スポーツトレーナーの年収を解説！高収入を得る方法は？

アスリートの輝かしい活躍を支えているスポーツトレーナーですが、あまり知られていないのがその収入面ではないでしょうか。テレビでみる一流アスリートのサポートにあたっているトレーナー以外にも、さまざまな場所でスポーツトレーナーは活躍しています。

そんなスポーツトレーナーたちの年収はどのようになっているのでしょうか。また年収を上げていくためにはどのようなスキルが必要になるのかも気になるところですよね。
この記事ではそんなスポーツトレーナーの収入に関する、さまざまなことがらをご紹介していきます。

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スポーツトレーナーの年収は？

スポーツトレーナーの平均年収はどのような水準となっているのでしょうか。さまざまな求人データなどを参照してみると、アスレチックトレーナーとしての給与は300万円～600万円程度がボリュームゾーンとなっていました。平均年収に300万円以上開きがあることからも分かるように、トレーナーの年収は個人の実績や実力などに大きく左右されます。

年代別に年収の平均値を見てみると、20代では250万円前後となっており、30代は300万円程度、40代でも420万円となっており全国の平均年収などと比較してみてもかなり低い水準となっている事がわかります。

アスレチックトレーナーの資格を発行している団体である、日本スポーツ協会（JSPO）によるとアスレティックトレーナーの収入で最も多いボリュームゾーンだったのが、年収0～100万円までのカテゴリーでした。また200万円以下まで含めると全体の半数を越えているのが現状です。この背景にはアスレチックトレーナーの仕事を副業として行っているトレーナーが多いことも関係していると言えます。

他方で全体の3％以下とかなり低い水準ではありますが、年収1,000万円を越えているアスレチックトレーナーもいました。このようにスポーツトレーナーの年収は一般的な水準を大幅に下回っているのが現状だといえます。

しかし実際に年収100万円や200万円という数字で生計を立てていくことは不可能ですので、スポーツトレーナーの半数以上が副業としてトレーナー活動を行っているとも言う事ができます。またスポーツトレーナーは働く場所や働き方によって、その年収は大きく異なります。

スポーツトレーナーの働く場所

スポーツトレーナーの働く場所にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは働く場所ごとに詳しくご紹介していきます。

プロスポーツチーム

プロスポーツチームやアスリートと個人で契約を結んで活躍するという方法です。実際にプロスポーツチームやアスリートは自分の能力を最大限引き出すために、スポーツトレーナーと契約している場合が多いです。またチームで契約している場合などは、複数のスポーツトレーナーが在籍していて役割分担している場合も少なくありません。

スポーツトレーナーの中でも、収入上位を占めるトレーナーの多くがプロスポーツチームやアスリートと契約をしているトレーナーにあたります。

選手に怪我などが発生した場合などにも応急処置が行えるように、医療系の国家資格などを取得して活躍しているトレーナーが多いです。

実業団

実業団は企業が運営しているスポーツチームや、企業に所属しているアスリートたちを指します。実業団のトレーナーとして活躍しているトレーナーは大きく、2種類の働き方に別れています。アスリート達と同様に企業の社員として会社に所属するパターンと、実業団を運営する企業とスポーツトレーナーとして業務委託契約する場合です。

社員として働く場合は、その企業の事業を行いながら活動することになります。他方業務委託契約の場合は、他のチームなどとも契約してスポーツトレーナーとして活躍することができます。契約の方法や内容などはチームによっても大きく異なる点が特徴です。

大学・高校などのスポーツチーム

近年ではスポーツ業界全体としてスポーツトレーナーの重要度は高まってきています。的確な指導を行うことができるトレーナーが在籍していることは、チームの成績などに大きな影響を与えます。

そこでスポーツに力を入れている大学や高校などでもチームにスポーツトレーナーを読んでいる場合があります。学校が運営するチームでスポーツトレーナーとして活躍しているトレーナーの多くが、その他の職業と兼業して活動を行っています。そのためここまでご紹介してきた場所で活躍するトレーナーよりも大きく収入が下がってしまう場合も多いです。

フィットネスジムなど

副業でスポーツトレーナーを行っているトレーナーのなかには、普段フィットネスジムやパーソナルジムといったエクササイズ施設でトレーナーとして活躍している人も少なくありません。

スポーツトレーナーはプロのアスリートなどにフィジカル指導からメンタル調整まで、最高のパフォーマンスを引き出せるように指導を行うトレーナーであると同時に身体に関しての知識を持ったプロフェッショナルです。そのためフィットネスジムなどでの需要は非常に高い職業でもあるのです。

整体院や整骨院

フィットネスジムと同様にスポーツトレーナーが兼業して、整骨院や整体院で活躍している場合もあります。スポーツトレーナーの仕事には、アスリートが最高のパフォーマンスを引き出すために疲労の回復や不調の改善を行うこともあります。その方法はさまざまですが、整体院で行われるようなマッサージや指圧といった手技が使われています。

また整骨院などで活躍する柔道整復師は、日本国内の国家資格の中でも数少ない医師の指導無く骨折などの外傷への応急処置を行うことができる資格でもあるためこれらの施設で活躍する人のなかには、同時にトレーナーとして活躍している人も少なくありません。

スポーツトレーナーの働き方

実はスポーツトレーナーには複数の働き方があります。活躍している場所や契約先によって働き方が異なる場合もあり、働き方によって収入も大きく変わってきます。ここからはそんなスポーツトレーナーの働き方について詳しく見ていきましょう。

業務委託

トレーナーの多くは業務委託として個人とチームやチームを運営する企業などと契約を行っています。その契約内容はさまざまで、年俸制を採用している場合もあれば都度毎に金額決まっている場合もあります。業務委託で働くメリットは複数のクライアントと契約ができるというポイントです。いわゆるフリーランスとして活動しているトレーナーがこの業務委託に当たります。高い年収を得ているトレーナーのほとんどが業務委託で活動していると言っても良いでしょう。業務委託は社員等として働いているよりも、自由度が高く収入も上げやすいという特徴がありますが他方で、収入が安定しないといったデメリットもあります。

スポーツトレーナーが業務委託でしっかりと収入を安定させるには、しっかりとした経歴やある程度の知名度が必要であるといえます。

正社員

正社員として勤めながら実業団などのチームで、スポーツトレーナーとして活躍している場合もあります。またフィットネスジムなどで勤務しているトレーナーも多くが、社員として活動しています。社員として働くメリットは収入が安定している事や、福利厚生などが用意されているという点です。先ほどみた業務委託で働く場合は、月によって大きく収入が異なる場合がありますが社員として活躍している場合はそのような心配はありません。

また賞与や福利厚生も企業によっては用意されているため、その点も大きなポイントです。

副業

副業としてトレーナー業を行っている人の多くは、身体やエクササイズに関連する職業を行っています。先ほども名前を上げた整体師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師などとして整体院や整骨院で働いている人も多いです。この他にもフィットネスジムやパーソナルジムなどでトレーナーとして活躍しています。副業としてトレーナーを行っている人の多くが、アマチュアアスリートや大学、高校などで指導を行っています。

収入を上げるための方法は？

スポーツトレーナーの仕事だけで生計を立てていきたいと思う場合は、どのようにすればトレーナーとしての給与を上げていく事ができるのでしょうか。

冒頭でもお伝えした通りスポーツトレーナーで高収入を得ている人は全体の中でもほんの一握りです。ここではそんなトレーナーとして活躍するための必要となる条件をご紹介していきます。

フリーランスとして活動する

社員として活動している場合は、フリーランスとして活動してみるのがよいでしょう。収入面での安定はありませんが、さまざまなクライアントの指導を行う事ができる可能性がでてきます。さらに単価も上がりやすい傾向にあるため、トレーナー業での収入を増やすには働き方を変えてみることをおすすめします。

副業としてトレーナーを行っている人も、フリーランスであれば本業を続けなけながらでもさまざまなクライアントの指導を行うことができます。

国内外で通用する資格を取得する

スポーツトレーナーの国家資格などはありませんが、トレーナーとして活躍する上で医療系国家資格を保有していると非常に有利です。海外などで国家資格に比準するような資格を持っておくのもよいでしょう。アスリートが活躍するのは、国内だけでは無いためこのような資格もトレーナーとしてのキャリアアップに有効です。しかし海外の国家資格の場合は、国内では民間資格扱いとなってしまい「治療」を行うことはできません。そのため柔道整復師や鍼灸師など国内の国家資格も持っておくと良いでしょう。

海外での活躍も視野に入れる

海外のアスリートやスポーツチームでは、スポーツトレーナーの需要は日本国内よりも高いです。さらにスポーツ業界での給与平均も日本国内よりかなり高い水準となっています。そのため、海外での活躍も視野に入れて活動すると良いでしょう。そのためにアメリカなどで認められているアスレティックトレーナーの資格の取得や、英語の習得などに力をいれておきましょう。しっかりと国内で実績を積み、海外挑戦の基盤を整えて日本国外でも活躍することで大きく収入を増やすこともできるでしょう。

まとめ

日本国内でスポーツトレーナーとして高い収入を上げていることができているトレーナーはごく一部です。しかし近年ではスポーツ科学の発展と共にさまざまな場所で、専門性をもったトレーナーが求められています。そのためこれからスポーツトレーナーの需要はどんどん高まっていくでしょう。また海外に目を向けることでさらに沢山の可能性が開けて来る仕事でもあります。本記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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