鍼灸師ってどんな仕事?気になる収入や将来性などもご紹介!

鍼灸師(しんきゅうし)という職業をご存じでしょうか?鍼灸師は柔道整復師や他の整体師とどのような違いがあるのでしょうか?

この記事では、鍼灸師の仕事内容や、鍼灸師になるために必要な資格気になる年収や将来性まで紹介します。

鍼灸師とは

鍼灸師の仕事は鍼や灸を使って、病気の予防や健康回復をすることです。理学療法士や作業療法士と並んで国家資格が必要な職業で、近年では美容のために鍼灸師の施術を受けることもあります。

現代の病院が西洋医学に基づいているのに対し、鍼灸師は東洋医学に基づいて施術します

日本では江戸時代にもっとも盛んになり、当時は鍼医(はりい)と呼ばれていました。現在は国家資格化されており、公益財団法人「東洋療法研修試験財団」の統計によると2020年度18万人以上の鍼灸師がいます

西洋医学の考え方では、薬を処方したり、手術などの治療によって体内の有害なものを取り除いたりします。

一方、東洋医学の考え方では、気の流れを見たり、体のツボを刺激したりすることで人間が本来持つ自然治癒力を引き出し、健康回復を促します

 

鍼灸師が行う鍼灸治療では副作用が非常に少なく、乳幼児から高齢者まで、基本的にあらゆる方に対して施術が可能です。また、原因が特定できない身体のだるさや慢性的な生活習慣病に対しても効果が期待できるため、アメリカやヨーロッパの医療従事者からも注目されています。

また、近年では東洋医学への関心の高まりや、高齢化、健康意識の向上などから鍼灸師の需要が高まっています。

鍼灸師の治療方法

鍼灸師はその名の通り、針や灸を使った治療が主にありますが、実際にはいくつかの種類の治療が存在します。それぞれ詳しく説明します。

鍼治療

きわめて細いステンレス製の鍼を人体の経穴(いわゆるツボ)に刺し、微細な刺激を与えることで血流の流れや神経の働きを良くします。筋肉の凝りや神経の異常から来る症状を和らげます。微弱な電流を流したり、刺した後すぐに抜いたりする方法も存在します。はり師の資格のもと施術が可能です。

灸治療

ヨモギの葉で作られた「もぐさ」を燃やすことで生まれる熱で体の経穴に刺激を与える治療法です。血行が改善され、免疫力の向上が期待できます。火傷する程熱いということはなく、リラックスできるくらいの心地よい温かさです。

肌の上にもぐさを直接乗せる「直接灸」と、もぐさと皮膚の間に生姜やにんにくを挟む「間接灸」があります。きゅう師の資格のもと施術が可能です。

脈診

西洋医学における脈診は患者の脈拍を調べるために行われますが、東洋医学における脈診は気の流れやバランスを診るために行われます。脈診を行う鍼灸師は多くはありませんが、非常に効果的だと言われています。

望診

現代医学における視診のことで、患者の表情や血色、肌の色や舌の状態から症状を判断する治療法です。見える部分から患者の状態を把握するため、動作や体つきからも判断します。

美容鍼灸

近年注目を浴びているのが、美容目的で行われる美容鍼灸で、顔のしわやたるみを改善したり、バストアップやダイエットなど体質を改善したりします。

婦人鍼灸

生理不順や更年期障害、つわりや不妊症など女性の悩みを改善する治療法です。女性本来の自然治癒力を高め、患者の症状に合わせて無理のない範囲で治療を行います。

高齢者鍼灸

鍼灸は副作用などの体の負担が少ないため、高齢者のためにもよく行われます。加齢に伴う循環器や臓器の機能低下を改善したり、関節痛や倦怠感、認知症を予防したりします。今後の日本が、超高齢化社会の問題に取り組むために、さらなる注目を浴びています。

スポーツ鍼灸

スポーツ医科学に関する幅広い知識と、東洋医学としての鍼灸をスポーツの分野に応用することで、ケガの予防や体のコンディションを調整する治療を行います。スポーツトレーナーとしてプロチームと契約したり、スポーツ関連の施設で仕事をしたりします。

柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師との違い

鍼灸師は人間の体について詳しく知り、経穴と呼ばれるツボと体の症状との関係性を把握しておく必要があります。その特徴から、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師と混同されることがありますが、それぞれ内容が大きく変わります。詳しく見てみましょう。

柔道整復師

リハビリ

 

柔道整復師は骨や関節を固定し、腱や靭帯の損傷を回復させることが主な役目です。骨折や脱臼、打撲や捻挫の治療を行うことが多いのが特徴です。基本的には器具を使わず、手技のみで治療します。

あん摩マッサージ指圧師

世間一般でよく言われるマッサージ師とは、このあん摩マッサージ指圧師のことを指します。鍼灸師が針や灸を使って治療するのに対し、あん摩マッサージ指圧師は指圧やあん摩、マッサージによって筋肉残りをほぐしたり、ツボを刺激したりして患者の治療にあたります。

鍼灸師になるためには

鍼灸師になるためには国家資格である「はり師」と「きゅう師」の資格が必要です。多くの鍼灸師はその2つとも両方の資格を持っている方が多いですが、必ずしもどちらも必要というわけではありません。

資格の取り方、条件

書く

まず、はり師ときゅう師の資格を取るためには鍼灸系専門学校で鍼灸科の養成課程を修了するか、鍼灸学科のある4年制大学、または3年制短大を卒業する必要があります。

現在は、社会人として昼間に働いている方も通いやすい夜間学校もあり、自分に合った勉強方法を選択しましょう。

試験は公益財団法人東洋療法研修試験財団によって毎年2月下旬に行われ、「はり理論・きゅう理論」「東洋医学概論」「解剖学」などの筆記試験に合格すれば、はり師、きゅう師の資格を得られます。

はり師、きゅう師の資格試験合格率

Writing

2022年の第30回はり師、きゅう師国家試験では、以下のような受験者数、合格者数、合格率となりました。

  • はり師

受験者数:3,982人

合格者数:2,956人

合格率:74.2%

  • きゅう師

受験者数:3,892人

合格者数:2,963人

合格率:76.1%

引用:第30回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について

 

毎年合格者数や合格率は変わりますが、2019年〜2022年にかけて合格率は70%を超えています。きちんと勉強すれば合格できる資格試験のため、専門学校や大学で鍼灸に関する勉学に励みましょう。

鍼灸師の就職先

はり師やきゅう師の資格を得ることで鍼灸師になると、どこで働けるのか気になることでしょう。千年以上前から存在する東洋医学には様々な治療法が存在し、鍼灸師としてどのように活躍するかは千差万別です。そのため、自分が理想とする働き方をイメージしながら、自分に合った就職先を選びましょう。

鍼灸院

 

鍼灸師の多くが働く場所が鍼灸院です。来院された患者様に対して鍼と灸を使いながら症状を緩和させることが主な仕事内容です。将来独立することを視野に入れながら、勤務の経験を積むために鍼灸院で働く鍼灸師もいます

病院

鍼灸外来か、整形外科、リハビリテーション科に勤めることもあります。医師や看護師、理学療法士の方々と連携を取りながら働くため、鍼灸院とは少し変わった業務内容になることもあります。

介護福祉施設

鍼灸治療はその特性から、高齢者でも負担が少なく無理のない範囲で身体機能を回復させられます。介護福祉施設などでは、ケガの予防や関節痛などの改善をしたり、薬を使わずに体内の調子を整えたりします。足腰が悪くて鍼灸院に通えない方を訪問して在宅ケアとして鍼灸治療を施すこともあります。今後は需要が増える職種の一つでしょう。

美容鍼灸サロン

近年需要が高い、美容を目的とした専門の鍼灸サロンで働くこともできます。来院される方の肌の調子を整えたり、むくみを改善したりして美容効果を高めます。美容サロンでは、鍼灸師は重宝されることもあります。

スポーツトレーナー

鍼灸治療は体の調子を整える作用があるため、スポーツ選手のコンディションを調整するスポーツトレーナーとして働くこともできます。部活動や実業団、プロスポーツ団体など様々な現場で選手のケガの予防や機能回復、身体機能の向上を図ります。鍼灸師としての知識はもちろんですが、スポーツ全般の知識も必須となるため、資格取得の際はパーソナルトレーナー術やトレーニング指導も同時に学ぶとよいでしょう。

保健体育科教諭

保健体育科の教員免許を取ることで、中学校や高等学校の教員として働き、部活動などを通して生徒にスポーツや体のマッサージなどを指導することもできます。大学での教職課程と教育実習を修了し、中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)を取得した後、教員採用試験を受けて合格しなければなりません。また、生徒とのコミュニケーション能力も必要となりますが、他の職種には無い達成感を得られるでしょう。

独立開業

はり師やきゅう師には、医者や歯科医と同じように独立開業権があります。店舗の各条件をクリアし、都道府県知事への届け出を出せば晴れて独立開業ができます。

仕事内容は鍼灸院と同じですが、鍼灸師としての技術以外に、経営やマーケティングの知識が必要になります。従業員を雇う場合もありお金の管理も重要になりますが、その分年収額を大きく上げることも可能です。

鍼灸師の給与体系と待遇

鍼灸師の就職1年目の年収は350万円ほどで、他の業種に比べて少しだけ高い印象があります。ただし、鍼灸師としての収入は地域差や就職先にもよります。

地域別の年収の比較

地域別で見ると、平均年収が一番高いのは滋賀県では400万円程度であり、関西地方は比較的高く380万円程度です。

次いで関東、中部地方、四国の平均年収が高く370万円前後で、中国地方は360万円程度です。

北海道、東北、九州、沖縄では350万円程度で、年収が低い傾向にあります。

引用:求人ボックス.com

条件別の年収比較

年齢別で見てみると、50代より30代の方が年収は高く、鍼灸マッサージ師よりトレーニングの方が年収は高い傾向にあります。

引用:求人ボックス.com

鍼灸師の将来性

鍼灸師について調べていると、「将来性がない」「食べていけない」「やめた方がいい」という意見が散見されます。確かに、曖昧な気持ちで鍼灸師を目指している方や、周囲の勧めで嫌々鍼灸師の道を志している方は、鍼灸師になることをやめた方がいいかもしれません。

しかし、鍼灸師による施術を受けたことがある方鍼灸師を目指す仲間がいる方手技による患者の手当てを生業としたい方なら鍼灸師として生活することはできるでしょう。つまり、やる気があるなら鍼灸師としての将来性はあります。

そのほか、以下に挙げるような現状も加味すると、鍼灸師の将来性はあると考えられます。

高齢化社会

現在、日本は超高齢化社会となり、老々介護のような現象も起きています。また、高齢者との関わり方も多様化する中で、少しでも長く健康でいてほしいと思う方も多いでしょう。

鍼灸治療は病気やケガの予防、健康維持やリハビリなども可能であり、体の負担も少なく副作用もないため、高齢化する社会で需要は高まる一方でしょう。

スポーツ業界の需要

アメフト

鍼灸治療とスポーツには密接な関わりがあり、スポーツを通してケガを予防したりパフォーマンスを上げたりするために鍼灸師に治療してもらったことがある方もいるのではないでしょうか。

実際、鍼灸治療によってケガの予防やリハビリ、コンディションの調整をすることを主な仕事とする、スポーツ業界で働く鍼灸師も多くいます。

美容意識の向上

近年、鍼灸治療による美容への効果が期待されています。肌の調子を整えたり、顔のしわを改善したり、小顔を目指したりできます。また、妊娠中の方でも安心して施術を受けられるため、幅広い層に需要があります。

鍼灸師は稼げない?鍼灸師になるデメリット

「鍼灸師は将来性がない」「鍼灸師は食っていけない」という情報が巷であふれており、鍼灸師を目指すことを諦めてしまう方もいるのではないしょうか。

鍼灸師のデメリットとして挙げられることは、鍼灸師という知名度が低く、整体師の方が社会的にも経済的にも有利になることがあります。

ただし、メリットとして、開業権があること、国家資格を名乗れることがあります。他にも、資格の勉強さえできれば年齢や性別は関係ないこと、東洋医学の力で薬を使わず自分自身も含めて多くの方々の体調を整えられることがあげられます。

もちろん、生半可な気持ちで職人になることは、どの業種でも良いことではありません。しかし、これを読んでいるあなたが鍼灸師になりたいと思っているのなら、鍼灸師のメリットは数えきれないほどあるでしょう。

まとめ

この記事では、鍼灸師の仕事内容から資格の取得方法、就職先や気になる年収、将来性まで説明しました。鍼灸師は柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師と違って、鍼と灸を使って人体のツボを刺激し体のあらゆる症状を緩和させる仕事です。様々な就職先があり、独立開業で年収は青天井にもなります。鍼灸師を目指している方にとって少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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