BFRトレーニングとは？やり方やメリット、資格について紹介

みなさんは「BFRトレーニング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

BFRは血流制限をしながらトレーニングをすることで、軽い負荷でも通常よりもより高い運動効果を得られることで知られるエクササイズ方法です。

まだ知名度は低いですが、軽い負荷でもしっかりと筋肉に刺激を入れられるトレーニングとして今後さらに注目が集まっていくと予想されています。

今回は、そんなBFRトレーニングについての概要やメリット、そしてこのトレーニングを指導するための資格について紹介していきます。

今後さらに注目が集まるトレーニングなので、この技術を身につけられればトレーナーとしてもアドバンテージとなります。

新しいトレーニング方法に興味がある方や、トレーナーとしてさらに活躍したい人はぜひ本記事を参考にしてください。

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BFRトレーニングとは

まずは、BFRトレーニングの概要について解説します。どのようなトレーニング手法でどういった効果が得られるのかについて見ていきましょう。

BFRトレーニングのルーツ

BFRトレーニングのルーツは1960年ごろの年代にさかのぼります。

当時はまだフィットネスクラブやスポーツジムも少なかったことから、多くのトレーニーが試行錯誤しながらもさまざまなトレーニング法を生み出そうとしていました。

その過程で、腕や脚に自転車で使われるゴムチューブを巻いて行うトレーニングが流行るようになり、それが短期間で高い効果を実感できるとして評判になりました。

それが、現在のBFRの元祖とも呼ぶべき手法です。

BFRトレーニングとは

BFR(Blood Flow Restriction)は、定められた部位をベルトで締め付けて血流制限を行うトレーニングのことです。

一般的な筋力トレーニングより非常に軽い重量にもかかわらず、同等かそれ以上のトレーニング効果が得られるとされています。

運動効果の守備範囲は広範囲に及び、健康維持やダイエット、ボディメイク、筋力アップ、事故後のリハビリ、トップアスリートの専門的なトレーニングなどあらゆるニーズに応えられるトレーニング方法としても知られています。

BFRトレーニングの魅力の秘密はベルトにあります。

BFRトレーニングベルトを使用すると、女性でも軽いと思えるほどの軽重量でトレーニングができます。

1回あたりのトレーニング時間はたったの5～10分程度。

さらに関節に負担もかからずに自重やペットボトル、チューブでも十分に効かせられる負荷となります。

わざわざジムに通って高重量を扱わなくても効果が出せるので、若者から高齢者までどの世代の人でも安全性が高いトレーニングが可能です。

ベルトの使い方

ベルトを使用して血流制限をするトレーニング法ですが、血流を「止める」のではなく「制限」をかけるというのがポイントです。

専用ベルトで四肢（腕・脚）の付け根にある大きな血管に圧をかけてベルトを締めていきます。

血流を制限するのは大丈夫なの？

その人の体力レベルや年齢などに適した圧をかけて行うので、問題なく使用できます。むしろ適度な圧がかかり、ダイエットや美容、健康にも良い影響を与えられます。

しかし、その日の体調によっても適切な圧が変化するためBFRトレーニングを実施する際はその都度圧を変える必要があります。

BFRトレーニングのメリットとデメリット

BFRトレーニングの概要について理解が得られたところで、次はこのトレーニングのメリットとデメリットについて紹介します。

デメリットに関してはBFRトレーニングによる身体の不調に関する事項も含まれるので、よく読むようにしてください。

BFRトレーニングのメリット

• ダイエット
• 筋力向上
• アンチエイジング
• 事故や病気後のリハビリテーション
• 短時間でトレーニング効果が得られる
• 低負荷でもトレーニングできる

BERトレーニングの最大の特徴は「血流の制限」にあります。

心臓に送られる血液や酸素の量を意図的に下げてトレーニングすることで、上記のようなメリットを得られやすくなるのです。

一定時間トレーニングを行い、その後トレーニングベルトの制限を解くと血流が一気に流れ出します。

その結果通常よりも多くの酸素が身体に運ばれるようになり、この時に生成される「成長ホルモン」がダイエットや健康に良い影響を与えると言われています。

成長ホルモンは血流促進だけでなく、肩こりや冷え性の改善にも効果が期待できます。

さらに身体の形成や機能を維持するコラーゲンの生成にも関わるので、肌にうるおいや弾力を与えたり丈夫な筋肉や腱、骨を作る効果も期待できるでしょう。

成長ホルモンやコラーゲンは加齢とともに減少すると言われていますが、BFRトレーニングによって生成することが可能です。

また、低負荷の短時間トレーニングでも十分効果が得られるためリハビリや高齢者のフィットネスとしても最適でしょう。

BFRトレーニングのデメリット

• 目まいなどの貧血症状
• 点状出血
• 血栓障害
• 痣ができやすい
• 同時に複数の部位のトレーニングができない

BFRトレーニングのデメリットというより注意点にあたりますが、この方法は血流を抑制してからさらに身体に負荷をかけるため身体へのストレスは大きいです。

その結果、トレーニングに慣れていないと貧血症状を起こしやすいというデメリットもあります。

めまいやふらつき、頭痛、吐き気、動悸といった貧血症状が表れた際はただちにトレーニングを中止してください。

水分補給をして横になって、可能であれば脚を心臓よりも高く上げて身体の締め付けがない服などに着替えるようにしましょう。

人によっては内出血や痣ができやすいので、無理はしないで痛みや違和感を感じたらすぐに中止してください。

また、腕のBFRを行った同日いｎ脚のBFRトレーニングをするのは健康の都合上できないことになっています。

血流を抑制するのは身体に負担がかかるので、1日の限度を守りながら行いましょう。

BFRトレーナーについて

BFRトレーニングの実施においては、必ずBFRについての専門知識があるトレーナーの指導のもと行わなくてはなりません。

ここからは、BFRトレーナーについての概要や取得の条件、資格取得のメリットについて見ていきましょう。

BFRトレーニングは正しい方法で実践すれば安全で素晴らしい効果が得られます。

その反面、間違った方法で行うと先ほど解説したような症状が起きたり身体に支障を与えかねません。

こういったリスクがあるため「BFRトレーニングを実施する際は必ず専門の知識があるトレーナーの指導が必要」とされています。

BFRトレーナーズ協会では、BFRトレーナーの資格制度があります。

健康やダイエットを目的とした多くの人々にBFRトレーニングの素晴らしさを実感してもらうべく、正しい知識と確かなスキルをもつトレーナー資格者を募っています。

BFRトレーナープロ

資格には「BFRトレーナープロ」というものがあります。

こちらはトレーナー育成を実践できる資格で、BFRトレーナーとしての実務経験や実績があるだけでなくSNSなどを利用した情報の発信力、クライアントとの協調性などを協会の理事3名以上が判断して「推薦」によって取得可能となる特別なBFRトレーナーなのです。

資格取得の条件

BFRトレーナーの資格取得の条件は特にありません。

対象となる人物像は以下の通りです。

• スポーツでトレーニング経験がある
• 現在パーソナルトレーナーをしている
• 鍼灸治療院、柔整師、整体院などで何らかの身体治療に関わった仕事をしている

資格取得のメリット

• ほかのトレーナーと比べてアドバンテージになる
• BFRトレーナーになることで、多くのメリットが得られます。
• BFRトレーナーの有資格者はまだ日本でも少ないのが現状です。

BFRの専門的な知識や技術があることの証明となるので、ほかのトレーナーと比較しても大きなアドバンテージとなるでしょう。

保険適用される

万が一、クライアントに怪我をさせてしまったときに備えて「あいおいニッセイ同和損害保険」に加入しています。

BFRトレーニングベルトを装着した状態でトレーニングしている最中だけでなく、BFR以外の通常トレーニングにおいても保険対象となっています。

何かあったときの保険がついていると、精神面でも安心材料となるので働きやすくなるでしょう。

トレーニングやフィットネスの情報が得られる

BFRトレーナー会員用のFacebookグループが用意されていて、そのグループ内ではフィットネスに関するセミナーや勉強会に無料または特別価格で参加が可能です。

トレーニングアイテムを特別価格で仕入れられる

BFRトレーニングベルトやバーサーカーブランドのサプリメントを特別価格で仕入れられます。

仕入れた商品はもちろん販売可能なので、将来的に独立開業を考えている人は自分のジムでサプリメントの販売などが可能です。

BFRトレーナー資格がおすすめの人

• 他のパーソナルトレーナーと差別化したい
• クライアントに新しいトレーニングを勧めたい
• マンネリ化したプログラムに新しい手法を取り入れたい
• 収益を上げるために、サプリメント事業・販売も視野に入れている

ジム経営者の場合

• 新しいクライアントなど新規顧客集客につなげたい
• より短期間で効果的なトレーニングを提案したい
• ほかと差別化できる広告を打ち出したい

鍼灸治療院・柔整師・整体院の場合

• スポーツ医療において導入したい
• リハビリの一環として患者に提案したい
• ほかの治療院と差別化を考えている
• 新しい治療方法で収益を上げたい
• 短期間で効果が出るリハビリを提案したい

BFRトレーナー資格取得の流れ

BFRトレーナー資格は、講座受講によって取得可能となっています。

それではここから、BFRトレーナー資格の「BFRトレーナーベーシック」の取得方法について解説します。

①BFRトレーニング資格取得講座へ申し込み

公式サイトの「BFRトレーナー資格取得講座」にアクセスして、受講希望の資格取得講座を選択します。

受講希望の資格内容を再度確認したら「お申し込み」ボタンをクリックしてください。

ただし、申込期間外であったり定員人数を超えてしまった場合は募集を締め切ることもあります。

先着順のため、受講を決めたらなるべく早く申し込むようにしてください。

②BFRスターターキットの購入と講座費用の支払い

申し込みが完了すると、講座の受講に必要なBFRスターターキットを購入します。

協会から資格取得講座の受講票と請求書が送られてくるので、期限内までに費用を支払いましょう。

③受講

指定日時に所定の会場に集合し、講座を受講しましょう。

④契約

協会への入会手続きのために契約書類を提出します。

後日認定証が郵送にて送られてきたら、晴れてBFRトレーナーとして活躍できるようになります。

受講料

BFRトレーナーの収入

パーソナルトレーナーという職業の平均年収は360万円で、日本の平均的なサラリーマンの年収と比較するとやや低いです。

月給で言うと30万円、初任給は22万円が相場となっています。

アルバイトやパートは時給が1,018円、派遣社員だと1,302円と言われています。

パーソナルトレーナー全体の給与幅は279〜578万円と比較的狭いです。それは勤務先や経験・求められるスキルの差によるものだと言われています。

パーソナルトレーナーとして最も年収が高くなる方法が、プロのスポーツクラブやアスリートチームと専属契約をすることです。

十分な経験を積んだほんの一握りのパーソナルトレーナーのみが専属契約ができます。狭き門ではありますが、もし専属契約ができれば、年収は1,000万円以上になる場合もあります。

さらに十分な知識と技術を持っている場合は、独立開業して自分のジムを経営するという方法もあります。

自分のトレーニングジムを経営して多くのパーソナルトレーナーを育成・指導することで自分自身は経営者として働けるのでより収入がアップする可能性も高くなるでしょう。

パーソナルトレーナーとしての実力だけでなく、経営者としてのノウハウやスキルも必要になる大変な仕事ではあります。

しかし、経営に成功すればトレーナーとしてのやりがい以上に得られるものがあるでしょう。

BFRトレーニングと資格に関するよくある質問

ここからは、BFRトレーニングと資格に関して寄せられたよくある質問への質疑解答をしています。

これから資格取得を目指す人はぜひ参考にしてください。

他の協会の資格を既に取得していますが、BFRトレーナーの資格も可能ですか？

他の協会の資格があってももちろん取得可能です。

様々なスポーツやトレーニング、フィットネスと相性のよいトレーニング法なので、複数の資格と組み合わせてより効果的なトレーニング方法を提案できる力が身につくでしょう。

なぜ点状出血が起こるの？

多くのケースはトレーニングベルトを強く締めすぎることで点状出血が起きてしまいます。です。

身体の部位を強く締めすぎると、血管が破れて起こるのがこの点状出血。

痕が消えるまでには、2週間以上かかってしまうこともあるため、正しい知識のあるBFRトレーナー指導のもとトレーニングを行ってください。

また、皮膚が薄かったり筋肉や脂肪が平均より少ない場合も点状出血が起こりやすいです。

どんな人がBFRトレーナー資格を取得していますか？

パーソナルトレーナーやジムの経営者、整骨院や接骨院の社員、学校の体育教師などさまざまな仕事をしている人が資格を取得しています。

BFRトレーナーズの資格取得にあたって、学歴やパーソナルトレーナーの経験は必要？

学歴は不問ですが、資格取得にあたってパーソナルトレーニングの実務経験、整骨院などでの勤務経験が2年程度あるのが望ましいです。

ベルトをきつく巻いた方が効果が高い？

それは違います。

巻いた感覚がキツイからといって、効果が高くなるというのは間違いです。

運動レベルや健康状態などによってその人の血流を抑制する強さも異なってきます。

重複しますが、どれくらいの強さでベルトを巻くのかどうかは個人で決めず、トレーナーの指示に従って行うようにしましょう。

まとめ

今回は、BFRトレーニングについて紹介しました。

あまり耳慣れない言葉ではありますが、BFRトレーニングは血流制限をすることで軽い負荷でも非常に高い効果を得られるトレーニングとして今話題を集めています。

ただし、BFRトレーニングは専門的な知識が必要な手法のため、実施する際は必ずBFRトレーナーの指示のもと行わなくてはいけません。

BFRトレーナー資格は学歴不問で、トレーナー経験が2～3年ほどあれば資格取得が可能です。

この資格があれば、ほかのトレーナーとの差別化ができてアドバンテージとなり就職の際も非常に有利になります。

今後BFRトレーニングはさらに人気になることが予想されます。

今からこの専門的な知識やスキルへの理解を深めたい人は、ぜひBFRトレーナー資格取得を目指してみてください。

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