理学療法士を目指せる東京の大学をご紹介！

理学療法士になるためには、3年制の専門学校や4年制の大学などに通って必要な知識と技術を身につけなければいけません。そのためには、自分にあった大学選びをすることが重要です。

日本の中でも特に東京都では理学療法士の養成所として認可されている大学が数多くあります。大学が多い分、どこに通えばよいか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、理学療法士を目指せる東京の大学について紹介していきます。また、大学のメリットや学校選びのポイントなども合わせて見ていくので、理学療法士になるための大学選びを迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

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理学療法士になるには？

独学で勉強するだけでは理学療法士になることができません。国家試験の受験資格を得るために養成施設で3年以上理学療法について学び、カリキュラムを修了してはじめて受験資格を得られます。

養成施設のほとんどは4年制大学と3年制専門学校です。理学療法士の国家試験は毎年80～90％の合格率ですが、年によって70％台に落ち込む年もあるので常に勉強に励んで万全な状態にしておくことが必要です。

理学療法士を目指せる東京の大学一覧

東京都立大学

7学部23学科という多くの分野を学べる東京都立大学では、さまざまな資格取得をサポートしています。理学療法士をはじめとした健康福祉学部はもちろん、法律学コースや政治学コースにおいても専門的な分野の学習が可能です。

国家資格を持つキャリアカウンセラーや経験豊かな就職相談員が学生たちの就職をサポートしてくれるので、就職面においても非常に心強い体制があるのもポイントです。先輩たちの就職活動記録などの貴重な情報も公開されているので、それらを参考にして自分の就職活動に役立てることもできます。

学校法人帝京平成大学　帝京平成大学

医学一般から専門科目までを網羅したカリキュラムで、4年間かけて現場で役立つ知識と技術を身につけていきます。また帝京平成大学では、実習を通じ学びを深める「実学教育」に力を入れています。臨床の現場を体験できる附属医療施設が池袋キャンパス敷地内に設置されているので、実践能力を身につけるための場所が近くにあるのもおすすめポイントです。

さらに初級障がい者スポーツ指導員の資格取得も同時に目指せるのも本校の特徴です。アメリカコロラド州のデンバーでリハビリの医療研修を受けられる機会もあるので、アメリカの最新のリハビリテーションについても学べます。

学校法人杏林学園　杏林大学

杏林大学では、よりグローバル社会に即した教育に力を入れているのが特徴です。留学生との交流の場が多いので、社会的な交流を通じて広い視野を身につけることができます。

また、東京西部の中核的な医療機関である医学部付属病院や日本有数規模の3次救急医療施設といった最高の医療教育環境が整っています。日本でも有名な医療機関で理学療法士として技術を磨きたい人にもぴったりです。全学部で「担任制」を導入しているので、進路相談など学生一人ひとりに目の行き届いたきめ細やかな指導ができるのも特徴です。

学校法人順天堂　順天堂大学

順天堂大学は「医療、健康、保健、福祉」を担う人材育成を目的とした健康総合大学です。看護実践の場で適切な状況を判断できるように、すべての学部に置いて少人数教育を導入しています。

ここでは充実の施設や設備を完備した5つのキャンパスがあります。特に本郷お茶の水キャンパスは医療現場に隣接しているので、最新のシミュレ―タ―を使う授業を行うなど教育研究施設や機器も充実しているのもポイントです。

多種多様な選択演習科目があるので、興味がある科目は自由に選択ができます。解剖学や生理学では医学部の実習室で医学部さながらの授業も受けられます。

学校法人片柳学園　東京工科大学

チーム医療に欠かせないコミュニケーション能力やほかの医療職種と協力するための力を育成していきます。ICTなど今の医療を支える科学技術の基礎を学べたり、首都圏を中心とした医療機関で実際の医療の現場を見ることもできます。

人間の動作を解析できる装置など最先端の研究機材も完備しているので、より実践に近い演習も可能です。そのほかスポーツリハビリ施設で実際に使われる測定機器などに触れる機会もあります。

また、医療だけでなく保健福祉やスポーツ、教育の分野で活躍できる人材の育成にも力を入れています。総合大学の特性を活かして高度な知識や技術を身につけられるでしょう。

学校法人帝京科学大学　帝京科学大学

帝京科学大学は3学部13学科からなる総合大学です。実習やフィールドワークを豊富に取り入れたカリキュラムが多く、本学ならではのユニークな教育や研究も進められています。

アニマルサイエンス学科と提携して動物を介したリハビリや動物介在療法を学べたり、子ども学科との提携ではロボットセラピーの科目を履修することも可能です。他学科との提携により医療の枠を超えたさらに広い視野を身につけられるでしょう。

ADL（日常生活活動）の分析をする実習室や血液循環の改善を目的とした水治療室、運動療法実習室といったさまざま実習を行える施設も揃っています。

学校法人常陽学園　東京医療学院大学

本学では理学療法士の国家試験合格のために定期的な模試を実施するなど万全の受験対策があるので、受験対策に強い学校を探している人にもおすすめです。

リハビリテーション学科では大学導入論で学修意欲や生涯学習の大切さ、チーム医療の重要性について学んだ後、病院や施設見学を行い学修意欲を高める講義があります。「人に優しく、社会に貢献できる人材の育成」を掲げ、保健医療分野を先導して患者に寄り添えるような優しい人材の育成を目標としています。

保育園や高齢者施設でのボランティア活動なども多く、医療従事者に必要なコミュニケーション力や倫理観を養うカリキュラムがあるのも本学の特徴です。

理学療法士科の専門学校と大学の違い

授業内容

専門学校も大学も、いずれも国家資格の試験科目はカリキュラムに組み込まれているので大きな違いはありません。

しかし、実習授業に関しては異なる点があります。専門学校は一般の病院や個人病院、あるいは関連施設で実習を行うケースが多いのに対して、大学は付属病院や介護老人施設での実習が多いです。専門学校の方が実習形式の授業がやや多い傾向にあるので、卒業後即戦力として働く実力がつきやすいでしょう。

就職

大学よりも専門学校の方が短期間で卒業できるため、すぐに就職したい学生には専門学校がおすすめです。就職率に優劣はないですが、理学療法士の場合はどちらを卒業するにしろ由緒ある伝統校から卒業した方が就職に有利という傾向があります。

ただし、最終的に重要なのはその学生の人間性なので、どの大学に行くのかよりもそこで何を学ぶのかを大切にしましょう。

学校の雰囲気

専門学校では、理学療法士の分野を専門的に指導しているため、設備もより実用的かつ専門的なものが多いです。そのため、卒業後すぐに即戦力として働けるノウハウを身につけやすい環境にあります。

一方、大学は理学療法士の分野だけでなく自分が好きな授業を選択できるというメリットがあります。学部や専攻に関わらず幅広い講義を受講できるので、将来のビジョンもそれだけ広げられるでしょう。ひとつの分野だけでなく、自分の可能性を広げるために幅広い知識を身につけたい方にもおすすめです。

クラスの雰囲気は、大学は同年代の学生が多く集まりやすいのでにぎやかなで楽しい雰囲気になりやすいです。学校の雰囲気を知るためには体験入学やオープンキャンパスに参加するのが手っ取り早いので、気になる大学は積極的に参加してみましょう。

給料

大学卒と専門学校卒の場合、初任給の金額は全く変わりません。どちらを卒業したとしても病院に入る診療費は同じで病院全体の利益は変わらないため、給料にも差は生まれないからです。

一部の病院や、市民病院については4年制の大学か3年制の専門学校出身かどうかで給料に差が出るところもありますが、ほとんどの病院において給料は変わらないということを覚えておきましょう。

大学の入試内容

最近の専門学校および大学の入試試験では、大学も専門学校もAO入試を設けていることが多いです。試験に合格できるレベルの学力があるのが大前提ですが、今後理学療法士として働くための素質や人柄が備わっているかも重要視されるポイントです。

技術力だけでなく学生の性格や長所短所など、人間的としての部分についても試験でチェックされるので、グループ面接でテストでは測れない「人柄」を判断する方法がとられています。

学費

一般的に大学は専門学校よりも1年学校に通う年数が長いため、その分学費も高くなる傾向にあります。3年制の専門学校は就学期間が短いため学費を抑えられますが、どちらに通うことになっても教科書代や実習費用は別途必要な点に注意が必要です。入学費用やそのほかスポットでかかる費用についても事前に調べるようにしましょう。

大学と専門学校の共通点

国家資格の取得

大学と専門学校、どちらの学校を卒業するにしても「国家試験の受験資格」の取得が可能です。また、得られる国家資格にも違いはありません。

カリキュラム

どの学校も理学療法士に必要な知識やスキルを習得できるカリキュラムが組まれているため、ここにも特に大きな差は見られません。ただし、4年制大学のほうが就学期間も長いため、専門知識やほかの学科の知識もじっくり学習できるというメリットがあります。

就職

理学療法士の就職先では大学卒か専門学校卒かを重要視しているところはあまりありません。それよりも本人のスキルや人柄で採用を決定することが多いです。

待遇と給与

先述のとおり、一般の医療機関ではどこを卒業していても待遇や初任給の金額は変わりません。この先理学療法士として経験を積んでいけば、その分昇格や昇給は十分目指せます。

理学療法士になるために大学を選ぶメリット

理学療法士を目指せる大学の数は多いため、大学への進学を考えている学生も多いのではないでしょうか。ここからは、理学療法士を目指すために「大学」を選ぶメリットについて紹介します。

充実したカリキュラム

4年制大学は医療福祉関連の学科が多く、スポーツリハビリ、基礎医学、介護予防など理学療法を学ぶ上で重要な専門分野を4年間かけてじっくりと学べるというメリットがあります。

3年制専門学校と比較するとデビューが1年遅れますが、十分な実習時間も確保できるため現場で通用するスキルを習できるでしょう。

一般教養が身につく

大学では理学療法に特化した科目のほかに一般教養を学べるというメリットがあります。大学は社会人として必要とされる一般教養を身につけられる科目が多く、専門学校よりも幅広い知識を習得できます。

理学療法士の仕事だけでなく、管理職に就きたいと考えている場合は属している組織を管理して円滑に運営するためのマネジメント能力をつける必要があります。経理関連の知識も習得しておけば、より管理職としてのスキルアップもできるでしょう。

充実した国家試験対策

3年制の専門学校だと学習期間が大学よりも1年短いため、限られたスケジュールのなかで実習と国家試験対策の勉強を同時に進める必要があります。対して4年制大学の場合は、病院での実習が終了した後に数ヶ月間にわたる国家試験対策のための時間が用意されています。

大学院への進学が可能

就職ではなく、さらに知識を深めたい場合は大学院に進むのもおすすめです。近年、理学療法の分野に特化した研究者の需要も高まりつつあります。一旦就職して臨床を経験してから大学院へ進む方もいます。

理学療法士の数は年々増加しているものの、大学院へ進学するパターンは少ないです。しかし、こういった専門的な知識を身につけることで活躍の場を広げられるため、大学院への進学も検討しておくのもよいかもしれません。

理学療法士以外の就職の道を見つけられる

先述のように、大学では、社会人として生きていく上で役立つ一般教養を学べます。理学療法士として働きたいのかどうか迷っている学生も、ここで幅広い知識を身につけて自分の可能性を探ることができるでしょう。

大学は学生の数も多いので、同期や先輩がどのような進路を選ぶのかについて参考にしながら自分の道を決める方法もおすすめです。たくさんの人の意見や話を聞いたり積極的に勉強会や研究会にも参加したりすることでより自分の将来の可能性を見出せます。

理学療法士になるための大学選びのポイント

理学療法士になるための大学を選ぶためにはどのような点に注意すればよいのか、そのポイントについて詳しく紹介します。

通いやすさと立地

4年間通い続けることを考慮して、自宅からアクセスの良い立地を選ぶのがおすすめです。大学の近くに提携病院があれば、自宅からも現場実習の病院が近くなることもあります。自宅と大学の距離があまりに遠いと通学で疲れ切って勉学に支障が出る場合もあるので、アクセスの良さや通勤時間なども考慮して学校選びをしましょう。

学費

医療系の大学は比較的学費が高くなる傾向にあります。しかし、その分最新の設備や施設が整っているので理学療法士になるための環境は十分に整えられていることが多いです。

大学によっては学費ローン制度や奨学金制度が豊富なところもあるので、学校選びの際のポイントにしてみてください。

カリキュラムの内容

大まかなカリキュラムの内容に差はないものの、大学によって力を入れているカリキュラムの分野や特徴は異なってきます。たとえば、海外交流プログラムがある学校やチーム医療教育を重視している大学など、カリキュラムはさまざまです。

卒業後にどんな理学療法士になりたいのかを考えて大学選びをすると、自分の将来像を目指せる大学を見つけられるでしょう。

学習環境

学習環境が整っているかどうかも大学を選ぶときの重要なポイントです。国家試験対策のためのサポートの有無や実習の設備は整っているかなどをチェックしておくのがおすすめです。

また、図書館や自学習できるスペースなど、学内に静かに自学習できる場所があるかなども確認しておくとよいでしょう。学習環境が整った大学を見つけられれば、より勉学に集中できるので効率的に学習を進められます。

まとめ

理学療法士になるためには国家試験の受験資格を取得しなくてはいけません。そのためには3年制の専門学校や4年制の大学に通い知識や技術を身につけるためのカリキュラムを履修する必要があります。そのため、理学療法士になるために通う大学選びは非常に重要です。

今回は理学療法士を目指せる東京の大学について紹介しました。立地やアクセス、学費面やカリキュラムの内容などを考慮して大学を選べば自分にぴったりの大学が見つけられます。理学療法士を目指す第一歩として、まずは自分が入りたいと思う大学をきちんと見つけていくようにしましょう。

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