パーソナルトレーナーを目指して、トレーナー系資格を取得したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
パーソナルトレーナーの求人において、有資格者であることを採用条件とする職場も多くなっています。
そのため、資格取得は就職への近道と言えるでしょう。
トレーニング関連の資格のひとつとして、トレーニング指導者(JATI-ATI)があります。
現在はトレーニング指導者関連の資格は数多く存在しますが、それぞれの資格の特徴、難易度、取得方法もすべて異なります。
本記事では、JATI-ATIの資格の特徴や資格取得の方法、有資格者の活躍の場、認定試験の難易度について紹介していきます。
JATI-ATIの資格取得を目指している人、どのような資格を取得すべきか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
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▶︎ まずは資料ダウンロード!トレーニング指導者(JATI-ATI)とは?
JATI-ATIとは、科学的根拠をベースにした適切なトレーニングプログラムの作成・指導ができるプロフェッショナルな知識やスキルを証明する資格です。
トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格を発行しているのは、日本トレーニング指導者協会(JATI)と呼ばれる団体です。
JATIが資格を認定する目的は、トレーニング指導に携わる人たちの競技力向上や健康づくりを通じて社会貢献することです。
以下、JATIの理念について公式サイトから抜粋したものを見てみましょう。
JATIの理念
1.日本の環境や実状に合ったトレーニングの構築
全世界から情報を収集し、日本に適合したトレーニング法や指導法、システム等について会員間で情報交換を行い、より良いものを追求することを目指します。
2.日本におけるトレーニング指導者資格の確立
国内のトレーニング指導者にとって本当に役立つスタンダードな資格の構築を目指します。
3.トレーニング指導者の社会的地位の向上と相互扶助
トレーニング指導者の雇用促進、待遇改善、行動規範や倫理規定の策定などを通じて、社会的地位の向上を目指します。
4.教育・研修、指導者間の交流や情報交換の促進
トレーニング指導者を目指す人を対象とした教育、専門家としてすでに現場で活動している人を対象とした研修や情報交換、会員間の交流などを通じて、互いに向上することを目指します。
JATIのメリット
JATIの資格を取得するメリットは主に以下の3つです。
メリット①活動機会の増大
JATIは、会員や認定資格保有者の優位性の広報活動に注力しています。
資格取得によって将来、就職や活動の機会が増えて、トレーナーとしてさらに活躍することが出来るでしょう。
メリット②有益な情報の提供
JATIは、オフィシャルサイトなどを通して、会員や認定資格保有者に対して最新の科学的知見やトレーニング法、求人などといった情報提供を積極的に実施しています。
さらに競技スポーツやフィットネスに関連する各種団体への働きかけ・連携を通じて、職域開拓にも貢献しています。
メリット③会員・有資格者の特典の増大
JATIは、会員および有資格者を対象にした物品の割引購入や損害保険の団体加入などの特典も豊富です。
JATIの資格
パーソナルトレーナーの資格は海外、特にフィットネス大国アメリカのトレーニング理論をベースにしたものが多いのが実状です。
その一方でJATI-ATIは、日本の環境や日本人の体格等に適したトレーニング理論・技能・知識を証明しています。
JATIの認定している資格は次の3種類です。
①初級に相当する「トレーニング指導者(JATI-ATI)」
②中級に相当する「上級トレーニング指導者(JATI-AATI)」
③最上級資格である「特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)」
認定試験では指導する対象者や指導目的に応じた科学的なトレーニングプログラムの作成・指導ができるかどうかを問われます。
JATI認定資格の特徴
①実践力を求める資格
JATI-AATI以上の上級・特別上級資格に挑戦するためには、一定期間の実務経験がないと受験できません。
②有効期限が定められている
それぞれの資格には5年間の有効期限が設定されています。
そのため、JATI認定資格を保持したい場合は常に学習し続ける向上心を持ち続けなくてはいけません。
JATI認定資格の試験内容
- 体力学総論
- 機能解剖
- バイオメカニクス
- 運動生理学
- 運動と栄養
- 運動と心理
- 運動と医学
- 運動 指導の科学
- 専門科目:15.5時間
- トレーニング指導者論
- 各種トレーニング法の理論とプログラム
- 各種トレーニング法の実際
- トレー ニング効果の測定と評価
- トレーニングの運営と情報活用
トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格を取得する方法
ここからは、JATI-ATIの資格を取得するための具体的な方法について紹介します。
JATI-ATIの資格取得を目指している人は是非参考にしてみてください。
JATI会員となって養成講習会を受講後、認定試験の合格が必要
トレーニング指導者の資格を取得するための条件は以下のとおりです。
(1)JATIに入会する
JATIの目的に賛同する人であれば誰でも入会可能です。
入会するとJATIの社員(従業員としてではなく、構成員としての意味)とみなされて、養成講習会の受講資格を得られます。
入会費は11,000円(税込)です。
(2)養成講習会を受講して学習課題を提出
次に、例年8月に開催される養成講習会を受講します。
認定試験は一般科目と専門科目の2種類があるため、養成講習会では一般科目15.5時間、専門科目15.5時間、合計4日間の講義を受講しなくてはいけません。
受講後には知識が身についたかどうかをチェックするための自己学習課題(ワークノート)を提出する必要があります。
9月の定められた期日までに課題を提出すると、試験の受験資格が与えられます。
受講料は一般科目が54,000円(税込)、専門科目が59,400円(税込)です。
(3)トレーニング指導者認定試験に合格する
最後に、年3回実施されている認定試験を受験します。
一般科目、専門科目に分かれて試験が行われ、各90分合計90問の問題を解きます。
受験料は2科目合計で33,000円(税込)です。
JATIが定める資格(健康運動実践指導者、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、理学療法士、柔道整復師など)を保持している人は、一般科目の講習会参加と課題提出が免除されます。
また、過去にJATIの資格を取得した人や健康運動指導士、NSCA-CPT、NSCA-CSCS、スポーツプログラマーの有資格者は、講習会・課題が全て免除されます。
さらに、養成機関でJATI認定試験で必要科目をすでに履修していたり、前年度の認定試験が不合格だったりした場合は、入会・講習会・課題の全てが免除されて直接認定試験を受験できます。
トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格認定試験難易度はどのくらい?
次に、JATI-ATIの認定試験難易度についてチェックしてみましょう。
合格率は50~90%!試験実施年度によって合格率にバラつきあり
JATI-ATI資格認定試験の合格率は、試験実施年度や試験種別によってかなりバラつきがあります。
現行方式(年3回)で試験が実施され始めた2017年度以降の合格率は以下の表にまとめてみました。
1回 | 2回 | 3回 | 平均 | |
2017年度 | 91% | 86% | 86% | 88% |
2018年度 | 94% | 84% | 81% | 90% |
2019年度 | 95% | 90% | 93% | 93% |
2017、2018、2019年度の平均合格率は90.3%と、かなり高い合格率なことが分かります。
JATI-ATIの勉強方法
JATI-ATIは先ほど紹介した合格率を見ても分かる通りそこまで難易度の高い資格ではありません。
実技試験もないので十分独学でも対応できる範囲でしょう。
テキストを読み込んで、しっかりと対策することで合格は十分可能です。
大学や専門学校の授業で勉強した人たちが資格を取得するというのが一般的な流れですが、もし専門大学に通わない場合は、以下の勉強法があります。
独学
もし独学で勉強する場合は、まずはテキストを一通り読んでから問題集を解いて理解を深めていくのがおすすめです。
テキストや問題集は日本トレーニング指導者協会の公式サイトでも購入できるのはもちろん、Amazonや楽天市場などでも購入可能です。
また、養成講習会で提出が必須となっているワークノートを用いた学習も受験対策には効果的でしょう。
実際に、日本トレーニング指導者協会の公式サイトで、ワークノートを使った学習方法について解説しているので参考にしてみてください。
トレーナー養成スクール
そのほかには、JATI認定資格受験に必要な学習ができるパーソナルトレーナー養成スクールで勉強する方法もあります。
パーソナルトレーナー養成スクールで勉強するメリットは、プロのトレーナーや専門家から直接指導を受けられることです。
さらに独学では受けられない就職支援や独立支援など手に職をつけるまでのサポートが受け放題なのも魅力のひとつ。
もし大学や専門学校でトレーナー系の学習を全くしてこなかったという人は、パーソナルトレーナー養成スクールへの入校もひとつの手段でしょう。
おすすめのパーソナルトレーナー養成スクールを紹介!
ここからは、本記事でおすすめのパーソナルトレーナー養成学校を紹介したいと思います。
東京中心の紹介になるので、都内近辺に住んでいる人はぜひスクール選びの参考にしてみましょう。
アスピ【東京・横浜】
(引用:https://www.trainer.agency/lp/asp/)
ASPでは「Trainer of the year」を獲得した最優秀トレーナーの技術が学べます。
また、卒業後すぐに活躍できる実技と座学の即戦力カリキュラムを完備。
好きな時間に学べるので、最短2ヶ月で即戦力トレーナーとしてのデビューができるのも大きなポイント。
資格取得率も100%、PFT・NSCA・NASMといった世界的に認知度の高い資格取得を目指せます。
さらに面接対策は受け放題、就職率は100%という驚異的な数字を誇っています。
卒業試験合格後は提携ジムでの勤務も可能なので、卒業したらすぐに働くことも可能です。
インターンシップとして実際のお客様に最大90時間の実務指導ができるため、卒業後も自信をもってトレーナーとしてデビューできるでしょう。
Dr.トレーニング【東京・大阪】
(引用:https://www.trainer.agency/lp/drtraining/)
5ヶ月でトレーニング・フィットネス大国アメリカの知識を学べるトレーナー養成スクールです。
取得可能資格はNSCA-CPTをはじめとする国内外でも知名度の高い資格ばかり。
さらにDr.トレーニングではATC・NSCA・NESTA取得者から直接試験のポイントを学べます。
卒業生は累計400名以上、女性トレーナーも多数在籍しており、現在も多くの卒業生が現場で活躍しています。
プロのアスリート、ボディメイク出場者や、芸能人の指導ノウハウが習得できて、スタイルの改善・パフォーマンス向上など、あらゆる目的にも対応できる指導者を目指せるでしょう。
アメリカのジムと提携し、常にレベルの高いトレーニングに関する知識を取り入れています。
さらに、国内に数人しかいない海外準医療資格NATA ATCの資格を持つトレーナーがあなたを直接指導!
D-HEARTS トレーナースクール【東京・千葉】
(引用:https://www.trainer.agency/lp/d-hearts/)
2019年世界マスターズフィットネス選手権1位選手などの多数の指導実績を持っているトレーナースクールです。
世界チャンピオンを指導する本物のプロトレーナーから学べる環境があり、超実践的なスキルを代表トレーナー直々に教えてもらえます。
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年間1,800以上のセッションを担当したトレーナーが筋力アップ・ダイエットなどさまざまな指導方法について伝授してくれるのも大きなメリット。
指導技術だけでなく、トレーナーに必要な「成約・継続」のスキルについても学べるので接客面においてもスキルアップが可能です。
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少人数制ならではの徹底したサポートをぜひ体験してみてください。
TRAINER’S LAB【東京】
(引用:https://www.trainer.agency/lp/trainerslab/)
個別指導だからいつでも通える、資格一発合格率98%のトレーナー養成スクールです。
健康運動指導士、医師、管理栄養士などの各分野のスペシャリストが資格取得をサポートしてくれます。
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JATI-ATI取得後の活躍について
JATI-ATIの資格取得後は、トレーナーとして活躍できる場が様々な領域に広がっています。
まずはスポーツジムやフィットネスクラブへのトレーナーとしての就職です。
JATI-ATIの資格保有者であることを条件にした求人も数多くあるので、資格取得によって就職に有利になるでしょう。
トレーナーになりたてで実務経験が少ないうちはまずは就職をして、実務経験を得ていくのが好ましいです。
また、パーソナルトレーナーとして独立することも可能です。
パーソナルトレーナー自体は資格がなくてもなることはできますが、JATI-ATIを取得していれば、高度な専門知識を持ったトレーナーとして認知されるようになり顧客も得やすくなります。
その他にも、各種スポーツ団体でトレーニングコーチとして働くという選択肢もあります。
プロスポーツ団体であれば豊富な実務経験を有している方が良いですが、資格取得者の方が採用されやすいことは確実です。
JATI-ATIに関するよくある質問
最後に、JATI-ATIの資格取得に関するよくある質問をまとめたので、資格取得の前にしっかり目を通しておきましょう。
資格は何年間有効ですか?
認定資格の有効期間は5年間です。
資格の更新には何が必要ですか?
認定資格の更新には、有効期間内(5年間)に15単位以上のJATI継続単位の取得が必要です。
継続単位はどうやって取得するのですか?
JATI継続単位は、JATIの主催する講習会等で取得できます。
取得した継続単位はどのように管理するのでしょうか?
資格更新の際には「 継続単位証明書 」等の単位の取得を証明する書類が必要のため、大切に保管しておきましょう。
2012年4月以降に取得された継続単位については、ホームページ内の会員専用マイページにて記録・管理されているので資格更新時の提出は不要です。
まとめ
今回は、JATI-ATIの資格の特徴や試験内容、勉強法について紹介しました。
パーソナルトレーナーは資格がなくとも目指せる職業ではありますが、人気の高い職種でもあるのでほかのライバルと差別化を図るためにも資格の取得は非常に重要です。
今回紹介したJATI-ATIは、日本の環境や日本人の体格に特化したトレーニング理論が学べます。
取得の難易度はそこまで難しくないので、しっかりとテキストを読み込んで勉強すれば必ず資格が取れるでしょう。
今後トレーナーを目指したいと考えている人にとって必須の資格となるので、ぜひ資格取得を目指してみてください。
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