「健康運動指導士の年収ってどのくらい？」
「働き方によって給料は変わるの？」
「給料を上げる方法はある？」
上記でお悩みではありませんか？
同じ健康運動指導士でも勤務先や働き方によって給料は変わるので、現状をしっかり把握しておきたいところです。
そこで本記事では健康運動指導士として15年働いてきた私が、健康運動指導士の給料事情について詳しく解説します。
すでに健康運動指導士の方も、これから取得予定の方も、この記事を読めば働き方による給料の違いがわかります。
給料を上げる３つのコツもお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
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健康運動指導士は、医療関係者と連携して安全で効果的な運動プログラムを作成、指導できる高難度の資格です。パーソナルトレーナーやフィットネスインストラクターとの違いは、生活習慣病に関する知識を持っていて医学的な観点から運動指導ができること。病気を未然に防ぐためにはどんな運動をどのくらいやればいいのかを理解しているため、日本の医療費削減に貢献できる貴重な人材として注目されています。
健康運動指導士の働き方
健康運動指導士というのはひとつの資格の名称なので、実際の働き方はいろいろあります。
例えば次のような働き方です。
- スポーツジムでトレーナーとして働く
- スポーツジムでスタジオインストラクターとして働く
- 病院でリハビリの補助スタッフとして働く
- 企業で社員の健康相談員として働く
- パーソナルトレーナーとして働く
運動指導という広い視点で働き方を考えてみると、多くの選択肢があることがわかります。
また、健康・体力づくり財団のホームページによると、健康運動指導士に登録されている人の活動場所も様々で、フィットネスクラブや病院、介護施設、保健所、学校などで活躍しているようです。
健康運動指導士の資格を持っていれば、健康的な人だけでなく、治療中の人や健康に不安のある人にも対応できるため、勤務先も多くあります。
最近の医療業界では「予防医学」の考え方が重要と言われているため、生活習慣病予防の運動プログラムを指導できる健康運動指導士への期待と需要はさらに高まるでしょう。
健康運動指導士の仕事内容
健康運動指導士に求められる実際の仕事内容としては次のような業務があります。
- 利用者様の体力測定
- メディカルチェック結果のフィードバック
- カウンセリング
- 運動プログラムの作成（種類・回数・時間・頻度）
- 個別の運動指導
- スタジオなどでグループレッスン
- 施設運営に関する事務業務全般
メインとなる業務は運動プログラムを作成して適切に指導することですが、勤務先によっては施設運営に関わる業務全てを頼まれることもあります。
社会人としてのビジネススキルも学んでおくと今後さらに活躍できる可能性が広がるでしょう。
最近は運動プログラムを作成するのにシステムを使うこともあるので、パソコン能力は必須です。
Word、Excel、PowerPointはできて当然。
画像処理や動画の制作までできると会社から重宝されること間違いありません。
健康運動指導士の給料事情
健康運動指導士は世の中からの期待が大きく、活動の幅は多岐に渡りますが、給料は高くありません。
19年健康運動指導士・健康運動実践指導者を対象とした実態調査結果報告書によると、年収でもっとも回答が多かったのが「201万～400万」でした。
また求人サイトの情報では正社員の健康運動指導士で「平均年収313万」となっています。
国税庁が令和2年に調査した結果では「日本人の平均年収は433万円」ですので、健康運動指導士の年収は低い傾向といえるでしょう。
それでは働き方や地域によって違いがあるのでしょうか。
スポーツジムでトレーナーとして働く給料
スポーツジムでトレーナーとして働く場合、正社員の平均年収は348万円となっており、アルバイトの平均時給は995円が相場です。
スポーツジムの正社員は運動指導だけが業務ではありません。
施設運営に関わる業務全般を指示されることが多いので、運動指導を中心に働きたいという方には厳しい環境となるでしょう。
ただキャリアとしては管理職に昇給する道もあります。
ずっと現場で運動指導がやりたいのか、今後は管理側にまわりたいのか、早い時期から考えておくとよいでしょう。
スタジオインストラクターとして働く給料
スタジオインストラクターとしてグループ指導のみ行う場合、給料は1レッスンのフィーで支払われます。
一般的な相場では1レッスン3,000円～程度で、レッスン内容や人気によって大きく変動していくため、自分の努力次第で収入を増やすことが可能です。
ただ健康運動指導士の資格のみでは教えられるレッスンは限られてしまうので、高収入を狙うならヨガやピラティスなど人気資格も同時に取得するとよいでしょう。
専門性をより高めていけば時給10,000円を超えることも可能です。
病院でリハビリ補助として働く給料
病院や介護施設で理学療法士と一緒にリハビリの仕事をする場合、正社員の平均年収は328万円、アルバイトの平均時給は990円が相場です。
理学療法士の平均年収は362万円程度なので比較すると同じ正社員でも少ない傾向にあります。
病院で働くと健康を心から願う人達の助けになれるので、やりがいを感じる人も多いようです。
患者様から「ありがとう」と言われることも給料のひとつと考えられるかもしれません。
パーソナルトレーナーとして働く給料
パーソナルトレーナーとして働く場合の多くは、歩合制で給料が支払われます。
平均年収は362万円程度で、やはり日本人の平均年収より低い傾向です。
ただし、歩合制なので人気のパーソナルトレーナーになると年収1000万を超える高収入も可能な世界。
健康運動指導士の資格だけで高収入を得ることは難しいですが、他のパーソナルトレーナーがもっていない医学的な知識を売りにすることもできます。
健康運動指導士の給料が高い地域
地域によって平均年収に違いがあります。
求人サイトの情報によると、健康運動指導士の平均年収が最も高い地域は「関東地方」で、そのうち東京都が平均362万円前後。
少しでも収入を増やしたいのであれば人口の多い地域で働くことが良さそうです。
健康運動指導士が給料を上げる3つのコツ
平均収入はあくまで「平均」なので、人によってはもっと給料が少なかったり、多かったりするのが現実。
そこで、健康運動指導士が給料を上げるためにやるべき3つのコツをご紹介します。
私の実体験では次の3つが大事です。
- 他の資格も取得する
- マネジメント力をつける
- 給料以上の働きをする
それぞれ解説します。
他の資格も取得する
健康運動指導士だけでなく、他にもトレーナーの資格を取ることで確実に収入は増えます。
例えばNSCA-CPT、NESTA-PFT、ヨガインストラクター、ピラティスインストラクター、アスレティックトレーナー、などの民間資格は誰でも勉強すれば取得できるのでおすすめです。
国家資格はハードルが高いですが、管理栄養士や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、理学療法士の資格と組み合わせれば仕事の幅が広がって、より高い給料の働き先を自分で選ぶことができるでしょう。
マネジメント力をつける
キャリアとして管理職を目指す方法もあります。
そのためには運動指導だけでなくマネジメント力も必要となるので、書籍やセミナーに積極的に参加して勉強しましょう。
新人スタッフに積極的に仕事を教えるとか、経営者目線で仕事をおこなうとかを継続していると、上司から一目置かれる存在となるはずです。
役職がつけば役職手当がついて年収も上がります。
給料以上の働きをする
これは私の実体験で、給料をはるかに上回る仕事をこなしていると給料が上がります。
例えば月16万円の給料だとしたら、25万円くらいの働きをする。
指示されたこと以外にも自ら積極的に仕事をして、上司がやることも自分で先回りしてやっておきます。
すると周りの人たちからとても貴重な存在として認識され、他に転職されないように給料が増えるというわけです。
健康運動指導士の求人を探すなら
就職、転職を検討しているなら求人サイトを活用しましょう。
次のような求人サイトが有名です。
- 求人ボックス
- Indeed（インディード）
- フィットネスジョブ
- リクナビ
- マイナビ
求人サイトに掲載されている情報をしっかりと読んで、仕事内容と給料の条件を確認することが大切です。
自己アピールでは健康運動指導士の資格をもっていることを強調するのはもちろん、自分を採用したらこんなに良いことがありますというメリットを訴求しましょう。
健康運動指導士は働き方で給料が変わる
健康運動指導士の給料は働き方、勤務先、地域によって違いがあります。
平均年収は高いとは言えませんが、自分が何のために働くのか、誰の悩みを解決したいのかを明確にすれば、給料以上の報酬を手に入れることになるでしょう。
健康運動指導士の枠にとらわれず、幅広い知識を得ることで収入を増やすことも可能です。
どのような働き方をするにしても、誰かの役に立つことに全力を注いでいれば、きっと良い結果につながります。
給料も働き方も自分で納得できる道を選択してはいかがでしょうか。
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