「栄養学に興味がある」
「栄養学を歴史から勉強したい」
「栄養学と筋肉の関係を知りたい」
上記のお悩みはありませんか?
栄養学は人間が生きていくうえで重要な学問です。しかし国語や算数ほど多くの時間を割いて学ぶ環境がありません。筋トレやダイエットをしているけど栄養学はまったく勉強していない人もいます。
そこで本記事では栄養学の奥深さと重要性を知っていただくため、栄養学の歴史や筋肉との関係性についてわかりやすく解説します。
最後まで読めば栄養学について深く知ることができ、筋トレと同じくらい栄養学を勉強したくなることでしょう。栄養士を目指している人や筋トレが好きな人はぜひご覧ください。
栄養学とは
栄養学は、食物に含まれる栄養素を調べて、人間の身体にどのような影響を与えるかを研究する学問です。栄養指導の専門家が学ぶ分野と思われがちですが、私たち一般人も深く栄養学を知る必要があります。
なぜなら食事は生きるうえで不可欠で、栄養不足や偏った栄養バランスは病気の原因となりえるから。
例えば塩分を多く摂りすぎると高血圧になり、糖分を過剰に摂取すれば糖尿病になります。また、ビタミンが不足すれば体調を崩し、脂質を摂り過ぎれば肥満になります。
栄養学は全国民が健康的に生きるために絶対必要な知識なのです。
栄養学の歴史
栄養学を知っていただくために、栄養学がどのように発展してきたか歴史を解説します。日本人が栄養の重要性に気づき始めたのは、ある病気がきっかけでした。
栄養が注目されるきっかけは脚気(かっけ)
明治から昭和初期にかけて年間1万~2万人の死者を出した病気をご存じでしょうか。
脚気(かっけ)です。
現在ではビタミンB1不足によるおこる疾患だと解明されていますが、当時は原因不明の伝染病と考えられていて、日露戦争では25万人もの脚気患者が出ました。
この状況を救ったのが軍医の高木兼寛(たかきかねひろ)です。
白米ではなく麦食だと脚気にかかる人が少ないことに気づき、麦食を中心とした食事にするよう指導したことで脚気患者を減らせたそうです。
このことがきっかけで、日本人は栄養の大切さに気がつきます。
栄養研究所の設立から栄養学がスタート
1914年に医学博士の佐伯矩(さいきただす)が栄養研究所を設立し、学問としての栄養学がスタートしました。かつて栄養に関する知識は、生理学や病理学のなかで軽く解説される程度だったので、大きな進歩です。
佐伯博士はアメリカで栄養学を研究していて、食品に含まれる栄養成分の分析や、何をいつどのくらい食べればいいかも調べていたと言われています。「栄養学の父」と呼ばれ、食生活の重要性を国民に広めた最初の人物です。
栄養学校の設立と栄養士の誕生
1925年に佐伯博士は栄養学校を設立します。目的は栄養指導者を育てること。栄養士の始まりです。
1933年には家庭食用研究会、1939年には食糧学校が設立され、栄養学が普及していきました。
栄養士法の制定と公的な栄養士の誕生
栄養学の知識が一段と必要になったのは、戦争に負けて日本全体が食糧難になったときです。当時、限られた食料を有効に活用する方法を提案できる栄養士の需要が急速に広まったと言われています。そして新憲法で「栄養士法」が制定されるまでになり、国家資格として公的に認定された栄養士が誕生します。
そして、食育の時代へ
現在では生活習慣病の増加に伴い健康維持の大切さが認知され、栄養士の必要性が高まっています。
最近注目されているのが「食育」です。
食育というのは、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につける教育のことで、農林水産省が推進しています。
これまで専門家が研究する学問であった栄養学は、いまや全国民が身につけておくべき食育へと変化し、今後も食事と栄養の重要性は広まっていくことでしょう。
栄養素の歴史
炭水化物と脂質、タンパク質は3大栄養素としてよく知られていますが、いつだれが発見したのでしょうか。カロリーを考えた人は誰なのでしょうか。ここからは視点を変えて栄養素の歴史を解説します。
エネルギー代謝の歴史
エネルギー代謝の発見に関わった主な人物は次の3人です。
- フランスの科学者ラボアジエ
- ドイツ人のルブネル
- アメリカ人のアトウォーター
ラボアジエは、呼吸によって酸素を消費して二酸化炭素を発生させること、また熱量(エネルギー)が多いほど発生する気体の量も多いことを証明しました。
ルブネルは、糖質、脂肪、タンパク質がエネルギー発生の熱源となることを発見。
アトウォーターは、熱量(カロリー)を測定できる装置を開発し、栄養素の熱量は1gあたり炭水化物は4kcal、脂質は9kcal、タンパク質は4kcalであることを見出します。
糖質と脂質の歴史
糖質と脂質について研究していた主な人物は次の2人。
- ドイツのクレブス
- ドイツのリービッヒ
クレブスは、クエン酸回路を発見した人物です。クエン酸回路というのは、糖質が二酸化炭素と水へ分解されエネルギーを発生させる回路。
リービッヒは、他の栄養素から脂肪が合成されることを発見しました。ご飯を食べ過ぎると太ることを見つけた人物です。
タンパク質の歴史
19世紀頃にタンパク質の本格的な研究が始まりました。そして20世紀にはタンパク質がアミノ酸から構成されることが確認され、体内で合成されない必須アミノ酸があることや、アミノ酸の必要量などもわかってきます。
ビタミンの歴史
19世紀後半には、動物は3大栄養素だけでは完全に育たないことがわかってきます。ビタミンの発見に関わるのは次の人物。
- オランダのエイクマン
- ポーランドのフランク
- 日本の鈴木梅太郎
まずエイクマンが、脚気症状を示すニワトリに米ぬかを与えると症状が治まることを発見しました。
その後フンクが、米ぬかから有効成分の結晶化に成功します。その成分はアミンの性質をもっていたので、生命(vital)のアミン(amin)でビタミンと名付けられたそうです。
日本で脚気予防に有効な成分を結晶化したのが鈴木梅太郎と言われています。
ミネラルの歴史
18世紀には血液に鉄分が含まれていることがわかり、骨がカルシウムやリンから構成されることもわかってきました。そして甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)がヨウ素の欠乏症だと解明され、ミネラルの必要量が明らかになります。
このように栄養学が発展していったおかげで、私たち人類は健康的に生きていけるようになったのです。
栄養学と筋肉の関係
栄養学が人類の発展に多大な影響を与えてきたことをお分かりいただけたでしょうか。ここからはもう少し身近なテーマで、筋肉の面から栄養学の重要性を解説していきます。
引締まった美しい身体をつくるためには適度な筋肉が必要です。しかし、いくらがんばって筋トレしても栄養不足であれば筋肉は成長しません。
筋肉が成長するために必要なタンパク質
筋肉が成長するためにはタンパク質が必要です。なぜなら筋肉はタンパク質で構成されているから。筋トレをすると筋肉がダメージを負います。ダメージを負った筋肉が体内にあるタンパク質を吸収することで筋肉は強く大きくなっていく仕組みです。
筋肉が力を発揮するために必要な炭水化物
筋肉を動かすには炭水化物に含まれる糖質が必要です。車が動くためにはガソリンが必要というのと同じ。糖質が筋肉を動かすエネルギー源となります。炭水化物が不足すると、最大の力を発揮できません。筋トレの効率も悪くなってしまいます。
筋肉を動かし続けるために必要な脂質
多くの人は脂肪を悪者に感じるでしょう。お腹についたぽっちゃり脂肪は誰しも減らしたいものです。しかし脂質は、人間にとって必要不可欠の栄養素で、長時間の活動において主要なエネルギー源として利用されています。
災害などで万が一食糧難になり、ご飯が食べられない日があったとしても、人間は身体を動かせます。なぜなら体内にある脂肪をエネルギーに変換できるから。脂肪が過剰に蓄積された状態は病気の原因となるのでよくありませんが、脂質は非常事態の予備エネルギーとして重要な栄養素なのです。
筋肉の調子を整えるビタミン
タンパク質が筋肉を構成し、炭水化物や脂質が筋肉を動かします。ではビタミンの役割は何でしょうか。実はビタミンが不足していると、タンパク質は筋肉を構成できず、炭水化物や脂質はエネルギーとして利用できません。
焚火をイメージしてください。木に火をつけたら、その火を大きくするために「風」を送ります。「風」が木の燃焼を助けるわけです。
ビタミンは「風」の役割があり、栄養素が代謝されることを補助しています。
栄養学が学べる本【大学の推薦図書】
さて栄養学に興味が出てくると、どうやって勉強すればいいか気になります。最初から学校に通うのはハードルが高いので、まずは書籍で学ぶことがおすすめです。
大きな書店に行けば栄養学に関する書籍が山ほど並んでいます。ただ数が多すぎて選べないかもしれません。そこで、ここでは大学の推薦図書にもなっている本をいくつか紹介します。やや専門的な本が多いので、しっかりと勉強したい人向けです。
- 最新栄養学:専門領域の最新情報
- 医科栄養学
- 初めての栄養学研究論文:人には聞けない要点とコツ
- 1品料理500選:治療食への展開
- 新臨床栄養学
- キッチン栄養学
簡単に解説します。
最新栄養学:専門領域の最新情報
Present Knowledge in Nutritionを翻訳した本で、世界14ヵ国、約140名の専門家による原書です。
医科栄養学
医師が書いた、医師向けの栄養学本です。医師が患者さんに対して栄養教育ができるように栄養療法が書かれています。
初めての栄養学研究論文:人には聞けない要点とコツ
現場で栄養の重要性を広めようとしている管理栄養士や栄養士に向けて、学会などで発表するときに役立つ論文のコツを紹介しています。
1品料理500選:治療食への展開
カラー写真付きの献立集です。高齢者や病気の治療に役立つレシピが網羅されています。
新臨床栄養学
国家試験対策にも最適な管理栄養士向けのテキスト。栄養ケアマネジメントのスキル習得が目的の教科書です。
キッチン栄養学
貧血や虫歯、もの忘れなど気になる症状の栄養対策と、その栄養素を摂取する方法を紹介しています。
栄養学が学べる資格
栄養学を本格的に学んで栄養指導を仕事にしたい人は、栄養に関する資格を取得しましょう。民間の資格から国家資格までさまざな種類があります。
栄養士
栄養士は、都道府県知事が免許を発行する資格で、主に健康な人を対象にして栄養指導や給食の調理をおこないます。栄養士養成施設を卒業すれば栄養士になれます。
管理栄養士
管理栄養士は、厚生労働大臣が免許を発行する国家資格。病気の人や高齢で食事がとりづらい人、健康な人、あらゆる状態の人に栄養指導や栄養管理をおこないます。学校を卒業しただけでは資格は取れず、国家試験に合格する必要があります。
調理師
調理師は、飲食店などで調理をおこなう人です。調理師を名乗るにも免許が必要となります。料理をつくるだけでなく、食事メニューの考案や衛生管理も仕事のひとつです。
フードコーディネーター
フードコーディネーターは、日本フードコーディネーター協会が認定する民間資格です。協会によると「食のブランドやトレンドを創り、同時に食の開発・演出・運営に関わるクリエーター」と定義しています。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは、食の知識を幅広く身につけて、食生活の視点で健康的な生活をサポートできるようになる資格です。一般社団法人FLAネットワーク協会が主催しています。
食育インストラクター
食育インストラクターは、NPO日本食育インストラクター協会が発行する資格で、食育に関する知識や能力があることを証明するものです。資格のレベルは5段階にわかれていて、1級になると食育全般に関する幅広い専門知識が求められます。
まとめ
いかがでしたか?
かつて栄養学は医師ら専門家が、食にはどんな栄養素があって、身体にどんな栄養を与えるのかを調べる学問でした。でもこれからは食育の時代。全国民が食に関する正しい知識を習得し、健全な食生活を実現できる人間を育てる方向に進んでいます。
また、筋肉の成長には十分な栄養を摂ることがとても重要です。栄養学は書籍や通信教育で学べます。あなたも栄養学を学んで、健康的な身体を手に入れてみてはいかがでしょうか。
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