ゴルフ指導に役立つパーソナルトレーナー資格を解説！

ゴルフの上達のためにパーソナルジムに通う方が、増えてきているのをご存知でしょうか。

ゴルフのトレーニングではなく、なぜパーソナルトレーニングを受けるのか。そしてパーソナルトレーニングがゴルフ上達を目的とするクライアントを指導するにあたって、どのような資格が役立つのかなどを徹底解説していきます。

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ゴルフとトレーニングの関係

ゴルフは一見すると他のスポーツよりも運動量なども少なく、トレーニングなんて必要あるのだろうかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実際にゴルフが上手と言われる人を見てみても、全員がスリムな体型を維持しているというわけではありません。

しかしゴルフに最適なフィジカルトレーニングを行うことで、スウィングスピードや飛距離を伸ばすことは可能になります。逆に余分な筋肉をつけすぎてしまったりするとゴルフのスコアに悪い影響がでてしまう場合もあります。そのためゴルフのスコアを伸ばすために必要な、トレーニングを行うことはとても重要なことだと言えます。

またトレーニングで筋力をつけるだけで無く、ゴルフでスウィングスピードを上げるためには身体の柔軟性がとても重要な要素となります。スウィングスピードを上げるためには身体の中心軸をブラさずに回転をくわえることがとても重要ですが、身体が硬いと上手く軸を動かさずに回転させることが難しくなってしまいます。それと同時にインナーマッスルをしっかりと強化することで下半身がぶれなくなり、スウィングスピードをあげることができるようになります。他にも筋力をあげることで重いクラブを扱えるようにもなります。

しかし先ほどもお伝えしたように、ただやみくもに筋肉をつけるだけでは逆にゴルフのスコアを下げてしまう場合もあります。例えば大胸筋が肥大してしまうとスイングの際に引っかかってしまいうまくスイングできないといった弊害が発生してしまう場合もあります。

そのためクライアントに必要なトレーニングを的確に指導していく技術がトレーナーには求められます。

指導を行う施設

ゴルフを目的としたクライアントをパーソナルトレーナーが指導していく場所としてはどのような施設があるのでしょうか。実際にゴルフの資格などを保有していることで活躍しているトレーナーが多い施設をご紹介していきます。

フィットネスジム

ゴルフのスコアを伸ばすためにフィットネスジムに通うクライアントは増えています。近年では、フィットネスジムとシュミレーションゴルフでのゴルフのパーソナル指導が受けられる施設が複合されているフィットネスジムも増えてきています。そのような傾向から、クライアントの中でもゴルフに必要なトレーニングをフィットネスジムでおこなう人も増えています。フィットネストレーナーとして、クライアントの目標に最適なトレーニングを機器の紹介やトレーニング方法を提案できると大きなアドバンテージとなります。

パーソナルトレーニング

パーソナルトレーニングにゴルフのスコア向上を目的に来るクライアントも沢山います。それらのクライアントに対して、トレーナーはクライアントのスイングや身体の癖から必要なトレーニングメニューを考えていく必要があります。パーソナルトレーニングではフィットネスジムよりも、さらに的確な指導を求められるためしっかりとトレーニングだけでなくゴルフというスポーツのことも理解しておく必要があります。

また近年ではスポーツを行う際のメンタル調整の重要性も注目されており、メンタル面でのコンディショニング指導も行えるトレーナーの需要も高いです。

ゴルフスクール

ゴルフスクールのなかには、トレーニングエリアを設けてフィジカルトレーニングを行える空間を設けている施設もあります。そのような施設ではゴルフの技術指導を行っているトレーナーなどと、連携を取りながらフィジカル指導を行っていきます。フィジカル指導と共に筋力や身体の大きさにあった、クラブの選定などを行うことも少なくありません。またトレーナーのなかにはインソールを作成できるような資格を持って活動しているトレーナーもおり、ゴルフと身体に関係のある様々な内容の指導を行っていきます。

ゴルフ指導に役立つ資格

ここからはトレーナーがゴルフを目的としたクライアントへの指導を行っていくさいに役立つ資格をご紹介していきます。また資格の取得方法なども含めて詳しく解説していきます。

TPIトレーナー資格

TPIはタイトリストパフォーマンスインスティテュートの略称で、ゴルフメーカーのタイトリストがスポンサーとなり運営するゴルフの研究機関の略称です。この研究機関ではフィジカルやスウィングといったアスリート自身の動きから、クラブなどの最適な道具まで研究の対象としています。

このTPIのトレーナー資格保有者は世界59カ国に広がっており、なんとプロゴルファーの世界ランキング40位までのうちの35チームにこのTPIの資格保有者がいるという資格となっています。ここでは単にトレーニングの方法や知識を身につけるだけでなく、ゴルフの哲学や科学的なスウィングの考え方といった知識も身につけることができます。

TPIトレーナーには「レベル1」「レベル2」「レベル3」の3種類が用意されています。資格の難易度はレベルが上がって行くにつれて難しくなっていきます。レベル3の資格に関しては、日本国内だけで取得することができずTPIの本拠地であるカリフォルニアでまなぶ必要があります。

資格を取得する方法は、レベル1の資格に関しては全世界で行われているワークショップに参加することで取得することができます。その後レベル2からはゴルフイストラクターやフィットネスプロ、メディカルドクターといったカテゴリーに分けてワークショップを受講した後にテストに合格することができます。

レベル3は先述した通りまだ日本では開催されていないため、カリフォルニアで開催されるワークショップに参加する必要があります。

NSCA-CPT

パーソナルトレーナーの資格としてお馴染みのNSCA-CPTですが、実はパーソナルトレーナー資格の中でもアスリートの指導に向いている資格なんです。

NSCAは全米エクササイズ＆コンディショニング協会の略称で、CPTは認定パーソナルトレーナーという意味です。全米エクササイズ＆コンディショニング協会の名前からもわかる通り、エクササイズとコンディショニングの普及を目指しているNSCAが育成を目指しているのはストレングス＆コンディショニングトレーナーです。ストレングストレーナーやコンディショニングトレーナーは厳密にはスポーツトレーナーの一種であるため、その指導内容もアスリートのパフォーマンス向上や怪我の予防といった目的を含んでいる内容も多いです。またNSCAも世界76カ国で会員が活動している世界規模の団体であるという点も特徴となっています。

このような資格の特性からゴルフを目的としたクライアントへの指導に対しても効果を発揮する事ができる資格であるということができます。

NSCA-CPTには受験資格が設定されておりその内容はこのようなものです。「NSCAジャパン会員である・満18歳以上」さらに試験合格以外にも、緊急時の心肺蘇生などの講習の受講が必須条件となっています。

試験問題は全部で155問となっており、試験方式は3択のマークシート式となっています。合格のボーダーラインは全問の内70％以上の正解となっています。

フットケアトレーナー

フットケアトレーナーは日本トレーニング指導者協会（JATI）が認定している資格です。

JATIは世界各国からトレーニングに関する知識や情報を収集して、日本の環境に最適なトレーニング方法や指導を方法を構築し共有していくことを目的として設立されました。

このフットケアトレーナー以外にもさまざまな資格がJATIによって発行されており、日本国内のトレーナーの基準となるような知識が提供されています。パーソナルトレーナーなどではトレーニング指導者（JATI-ATI）なども有名な資格です。

ですがなぜ今回フットケアトレーナーをご紹介したのかといいますと、それはフットケアトレーナーがインソールの作成や提案をできる資格でもあるからです。ゴルフにおいて重要なグリップ力を確保するために、身体の軸がぶれないようにする必要があります。最適でないインソールを着用している場合グリップが効きにくくなりスウィングの瞬間に軸がぶれてしまう場合があります。そのためクライアントの足やスウィングに最適なインソールを提案できるフットケアトレーナーはゴルフ指導にもとても有効です。

このフットケアトレーナーには「Cライセンス」「Bライセンス」「Aライセンス」の3種類のライセンスが用意されています。

最初にCライセンスを取得する必要があり、講習会受講後に認定試験に合格するとライセンスが取得できます。さらにそこから指定の講座を受講してレポートを提出して合格していくことでBライセンス、Aライセンスの取得も目指すことができます。

ティーチングプロ（TCP）

ティーチングプロ資格は日本プロゴルフ協会（PGA）が発行しています。このPGAは日本で唯一のプロゴルファー認定団体でもあります。PGAで認定している資格は2種類であり、1つは「トーナメントプレイヤー（TP）」と呼ばれる資格です。この資格で認定しているのはプロのトーナメントに参加する技術を有したゴルフプレイヤーであるということで、この資格はプレイヤーに付与されるものです。そしてもうい1種が「ティーチングプロ（TCP）」の資格となっています。このティーチングプロはその名の通りゴルフの指導者の育成を目的としており、ゴルフ指導の広範囲の知識を持っている者を認定しています。

ゴルフのコーチには無資格でもなることができますが、日本国内でプロの講師として活躍する場合にはこのPGAの発行する資格の有無は大きく変わってくるといえます。

TCPにはB級ライセンスとA級ライセンスの2種類があります。B級講習会受講者選定審査には20歳以上の男性であれば誰でも参加可能となっています。A級を取得するにはB級ライセンスの取得後にさらに講習会を受ける必要があります。

まとめ

ゴルフの技術向上を目的としてパーソナルジムに通う人の数は増えてきています。そのようなクライアントに指導する上では、ゴルフに関連する資格を取得しておくことで信頼を高めることにもつながります。これから新しくゴルフ指導も視野にいれているトレーナーの方は、ぜひこの記事で紹介した資格の取得も検討してみてください。

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