ACSMの資格とは？取得条件も解説

ACSMの資格にはどんな種類がある？
ACSMの資格を取得するにはどんな条件がある？
ACSMの資格の難易度は？

上記でお悩みではありませんか？

ACSMには4つの認定資格があります。ただ、2022年10月現在、ACSMの試験は日本国内で行われておらず、日本語で受験することができません。そのため、海外でトレーナーとして活躍する資格を取得する場合は、日本語で受験できる他の資格を取得する方も多くいます。

ここではACSMについて、また海外でも通用する他の資格についてもお伝えします。

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ACSMとは

ACSM（アメリカスポーツ医学会）は世界90ヵ国以上で５万人の会員がいる組織です。世界的にも認知度が高く、さまざまな機関や団体がACSMのガイドラインを使用しています。

ACSMは、パーソナル トレーナーや運動生理学者向けの認定プログラムも提供しています。日本ではJAFA（公益社団法人 日本フィットネス協会）からACSMの情報を得ることができます。

ACSMは世界中の人々がより長く、より健康的な生活を過ごすことができるようサポートする目的があります。そのため、運動科学とスポーツ医学が実用的に活用できるように、科学的な研究を重ねている組織です。

ACSMの４つの資格

ACSMには4つの認証資格があります。

• グループエクササイズインストラクター
• パーソナルトレーナー
• 臨床運動生理学者
• 運動生理学者

以下で、取得条件も紹介します。

グループエクササイズインストラクター（ACSM-GEI）

グループエクササイズインストラクター（ACSM-GEI）は、厳しいセッションを通じて個人の指導を行います。グループ内での活動だけでなく、健康的なライフスタイルになるようサポートを行うことを目的とします。

取得条件

• 18歳以上
• 高校卒業または同等の資格があること
• 成人のCPR/AEDの資格保持者であること

受験料

＄299

教材

受験対策としてリソースブックも販売されています。また、オンラインでの練習問題も準備されていますので、学習計画を立てるときに活用してください。

画像引用：ACSM公式ストア（Ｗolters kluwer）

パーソナルトレーナー（ACSM-CPT）

パーソナルトレーナー（ACSM-CPT）は、クライアントの健康面や体力の維持などの目的を達成するためのサポートを行うことを認証する資格です。

パーソナルトレーナー認定資格を取得すると、実践的、科学的な知識があることが認定されます。そのためフィットネスクラブやジム、学校や企業などさまざまな施設で働くために有利な資格となります。

取得条件

• 18歳以上
• 高校卒業または同等の資格があること
• 成人のCPR/AEDの資格保持者であること

受験料

＄349

教材

ACSM-CPTには受験対策として準備コース、公式資料、オンライン練習問題などが準備されています。準備コースはACSM-CPT以外のパーソナルトレーナーにも役に立つ内容です。

画像引用：ACSM公式ストア（Ｗolters kluwer）

臨床運動生理学者（ACSM-CEP）

臨床運動生理学者（ACSM-CEP）は、慢性疾患患者が安心して効果的な運動を続けられる社会の実現を目指します。
慢性患者が「身体的自立」「社会的自立」「経済的自立」の可能性を高める指導を行える資格です。

取得条件

• 臨床運動生理学の修士号、または同等の学位と600時間の臨床経験
• 運動科学、または運動生理学の学士号、または同等の学位と1,200時間の臨床経験
• Professional Rescuer認定のBasic Life Support ProviderもしくはCPRの資格

受験料

＄349

教材

受験対策として、公式本、臨床運動生理学の本、ガイドライン、準備コースなどが準備されています。
準備コースはオーディオと パワーポイントが使用されており、自分のペースで学習できます。

画像引用：ACSM公式ストア（Ｗolters kluwer）

エクササイズ生理学者（ACSM-EP）

エクササイズ生理学者（ACSM-EP）は病気の予防と治療に運動を役立てることを目的とします。この資格は高度なレベルのトレーニングを受けることによって認定されます。

取得条件

• 運動科学、運動生理学または運動学の学士号以上
• 成人のCPR/AED認定者

受験料

＄349

受験対策として、準備コース、リソースブック、オンライン練習問題、模擬試験が準備されています。
準備コースは24時間365日利用できる便利なオンラインコースです。

画像引用：ACSM公式ストア（Ｗolters kluwer）

また、資格取得後も3年ごとに更新が必要です。

更新の条件

• 60単位取得
• CPRを継続

単位の内容に関してはJAFA（日本フィットネス協会）のホームページ、ACSMのホームページで確認してください。

海外で通用するトレーナーの資格

ACSMは日本語で受験することができないため、英語の勉強も必要になります。英語の勉強をする時間がない場合、ほかの資格を検討する選択肢もあります。

ここでは、世界で通用するトレーナーの資格のうち、日本で受験できる資格を３つ紹介します。

NESTA-PFT

NESTA-PFTとはNESTAが認定するパーソナルトレーナーの資格です。
NESTA（全米エクササイズ＆スポーツトレーナー協会）は、国際的に信頼度の高い機関であり、世界から約7万人のメンバーが育っています。

受講条件

NESTA-PFT認定試験を受けるためには、以下の要件を満たしている必要があります。

【必須要件】

• NESTA JAPANからPFTテキストを購入済み
• CPR／AEDの技能を習得、もしくは保持している
  （受講証明書等の提出は必要ありませんが、定期的にトレーニングを積んでいることが条件です）
• 日本国籍を有する者（または日本での就労可能な在留資格を有する者）
• 満18歳以上
• 高等学校卒業、または同等の資格がある者（もしくはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者

【該当要件】

さらに、次の4つのうち1つ以上の項目に該当する必要があります。

1. 1年以上のパーソナルトレーナー、インストラクターなどの実務経験があること
2. 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験があること
3. 体育系または、医療系の大学もしくは専門学校を卒業していること
4. NESTAの認定する養成講座、養成コースの受講済みであること（認定校、認定アカデミーを含む）

受講料

ゼミコース

NESTAの開催する養成講座です。2つのコースがあります。

【4日間（32時間）集中コース】

【セレクトコース】以下の3つのコースを選択できます。

• ビジネス
• 基礎理論
• 実践

それぞれ2日間、最大6日間受講できるコースです。

【WEBコース】
E-mailを使用し、各章の課題に沿って担当講師と個別に学習を進めるコースです。

NSCA‐CPT

NSCA-CPTはNSCAが認定するパーソナルトレーナーの資格です。NSCAの資格認定者数は、全世界で延べ55,000名を超えています。(2021年6月現在）
NSCA-CPTは世界的にも信頼性の高い資格のひとつです。資格認定条件次の５つが認定を受けられる条件です。

• NSCAジャパン会員であること
• 満18歳以上であること
• 高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験合格者であること
• 有効なCPR/AEDの認定者であること（＊条件有り、下記参照）
  ＊条件①：講習会の中に実技評価が含まれていること（オンラインコースは不可）
  ＊条件②：傷病者の対象が成人であること
• NSCA-CPT認定試験に合格した者であること

試験対策

NSCA-CPTの試験は公式テキストの内容からの出題です。そのため、独学でも資格の取得が可能です。しかし、知識を丸暗記すれば解けるものではありません。実践的なシチュエーションで的確な答えを導き出せる能力が問われます。

こちらが公式のテキストです。

NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識第2班
一般価格：13,200円（会員価格11,880円）

引用：NSCAジャパンショップ

受験料

NSCA‐CSCS

障害予防とスポーツパフォーマンスの向上を目的とします。アスリートやスポーツチームを対象としたコーチやトレーナー向けの資格です。
安全で効果的なトレーニングプログラムを計画、実行する知識とスキルがあることを認定します。

資格認定条件

• 次の5つが認定を受けられる条件です。
• NSCAジャパン会員であること
• 学位（学士・修士・博士）の取得者、または高度専門士の称号の保持者であること
• 有効なCPR/AEDの認定者であること（＊条件有り、下記参照）
  ＊条件①：講習会の中に実技評価が含まれていること（オンラインコースは不可）
  ＊条件②：傷病者の対象が成人であること
• CSCS認定試験 基礎科学セクションに合格していること

試験対策

合格のために必要な学習教材は受験者によって異なります。NSCAでは様々な学習教材が準備されていますので、必要な教材を使って学習を進めてください。
テキスト、DVDなどは公式ホームページで購入できます。

NSCAストレングストレーニング＆コンディショニング第4班
一般価格：13,200円（会員価格11,880円）

画像引用：NSCAジャパンショップ

ACSM以外の資格にも目を向けよう

ACSMには4つの認定資格があります。ただし、2022年10月現在ACSMは日本国内で受験することができません。
ACSMの情報は、JAFA（日本フィットネス協会）のホームページで随時更新されていますので参考にしてください。

また、ACSMのほかにも海外で通用するトレーナーの資格はあります。
ここではNESTA-PFT、NSCA‐CPT、NSCA‐CSCSについてお伝えしました。
資格を取得すれば、海外だけでなく日本国内でもトレーナーとしての信頼は増すことでしょう。

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