「年間休日120日と書いてあるのに、実際はしんどい」「休みは少なくないはずなのに、疲れが抜けない」と感じていませんか。

結論からいうと、年間休日120日は少ない数字ではありませんが、それだけで働きやすいとは判断できません。休みの配置、残業時間、有給の取りやすさ、シフト、繁忙期、業務密度によって、体感は大きく変わるからです。

厚生労働省の令和7年就労条件総合調査では、令和6年の年間休日総数は1企業平均112.4日、労働者1人平均116.6日とされています。120日は平均より上に見えますが、求人選びでは「休日数」だけでなく「どう休めるか」まで確認する必要があります。

この記事では、年間休日120日でもしんどい理由と、転職前に確認すべき労働条件を整理します。

  • 年間休日120日がしんどいと感じる主な理由
  • 年間休日120日と完全週休2日制の関係
  • 残業・有給・シフトで体感が変わるポイント
  • 求人票で確認すべき休日・残業・福利厚生
  • 内定前に使える質問テンプレート

参照ポイント

年間休日120日は「平均より多め」でも、安心材料の一部にすぎない

厚生労働省の就労条件総合調査では、令和6年の労働者1人平均年間休日総数は116.6日です。120日はそれより多い水準に見えます。

ただし、同じ120日でも、土日祝で休める会社と、シフトで分散する会社では疲れ方が変わります。休日数だけでなく、配置と残業をセットで見ることが重要です。

年間休日120日はしんどい?まず結論

年間休日120日は、求人票ではよく見かける「休みが多そうな条件」です。土日だけで年間約104日あるため、そこに祝日、夏季休暇、年末年始休暇などを加えると、120日前後になります。

しかし、年間休日120日でもしんどい会社はあります。理由は、休日数が同じでも、1日の労働時間、残業、連休の取りやすさ、業務の詰まり方、休日出勤の有無が違うからです。

条件 楽に感じやすい例 しんどく感じやすい例
休日の配置 土日祝休みで連休が取りやすい シフト制で休みが分散し、連休が少ない
残業 月10時間前後で繁忙期も読みやすい 月30〜45時間以上が続く
有給 希望日に取りやすく、連休化しやすい 人手不足で取りづらい
業務密度 人員に余裕があり、休憩も取りやすい 少人数で常に締切に追われる
休日出勤 基本なし。発生時は代休や割増が明確 休日対応が暗黙に発生する

つまり、年間休日120日がしんどいかどうかは、休日数ではなく、休み方と働き方の組み合わせで決まります。

年間休日120日でもしんどい7つの理由

1. 残業が多く、平日に回復できない

休日が120日あっても、平日の残業が多いと疲労は残ります。厚生労働省は、法定労働時間として原則1日8時間、1週40時間を超えて労働させてはいけないと説明しています。法定労働時間を超える場合は36協定などの手続きが必要です。

休日数が多くても、平日の労働時間が長ければ、実質的な休息時間は減ると考えましょう。

2. 休みが飛び石で、連休が少ない

シフト制やサービス業では、年間休日数が120日でも休みが分散することがあります。2連休が少ない、予定を合わせにくい、生活リズムが崩れると、休日日数のわりに疲れやすくなります。

3. 完全週休2日制ではない

求人票の「週休2日制」は、毎週2日休みとは限りません。一方、「完全週休2日制」は毎週2日の休みがある制度を指すことが一般的です。年間休日120日と書かれていても、月によって休み方が変わる場合があります。

4. 有給が取りづらい

年次有給休暇は労働者の権利です。厚生労働省の働き方改革特設サイトでは、法定の年次有給休暇付与日数が10日以上の労働者に対し、毎年5日を確実に取得させる必要があると説明されています。

ただし、最低限の取得だけでは十分に休めないこともあります。有給の取得率、希望日の取りやすさ、連休化のしやすさを確認しましょう。

5. 休日出勤や待機対応がある

求人票では年間休日120日でも、休日出勤、オンコール、緊急対応、イベント対応がある職場では体感が変わります。代休や割増賃金の扱いが明確か確認が必要です。

6. 業務密度が高すぎる

休みが多くても、出勤日に仕事が詰まりすぎていると疲れます。人員不足、短納期、顧客対応、ノルマ、会議過多などがあると、休日だけでは回復しづらくなります。

7. 休憩が取りづらい

厚生労働省は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与える必要があると説明しています。休憩が実質的に取れない職場では、年間休日数以上に負担が大きくなります。

転職裏情報

「年間休日120日」は求人票で見栄えがよいが、内訳が大事

年間休日120日という数字だけでは、土日祝休みなのか、シフト制なのか、祝日は出勤なのか、夏季休暇や年末年始が含まれるのかが分かりません。

求人票では「年間休日数」より先に、休日の内訳と繁忙期の働き方を確認するとミスマッチを減らせます。

年間休日120日は多い?平均や法定ルールから見る

年間休日120日は、一般的には少ない数字ではありません。令和7年就労条件総合調査では、令和6年の1企業平均年間休日総数は112.4日、労働者1人平均年間休日総数は116.6日とされています。

また、労働時間の基本として、原則1日8時間、1週40時間というルールがあります。週5日・1日8時間で働くと週40時間になるため、土日休みのような週休2日制と相性がよい設計です。

見る数字 目安 注意点
年間休日120日 365日中、245日程度が所定労働日 残業や休日出勤は別に確認する
土日休みのみ 年間約104日 祝日、夏季、年末年始が別にあるか確認
令和6年の1企業平均年間休日 112.4日 企業規模や業種により差がある
令和6年の労働者1人平均年間休日 116.6日 労働者に適用される休日総数の平均
年次有給休暇の取得 令和6年の労働者1人平均取得日数は12.1日 有給は年間休日とは別に確認する

年間休日120日は平均より多めの水準ですが、「休日数が多い=必ず楽」ではありません。休日数、有給、残業、休憩、業務量を合わせて見る必要があります。

年間休日120日と125日・110日・105日の違い

求人票では、年間休日105日、110日、120日、125日などの表記があります。数字の差は、働き方の体感に大きく影響します。

年間休日 よくあるイメージ 確認したいこと
105日前後 週休2日を維持する最低ラインに近い設計になりやすい 祝日出勤、土曜出勤、残業、有給取得
110日前後 一部土曜出勤や会社カレンダーがある場合も 月ごとの休日数、繁忙期の出勤
120日 土日祝休み相当になりやすい 完全週休2日制か、祝日・長期休暇を含むか
125日以上 土日祝+夏季・年末年始が厚めの可能性 有給を含んだ表記ではないか

注意したいのは、企業によって「年間休日」に含めるものの見せ方が違う場合があることです。有給休暇を年間休日に含める表現になっていないか、会社カレンダーはどうなっているかを確認しましょう。

転職Tips

求人票では「年間休日120日以上」だけで応募しない

同じ120日でも、土日祝休み、シフト制、会社カレンダー制、変形労働時間制では働き方が変わります。

応募前に、休日の内訳、月ごとの休日日数、繁忙期の休日出勤、有給取得実績を確認しましょう。

年間休日120日でもしんどい求人の見分け方

求人票を見るときは、休日数だけでなく、以下の項目をセットで確認しましょう。

求人票の項目 見るべきポイント 注意したい表現
休日休暇 完全週休2日制、祝日、夏季、年末年始の有無 週休2日制、会社カレンダーによる
勤務時間 始業・終業、休憩、シフト、夜勤の有無 実働8時間、シフトにより変動
残業 月平均、繁忙期、残業代、固定残業代 残業少なめ、みなし残業あり
有給 取得率、平均取得日数、連休化できるか 有給取得推奨、取得実績あり
休日出勤 頻度、代休、振替休日、割増賃金 イベント時に出勤あり、月数回対応あり
人員体制 担当件数、欠員時の補填、休みやすさ 少数精鋭、裁量が大きい

特に「会社カレンダーによる」は、便利な表現ですが中身が見えにくいです。土曜出勤があるのか、祝日は休みなのか、長期休暇は何日あるのかを確認しましょう。

シフト制の年間休日120日はなぜ疲れやすい?

シフト制でも年間休日120日なら、休日数だけを見ると悪くありません。ただし、固定休ではない場合、生活リズムや予定の組みやすさに影響します。

  • 連休が少なく、遠出や帰省がしづらい
  • 夜勤や遅番で睡眠リズムが崩れやすい
  • 土日祝に休めず、家族や友人と予定が合いにくい
  • 人員不足時にシフト変更が発生しやすい
  • 有給を取ると他の人に負担が寄ると感じやすい

シフト制の場合は、年間休日数よりも、希望休の通りやすさ、連休取得、夜勤回数、シフト確定時期を重視しましょう。

内定前に確認したい質問テンプレート

年間休日120日と書かれていても、面接や内定前に確認しないと分からないことがあります。次の質問を使うと、休日数の中身を具体化できます。

テンプレート

年間休日120日の求人で聞くべき質問

1. 年間休日120日の内訳は、土日、祝日、夏季休暇、年末年始のどれですか。

2. 完全週休2日制ですか。それとも会社カレンダーやシフト制ですか。

3. 月ごとの休日日数に差はありますか。繁忙期は休日出勤がありますか。

4. 休日出勤が発生した場合、振替休日、代休、割増賃金はどうなりますか。

5. 月平均残業時間と、繁忙期の残業時間を教えてください。

6. 有給休暇の平均取得日数、取得率、連休取得の実績を確認できますか。

7. シフト制の場合、希望休の提出時期、確定時期、連休取得の可否を教えてください。

回答が曖昧な場合は、労働条件通知書や就業規則、会社カレンダーで確認しましょう。厚生労働省の労働条件Q&Aでも、採用時の労働条件明示や求人票と実際の条件が違う場合の情報が整理されています。

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年間休日120日が向いている人・注意したい人

年間休日120日は、土日祝休みや長期休暇を重視する人にとって魅力的です。ただし、働き方の相性によっては注意が必要です。

向いている可能性がある人 注意したい人
土日祝休みで生活リズムを整えたい シフト制で連休が少ないと疲れやすい
趣味、家族、学習時間を確保したい 残業が多いと平日の余力がなくなる
有給も使って旅行や帰省をしたい 人手不足で有給を取りづらい職場はつらい
一定の休みを確保しながらキャリアも伸ばしたい 業務密度が高すぎると休日だけでは回復しにくい

休日数だけで応募すると、入社後に「こんなはずではなかった」と感じることがあります。働き方の相性まで見て求人を選ぶことが大切です。

年間休日120日でもしんどいときの対処法

すでに年間休日120日の会社で働いていてしんどい場合は、まず原因を分解しましょう。

  1. 残業時間と睡眠時間を記録する
  2. 休日出勤や持ち帰り仕事の有無を確認する
  3. 有給を取れない理由を整理する
  4. 業務量、人員不足、上司の指示、顧客対応のどれが負担か分ける
  5. 改善できる職場内の相談先があるか確認する
  6. 同じ職種で残業や休日条件がよい求人を比較する

原因が自分の工夫で変えられる範囲なら、業務整理や相談で改善できることがあります。一方で、人員不足や恒常的な長時間労働が構造的に続く場合は、転職を含めて検討してもよいでしょう。

転職Tips

休日数より「回復できる働き方」かを見る

休日が多くても、平日に睡眠不足が続いたり、休みに仕事の連絡が入ったりすると回復しづらくなります。

求人比較では、年間休日、残業、休憩、有給、連絡対応、業務量をセットで見ましょう。

年間休日120日に関するよくある質問

年間休日120日はホワイト企業ですか?

年間休日120日は好条件の一部ですが、それだけでホワイト企業とは判断できません。残業、休日出勤、有給取得、ハラスメント、評価制度、業務量まで確認する必要があります。

年間休日120日と完全週休2日制は同じですか?

同じではありません。年間休日120日は年間の所定休日数、完全週休2日制は毎週2日の休日がある制度です。祝日、夏季休暇、年末年始の扱いも会社によって異なります。

年間休日120日に有給は含まれますか?

通常、年間休日は会社が定める所定休日を指し、有給休暇とは別に扱われることが多いです。ただし求人表現は会社により異なるため、有給を含んだ表記になっていないか確認しましょう。

年間休日120日でも転職を考えてよいですか?

考えても問題ありません。休日数が十分でも、残業が多い、有給が取れない、体調を崩している、仕事の負荷が合わない場合は、より合う働き方を探す理由になります。

まとめ:年間休日120日は悪くないが、しんどさは別問題

年間休日120日は、平均的に見ると少ない数字ではありません。しかし、残業、シフト、有給、休日出勤、業務密度、休憩の取りやすさによって、体感は大きく変わります。

求人票では、年間休日数だけでなく、休日の内訳、完全週休2日制かどうか、残業、休日出勤、有給取得実績、会社カレンダーを確認しましょう。

「120日あるのにしんどい」と感じる場合は、あなたの甘えではなく、働き方との相性や労働条件の見えにくさが原因かもしれません。条件を分解して、無理なく続けられる働き方を探していきましょう。

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