「人体解剖学を勉強したい」
「人体解剖学について詳しく知りたい」
「実際に解剖を体験したい」
上記のようなお悩みはありませんか?
人体解剖学について深く学びたいと思っても、いまいち勉強方法がわからないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。そもそも人体解剖学を学ぶ必要があるのか疑問の人もいるかもしれません。
私も人体解剖学を学ぶ方法を知らずに知識の薄い状態で数年を無駄にしました。でも実は人体解剖学を学ぶ方法はたくさんあります。
そこで本記事では人体解剖学を学べる場所や解剖に関する情報をわかりやすくまとめて解説します。人体解剖学を勉強してスキルアップしたいという人はぜひ参考にしてください。
人体解剖学とは
人体解剖学(じんたいかいぼうがく)は、内臓や血管、筋肉、神経、骨など人体の器官や組織に関して研究する学問のことです。どうやって研究するのかというと、人体を解剖して調べます。
人体解剖学の歴史は古く、紀元前4世紀後半から2世紀ごろに当時の医療関係者が人体の仕組みを理解する目的で解剖が始まったそうです。
これまで何度も研究と議論が交わされて人体の構造がわかってきましたが、人体はとても複雑で奥が深く、今日においても研究は続いています。
人体解剖の種類は3種類
日本において人体解剖には次の3種類があります。
- 病理解剖
- 法医解剖
- 正常解剖
基礎知識としてそれぞれ解説します。
病理解剖(びょうりかいぼう)
病理解剖は、病気で亡くなった患者さんのご遺体を解剖して詳しい医学的な情報を収集することが目的です。死因の特定や治療が適切だったか検討するためにおこなわれます。
通常は医師が遺族の承諾を得て病院で実施し、結果は今後の診断や治療の資料として医師の間で共有されます。
法医解剖(ほういかいぼう)
法医解剖は法医学にもとづいておこなわれ、司法解剖と行政解剖の2つに分類されます。
司法解剖(しほうかいぼう)
司法解剖は、事件性が疑われる場合に死因究明を目的としておこなわれます。刑事ドラマやニュースで耳にしたことがあるのではないでしょうか。他殺体だけでなく、自殺や事故の場合も司法解剖の対象となりえます。
行政解剖(ぎょうせいかいぼう)
行政解剖は、事件性はないと判断された遺体の死因究明を目的としておこなわれます。死体解剖保存法にもとづいて実施され、遺族の承諾なしでおこなえます。行政解剖をおこなえるのは監察医のみと規定されていて、地域も限定的です。
正常解剖(せいじょうかいぼう)
正常解剖は、人体の構造を調べる目的としておこなわれるもっとも基本となる解剖です。骨格系、筋系、脈管系、内臓系、神経系、内分泌系、感覚器系などをそれぞれ系統別に研究することから系統解剖(けいとうかいぼう)とも呼ばれています。主に教育の一環としておこなわれ、医学生の解剖学実習などがあてはまります。
人体解剖をおこなうための条件
人体の解剖は誰でもできるわけではなく「死体解剖保存法」にもとづいて、一定の条件を満たした場合のみ実施できます。
条件のポイントは次のとおりです。
- 目的
- 保険所長の許可
- 遺族の承諾
- 解剖施設
- 礼意
条件をクリアしていなければ、解剖をおこなった執刀者は罪に問われることになります。
具体的にひとつずつ解説していきます。
目的が公衆衛生、医学教育、研究のためであること
大前提として、解剖の目的は次のどれかにあてはまる必要があります。
- 公衆衛生の向上を図るため
- 医学や歯学の教育に役立てるため
- 医学や歯学の研究のため
その他の目的で解剖はできません。なんでもかんでも解剖していいわけではないのです。
保健所長の許可があること(例外あり)
解剖をする人は、あらかじめ、その地域で保健所長の許可を受けなければいけません。ただ、次の条件を満たせば許可が不要となるケースもあります。
- 厚生労働大臣が認定した医師や歯科医師が解剖をする場合
- 医学大の法医学教授や准教授が解剖する場合
- 刑事訴訟法の規定で解剖する場合
- 食品衛生法の規定で解剖する場合
- 検疫法の規定で解剖する場合
- 警察が取り扱う解剖の場合
法律上は保健所長の許可が下りれば解剖ができますが、実際は医師以外に許可は下りないようです。法医解剖なら保健所長の許可は原則必要ありません。
故人の意思が尊重され、遺族の承諾があること
基本的には遺族の承諾なしで解剖はできません。故人の意思が尊重され遺族の承諾が得られた場合のみ献体されます。ただし、身元不明で引取者がいない場合や遺族の所在が不明な場合、事件性のある法医解剖の場合などでは遺族の承諾なしで解剖するケースもあります。
医学に関わる大学の解剖室であること
解剖ができる場所も決まっていて、医学に関する大学の特別に設置した解剖室でなければ解剖はできません。
ただこれも例外があって、特別の事情がある場合で保健所長の許可があればその他の場所でも解剖できるとされています。
礼意
心構えについても法律で定められています。故人を尊重し特に礼意を失ってはならないと明記されています。これは解剖をおこなう人も、見学する人もすべてに当てはまり、解剖の場では全員が故人の尊厳を守らなくてはなりません。
人体解剖学を学べる場所
人体解剖学を学べる場所は、実際に解剖をするか、解剖ができない環境で情報として学ぶかで2パターンにわかれます。
解剖を大学の医学部または歯学部で学ぶ
実際に解剖をして学びたいなら、大学の医学部か歯学部へ入学しましょう。日本では解剖できる場所が法律で決められているので、一般の大学や専門学校では解剖ができません。
また、医大であっても学部が違えば解剖実習に参加できないため、医学部か歯学部を選択する必要があります。
海外の解剖実習ツアーに参加する
人体解剖実習ツアーに参加して海外の大学で解剖を学ぶ方法もあります。
例えばハワイ大学でおこなわれている解剖実習ツアー。医師でなくても参加でき、美容やトレーニングの関係者なども解剖をおこなえます。
だいたい5日間程度の集中講義です。海外であれば誰でも人体解剖学を深く学べます。
学問として専門学校で学ぶ
実際の解剖をしなくても学問として人体解剖学を勉強したい場合は専門学校でも学べます。例えば次のような専門職の学校には解剖学の授業があります。
- 柔道整復師
- 理学療法士
- 鍼灸師
- スポーツトレーナー
- 美術デザイナー
消化器管などの臓器、血管系はあまり深く扱われませんが、骨と筋については医学部に負けないくらいかなり詳しく学びます。学校によっては解剖の見学ができる場合もあります。
医学部に行けないからといって、人体解剖学を学ぶことを諦める必要はありません。人体解剖学の授業がある専門学校や大学に進学する手もあります。
人体解剖学を独学で学ぶ方法
学校やツアーに参加して教えてもらうことは、正しい知識を身につけるうえでとても役立ちます。しかし学校に通わずに、書籍やアプリを活用して独学で人体解剖学を学習する方法もあります。
書籍で学ぶ
大きな書店に行けば人体解剖学に関する書籍が何冊も並べてあります。もちろんAmazonなどの通販でも買えますが、できれば実際に中を確認してから購入するとよいでしょう。書籍を選ぶ際の注意点は、一般人向けにやさしく書かれた本ではなく医師向けに書かれた専門書を選ぶようにしましょう。
一般人向けの書籍はわかりやすい反面、情報の根拠が乏しかったり不足していることが多々あるからです。
例えば「プロメテウス解剖学アトラス解剖総論」のように医師も参考にするような書籍が最適です。
アプリで学ぶ
書籍の問題点は平面上のイラストだということ。解剖なみの勉強をするなら、実際の体と同じように立体的な視点で見たいところです。
そこで役立つのがスマホのアプリ。最近のアプリは進化していて、細かい人体解剖図を3Dで簡単に見れます。
例えば「ヒューマン・アナトミー・アトラス」は学校の教科書レベルの情報を立体的に参照でき、医学生やトレーナーに人気があります。
持ち運びに困らない点で書籍よりも優秀といえるかもしれません。
人体解剖学が役立つ職業
人体解剖学は国語や算数のように万人が学ぶ学問ではありませんが、次のような職業であれば人体解剖学の知識は必須といえます。
- 医師などの医療従事者
- パーソナルトレーナー
- 人物を書くイラストレーター
それぞれ解説します。
医師など医療従事者
医師や看護師、理学療法士、作業療法士、放射線技師など医療職に従事しているは当然、人体解剖学を学ばなくてはいけません。
心臓や肺、胃、肝臓の位置がわからなくては手術はできませんし、筋肉を理解していなければ機能回復のリハビリも不可能です。
また、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師といった東洋医学の専門家も同様です。解剖学を学んでいない先生に鍼を刺されたいとは誰も思いません。
パーソナルトレーナー
フィットネスジムやスポーツチームで働くパーソナルトレーナーも人体解剖学の知識が役に立ちます。
人体解剖学を熟知していなければ、効果の出る正しいトレーニングを提供できません。
残念ながら解剖学の知識が薄いトレーナーも非常に多く働いています。筋肉の名前くらいはわかっても人体解剖学に詳しい人はほぼいないでしょう。
だからこそ人体解剖学を学べばクライアントやスポーツ選手から信頼される存在になれるのです。
人物を書くイラストレーター
意外と知られていませんが、人物を書くイラストレーターやデザイナーも人体解剖学は役に立ちます。
美術大に解剖学の授業があることでわかるように、人物を正確に書くためには人体の構造に関する知識が必要です。
骨や筋肉のイラストを描く仕事を依頼されることもあるでしょう。そんな時に人体解剖学を勉強していれば、周りが見とれるようなリアルなイラストを書けるはずです。
人体解剖図や模型が手に入るサイト
さて、人体解剖学を勉強したい人の中には「人体解剖図がほしい」「人体模型を使いたい」と思う人もいるかもしれません。ここでは人体解剖学を学びたい人に役立つツールが手に入るサイトを紹介します。
人体百科 jintai100.com
人体百科は、人体模型や人体解剖図を販売している歴史あるサイト。他にも医学ポスターや医療用シミュレーター、書籍、ソフト、グッズを扱っています。
ヒューマンボディ humanbody.jp
ヒューマンボディは人体模型や医学模型を販売しているサイト。人体に関連するあらゆる製品を扱っていて、医学、工学、福祉などの現場で活用されています。
PIXTA
PIXTAは、画像やイラストを販売するサイト。人体解剖図や人体模型で検索すると関連する画像やイラストがダウンロードできます。無料の画像やイラストもあるので、使いやすいサイトです。
イラストAC
イラストACは、高品質なイラストが無料でダウンロードできるサイトです。人体解剖図で検索すると関連するイラスト素材が表示されます。
image navi
imagenaviは写真素材やイラスト素材をダウンロードできるサイトです。その中で人体図や解剖図の特集が掲載されており、人体図や臓器、病気に関する画像が手に入ります。
e-Anatomy
e-Anatomyは、医師、放射線科医、医学生向けの人体解剖アトラスで、16,000以上の医用、解剖画像を見ることができます。
まとめ
いかがでしたか?
人体解剖学は身体に関連する職業の人なら絶対に学んでおきたい学問です。実際に解剖できる場所は医学系の大学に限られますが、海外の解剖実習ツアーも利用できます。独学なら書籍やアプリを活用して基礎知識を身につけることも有益です。勉強すればするほど人体の奥深さに驚くことでしょう。
専門性の高い学問なので一般の人はほとんど学習することがありません。向上心の高い専門職だけが学ぶ分野です。あなたも人体解剖学の世界に飛び込んで、身体の専門家を目指してみてはいかがでしょうか。
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