ボディビルの草分け的団体「JBBF」を徹底解説

「JBBFがどんな団体なのか知りたい」
「JBBFの大会に出場したい」
「JBBFに登録する方法を知りたい」

上記のお悩みはありませんか？

まったくの初心者から筋トレを始めて、今や大会に出場したくなるレベルになった人も多いと思います。ボディビルの大会へ出場を考えるなら、業界の草分け的団体「JBBF」について知っておきたいところ。
そこで本記事では、JBBFとはどんな団体なのか、大会に出場する方法や注意点などを解説します。
JBBFのホームページだけだとよくわからない人にも、情報を整理してわかりやすくまとめたので興味のある人はぜひ最後までご覧ください。

JBBFとは

引用：https://www.jbbf.jp/

JBBF（公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟）は、日本最大のボディビル競技連盟です。
歴史は古く、1955年に前身である「日本ボディビル協会」が設立され、2013年に組織改革のため現在の名称に改定されました。

ボディビルの団体は他にもFWJ、ベストボディ、SSAなどがあります。
JBBFが他団体と違うところはドーピングについて厳格なルールがあるということ。
大会で薬物使用が判明した選手は永久追放されることもあります。

JBBFの大会カテゴリー

ボディビルの大会は、性別や体型によって複数のカテゴリーに分けられています。
男子のJBBFの主なカテゴリーは次のとおり。

1. 男子ボディビル
2. 男子フィジーク
3. クラシックフィジーク
4. マスキュラーフィジーク

女子のカテゴリーは次のとおりです。

1. 女子フィジーク
2. ボディフィットネス
3. フィットネスビキニ

このようにボディビルといっても色々な種類があります。
では、それぞれ何が違うのでしょうか。

男子ボディビル

とにかく筋肉の大きさ、脂肪の少なさ、血管の浮き出方など筋肉が評価対象の競技。
1分間の音楽に合わせて自由にポージングをおこないます。
横川尚隆選手、合戸考二選手、田代誠選手、なかやまきんに君、などが有名です。

男子フィジーク

2014年にできた競技で、最近でとても人気のカテゴリーです。
ボディビルと違って、筋肉の大きさで評価されません。
逆三角形の広い背中と引き締まった細いウエスト、無駄な脂肪がない割れた腹筋などが重視されます。
筋肉量が多すぎると減点の対象にもなるので注意が必要。
海パンスタイルの特殊なポージングもカッコよさを演出しています。

寺島遼選手、久野圭一選手、田村宣丈選手、などが有名です。

クラシックフィジーク

クラシックフィジークは2021年度から加えられたカテゴリーです。
ボディビルと同様に筋肉量が評価されますが、ボディビルほどの大きさ、重厚感は求められません。
フィジークとボディビルの中間ステップとして出場する選手傾向があります。

マスキュラーフィジーク

マスキュラーフィジークは、フィジークに出場するには筋肉量の多い人が参加するカテゴリーです。
フィジークだと腕や背中が部分的に大き過ぎてマイナスの評価を受けることがあります。
それがマスキュラーフィジークの場合はプラスの評価となるのでフィジークの大会で結果が出なかった人も勝てる可能性が高くなります。

ここまでが男子のカテゴリーです。
次に女子のカテゴリーを解説します。

女子フィジーク

女性にはボディビルのカテゴリーはなく、女子フィジークが男性でいうボディビルのカテゴリーになります。筋肉量だけでなく美しさやしなやかさも評価され、ポージングも重要です。

佐藤英己選手、澤田めぐみ選手、などが有名です。

ボディフィットネス

ボディフィットネスは、筋肉のセパレーションと鮮明な皮膚感、顔立ち、ヘアースタイル、メークまでも含むトータルな美しさが評価基準となる競技です。ハイヒールを履いたりオリジナルのポーズがあったりと独特の雰囲気があります。

金子真紀子選手、矢野かずみ選手、などが有名です。

フィットネスビキニ

フィットネスビキニは、バランスの良い健康的な美しさやヘアースタイル、コスチュームが評価されるカテゴリーです。筋肉量の多さはあまり重要視されませんが、トレーニングしているとわかる身体である必要があります。

安井友梨選手、長瀬陽子選手、などが有名です。

JBBF主催の大会

大会の出場希望者は、参加するカテゴリーの他に大会の種類も選びます。
JBBFの大会を大きく分けると、種類は次の3つです。

1. 選手権大会
2. オープン大会
3. オールジャパン

それぞれの特徴を解説します。

選手権大会

選手権大会は、各地域で開催され、該当地域に在住している選手だけが参加できます。
例えば「大阪マスターズ男子ボディビル選手権」「関東女子フィジーク選手権大会」などです。

オープン大会

オープン大会は、基本的に他の地域の大会でも出場できます。
例えば「金沢メンズフィジークOPEN」「西海ビキニフィットネスオープン大会」などです。

オールジャパン

オールジャパンは日本選手権、つまり全国大会です。
地域の選手権大会やオープン大会で上位に入賞すると参加資格が得られます。
当然トップ選手が集まることになり、注目度が高いです。
例えば「男子日本ボディビル選手権」「オールジャパンメンズフィジーク」などがあります。

JBBF主催の大会へ参加する方法

JBBFの大会に出場するには次の手続きが必要です。

• 選手登録
• ドーピング講習の受講
• 希望する大会への申請

それぞれ解説します。

選手登録

まず選手として登録する必要があります。
登録方法は２つ。

JBBF加盟ジムを経由する

ゴールドジムなどのJBBF加盟ジムで会員であれば、ジム経由で申し込みができます。
ゴールドジムから選手登録の書類を受け取れます。
新規申込6,000円、継続申込4,000円の費用です。

個人で選手登録をする

ジムの会員でない場合は、個人で選手登録の申し込みをします。
ボディビル個人選手登録の場合、年度登録料は20,000円。
フィットネス個人選手登録の場合、年度登録料は12,000円です。
オープン選手登録は年度登録料5,000円となっています。

選手登録書類はJBBF公式ページの登録ボタンからダウンロードできます。

アンチドーピング講習の受講

JBBFの選手は全員、アンチドーピング講習を受講することが義務付けられています。
1度受けて終わりではなく3年に1度、定期的に受講が必要です。
費用は1,100円（税込）。
テストもあって、合格者には受講証明書が発行されるので、大会に出場するとき提示します。

希望する大会への申請

最も手続きに苦戦するであろう手続きが、大会への出場申請です。公式ページの日程表は見にくいし、大会の詳細がいつ発表されるかもよくわかりません。

まずは自分が参加したい大会を選んで、開催日時を確認しましょう。
参加したい大会の日時を確認したら、公式ページの「大会」から入り、大会の区分と日時を入力します。
大会詳細について発表されていれば、開催要項を読み、出場申請書を郵送でJBBFへ提出してください。

大会の詳細が発表されて申込の締め切りまで2週間程度しかない場合もあります。
気がついたら締め切りを過ぎていたということにならないよう、大会の2ヶ月前になったら小まめにホームページをチェックするようにしましょう。

JBBF観戦チケットの買い方

ボディビルの選手ではないけど、大会を観に行きたいという人もいらっしゃると思います。
独特の掛け声があったり有名人を見れたり、ボディビルにまったく興味がなくても楽しめる要素があって気になるのではないでしょうか。
そこで、ここからはJBBFの観戦チケットの買い方を解説します。

JBBF観戦チケットは公式ページから購入できる

JBBF観戦チケットはJBBF公式ページから購入できます。
トップページの下にスクロールしていくと「CONTEST」とうカテゴリーがあり、そこから観戦したい大会を探してください。
そこで「開催要項」というボタンをクリックすると、観戦チケットの購入方法が記載されています。
よくある購入パターンは2つ。

• 加盟ジムで購入する
• 郵送で購入する

ゴールドジムなどのJBBF加盟ジムで購入する場合、ジムに行けば買えるのでとても簡単です。
加盟ジムのチケットが売り切れていた場合、郵送で手続きする必要があります。

郵送はかなり面倒だと思いますが、今のところネットで手続きはできないようです。
郵送での購入手順は次のとおり。

1. 大会主催のサイトへ移動
2. 問合せフォームから「〇〇大会チケット申し込み」という題名で希望を送る
3. 主催者から振込先などが書かれたメールが返信される
4. 振込確認後、チケットが郵送されてくる

このように手続きに時間がかかるため、大会の日程ギリギリでは間に合わないこともあります。
余裕をもって手続きするようにしましょう。

JBBF観戦チケットは2,000円～

JBBF観戦チケットの料金は次のとおり。

• 前売り券･･･2,000円
• 当日券･･･2,500円

他団体と比べるとリーズナブルな料金設定です。
さらに中学生以下は無料なので、学校の話題作りに観に行くというのも良いかもしれません。

注意点として、チケット購入後のキャンセル、払い戻しはできないようです。
どうしても行けなくなってしまった場合は、友達や家族に譲るなどの対応を検討しましょう。

JBBF加盟ジム

選手登録するにしても、チケットを購入するにしても、JBBF加盟ジムを経由すれば手続きが簡単で便利です。
では、加盟ジムはどこにあるのでしょうか。
以下の表は東京ボディビル・フィットネス連盟の公認加盟ジムの一覧です。

加盟ジムは変更されている場合があります。
また地域の連盟ごとに加盟ジムがあるので、最新情報は公式ページで確認してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
JBBF（公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟）はボディビルの世界で草分け的団体です。
ドーピングの規律が厳しく、他団体よりも安心して選手登録ができるのも魅力。
大会カテゴリーは複数あり自分の体型にピッタリの大会に出場できます。
選手登録や大会出場の手続きは少し複雑ですが、JBBF加盟ジムを活用して慣れているスタッフに教えてもらえば問題ありません。
選手ではないけどボディビルを観戦してみたいという人は、2,000円程度でトップ選手を観に行けるのでおすすめです。
これからボディビルに挑戦する人も、観戦する人も、まずは歴史のあるJBBFから始めてみてはいかがでしょうか。

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