副業でパーソナルトレーナーになることを、検討している方も多いのではないでしょうか。トレーナーは比較的起業しやすい仕事でもあり、安定の収入を確保しながら働いていけるため、副業のトレーナーになることを目指している人はどのような資格を取得するのが良いのでしょうか。この記事では副業トレーナーについて詳しく解説していきます。
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同じ副業のパーソナルトレーナーでも、実はいくつか働き方に違いがあります。ここでは副業パーソナルトレーナーの3種類の働き方と、それぞれの特徴について詳しくご紹介していきます。これからトレーナーを副業で始めようと思う方は、どの働き方が自分にあっているかの参考にしてみてください。
アルバイト
アルバイやパートとして休日などに、パーソナルジムやフィットネスジムで働くことも、副業トレーナーの働き方の1つです。パーソナルジムなどは、23時頃まで営業している施設もあるため、それらの施設であれば休日以外でも活動することが可能です。
アルバイトやパートで働く場合は時給制となっていることがほとんどで、歩合給などは発生しない場合や指名料のみが歩合給となる仕組みを採用している施設が多いです。そのため働いた時間に対して安定的な収入を得られる反面、大きな収入を目指すことは難しいでしょう。
アルバイトなどとして働く場合には、施設が集客を担ってくれるため、自分で集客をしなくても良いというのもポイントです。本業をしながら集客をするのは、簡単なことではないため、そのような指導以外の業務の負担が少なくなります。そのためトレーナー未経験や経験、実績が少ない場合でも始めやすい働き方であるということもできます。
業務委託・フリーランス
業務委託やフリーランスのトレーナーとして、ジムなどと契約してクライアントに指導を行うことも副業トレーナーになる方法です。業務委託やフリーランスで指導を行う場合は、完全歩合制の給与となり、手数料を契約するジムに支払う形になるため指導した数だけ収入を上げていくことができます。そのためアルバイトなどとして働く場合よりも、高い収入を目指すことができます。またしっかりと自分のクライアントを確保できていれば、自分のクライアントの指導時間に合わせて活動できるため時間的なロスも減らしていくことができるでしょう。
さらに業務委託やフリーランスで活躍するトレーナーの中には、SNSなどで活躍している収益をあげている方やセミナーなどを開催している方もいます。そのため指導以外でもさまざまな方法で収入確保を目指すことができます。
一方でしっかりとした技術や実績がなく、クライアントを確保できないと収入が安定しなくなってしまう可能性も高いです。また契約しているジムの希望の勤務時間などもあるため、完全に自由に活動できるということは念頭に置いておく必要があります。また自身のクライアントへの食事管理など、指導時間帯以外にも業務が発生しますので、指導だけが仕事というわけではありません。
開業
パーソナルジムはしっかりと技術や知識を持ったトレーナーであれば、開業しやすい業態であるといえるでしょう。自宅の1室などにジム施設を備えたり、ワンルームマンションなどでも開業することはできます。また近年ではレンタルスタジオのような場所で、トレーニング設備を備えた施設も増えてきているためそのような場所でも指導ができます。
この場合であれば完全に時間的な制限もなく働くことができるようになります。また売上が全て収入に繋がるため、大きく収入を目指すことができるようにもなります。業務委託のトレーナーなどと契約したり、自身が指導を行わない時間がスタジオをレンタルスペースとして貸し出すことも可能です。この方法で副業が本業以上の収益をあげているトレーナーさんもいるほどです。
その一方で集客などのさまざまな業務を、自身で担わなくてはいけないため仕事量が多くなって行く傾向にあります。また顧客が集客できないとランニングコストが収益を上回ってしまうこともあり、そのような場合は赤字となってしまう可能性もあります。
副業パーソナルトレーナーのメリット・デメリット
副業でパーソナルトレーナーをすることには、もちろんメリットもありますが、デメリットがあります。ここでは副業で活動する上で想定できるメリットやデメリットを、それぞれ詳しくご紹介していきます。
メリット①安定した収入を確保できる
パーソナルトレーナーの中でも、業務委託やフリーランスで活動している場合は、安定した収入を確保することが難しい場合もあります。特にはじめたばかりの頃は、安定した収入を稼ぐことが難しい場合もおおいです。そのため本業で安定した収入を確保しながら、フリーランスや業務委託として、トレーナー業をおこなうことで収入を安定させながらトレーナー業をおこなうことができます。
また収入以外の社会保障面などでも、本業の会社で処理してもらえる場合には、余計な事務作業をおこなう必要がないためその点もメリットの1つだといえます。
メリット②時間や場所を自由に選べる
パーソナルトレーナー特に独立して活動するトレーナーは、時間や場所を選んで働きやすい仕事でもあります。そのため副業で働く場合にも時間や場所での制約が、他の仕事よりも少なく働きやすいということもできるでしょう。
会社に出社する前の時間帯や就業後の時間をうまく活用できる他、会社や自宅の近くなど場所も探して選ぶことができるため、ストレスフリーで働くことができるのではないでしょうか。
また近年はリモートワークなどを導入している企業も多いため、そのような働き方ができる場合にはより多くの選択肢も検討することができるでしょう。
メリット③ジムのコアタイムは働ける
確かに副業として活動する場合には、本業で活動しているトレーナよりも、活動できる時間は短くなってしまいます。しかしジムに通う多くの人も、同様に会社などで働いているため、そのようなクライアントがジムへ通う時間帯である朝や夕方以降、週末などは副業のトレーナーも活動できる時間帯となっています。
そのためジムのコアタイムとなる時間だけを狙って働くことができる、と考えるとより効率的に収益をあげることもできるのです。
しっかりと自分のクライアントを確保して、連絡をとっておくことで自分が活動する時間帯に、クライアントを誘導することもできます。そのため活動時間に密度濃く働くこともできるでしょう。
デメリット①日中勤務が必須なジムも多い
やはり自分が契約するジムを探すのは、本業のトレーナーより難しいといえます。特に指定の時間だけ働くという、希望を施設側に受け入れてもらうのは簡単なことではありません。そのため自分の勤務できる条件などと合うジムを探していく必要があります。
また日中のシフトでの出勤を一定日数以上義務付けている、施設もあるためそのような施設で働く場合には自身の本業に差し支えない程度で調整が必要な場合もあります。
デメリット②安定するまでが大変
副業のトレーナーで最も大変なことが安定した収入になるまでの期間でしょう。パーソナルトレーナーはしっかりと自分のクライアントが確保できないと、大変な仕事でもあります。特に副業の場合はその傾向が強いため、しっかりと安定した収入に繋がるまでの期間はあまり収入がえられず苦労するトレーナーが多いのも実情です。
クライアントをしっかりと確保していくためには、資格を取得したり、大会で実績をあげる、SNSで集客をするといった活動が必要になってきます。
副業パーソナルトレーナーにおすすめの資格4選
先ほどまでみてきた通り、トレーナーが安定して顧客を獲得していくためには、まず顧客の信頼を獲得することが重要です。そのための要素はたくさんあり、普段の接客からSNSでの情報発信までその内容をあげたらきりがありません。そのうちの1つに資格を保有していることもあるでしょう。第三者機関から一定以上の知識をもったトレーナーであることを、証明することもできます。ここではそんな資格の中でも特におすすめな4つの資格をご紹介していきます。
NESTA-PFT
まず最初にご紹介するのはNESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が認定している、PFT(パーソナルフィットネストレーナー)資格です。
NESTAはアメリカのカリフォルニアに拠点をおく、フィットネスのインストラクターを育成を目指す団体です。1992年からインストラクターの育成をはじめ、現在では全世界20カ国に拠点をおき、会員数4万人以上にのぼります。
団体が発行している資格はPFT以外にも、さまざまな種類のトレーナー資格があり、それらはスペシャリスト資格とも呼ばれています。このスペシャリスト資格の中でもパーソナルに特化したPFT資格は最も有名な資格の1つでもあります。
NESTAの資格の大きな特徴は、トレーニングやエクササイズ、健康管理に関する知識を身につけることができるのはもちろん。エクササイズをどのようにビジネスにしていくのか、という点に関しても学ぶことができるという点です。そのため副業でトレーナーをしたい人にとっても、トレーニングでどのように収益をあげていくのかという点を学べる貴重な資格とも言えます。
NSCA-CPT
NSCAはアメリカのストレングストレーナー、コンディショニングトレーナーの育成団体である、National Strength and Conditioning Associationの日本支部が発行している資格です。
NSCAもグローバルに会員や支部を有している団体で、現在では45,000名以上のトレーナーが全国で加盟しています。NSCAにはCPT資格の他にも、CSCS資格という有名な資格が発行されています。NSCAの育成するストレングストレーナーなどは、スポーツトレーナーの資格でもアスリートに向けた指導の内容が多くなっています。その中でも一般のスポーツに取り組む方やエクササイズをおこなっている人を対象にした資格がCPT資格になります。
またCPT資格はCSCS資格よりも受験条件も緩和されており、高卒以上の男子であれば受験可能となっています。この資格の取得過程で学ぶことができる知識は、スポーツのスコアを伸ばしたいという目的をもったクライアントへの指導にも非常に適しています。
NATA-ATC
NATAは正式名称を全米アスレティック協会といいます。1950年にアメリカのミズーリ州で設立されました。この団体の会員も現在は世界中に40,000人以上おり、アメリカのスポーツトレーナーではかなり影響力を持つ資格です。これまで紹介していきた団体と同様に、世界規模で会員がいる点など類似点が多いNATA-ATCの資格ですが、この資格はアメリカ国内では国家資格に含まれるような資格でもあります。そのため受験資格も非常に厳しく、NATA指定のアメリカの教育機関を卒業する必要があります。
その一方でアスレチックトレーナーの資格としては、かなり有名な資格でもあるため、取得することの効果も非常に大きいです。
JATI-ATI
こちらは日本のトレーナー育成団体である日本トレーニング協会が発行、認定している資格です。JATIは日本国内でトレーニング指導に携わる、指導者の質の向上を目的として設立されました。団体および会員間でトレーニングやエクササイズに関する、情報交換などをおこなっていきトレーナーの水準向上を目指しています。
このしかくはJATIの開催する養成講座で一般科目15.5時間および専門科目15.5時間の受講後、認定試験を受験することで取得できます。他の資格と違い、国内で認定されている資格ですが、初心者の方やこれからトレーナーを目指す方におすすめの資格となっています。
まとめ
副業パーソナルトレーナーは、収入を安定しながらトレーナー業を目指す方法としてとてもおすすめです。ただパーソナルトレーナーとしてクライアントから信頼を獲得するためには、実績や資格などが必要になります。そのためこれまで実績がないかたなどは、この記事でご紹介した資格の取得などもぜひ検討してみてください。
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