国家資格を持つ鍼灸師は、医療の現場だけでなくスポーツ業界や美容業界など幅広いフィールドで活躍をみせています。東洋医学をベースにした鍼と灸による治療法で、一般の人から高齢者まで多くの人々を治療している鍼灸師。しかし、一体どうすれば鍼灸師になれるのかその詳しい方法について知っている人は少ないかもしれません。
そこで今回は、鍼灸師になるために必要な資格の取り方や試験の難易度、そして鍼灸師が活躍できる職場について徹底解説していきます。
ゼロから鍼灸師を目指したいという方にも必見の内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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鍼灸師とは、鍼や灸を用いて経穴と呼ばれるツボを刺激して血流や気の流れを正常にすることで、人間が本来もつ自然治癒力を向上させ治療する専門職です。
健康促進や不調の改善だけでなく、ケガの痛みの緩和やコンディショニングにも効果的です。
正式には「鍼灸師」という資格はありません。厳密に言うと鍼で施術を行う「はり師」と、お灸で施術を行う「きゅう師」を総称した呼び名です。はり師ときゅう師は別の資格のため、鍼灸師を目指す人は両方の資格を取る必要があります。
鍼と灸について
鍼灸治療で使う「鍼」は非常に細く、一般的な注射針と比較すると太さはおよそ3分の1ほどです。細いだけではなく先端も丸みを帯びているので、身体に刺しても痛みはほとんどありません。この鍼でツボを刺激して身体の痛みやコリの治療を施します。
「灸」は、よもぎなどの薬草から作られる「もぐさ」と呼ばれる道具を用います。もぐさをツボの上に置き、火をつけてその熱で治療をします。火傷してしまうほどの熱さではなく、患者がリラックスできるようなほどよい温かさの熱です。
鍼灸師の仕事内容
鍼灸師の仕事は大きく分けて4種類です。どのような業務内容なのか、それぞれについて見ていきましょう。
鍼治療
鍼治療はその名の通り、鍼を用いて治療を施していきます。ステンレス製の非常に細い鍼を経穴と呼ばれるツボや反応点に刺し入れて微細な刺激を与えることで、コリや神経痛といったさまざまな症状の改善や血行の促進を図る方法です。
はり師は人体の各所にあるツボの位置を把握して施術を行うことができます。短時間だけ鍼を刺してからすぐに抜く方法や、鍼に微量の電流を流す方法など、患者の症状によってさまざまな方法で治療を行います。
灸治療
ヨモギの葉でつくられた「もぐさ」と呼ばれる道具を用いる治療法です。もぐさに点火して燃焼させることで、経穴に熱による刺激を与えます。血行が改善されることで免疫力の向上が期待できます。
肌にもぐさをのせて燃焼させる「直接灸」と、生姜やにんにくを緩衝材にして燃焼させる「間接灸」があります。
脈診
鍼灸師は手首の脈を診る「脈診」も行うことができます。一般的な病院で行われる西洋医学では、医師が患者の脈拍を診るために脈診を行います。
それに対して鍼灸治療は、患者の身体の気のエネルギーの流れやバランスを診るために脈診を行います。習得は困難とされますが、非常に有効な診断方法です。
望診
患者が目に見える部分から、身体の状態を診断する「望診」も仕事のひとつです。現代医学では「視診」とも呼ばれ、患者の血色や表情、そして皮膚や舌の状態など肉眼で確認して状態を判断していきます。
加えて動作や身体つきも診ることで、症状をより詳しく診断することも可能です。
鍼灸師の資格取得方法
鍼灸師になるためには「はり師」と「きゅう師」の2つの国家資格の取得が必要です。そして、その国家試験の受験資格を得るためには鍼灸学科のある4年制大学、3年制短期大学、専門学校のいずれかを卒業しなければなりません。
以下は履修科目の一例です。
基礎科目
- 解剖学
- 生理学
- 病理学
- 衛生学
- 公衆衛生学
臨床系専門科目
- 東洋医学概論
- 関係法規
- リハビリテーション医学
養成学校では、基礎系科目を通して東洋医学や人体の仕組みについて学んでいきます。最近の鍼灸医療は美容やスポーツ業界での利用が増えているため、それらに特化した専攻を用意している学校もあります。そのため、自分の目指すキャリアに合ったコースを選ぶことも可能です。
また、昼は会社で学校に通えない社会人向けに夜間コースも用意してあります。このように働きながらでも鍼灸について学べる学科があるので、これから鍼灸師を目指す人にもおすすめです。
鍼灸師の資格取得の難易度
2017年以降、はり師、きゅう師とともに国家試験の合格率はおよそ7割です。新卒、既卒別に見ると新卒の合格率は8割超え、既卒の合格率は2割程度です。
受験者数は、ここ数年減少傾向を見せています。数年前は5000人台の受験者がいましたが、2~3年前から4000人台に減少しています。10年以上前から考えると鍼灸師の養成施設が急増して受験者数が伸びたものの、近年になって落ち着きを見せたと考えられるでしょう。
受験者の7割超が合格しているので、合格率は高めといえます。しかし3割近くが不合格になっているので、油断禁物であることも事実です。同日に実施されたあん摩マッサージ指圧師国家試験の合格率は84.7%なので、同業の資格の中ではり師ときゅう師の試験はやや難関といえるでしょう。
毎年2月下旬に実施されるはり師ときゅう師の国家試験は1問1点合計170点満点で出題されます。総得点の6割が合格ラインなので、102点以上が合格圏です。
2022年に実施された「第30回はり師、きゅう師国家試験」の受験者数および合格率は下記のようになりました。
はり師 | きゅう師 | |
受験者数 | 3,982人 | 3,892人 |
合格者数 | 2,956人 | 2,963人 |
合格率 | 74.2% | 76.1% |
必ずしも満点をとる必要はありませんが、はり師、きゅう師とともに出題範囲は広いため、試験に備えた勉強をきちんと積み重ねる必要があります。
年によって差はあるものの、しっかりと準備をして試験に臨めば合格は十分可能な範囲です。
受験対策
新卒の合格率は8割を超えているとは言え、受験対策は万全にしておく必要があります。国家試験は毎年2月に行わますが、受験勉強はその半年~1年前からスタートさせる人がほとんどです。
学校のカリキュラムにもよりますが、2~4年次には臨床実習という現場実習があります。この期間中は実習で忙しいのでなかなか受験勉強に時間を割けません。そのため、実習期間を考慮した上で余裕のある受験勉強スケジュールを立てるのがおすすめです。学校によっては国家試験の模試を実施しているので、積極的に活用していきましょう。
鍼灸師が活躍できる仕事
鍼灸師の国家資格がどのような職場で活かせるのかについて解説していきます。
鍼灸院やマッサージ院
鍼灸師の就職先で多いのが、専門的にはり、きゅう治療を行う鍼灸院やマッサージ院です。経験を積みやすく、今後転職をする際にベースとなる知識やスキルを身につけることができます。
介護施設や訪問介護
鍼灸師が最も活躍できる仕事のひとつです。足腰の悪い高齢者や病院に来られない患者を対象に、在宅ケアを行うことも可能です。日本の高齢社会に伴い在宅ケアの需要は年々増えてきています。そのため、鍼灸師の資格にプラスして介護系の資格を取得すれば介護業界でさらなる活躍を見せることができるでしょう。
エステサロン
美容鍼を取り扱う女性向けの美容施設でも働くことができます。最近は美容鍼灸が若い女性を中心に人気を集めているので、エステサロン業界でも鍼灸師の資格は非常に重宝されるようです。顔のたるみ、ほうれい線、小顔効果などが期待できる治療法です。
美容鍼灸に特化したサロンは土日営業しているところが多く、カレンダーの祝日休日に休みをとりたい人にとってはライフワークバランスが取りづらいかもしれません。
婦人鍼灸
PMS治療や不妊治療に鍼灸治療を用いている婦人科系の病院も活躍の場のひとつです。生理によっておこるホルモンバランスの変化で心と身体の不調がある女性に対して、心身ともに健やかな状態に戻すためのサポートをします。また、不妊でお困りの方に対しては妊娠から出産までを一貫して診ることもあります。
施術だけでなく、相手の心に寄り添う精神面での援助も大切な仕事です。
スポーツ施設
スポーツによって故障した部位の調子を整える作用のある鍼や灸は、アスリートたちからも人気のある施術です。スポーツをしている人を対象したスポーツ鍼灸を目標にしたい場合、パーソナルトレーナーやトレーニング指導が学べる学科がある学校に通うのがおすすめです。
鍼灸師の魅力ややりがい
鍼灸師として働くことでどういったやりがいを感じられるのか、この職業ならではの魅力について紹介していきます。
人を助ける喜びを感じられる
施術が成功して容体が良くなった患者を見た時の喜びややりがいはほかの職業では味わえないものです。時には直接感謝の言葉をかけてもらうこともあります。人を助ける喜びを感じられることは、鍼灸師の最大のやりがいといえます。
活躍の場が広い
先ほど紹介したように、鍼灸師は医療機関だけでなくまざまな場所で活躍できます。介護、美容、スポーツといった幅広いフィールドで活躍できる職業です。自分のキャリアプランにマッチした職場を探すことができます。
西洋医学とは異なる観点から診療ができる
西洋医学は不調の原因が明らかになっていないと治療ができないのに対し、東洋医学は不調の原因が不明瞭であっても治療ができます。西洋医学では診断が難しい症状でも、東洋医学がベースとなる鍼灸医療の観点からの診断が可能になります。
独立開業の道がある
年収を一気にアップさせたい人には、独立開業もおすすめです。リスクこそありますが、収入を大きく増加させるだけでなく自分の裁量で仕事をすることもできます。社員として働くよりも経験やスキルも積めるので、興味がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
鍼灸師に向いている人
鍼灸師の仕事をしていくために必要なその人の適正について見ていきます。自分に足りない部分はないか、どんな人材が必要とされているのか確認してみましょう。
手先が器用な人
鍼灸師は自分の手を使って施術する柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師と違い、器具を使って施術を行うのが特徴です。身体のツボを見極めつつその場所に鍼を刺したり灸を据えなければいけません。そのため、的確にピンポイントの患部に施術ができる手先の器用さは鍼灸師にとって必須のスキルです。
日常的に細かい作業が苦にならない人や、淡々とした作業が好きな人にはこの仕事は向いているでしょう。
コミュニケーション力がある人
鍼灸師は施術の技術力だけではなく、患者と向き合うコミュニケーション力が必須です。患者の症状について相手に正しく簡潔に伝えて、安心感を与えて心を通わせられるような会話をする必要があります。
また、鍼灸師は地域の鍼灸院に勤めることが多いので、その地域で暮らす人たちとの人とも良い関係性を築くことが求められるでしょう。相手の立場で物事を考え、心に寄り添うようなコミュニケーションができるスキルは、鍼灸師として長く働く上でも非常に必要です。
常に学ぶ姿勢がある人
鍼灸治療には、東洋医学をベースにした独自の人体科学の知識が必要です。しかし、さらに解剖学や生理学といった西洋医学の知識も勉強していかなくてはなりません。医学の進歩も目覚ましく、常に変化を遂げています。
患者に対して最善の治療をするために、日ごろから常に新しい知識を学んでそれを現場で活かせるようになることが求められます。さまざまな領域の医学に興味を持ち、自分の知識として吸収して治療に活かせるようになることも、鍼灸師として大切な素質です。
まとめ
鍼灸師になるためには、はり師ときゅう師の2種類の国家資格を取る必要があります。いずれも鍼灸師について学べる学校で3~4年学習をして、その後国家試験を受ける形となります。
鍼灸師の国家試験合格率はおよそ7割です。国家資格と聞くと難しいと感じるかもしれませんが、しっかり受験対策をしていれば合格は難しくないラインと言えるでしょう。
現在、鍼灸師は病院などの医療現場だけではない幅広い業種で活躍を見せています。自分が鍼灸師として働きたい業界を見つけてイメージをつけておくこともおすすめです。
日本の高齢社会も進む昨今、これから鍼灸師のニーズはますます高まってくるでしょう。鍼灸師は人々の健康を守り、健やかな身体づくりに貢献できるやりがいのある仕事です。これを機に、鍼灸師の道を目指すのもキャリアアップの手段のひとつなのかもしれません。
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