「ストレングスコーチに興味がある」
「ストレングスコーチになる方法を知りたい」
「ストレングスコーチと他資格の違いを知りたい」
上記のお悩みはありませんか?
ストレングスコーチは主にスポーツ選手の身体づくりを手伝うトレーニングの専門職。興味のある人も多いのではないでしょうか。ただどうすればストレングスコーチになれるのか、他資格と何が違うのか知っている人は少ないでしょう。ネットの情報では専門家でない人が書いていることが多く、内容がズレていることもあります。
そこで本記事ではストレングスコーチに必要な資格や仕事内容についてわかりやすく解説します。
私はトレーナー歴15年でストンレングスコーチを含むトレーナーの資格を5つ以上取得しました。
記事を最後まで読めばストレングスコーチに関して正しく認識できるようになります。トレーニング業界に興味がある人はぜひご覧ください。
ストレングスコーチとは|他資格との違い
スポーツ業界を知らない人からすると、ストレングスコーチもダイエットコーチもジムのインストラクターもみんな同じに見えます。
確かに「運動を教える人」としては似たようなもで、業界人でも違いがわからないかもしれません。
そこでまずは「運動を教える人にはこんな種類があるんです」ということから解説します。
ストレングスコーチ
ストレングスコーチは、主にアスリートを対象に障害予防とパフォーマンス向上を目的として、ストレングストレーニングを中心におこなう指導者のことです。
ストレングストレーニングというのは、筋力やパワー、スピード、バランスなどの筋肉に関わる体力全般を向上させることを指します。
シンプルに言えば「スポーツ選手の体力を向上させる人」です。
コンディショニングコーチ
コンディショニングコーチは、主にスポーツ選手が試合で最高の能力を発揮できるように、精神面、肉体面、健康面などを整える指導者のことです。
コンディションを整えることをコンディショニングと言います。単に筋力やパワーを向上させるのではなく、関節がスムーズに動くようストレッチをしたり、正しい栄養補給のやり方を教えたり、ストレングスコーチとは役割が異なります。
こちらは「スポーツ選手の調子をよくする人」です。
パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーは、一般の人やアスリートを対象としてマンツーマンでトレーニングをおこなう指導者のことです。
一対一の指導なので、年齢や性別、運動歴、健康状態、目的、個人に合わせた個別性の高いトレーニングをおこないます。
単純に言えば「運動を個別指導する人」です。
アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーは、ケガをした選手がスポーツに復帰できるように救急処置からトレーニングまでサポートする指導者のことです。
医者やコーチと連携して業務をおこなうため医学的な知識も必要です。また、リハビリだけなくケガの予防に必要なトレーニングも指導します。
業務範囲は幅広いのですが、あえて一言で表現すると「スポーツ選手のリハビリをする人」です。
フィットネスインストラクター
フィットネスインストラクターは、主にスポーツクラブで一般の人にマシンの使い方やエクササイズの方法を伝える指導者のこと。トレーナーやコーチと違って「教えることが決まっている」ことが特徴です。
例えば筋トレマシンの使い方にはマニュアルがあって、その通りに利用者へ指導するのが仕事です。また、ヨガインストラクターならあらかじめ決まっているポーズを教えます。
「マニュアルをわかりやすく伝える人」と表現してよいかもしれません。
ストレングスコーチに必要な資格と取得方法
車の免許と違って、必ずしも資格を保有していなくてもトレーニング指導はできます。ですが、ストレングスコーチとして活躍するためには機能解剖学や運動科学について深く学び、専門知識を身につける必要があるのは事実。周りからの信頼を得るためにも専門資格を取得しておくべきでしょう。
ストレングスコーチに最適なNSCA-CSCS
ストレングスコーチとして働くならNSCA-CSCSの資格がおすすめです。
NSCA(National Strength and Conditioning Association)はストレングストレーニングとコンディショニングの国際的な教育団体として1978年に設立され、現在では世界78ヵ国で会員が活動しているトレーニング業界最大の組織。
そんなNSCAがストレングス&コンディショニングスペシャリストとして認定する資格がNSCA-CSCSです。
NSCAは他にもパーソナルトレーナーの資格を認定していますが、CSCSはプロのアスリートにも指導できる上級レベルに位置付けられます。
トレーナーの資格を発行している団体のなかでNSCAほど世界的に有名で信頼性の高い組織はありません。ストレングスコーチとして活動するなら、NSCA-CSCSの資格を取得しておくことが最良の選択となるでしょう。
NSCA-CSCSの取得方法
NSCA-CSCSの認定試験は日本語で受験できます。資格認定条件は次のとおり。
- NSCAジャパン会員であること
- 学位取得者、または高度専門士の称号の保持者であること
- 有効なCPR/AEDを保持していること
- CSCS認定試験 基礎科学セクションに合格すること
- CSCS認定試験 実践/応用セクションに合格すること
学位というのは学校教育法が定める4年制大学または6年制大学のことです。つまり大卒ならトレーニングの勉強をして試験に合格すれば資格を取得できます。
ストレングスコーチの仕事内容
「ストレングスコーチって具体的にどんなことをするの?」
ここからはストレングスコーチの仕事内容について紹介します。選手の状況や環境によってやるべきことが変わるため、実際の業務はたくさんありますが、基本的な業務は2つです。
- 選手の体力テスト
- 選手のトレーニング指導
それぞれ解説します。
選手の体力テスト
ストレングスコーチの最初の仕事は、選手の体力を調べることです。
適切なトレーニングを処方するためには、選手がどのくらい体力があるか、問題点はどこにあるかを知る必要があります。
東京駅をゴールに設定した場合、今現在千葉県にいるのと神奈川県にいるのとでは道順が変わるのと同じです。
今の状態を知らなければ最高の身体をつくる方法がわかりません。具体的には次のようなチェックを実施します。
- ベンチプレス1RM
- バックスクワット1RM
- パワークリーン1RM
- 垂直跳び
- 上体起こし
- 2.4km走
- Tテスト
- ヘクサゴンテスト
- 長座体前屈
- 体脂肪率
これらのテストでわかることは、最大筋力や持久力、柔軟性、敏捷性、体組成など基礎的な身体能力です。その他にも、スポーツ競技特有の検査をおこなって選手の現在地を理解します。
選手のトレーニング指導
体力テストで選手の状態がわかったら、その選手が今よりも圧倒的に体力を向上できるように適切なトレーニングプログラムを構築して指導します。
具体的におこなうトレーニングは次のとおりです。
- レジスタンストレーニング
- プライオメトリクストレーニング
- SAQトレーニング
- 持久力トレーニング
- 柔軟性トレーニング
- ピリオダイゼーション
それぞれ簡単に説明します。
レジスタンストレーニング
レジスタンストレーニングは、筋肉を成長させて筋力を高めるエクササイズのことです。バーベルやダンベル、ケトルベル、ケーブル、あるいは何も使わずに自重でトレーニングする場合もあります。ストレングスコーチは選手の技術レベルに合わせて最適なエクササイズを選択することが仕事です。
プライオメトリクストレーニング
簡単に言うと、バネの力を鍛えるトレーニングです。ジャンプ力を向上させたり敏捷性を向上させたり、スポーツで重要な瞬発力を高める効果があります。
SAQトレーニング
SAQトレーニングというのは、スピード、アジリティ、クイックネスを向上させるエクササイズのことです。
- スピード=前方への重心移動の速さ
- アジリティ=身体をコントロールする能力
- クイックネス=刺激に反応して速く動きだす能力
要するに、人間が本来もっている動物としての身体能力を向上させるトレーニングで、体力の底上げに効果的だと注目されています。
持久力トレーニング
持久力トレーニングは、その名のとおり選手の持久力を高める有酸素系のエクササイズをおこないます。心臓血管系を強化して最高のパフォーマンスを長時間できる身体をつくることが目的です。
柔軟性トレーニング
柔軟性トレーニングは、ストレッチや筋膜リリースをおこなって身体をやわらかくするエクササイズです。柔軟性は高いパフォーマンスを発揮するためだけでなく、障害予防や疲労回復にも影響します。
ピリオダイゼーション
ピリオダイゼーションは、試合へ向けて選手の体調を万全にするためにトレーニング量を調整することです。ストレングスコーチの仕事は単にトレーニングを指導するだけでは成り立ちません。選手がベストの体調になるようにあらゆることをサポートします。
ストレングスコーチの勤務先
ストレングスコーチが活躍できる場所は幅広く、次のような勤務先があります。
- プロスポーツや実業団チーム
- スポーツクラブ
- スポーツクリニック
- 大学
- フリーランス
それぞれ見ていきましょう。
プロスポーツや実業団チーム
プロや実業団のスポーツチームではストレングスコーチに選手のトレーニングを依頼しています。スポーツ選手はそのスポーツについては詳しくても、トレーニングに関しては知見がない人も多いのが現状。身体づくりの専門家としてスポーツ選手を強くできるのはストレングスコーチだけなのです。
スポーツクラブ
スポーツクラブで一般の人にトレーニングを指導している人もいます。ストレングスコーチはトレーニングに関して深い知識をもっているので、選手以外の人に身体づくりを教えることだって得意です。週末にテニスやランニングを楽しんでいるスポーツ愛好者なら、ストレングスコーチがいるクラブの方が安心して通えます。
スポーツクリニック
スポーツ選手のコンディショニングを中心に治療をしているクリニックは、医師と理学療法士、ストレングスコーチが協力して選手の身体づくりをサポートしています。医療業界ではケガを治療することよりもケガを予防することが重要だと認識されるようになりました。ストレングスコーチは予防医療に貢献することも仕事のひとつなのです。
大学
スポーツ部に力を入れている大学では、ストレングスコーチを募集していることもあります。学校内のトレーニング室で学生アスリートに運動指導をしてもらうためです。業務委託契約という場合が多く、継続して業務にあたれるかは学生たちの成績によって決まります。教育に興味がある人にはよい環境になるでしょう。
フリーランス
フリーランスのトレーナーとして自由に活動している人も少なくありません。スポーツ選手専門のパーソナルトレーナーとしてジムを開業したり、アスリートと個人契約したり個人事業主として幅広い活動ができます。能力と信頼があれば高収入を得られる夢のある働き方です。
ストレングスコーチに求められる能力
自分がストレングスコーチになれるのか不安に思うかもしれません。ストレングスコーチは最低でも次のような知識や能力が求められます。
- 運動科学の知識
- エクササイズのテクニック
- コーチングのスキル
あなたはどうでしょうか。
運動科学の知識
まず運動科学の知識は必須です。
- 筋生理学
- バイオメカニクス
- 機能解剖学
- 生体エネルギー論
- 生理学
- 心理学
- 栄養学
これらを熟知していなければスタートラインにも立てません。
エクササイズのテクニック
筋トレやストレッチの正しい方法をわかりやすく伝えるテクニックも必要です。自分自身ですべてのエクササイズを正確に実施できることは必須条件。自分でできないのに人に教える資格はありません。
コーチングのスキル
トレーニングの知識があるだけでは不十分です。選手一人ひとりに合わせて誰もが理解できるように伝える力、コーチング力も求められます。選手のモチベーションを上げる声かけだったり、悩みを聞いてあげる傾聴の技術だったり。トレーニング以外にもさまざまな能力が必要です。
ストレングスコーチの年収
ストレングスコーチの年収は企業で社員として働くか、フリーランスとして働くかによって大きく変わります。
求人サイトの情報によると、スポーツクラブなどで社員として働く場合の平均年収は約362万円程度が相場です。
一方でフリーランスとしてプロスポーツチームと個人契約を結ぶ場合の年収は300万~1,000万円とも言われています。
社員として働く場合のメリットは固定給で毎月安定して収入を得られること。フリーランスは1年毎の契約更新制が多く、収入は不安定。ただ実績によって高収入が可能というメリットがあります。
自分の希望する生活を考えて就職するかフリーで働くかを選択するとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ストレングスコーチは身体を強くするためのトレーニング方法を熟知したエクササイズの専門家。アスリートがケガをせずに最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートするのが仕事です。資格を取得するなら世界的に信頼のあるNSCA-CSCSがおすすめ。フリーランスとしてスポーツチームや選手と個人契約を結べば高収入を得ることもできます。
もしあなたがスポーツ業界で働きたい、スポーツ選手の力になりたいと考えているなら、体力向上の専門家であるストレングスコーチを目指してみてはいかがでしょうか。
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