ユビキタス（ユビキタス社会）

ユピキタス（ユピキタス社会）とは、【ITネットワークが生活のあらゆるところに組み込まれ、利用者が意識することなく、人々の生活をより豊かにする環境、社会】を表す。総務省は情報通信白書（平成16年版）で「『いつでも、どこでも、何でも、誰でも』アクセスが可能なネットワーク環境」をユピキタスと定義づけている。ユビキタス（ubiquitous）とはラテン語で「時間や場所や人を選ばず至るところに存在する状態」を表す。例えば、「カーナビが渋滞状況を把握し道案内してくれる」「品物を持ったままコンビニを出ると、自動的に代金が引き落とされる」などの環境がこれに当たり、スマートフォンなどのデバイス、電子レンジ、冷蔵庫などのIoT家電、自動車、自動販売機、ウェアラブルコンピュータなどがあげられる。
利用者が組み込まれたITネットワーキングを意識せずに利用できる技術をユビキタスコンピューティングと呼ぶ。この概念はゼロックスパロアルト研究所のマーク=ワイザーによって、1988年に提唱された。