コモディティ化

コモディティ化とは、【市場参入時に高付加価値であった商品やサービスの市場価値が低下し、一般的な商品になること】を表す。「一般化」と呼ばれることもある。コモディティ化は、低コストでの生産が可能な新興国の台頭や、インターネットやスマートフォンなどの普及による情報格差が解消したことから、生活関連商品、サービス分野、耐久消費財などでも発生している。市場が活性化したことで企業間の技術力やサービス力が高度に均質化されてしまい付加価値による差が生まれないため、競合との性能、品質、ブランド力に大差がなくなるため、消費者にとって商品選択の基準は市場価格や購入のしやすさになり、低価格競争を余儀なくされる。コモディティ化した際の対策として、商品やサービスのバックボーンを訴求するなどして新たな切り口でブランディングすることや、似たような商品・サービスの中で自社のものを購入するとより満足できるといった「経験を売る」という視点での施策を行うことなどがある。