目的）の3つをしっかり決めることが原則。

カウンセリングの方法（水準）として、例えば下記があげられます。

• 行うべき戦略や行動における知的理解
• 判断や予測能力をあげる鍛錬などの認知、知識トレーニング
• リラックスを促すリラクゼーションやイメージトレーニング
• 達成意欲を高める目標設定やセルフトーク
• 積極的思考を生み出す情動、動機トレーニング
• お客様の生き方に関わる深い精神的、人格的なところにも関わるカウンセリング

時期の設定もお客様により、異なります。

例えば、競技シーズン中やオフシーズン中、試合前、大きなイベント前などがあげられます。

目的も、さまざま。

例えば下記があげられます。

• 心理的問題の解決
• 試合やイベントなどでパフォーマンスを発揮するための、心理的コンディション調整
• 不安などの日常的な問題の解決

振り返りとフォロー

メンタルケアやトレーニングは、1度実施して終わりではありません。

その後の振り返りとフォローが重要になります。

1度で解決できる問題は少なく、また人の心は常に変化します。

そのため、継続的に効果が出る方法を行うことが重要。

振り返りにより、どのように変化があったのかを考えることで、より効果的な方法を見つけることもできるでしょう。

フォローをしなければ、継続できないお客様もいらっしゃいます。

そのため、定期的な面談を通しメンタルトレーニングなどをお客様が自分でできる状態を目指します。

スポーツメンタルトレーナーの活躍の場

続いてスポーツメンタルトレーナーが活躍している場所をご紹介します。

スポーツメンタルトレーナーは、まだ注目され始めたばかりの仕事であり、事業として行っている企業は、あまり多くありません。

そのため、フリーランスの方や兼業トレーナーとして活躍している方がほとんどです。

なかには、実績と人脈をつくり、アスリートと契約をするかプロスポーツチームと契約している方がいます。

アスリートの体調面のケアも重要ですが、精神面のケアや本番で最大限のパフォーマンスを発揮できるようにすることも、同じぐらい重要でしょう。

また、音楽や演劇関係の業界で働いている方もいます。

音楽や演劇では、本番での失敗は許されません。

そのため、本番で最高のパフォーマンスができるようにサポートをしています。

スポーツメンタルトレーナーの年収

スポーツメンタルトレーナーは、フリーランスや他の仕事とあわせて活躍しているため、参考となる平均年収はありません。

年収が500万円程度の方もいれば、それ以上の年収をえている方もいます。

実力や知名度により年収が大きく変わる職種でしょう。

スポーツメンタルトレーナーになる方法

スポーツメンタルトレーナーになるために、国家資格などが必要なわけではありません。

ただ、心理学などの専門的な知識や、カウンセリングのスキルが必要になります。

知識やスキルがなければ、お客様から話しを引き出したり、悩みを解決することはできないでしょう。

下手をすると、不用意な言葉などでお客様を傷つけてしまう可能性もあります。

そのため、スポーツメンタルトレーナーを目指すのであれば、知識やスキルを身につけることが重要。

専門のコースなどがある学校で学ぶか、資格取得をする過程で知識やスキルを身につけるのがよいでしょう。

大学や専門学校に、「スポーツ心理学科」や「スポーツ心理学コース」などがあるところが存在します。

また、スポーツメンタルトレーナーになっている方の多くは、必須ではありませんが、何か資格を取得しています。

スポーツメンタルトレーナーに向いている方の特徴

続いてスポーツメンタルトレーナーに向いている方の特徴を紹介します。

スポーツに関わる仕事がしたいこと

まず、スポーツに関わる仕事をしたいことです。

スポーツに関わる仕事は、トレーナーやコーチ、インストラクターなどさまざまあります。

そのなかで、スポーツメンタルトレーナーは最近注目され始めた職業。

ただ、メンタルとパフォーマンスは、切っても切れない関係です。

実際に、フィジカルトレーナーとメンタルトレーナーを同時に行っている方がいます。

まだまだ注目度は高くありませんが、今後定着していくでしょう。

これからスポーツに関する仕事をしたいと考えている方は、1つの選択肢になるのではないでしょうか。

秘密を守れること

2つ目は、秘密を守れることです。

お客様から聞いた話は、絶対に他の方に話してはいけません。

アスリートはさまざまな悩みやストレスを抱えています。

スポーツに関する悩みもあれば、プライベートな悩みもあるでしょう。

他の方に知られたくないセンシティブな内容であっても、スポーツメンタルトレーナーだからこそ信頼して、話しをします。

そのため、口が堅く秘密を守ることのできる方でなければ、スポーツメンタルトレーナーはできないでしょう。

人を支えるのが好きなこと

3つ目は、人を支えるのが好きなことです。

スポーツメンタルトレーナーは、お客様を支えるサポート役で、いわば縁の下の力持ちです。

そのため、自分が最前線で働きたいと考えている方よりも、そのような方たちを影で支えたいと考えている方が向いています。

お客様の笑顔や成長、成功した姿を見ることに喜びを感じられる方であれば、なおよいでしょう。

相手の気持ちを思いやれること

最後に、相手の気持ちを思いやれることです。

悩みの解決やメンタル強化のサポートを行う上で、相手を理解し寄り添うことが必要でしょう。

過剰に相手に感情移入をするのは危険ですが、相手の立場に立って考えることが重要になります。

気持ちを思いやれなければ、お客様に信頼されず、悩みを話してもらえない可能性もあります。

スポーツメンタルトレーナーにオススメの資格4選

資格は必須ではありませんが、あった方がお客様に信頼されるでしょう。

そのため、最後に下記オススメの資格4選を紹介します。

• スポーツメンタルコーチ
• スポーツメンタルトレーニング指導し
• スポーツメンタルトレーナー
• アドラー流メンタルトレーナー資格取得講座

スポーツメンタルコーチ

スポーツメンタルコーチは、アスリートやチームの成長を加速させるためのメンタル、コミュニケーション、チームビルディングに関する知識、スキルなどを有する方を、一般社団法人 フィールド・フローが認定している資格です。

受講資格

スポーツメンタルコーチ養成講座を修了し、規定のレポート提出などの条件をみたす必要があります。

スポーツメンタルコーチ養成講座

受講資格をえるために必要な、スポーツメンタルコーチ養成講座についても紹介します。

受講料

受講料は、超割で462,000円、学生割で385,000円です。

カリキュラム内容

講座は、下記を繰り返しながら行います。

• 集合クラス（12日間 各回10：00～19：00）
• グループオンラインフォローアップ（10回）
• 課題の実践（最低20回）
• 実践内容のレポート（最低20個）

スポーツメンタルトレーニング指導士

スポーツメンタルトレーニング指導士とは、競技力向上のため心理的スキルを中心にした指導や相談を行う知識とスキルを有する方を、日本スポーツ心理学会（略称：JSSP）が認定している資格です。

メンタルトレーニングによってスポーツ選手への心理サポートを提供します。

スポーツメンタルトレーニング指導士、スポーツメンタルトレーニング上級指導士、スポーツメンタルトレーニング名誉指導士の3つがあり、自分のキャリアにあわせステップアップが可能。

資格認定条件

スポーツメンタルトレーニング指導士になるためには、認定条件1（基礎資格：書類審査）と認定条件2（講習会の受講と最終審査）をみたす必要があります。

認定条件1（基礎資格：書類審査）

認定条件1の内容は下記の通りです。

• 日本スポーツ心理学会の会員として 2 年以上在会していること
• 大学院でスポーツ心理学あるいは関連領域（体育、スポーツ科学、心理学等）を専攻し修士号を取得した方で、下記の3つの授業科目について学部又は大学院において履修していること
  ・体育、スポーツ心理学関連領域で8単位以上
  ・一般心理学関連領域で4単位以上
  ・スポーツ科学関連領域で4単位以上
• スポーツ心理学に関する学術上の業績
  ※過去10年以内のものであり、筆頭者であること
• スポーツ心理学に関する研修実績
• スポーツ現場で心理面での指導実績
  ※最近5年間で30時間以上有すること
• スポーツ経験を有すること

認定条件2（講習会の受講と最終審査）

認定条件2の内容は下記の通りです。

• スポーツメンタルトレーニング指導士資格取得講習会を受講し，定められた
  課題を提出すること
• 最終審査会に合格すること

資格の有効期間

資格の有効期間は、5年間です。

更新をするためには、下記3つの基準をみたし、更新料の10,000円が必要です。

• スポーツ心理学に関する学術上の業績
• スポーツ心理学に関する研修実績
• 心理面での指導実績

スポーツメンタルトレーナー

スポーツメンタルトレーナーとは、選手やチーム、指導者が抱えている悩みや課題に向き合い、問題を解決するメンタルトレーニングの知識やスキルを有する方を、一般財団法人 日本能力開発推進協会が認定している資格です。

受験資格

スポーツメンタルトレーナーの試験を受けるためには「スポーツメンタルトレーナー資格取得講座」の全カリキュラムを修了する必要があります。

試験範囲と合格ライン

試験範囲は、下記です。

• 勝つために必要なメンタルトレーニングの知識
• 不安やスランプを克服するメンタルトレーニングの知識
• 結果を出すための指導の知識

問題の70％以上の正解で、合格となります。

受験料

受験料は、5,600円です。

スポーツメンタルトレーナー資格取得講座

受験資格をえるために必要な、スポーツメンタルトレーナー資格取得講座についても紹介します。

受講料

受講料は、49,600円です。

分割払いも可能で、2,390円×24回などがあります。

カリキュラム内容

五輪メダリストを育成したメンタルトレーナーが監修、指導した、３ヵ月間で無理なく学ぶことができるカリキュラムとなっております。

具体的には、下記です。

アドラー流メンタルトレーナー資格取得講座

アドラー流メンタルトレーナー資格取得講座は、体系的にアドラー心理学を捉え、そのなかの5つの理論を集中的に学ぶことで、最速でアドラー心理学を使いこなせるようになる講座です。

カリキュラム内容

2日間（10：00～17：00）で、アドラー心理学で最も重要な5つの理論の学習（基礎）、自己の振り返りと仲間との情報共有（実践）、日常生活での実践方法の検討（応用）を行います。

具体的なカリキュラム内容は下記です。

ZOOMを活用したビデオ通話でも参加することができます。

参加費

参加費は、107,800円です。

まとめ

本記事では、スポーツメンタルトレーナーの仕事内容やなる方法、向いている方の特徴、オススメの資格などを解説しました。

スポーツメンタルトレーナーは、アスリートの抱えている悩みやストレスなどをケアし解決する仕事。

なるために国家資格が必要なわけではありませんが、専門知識やスキルが必要なため、専門コースを設けている学校で学ぶか、資格を取得する過程で学ぶのがよいでしょう。

オススメの資格は、下記の通りです。

• スポーツメンタルコーチ
• スポーツメンタルトレーニング指導し
• スポーツメンタルトレーナー
• アドラー流メンタルトレーナー資格取得講座

まずは、どの資格が自分にあっているのか、考えることから始めるのはいかがでしょうか。

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