SIPSとは、【購買心理プロセスにおいて、ソーシャルメディアを頻繁に活用する消費者の行動モデル】を表す。Sympathize（共感する）Identify（確認する）Participate（参加する）Share＆Spread（共有・拡散する）の頭文字をとったもの。AIDMAやAISASでは、Action（行動）がモデルに組み込まれているが、SIPSでは組み込まれていない。SIPSのParticipate（参加する）に購買行動（Action）の意も含まれるが、SNSでのシェアなど、購買を伴わない行動も含むことがSIPSの特徴である。
購買行動の始まりは、AIDMAやAISASではAttention（認知）であったが、SIPSの場合はSNSなどで企業やブランドに関するSympathize（共感する）な情報を見つけ、それについて公式サイトやクチコミサイトで検索し、情報をIdentify（確認）する。SIPSにおけるParticipate（参加する）とは、購買に限らず、購買を伴わないSNSでのシェア、高評価、フォローなどの行動を表す。そのような消費者の行動による情報のShare＆Spread（共有・拡散する）によってSIPSが進行する。Shareでは似た消費者コミュニティでの発信となるが、Spreadはコンテンツが魅力的であればコミュニティを跨いで広く伝播する可能性がある。
