JHCA-FCの資格とは？試験内容や勉強方法を紹介

「パーソナルトレーナーになりたい！」

今、パーソナルトレーナーを目指すために、どのような資格を取得すべきか迷っている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、身体の機能の状態を良くするコンディショニングに関する知識が学べるJHCA-FCという資格についてご紹介します。

JHCA-FCの資格が取得できれば、パーソナルトレーナーとしてスキルアップが目指せるので仕事の幅もさらに広げられるでしょう。

これからトレーナー系の資格を取りたいという人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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日本ホリスティックコンディショニング協会とは

（引用：https://www.j-holistic.org/page0002.html）

特定非営利活動法人「日本ホリスティックコンディショニング協会（Japan Holistic Conditioning Association：JHCA）」とは、健康・美容・運動指導による予防医学を活かし、スポーツ現場で活躍できる運動指導者を育成するために2004年に設立された団体です。

25年以上にわたりパーソナルトレーナーの人材育成を行っており、大手フィットネスクラブでは、パーソナルトレーナー養成委託事業や「コンディショニング&トレーニング」を軸に全国で年間700日以上のセミナーや研修を開催しています。

そして毎年約2,500名以上のJHCA資格取得者がパーソナルトレーナーとしてデビューしており、大手フィットネスクラブと提携して、パーソナルトレーナーの人材紹介や運動指導のフォローアップ、スキルアップセミナーの営業支援など非常にマルチに活動しています。

ホリスティック コンディショニング（HC）とは？

（引用：https://www.j-holistic.org/education.html）

「ホリスティック ＝Holistic」とはもともと「総合的・包括的」を意味する言葉です。

そして「コンディショニング＝Conditioning」とは、身体機能の状態を良くすることを意味します。

つまり、運動指導において「神経・筋の機能」「関節の機能」 を調整して全身の 「筋の連動連鎖」および「関節機能の連鎖」を最善の状態にするためにさまざまな手技やテクニックを用いてアプローチするものです。

JHCAが発行している資格の種類

JHCAが発行している資格には、次の3種類があります。

• JHCA-FC
• JHCA-HC
• JHCA-HCAD

ホリスティック系資格は国内のフィットネス業界でもかなり認知度が高いです。

大手のフィットネスクラブでは、この資格を所有していればパーソナルトレーナー活動が認められている、または採用条件のひとつとしているクラブも多いです。

フリーランスのパーソナルトレーナーとして業務委託を目指している人は、このフィジカルコンディショナーの取得がキャリアパスになるでしょう。

フィジカルコンディショナー（JHCA-FC）について

フィジカルコンディショナー（JHCA-FC）とは、Japan Holistic Conditioning Association（特定非営利活動法人 日本ホリスティックコンディショニング協会）が発行しているFC（フィジカルコンディショナー）の資格です。

トレーニング前に筋肉の機能を正常で適正な状態にするための理論と実技を習得して、専門的なコンディショニング方法を身につけられます。

クライアントの目的に合ったトレーニングプログラムに必要なストレッチ・トレーニング・バランスコンディショニングについて理解を深めることで、筋肉の働きの分析・評価・修正が可能になります。

筋肉や神経のはたらきについて学べるため、今後フィットネスクラブのパーソナルトレーナーとしてより効果的な指導ができるようになるでしょう。

フィジカルコンディショナー（JHCA-FC）の受験条件・試験内容

それではいよいよ、フィジカルコンディショナーの受験条件や試験内容について解説していきます。

資格を取るために何が必要？

JHCA-FCを取るためには、以下の受験資格を満たしている必要があります。

①JHCA会員であること

②神経・筋アプローチであるベーシックレジスタンストレーニング、ストレッチ、エアロビックエクササイズ、スピードエクササイズ、プライオメトリクス、バランスボールなどの基本エクササイズ理論実技の修得ならびに指導経験を有すること。

ただし、体育大学や専門学校在校生については運動指導の経験不足について考慮しているため鍛錬度チェックでは本協会既定の重量をクリアすることが条件となります。

この資格は学歴で判断されることがないため、未経験でも目指しやすいパーソナルトレーナー系資格と言えるでしょう。

次は実際の試験内容について見てみましょう。

試験内容

①実技－鍛錬度チェック　（重量設定）

②筆記試験

レジスタンストレーニング・ストレッチ・バランスボールエクササイズの基礎理論

 機能解剖学に基づくエクササイズの基礎理論

 総合的なメニュー作成・プログラミング

③実技（運動指導 ロールプレイング テスト）

与えられた課題（運動指導対象者）に対する　神経-筋によるコンディショニングアプローチを行なう。

金額

フィジカルコンディショナー受験料金

※非会員の場合は、会員登録料を合わせて振り込みます。

※認定試験合格後、ライセンス登録料を支払います。

日程

3月・6月・9月・12月の年4回

会場

東京会場：日本ホリスティックコンディショニング協会セミナールーム

（東京都港区芝 5-3-2 アイセ芝ビル B1 階）

大阪会場：未定

JHCA-FCの資格の効果的な勉強方法

フィジカルコンディショナーのフィジカルコンディショナー資格試験は、先ほどお伝えしたように筆記試験・鍛錬度チェック・指導ロールプレイングの3種類があります。

試験対策としては、本協会が出版している教材をベースに勉強するのがおすすめです。

①ストレングストレーニング＆コンディショニング(NSCAジャパン監修/Book House HD)

②ストレングス＆コンディショニングⅠ・Ⅱ(NSCAジャパン編/大修館書店)

③機能解剖学分野の関連図書

④パーソナルトレーナーズバイブル(スキージャーナル社)

ホリスティック・コンディショニングは公式の問題集がないので、これらのテキストをしっかりと読み込んでおく必要があります。

また、定期的な講習会もあるのでこちらに参加すればより効率的に勉強が進められるでしょう。

実技試験のトレーニングスキルやトレーニング指導力の向上に関しては、日頃の自分自身のトレーニング経験が問われます。

こちらも、実際に自分の身体を動かしながらしっかりと経験やスキルを増やせるようにしておきましょう。

この試験に合格すれば資格取得者となって、パーソナルトレーナーの活動の幅をさらに広げることができるようになります。

JHCA-FCの資格取得後の活動方法について

JHCA-FCの資格取得後、パーソナルトレーナーとしての活動方法は以下の方法が挙げられます。

パーソナルトレーナーの会社で従業員として活動する

個人のパーソナルトレーナージムで、正社員や契約社員として勤務する方法です。少数人数での働き方となるので、自分の実力が見えやすいという特徴があります。

クライアントの獲得率が高ければ高いほど、給与に反映されやすいです。

フリーのパーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブと契約して活動する

フリーランスとして大手のフィットネスクラブなどと契約を交わして活動するという方法もあります。

大手であれば未経験でも活躍できるように研修制度が充実していたり、給与面においても安定性がある働き方です。

独立開業して自分のジムを持つ

独立開業してオーナーとなる働き方もありますが、これから資格取得を目指す人はおそらくトレーナー業界未経験の人が多いでしょう。

最初から完全に独立するのは現実的ではないので、まずは正規雇用してもらって働くかフィットネスクラブとの契約をおすすめします。

JHCA-FCの養成講習会・その他費用について

JHCA-FCの資格取得にかかる費用以外にどのような費用があるのかについて解説します。

JHCAパーソナルトレーナー資格取得養成講習会

●スタンダードプラン（税込）

・JHCA会費（年会費）：10,500円

・受講料金（8日間）：316,800円

・資格認定試験料：16,500円

・教材テキスト：3,772円

合計：347,572円

●デビューサポートプラン（税込）

※トレーナーデビュー前に運動指導方法を確実に習得したい方や、運動指導現場に出る前に「自信」をつけたい方にお勧めします。

・JHCA会費（年会費）：10,500円

・受講料金（8日間）：316,800円

・個人指導（480分）：88,000円

・資格認定試験料：16,500円

・教材テキスト：3,772円

合計：435,572円

 ●部位別(ランダム)プラン（税込）

※仕事や自分のスケジュールに合わせて受講されたい方にお勧めです。

・4つのプログラムの中から自分に必要なカリキュラムを選択し受講できます。

・全カリキュラムを受講修了後は、当協会の認定資格取得試験を受験できます。

※FC資格取得認定試験を受験する場合には、別途受験料 16,500円（税込）が必要となります。

・JHCA会費（年会費）：10,500円

・受講料金1講座（２日間）：105,600円

・教材テキスト：3,772円

合計：119,872円

●再受講（リピート）プラン（税込）

※1講座２日間単位の受講申し込みとなります。

※正会員/有資格者限定の特典です。技術の復習、ブラッシュアップ/単位取得にご活用ください。

・JHCA会員（年会費）：会員継続者となります

・受講料金1講座（２日間）：52,800円

JHCAパーソナルトレーナー養成講座カリキュラム内容

カリキュラムの内容は以下のように構成されています。

1. 肩甲帯
2. 下肢帯
3. 骨盤帯
4. スポーツパフォーマンス

各カテゴリを全２日間で1講座6時間受講します。

4つのカリキュラム（全8日間）をすべて受講し終えたら、JHCAパーソナルトレーナー公認資格取得受験資格がもらえます。 

●骨盤帯のコンディショニング＆トレーニング指導法の習得

・機能改善レッスン（腰痛予防/改善を目的にした指導法）

・ボディメイクレッスン（ヒップライン/ウエストラインの指導法）

1日目：体幹（腹筋群/背筋群）の基礎となるエクササイズ＆ストレッチの習得と体力別エクササイズバリエーション

2日目：トレーニング/エクササイズ効果を最大に引き出すための骨盤のバランスを整え    るコンディショニング方法とエクササイズの組み合わせ

●下肢帯のコンディショニング＆トレーニング指導法の習得

・機能改善レッスン（膝痛予防/改善を目的にした指導法）

・ボディメイクレッスン（レッグラインの指導法）

1日目：下半身の基礎となるトレーニング/エクササイズ＆ストレッチの習得と体力別エクササイズバリエーション

 2日目：トレーニング/エクササイズ効果を最大に引き出すための骨盤/股関節/膝関節/足関節バランスを整えるコンディショニング方法とエクササイズの組み合わせ 

●肩甲帯のコンディショニング＆トレーニング指導法の習得 

・機能改善レッスン（肩こり予防/改善を目的にした指導法）

・ボディメイクレッスン（バックライン/デコルテラインの指導法）

1日目：上半身の基礎となるトレーニング/エクササイズ＆ストレッチの習得と体力別エクササイズバリエーション

 2日目：トレーニング/エクササイズ効果を最大に引き出すための姿勢/肩甲骨/肩関節バランスを整えるコンディショニング方法とエクササイズの組み合わせ 

●ダイエット＆シェイプの為の生活習慣理論と運動指導法の習得

・ダイエット（減量）を目的にした指導法

・生活習慣病予防の為の指導法

 1日目：栄養生理のための基礎栄養の考え方と身体の生理機能を理解する 

 2日目：シェイプアップのためのサーキット系プログラムの理論と実際

●会員制度概要（会費・資格更新）

年会費は10,500円（税込）です。

資格の更新については以下を参照してください。

資格更新

JHCAが認定している資格は「JHCA-FC」「JHCA-HC」「JHCA-HCAD」となります。

・費用：新規資格登録、資格継続更新ともに5,500円（税込）

・有効期限：各資格とも3年間

・取得単位：15単位

※JHCAが主催または認定した講習会において、ライセンス継続に必要な単位を取得することができます。

※JHCA主催の講習会は1時間あたり1単位取得となります。

会員特典

・各種講習会およびイベント参加および受講料金の割引

・会員限定セミナーの参加および受講料金の割引

・教材（書籍、冊子、DVDなど）の特別価格販売

・会員（JHCA公認有資格者）限定「スポーツインストラクター向け賠償保険」加入制度

・JHCA公認有資格者限定　運動指導（活動場所）の紹介など

JHCA-FCの資格取得するメリット

JHCA-FCの資格取得をすることで得られるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

長年の実績がある

JHCAはトレーナー育成団体として長年の実績があるため、実践的で役に立つノウハウと経験が学べる場です。

講師陣も長年フィットネス業界を支えてきたスペシャリストが揃っており、知識や技術以外にもトレーナーとして備えておくべき素質や教養なども知っています。

コンディショニングの理解を深められる

JHCAの魅力はコンディショニングの理解を深められる点です。

現代人はデスクワークやスマホの影響で肩こりや腰痛に悩む人が多いです。

その原因である猫背や姿勢不良を改善できるのがコンディショニングです。

姿勢が悪いままトレーニングを行うと関節や筋肉を痛めてフォームを崩す原因になってしまいます。

まずはコンディショニングで身体のゆがみを調整して、その人の目的とするトレーニングができる状態になるようにできるのが最大のメリット。

姿勢改善トレーナーや高齢者を対象としたフィットネストレーナーを目指す人にもおすすめの資格です。 

パーソナルトレーナー養成スクールでの勉強がおすすめ

NSCAやNESTAなどパーソナルトレーナー系資格を取得するためには、独学かスクールに通うかという選択肢があります。

トレーニングに関する基礎知識があれば独学でも合格を目指せるかと思いますが、基本的な知識に自信がない人は、パーソナルトレーナー養成スクールへ通うことのがおすすめです。

また、スクールに通うことで、基礎的な知識だけでなく実践的な実技演習ができたり就職支援が受けられたりします。

さらに、卒業生のコミュニティができたりと資格取得以外にもさまざまなメリットがあるので、独学よりも得られるものは多いでしょう。

まとめ

今回は、特定非営利活動法人 日本ホリスティックコンディショニング協会が発行しているJHCA-FCという資格について紹介しました。

JHCA-FCは身体の機能の状態を良くするコンディショニングについての専門知識がつけられる資格です。

この資格があれば、パーソナルトレーナーとしてさらにスキルアップできるので仕事の幅もさらに広げられるでしょう。

こういった資格を取得するためにはパーソナルトレーナー養成校などで勉強するのが近道です。

独学でも資格取得可能ですが、知識に自信がない人は養成学校へ通う方法も考えてみましょう。

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