「子どもにスポーツを教えたい」
「ジュニアスポーツのトレーナーになりたい」
「成長期の子どもを指導するポイントを知りたい」
上記のようのお悩みはありませんか?
子どもたちへスポーツを指導する場合、大人とは違う特別な配慮が必要です。大人へ指導する方法とまったく同じ感覚で教えてしまうと、子どもに怪我をさせてしまったり、成長を妨げたりしてしまう可能性もあります。
そこで本記事では、ジュニアスポーツトレーナーが子ども達を指導する際に知っておきたい知識を紹介します。
私はパーソナルトレーナーとして多くの人の体づくりをお手伝いしてきましたが、子どもに教えるのはとても緊張していました。大人とは違った反応もあるし、家族の気持ちも考えなければならず、神経を使います。
でもジュニアアスリートの特徴をしっかりと抑えてからは、安心して子どもたちにスポーツやトレーニングを指導できるようになりました。
この記事を最後まで読めばジュニアスポーツを指導する際のポイントがわかり、子どもを指導する不安を払拭できるはずです。簡単に読めますので、ぜひ最後までご覧ください。
結論を先にお伝えすると、知っておくべき知識は次の4つです。
- ジュニアスポーツ現場の悩み
- ジュニアスポーツトレーナーにおすすめの資格
- ジュニアスポーツと成人スポーツの違い
- ジュニアスポーツでトレーナーが配慮すべきポイント
それぞれ詳しく解説していきます。
ジュニアスポーツ現場の悩み
東京未来大学研究紀要 2017.3によると、ジュニアスポーツを楽しみたい子どもや保護者は、コーチに関して以下のような悩みがあるそうです。
- コーチの暴言・えこひいき
- 指導者と親の価値観のずれ
- 親がコーチをしていること
- 指導者不足
- 指導者の指導力不足
価値観のずれを除けば、要するに、子どもたちに正しくスポーツを指導できる人材が足りないことに悩んでいます。そもそも指導者の数が少なく、たとえ指導者がいても指導力が微妙というわけです。だから多くの地域では、昔運動やっていましたレベルの親が子どもたちにスポーツを教えることになります。当然、身体づくりの専門知識もない素人なので、まともな指導ができるはずはありません。
ちなみに、同調査によると他にもさまざまな問題と悩みがあるようです。
- チームが弱い
- 能力に差がある
- 親同士の人間関係
- 子どもの人数の不足
- 練習時間
- 子ども間のトラブル
ジュニアスポーツに関わる子どもや親は、環境整備も含めて正しい指導ができる優秀なコーチを求めています。
ジュニアスポーツトレーナーにおすすめの資格
ジュニアスポーツの指導をする際に役に立つ資格をご紹介します。運動指導は免許制ではありません。特別な資格がなくてもできますが、優秀なコーチが求められる現場では、何らかの資格をもっている人のほうが優遇されるでしょう。何より子どもたちの健全な成長のため、専門知識を勉強した人が指導するべきです。
NSCA-CSCS
NSCA(National Strength & Conditioning Association)は、世界的に権威のあるトレーナーの教育団体です。そして、スポーツパフォーマンスの向上に必要な専門知識をもち、アスリートに安全で効果的な指導ができる人に認定する資格がNSCA-CSCS。
NSCA-CSCSの資格をもっていれば、スポーツパフォーマンスの向上や怪我の予防に必要なトレーニングプログラムを指導できます。
アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーは、医療とスポーツの知識をもったアスリート指導のスペシャリストです。選手の健康管理や怪我の予防、救急処置、リハビリからスポーツ復帰まで、幅広くスポーツ選手をサポートできます。
もちろんジュニアスポーツの指導も専門分野。アスレティックトレーナーの資格をもっていれば、子どもたちが負傷してしまったときのケアやリハビリも問題ありません。
アスレティックトレーナーの資格は3種類あります。
- 日体協公認アスレティックトレーナー(JASA-AT)
- ジャパン・アスレティック・トレーナーズ協会認定アスレティックトレーナー(JATAC-ATC)
- 全米アスティックトレーナーズ協会公認アスレティックトレーナー(NATA-ATC)
それぞれ取得方法や難易度は異なりますが、いずれもアスリート指導のスペシャリストになれる資格です。
NESTAキッズコーディネーショントレーナー
NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)は、1992年にアメリカで設立されたパーソナルトレーナーを育成する団体です。その団体が認定している資格に「キッズコーディネーショントレーナー」があります。未就学児から小学校低学年までを対象とした正しいコーチングを学べます。
JCCA認定キッズスペシャリスト
JCCA(日本コアコンディショニング協会)にもキッズ指導のスペシャリスト育成プログラムがあります。成長過程での身体と心の変化を学び、子どもたちの成長をサポートするエクササイズが学べます。
キッズスポーツインストラクター
キッズスポーツインストラクターは、公益財団法人ライフスポーツ財団が認定する資格です。幼小児と親子の運動、スポーツ活動において、健全な心身の発達をサポートできる指導者の養成を目的としています。
ジュニアスポーツ指導員
ジュニアスポーツ指導員は、公益財団法人日本スポーツ協会が認定する資格です。ジュニア期の発育発達に応じた運動や遊び、スポーツ指導をおこなえる専門家の養成を目的としています。
ジュニアスポーツと成人スポーツの違い
ジュニアスポーツと成人スポーツの違いは、当然ながら、発育途中の子ども(18歳未満)がやるスポーツと成熟した大人がやるスポーツという違いです。具体的に子どもと大人ではどのような違いがあるのか、トレーナーなら知っておきましょう。
身体の違い
ジュニア期は、誕生日がたった1ヵ月違うだけでも身体の発達レベルに大きな差が出ます。なぜなら脳や筋肉、骨、神経、ホルモン、すべてが著く発達する成長期だから。大人に指導する際は同じトレーニングを複数人まとめて指導できても、子どもたちの場合は、よりいっそう一人ひとりの身体に合わせたトレーニングを考える必要があります。
心の違い
ジュニア期の子どもたちには、メンタルの面でも特別な配慮が必要です。特に思春期は身体と同じく、心も大きく成長する時期。感受性が豊で、ささいな言葉が大きな傷を与えてしまうかもしれません。感情のコントロールも未熟。ジュニアを指導する際は心のケアも大切です。細心の注意を払いましょう。
環境の違い
子どもがスポーツをやる環境は、大人とは違います。もっとも違う点は、親の影響を多大に受けること。例えば、子ども本人が「サッカーやりたい!」と思っても、親が「野球をやらせたい」と思っていたらサッカークラブに入れないかもしれません。親に勧められたから何となくバスケをやっている子どももいます。
大人と違って、子どもが周りの環境を変えることは大変難しいものです。指導者としては「子どもは環境の影響を受けている」事実を頭に入れておいてください。
ジュニアスポーツでトレーナーが配慮するべき指導ポイント
前述のとおり、成長期の子どもと成人では身体や心、環境に違いがあるため、大人と同じような指導をするべきではありません。ここからは、トレーナーがジュニアを指導する際に、知らないと失敗する重要ポイントを解説します。
試合よりもトレーニング習慣を重視する
ジュニアスポーツでは試合に勝つことを第一に考えるべきではありません。それよりも子どもたちが楽しく自発的にトレーニングができる習慣を身につけることが重要です。
というのは、子ども時代に身についた習慣は、大人まで持ち越される傾向があります。トレーナーは子どもたちが成人になってからも身体活動を楽しみ、ずっと健康的で幸せな人生を過ごせるようにサポートすることを考慮するべきです。
勝利至上主義の考え方をジュニアスポーツに広めることは、子どもたちの将来にとって決して良い影響を与えません。
種目を限定せず、あらゆる運動をおこなう
ジュニア期から運動種目を限定してはいけません。できるだけ多くの種目、種類の身体活動を経験することが大切です。
その理由のひとつは、成長期にある子どもたちの可能性は未知数で、どんな才能をもっているのか現時点ではわからないから。例えば何となく野球クラブにはいっている子どもがいたとします。その子がサッカーをやってみたら抜群のボールさばきだったとか、陸上よりも実は泳ぐ才能があったとかは、やってみないとわからないわけです。
もうひとつの理由は、怪我の予防です。同じ運動やトレーニングを繰り返すと、ある一定の筋肉や関節、靭帯に負担がかかるため、怪我の原因となります。大人でも同様ですが、成長期の子どもなら特に、ひとつの関節や筋肉だけに過剰な負荷を与えてはいけません。
適度な筋トレもOK
これまで何年間もジュニアのトレーニングプログラムは有酸素運動と技術練習に焦点があてられてきました。しかし現在は、適切なガイドラインにそった筋力トレーニングは、子どもたちのコンディショニングとして安全で効果的、価値のある方法だと専門家に認識されています。
よくある誤解は、筋トレをすると身長が伸びるのを妨げるというもの。しかしここ10年では、筋トレプログラムに参加することは、科学的研究によって支持されています。
注意点は以下の2つです。
- さまざまな種目をおこなうこと
- 筋肥大を目的としない
ウエイトマシン、バーベル、ダンベル、チューブ、自重などできるだけ多くの筋トレを実施することが、健康な子どもたちにとって効果的とされています。また、ホルモンの分泌が少ないため大人のように筋肥大はおこりません。よって、神経系の発達や骨の強化、筋トレ技術の習得に焦点をあてましょう。
同じ強度を続けるより、緩急をつけた運動を好む
子どもの身体活動パターンは、同じ強度の運動を続けるのではなく、強弱をつけた運動を自然とおこなっています。
急にダッシュして休んで、また全力で飛び跳ねて休む。もしかすると、狩りをするときのような活動パターンが遺伝子に残っているのかもしれません。
ペース走のような緩急のないトレーニングよりも、インターバルトレーニングのようなメリハリのあるメニューのほうが子どもたちは喜んで取り組むことでしょう。
子どもたち一人ひとりとしっかり向き合う
トレーナーは常に子どもたちに目を向けて、一人ひとりの関心ごとに耳を傾けることも重要です。例えば次の質問に答えられるでしょうか。
- その子どもが興味のあることは何?
- 好きな運動は?
- 嫌いな運動は?なぜ嫌いなのか?
- どんなことに悩んでいる?
- 好きな食べ物は?
- 得意な授業は?
- 将来の夢は?
- 楽しい!と思うのはどんな時?
どうしても集団指導になると、一人ひとりと向き合う時間が少なくなります。ですが子どもたちは、誰にも言えない悩みを抱えているかもしれません。トレーナーは10人に集団指導をするという意識よりも、個別指導を10人におこなっていると考えるほうがよいでしょう。
スポーツを通じた社会教育だと心得る
ジュニアを指導する場合、スポーツが上手になるだけでは不十分です。スポーツを通じて、人間性や社会性を身につけられるような指導をおこなうも重要です。
例えば、トレーナーの指導でサッカーのリフティングが100回できるようになっても「おはようございます!」「ありがとうございました!」が言えない子どもになってしまったら、指導者として失格です。
大事なのは、子どもの将来が明るく幸せになることのはず。トレーナーはスポーツを通じた社会教育だと心得なければいけません。
まとめ
いかがでしたか?
ジュニアスポーツを楽しむ子どもや家族は、優秀な指導者を求めています。ジュニアを指導する場合は、成人と同じ考え方でトレーニングを処方するべきではありません。子どもたち一人ひとりの成長に合わせた個別のプログラムを考える必要があります。
また、子どもたちの可能性を広げる工夫も重要です。プロのトレーナーとしてジュニアスポーツの指導に関わるなら、必ず専門資格を取得してください。そして、この記事でお伝えした知識をしっかり考えて、子どもたちとご家族が幸せになれるスポーツ指導をおこないましょう。
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