NESTA-PFTの資格解説！試験概要や勉強法を紹介

パーソナルトレーナーになるために必要なスキルや資格、学歴は全くありません。

しかし、だからこそほかのトレーナーと差別化をするためにも資格の取得はしておいた方が良いでしょう。

とはいえ、今は国内外も含めて多種多様なトレーナー系資格があるので、どれを取得すればいいか分からない人も多いのではないでしょうか。

今回は、フィットネス業界でも権威のある「NESTA-PFT」と呼ばれる資格を紹介したいと思います。

NESTA-PFTの試験概要から勉強方法まで徹底解説しているので、まだ資格を保有していない人はぜひ参考にしてみてください。

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NESTAについて

（出典：https://www.trainer.agency/blog/pft/） 

NESTAは、フィットネス・ウェルネス業界で時代をリードするプロフェッショナルとしての人材育成を行っている団体です。

単に資格を取得したらおしまいではなく、これからフィットネスビジネスにかかわりたいと思っている人たち、さらにビジネス展開を加速させたい人たちに向けたサポートも含めた総合的なサービス提供も行っています。

現在、NESTAからは約7万人の有能なパーソナルトレーナーが輩出されてきました。

彼らは店舗責任者や独立開業、多店舗展開などを成功させてフィットネス業界に貢献する存在として活躍しています。

さらに、ウェルネスをテーマに活動中の企業や団体とも連携を深めて、フィットネス関連のグッズ開発や販売支援なども積極的に行っているのも特徴的です、

パーソナルトレーナーが活躍できて、なおかつフィットネスメーカーの販売促進にもつながるような土台づくりも取り組んでいます。

会社概要は以下の通りです。

NESTA-PFTについて

（出典：https://www.nesta-gfj.com/pft）

続いて、NESTA-PFTという資格の概要や資格取得のメリットについて解説します。

パーソナルトレーナー（PFT）の概要

健康・フィットネス・ウェルネスの専門家としての知識や技術を証明できる資格

パーソナルフィットネストレーナー（NESTA-PFT）は、健康・ウェルネス・フィットネス面の向上をサポートする専門家としての知識や技術を習得したと証明する資格です。

NESTAが考えるプロフェッショナルなパーソナルトレーナーの4つの素質について見てみましょう。

まずトレーナー全般に必要な2つの資質は「人体に関する豊富な知識」と「トレーニングについての網羅的な知識」です。

3つ目は、「様々なクライアントと意思疎通ができるコミュニケーション対応力」です。

そして、4つ目はパーソナルトレーナーとして自立するために「自分をアピールして顧客を得るビジネススキル」です。

これらの素質を備えたパーソナルトレーナーは、国内外問わず幅広いジャンルで活躍できるでしょう。

資格取得のメリット

パーソナルトレーナーの専門家として必要な総合的知識・技術が習得できる

パーソナルトレーナーの多くは、自分の健康や運動能力を高めながらトレーニング経験を積んできた人たちばかりです。

しかし、プロのパーソナルトレーナーに求められるのは、個人的な経験に基づくアドバイスではありません。

NESTA-PFTの資格を取得する大きなメリットは、試験勉強の過程で科学的根拠に基づいたトレーニングプログラムの計画・指導能力が身につくことです。

身体に関する網羅的な知識、運動能力や健康機能向上のための指導、パーソナルトレーナーとして活躍するために必須のビジネススキルなどが総合的に習得出来ます。

そのため、個人の経験に偏らない幅広い年齢や目的をもった人々に最適なトレーニングプログラムを提供できるようになります。

フィットネス・ウェルネス業界で認知されている

NESTA-PFTはパーソナルトレーナー関連資格の中でも国際的認知度が高いです。

1992年からトレーナー育成とフィットネス業界に関わる事業を展開してきたNESTAは、これまで1万人以上のパーソナルトレーナーを育成してきました。

その実績が認められ、今や世界のフィットネスクラブ大手20社のうち約8割が、NESTAのプログラムを導入しているほどです。

考え方やコミュニケーションのビジネススキルも身につく

ほかのトレーナー関連資格にないNESTA-PFTの最大の特徴は、ビジネススキルが習得できる点です。

パーソナルトレーナーはクライアントから選ばれない限りは仕事が成立しません。

NESTA-PFTは通常のトレーナースキルだけでなく、パーソナルトレーナーとしての位置付けや思考、コミュニケーション能力といったビジネススキルも必要な職業です。

ほかのトレーナーとも差別化できるため、就職の際にも非常に有利になるでしょう。

事業成功のための支援やトレーナー活動のサポートを受けられる！

NESTA-PFTの資格を取得すると、NESTAからビジネス成功に向けた支援が受けられるのも魅力のひとつです。

NESTAには、有資格者だけが利用できる「資格ホルダー限定物販制度」があります。

この制度を利用すれば、スポーツ用品やフィットネス用品を特別価格で仕入れてクライアントに販売することも可能です。

物販にも注力すればそれだけ収入源も増やせるので、積極的に取り入れることをおすすめします。

さらに、有資格者だけが利用可能なサービスとして「毛髪ミネラル検査」が上げられます。病院やクリニックでメディカルチェックをしなくとも、毛髪検査するだけでクライアントの健康状態やミネラルバランス、さらにトレーニングの効果が数値化できる検査です。

NESTA-PFTの受験について

NESTA-PFTの受験資格や受験の流れ、費用などについてまとめたのでぜひチェックしてみてください。

受験資格

認定試験を受験するためには、以下の4つの条件を全て満たしていなければなりません。

(1)NESTA JAPANからPFTテキストを購入していること

(2)CPR/AEDの技能を習得・保持していること

(3)日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有していること

(4)満18歳以上で、高等学校卒業以上の者もしくは高等学校卒業程度認定資格試験合格者であるか、NESTAが認定する教育カリキュラム修了者であること

さらに以下の3つのうち、いずれか1つの条件を満たす必要があります。

(1)パーソナルトレーナーまたはインストラクターなどの実務経験が1年以上

(2)1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験があること

(3)体育系・医療系の大学または専門学校を卒業していること

経歴条件を満たしていない場合は、NESTA認定講座を受講すれば受験資格が獲得できるようになっています。

NESTA認定講座は、ゼミコース（2日間もしくは4日間）またはWEBコース（約2～3ヶ月の通信講座）のいずれかから選択できます。

受験の流れ

①要件確認

PTF認定試験を受験するに当たって、上記の受験条件を満たしているかどうか確認する

②PFT日程一覧を確認

公式サイトより希望の受験日を選択して、画面の案内に従って申し込む

日程確認はこちらからできます。

③受講料・受験料払い

支払いは、クレジットカードが優先

④入金確認メールが届く

入金が確認でき次第、3営業日以内に案内のメールが届く

ゼミコースの場合：受講票はありません。

WEBコースの場合：数日中に担当講師より開始メールの連絡が送られます。

⑤受験案内（受験票）が届く

試験日の約1週間前に、受験票と会場地図をメールにて送付

スマートフォン等に保存または印刷をして、試験会場に向かう

⑥事前講習・認定試験を受ける

【事前講習】

• 指定日に会場にて受講する
• オンライン動画にて受講する

【認定試験】

指定日に会場にて受験する。

持ち物

• 受験票
• 身分証明（運転免許証・保険証・学生証・パスポートなど）
• 筆記用具（鉛筆）
• 電卓

⑦試験結果

認定試験後、約4〜6週間で試験結果をお届けします。

結果は郵送のみでの通知

資格保有者の方へ

PFT資格の更新について

NESTA PFT資格の有効期間は、4年間です。

期間内にNESTAの継続教育プログラムにて5.0単位取得することで、PFT資格の更新が可能となります。

資格ホルダー限定の商品

資格ホルダーのみ購入可能な資格認定カード、資格ホルダー特製名刺、資格ホルダー限定ポロシャツ、盾を用意しています。

資格ホルダー限定物販制度

資格取得後のトレーナー活動をサポートする「資格ホルダー限定物販制度」を用意します。スポーツ・フィットネス用品を特別価格で仕入れクライアントに販売することができる制度です。

資格有効期間・更新について

資格有効期限は4年間で、資格更新に必要な単位数は5.0単位です。

単位の取得方法はスペシャリスト資格型・セミナー受講型・オンライン授業型・通信教育型の4種類があります。

資格更新のための取得単位については、自己管理です。

スペシャリスト資格型では資格認定証、セミナー受講型では受講証明書、通信教育型では修了証がそれぞれ単位取得の証明証となりますので、大切に保管してください。

資格更新の申請書及び単位取得を証明する書類を提出の上、更新手数料20,000円(税込22,000円)を支払います。

再受験について

不合格となってしまった場合、再度NESTA PFTにチャレンジできるように「再受験制度」 が用意されています。

初回受験より１年間、再受験料¥10,000円(税込¥11,000円)のみで受験可能です。

※事前講習を受講する場合は、別途受講料¥15,000円(税込¥16,500円)が必要

※初回受験から1年過ぎると受験・資格登録手数料¥36,400円(税込¥40,040円)が必要

NESTA-PFTの難易度について

NESTA-PFTの試験ですが、全体の合格率は50%〜60%です。

ダイレクトコースだけでなく講座受講もできるので、しっかりと勉強をすれば決して難しい資格ではありません。

コース料金一覧

講習について

ゼミコース

「ビジネス編（2日）」「基礎理論編（2日）」「実践理論編（2日）」を学習します。東京・大阪会場ではさらに「トレーニング実技編（２日）」も実施します。

①ビジネス（8時間×2日間）

プロフェッショナルになるためには、売上を出して利益を生み出さなくてはなりません。

クライアントを獲得して事業を継続させるためのトレーナービジネスのロジック、マーケティング、ビジネスマナー、心理学の応用などを理解できるカリキュラムとなっています。

②基礎理論（8時間×2日間）

プロフェッショナルとしての仕事は、「パーソナライズされたトレーニングプログラムの作成および指導」です。

個々に適したプログラムを作るためには運動生理学や機能解剖学の基礎理論を理解していなければいけません。

安全かつ効率的、効果的なプログラム作成には必須の理論なので、必ず習得しましょう。

③実践理論（8時間×2日間）

プロフェッショナルとしての仕事の進めるためには、クライアントの状況を把握して起こりうるリスクを判断し、目標に向けて段階的にプログラムを設計しなくてはいけません。

作られたプログラムを指導するスキルも身に着ける必要があります。

基礎理論をもとにクライアントに最適のプログラムを提供して、安全に指導できる能力も重要です。

④トレーニング実技（8時間×2時間）

※東京・大阪会場のみ開催

ストレッチ・測定評価・エクササイズを実践して学ぶことができます。

コース受講料

※コースを受講しただけでは、資格取得はできません。必ず「認定試験」を申し込んでください。
※受験の際は、「テキスト取得済み」を選択してください。
※複数コースを受講する際は、どれか一つだけテキストを同時に購入してください。

WEBコース

E-mailを使って、各章の課題に沿って担当講師と個別に学習を進める方法です。

※受講有効期間は2年間です。

NESTA-PFTの勉強法

NESTA-PFTの取得に向けた効果的な勉強方法は、トレーナー経験の有無で異なってきます。

トレーナー経験がある場合

これまでトレーナーとして活動していた人は、解剖学や生理学、運動学といったパーソナルトレーナーとして必要な基礎知識がある場合が多いです。

そのため、トレーナー経験者は公式サイトから購入できる問題集を使って、一度一通り問題を解いてみるのがおすすめです。

NESTA−PFTの問題集は問題編と解答編の2冊セットとなっています。

一度解けば自分の知識レベルや苦手な分野が分かるので、合格に向けた効率的な学習を進めやすくなるでしょう。

また、これまでの経験で基礎知識があったとしても「もう一度しっかりと学びなおしたい」という分野があって認定講座で学び直している方も多いです。

トレーナー未経験者の場合

これまで医学やスポーツといった分野で学ぶ機会がなかった人は、NESTAが開講している認定講座またはパーソナルトレーナーの専門学校で基礎から学ぶのが最短ルートです。

ゼロからしっかりと学ぶことで知識、技術ともに正確なものを身につけられます。

特にパーソナルトレーナー専門学校では経歴や実績を誇る講師陣が揃っているため、現場で培った確かなスキルと知識が習得出来るでしょう。

NESTA-PFT取得後の働き方について

NESTA-PFTを取得した後に、パーソナルトレーナーになるための方法は大きく分けて3つあります。

①パーソナルトレーナーとして就職する

NESTA-PFT取得後の働き方として最も一般的なのが、パーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブやパーソナルジムに就職することです。

パーソナルトレーナーの求人情報の中には、未経験者を募集しているジムも多いです。

未経験者でも国内外で信頼度の高いNESTA-PFTを取得していれば、一定レベルの知識や技能があることの証明にもなります。

面接でアピールできるだけでなく、いち早くパーソナルトレーナーとして現場に立って、即戦力として働くために必須と言えるでしょう。

②フリーランスのパーソナルトレーナーになる

フィットネスクラブなどを活動場所としてフリーランスになるのもひとつの手段です。

ジムの利用者に声をかけたりして集客して、パーソナルトレーニングを提供することで収入を得ています。

ただしフリーランスは正社員雇用と違って基本給などの補償がありません。

そのため、ある程度軌道に乗らないと収入面が不安定というデメリットもあります。

リスクがある反面、人気トレーナーになれば会社員以上の収入を得られる可能性もあるのでぜひ挑戦してみてください。

③パーソナルトレーニングジムを開業する

自分でパーソナルトレーニングジムを開業するという方法もあります。

個人事業主がパーソナルトレーニングジムを経営をするケースもありますが、従業員を雇いパーソナルトレーニングサービスを提供する会社を立ち上げる人もいます。

取り入れる設備やサービスの内容をすべて自分で決めて、ビジネス設計を自由にできるのが大きな魅力です。

しかし、立ち上げにまとまった資金が必要になることや、従業員を雇う場合は責任が伴うという面も持ち合わせています。

トレーナーとしての素質だけでなく経営者としての技量も問われますが、うまくいけば年収1000万円も夢ではない働き方でもあります。

まとめ

今回は、NESTA-PFTという資格について試験概要や受験条件、効率的な勉強方法について紹介しました。

パーソナルトレーナーとしてのスキルを上げて仕事の幅を広げるためには資格取得が欠かせません。

特にNESTAの認定しているこちらの資格であれば、国内外問わず活躍できる可能性があります。

今後パーソナルトレーナーとしてフィットネス業界に従事したいト考えている人は、ぜひ本記事を参考にして資格取得を目指してみてください。

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