「今は作業療法士だけどトレーナーに転職したい」
「作業療法士がトレーナーになる方法を知りたい」
「履歴書に何て書けばいいかわからない」
作業療法士の中にはスポーツに興味があり、将来スポーツトレーナーに転職したいと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時に悩むのが、果たして理学療法士ではなく作業療法士がスポーツトレーナーになれるのかという疑問です。
結論、トレーナーは国家資格ではなく免許が不要なので、もちろん作業療法士もスポーツトレーナーになれます。ただし、転職先に送る履歴書の書き方は工夫が必要です。
なぜなら作業療法士というだけではトレーナー業界に転職する際のメリットとはなりにくいから。普通に履歴書を書いてしまうとあっさり書類選考で落とされるでしょう。
そこで本記事ではスポーツトレーナーに転職したい作業療法士が絶対理解しておくべき履歴書のコツを紹介します。
私はトレーナー業界15年の経験がありトレーナーの採用も担当してきました。PTさんやOTさんとも一緒に仕事をしています。
最後まで記事を読めばスポーツトレーナーへ転職するために必要な履歴書の書き方がわかり、採用担当者から「ぜひ会ってみたい」と言われるようになるでしょう。
履歴書を書く前にやるべき3つの準備
よくある間違いが、ネットで書き方を調べていきなり履歴書を書くことです。多くの場合、何の準備もせずに書き始めると、誰もが似たり寄ったりの履歴書になり失敗します。
履歴書を書き始める前に必ず準備をしてください。少なくとも次の3つは必須です。
- 転職先の情報を集めよう
- トレーナーの資格を取ろう
- もっとも大切にしたいことを整理しよう
それぞれ理由を解説します。
転職先の情報を集めよう
まずはあなたが就職したいと思う企業や団体の詳しい情報を集めましょう。
相手がどのような企業で、どういった人材をほしがっているのかを正確に理解することがとても重要だからです。どの企業にも同じ履歴書を使うのは絶対にNG。
極端な例を言うと、プロ野球チームのトレーナーに応募しているのに、履歴書で「バスケットボールに詳しいです」とアピールしても何の意味もありません。先方が野球関係の企業なら野球と自分を絡めて履歴書を書きます。
当然のことと思われるかもしれませんが、信じられないほど相手の情報を知らずに応募してくる人も実際にいます。企業の情報を詳しく調べるだけで上位30%に入れるはずです。
トレーナーの資格を取ろう
トレーナーとして働くうえでは作業療法士というだけでは弱いかもしれません。多くの採用担当者は作業療法士の能力を知らないからです。あなたが本気でスポーツトレーナーに転職したいなら、トレーナー関係の資格は取得しておいたほうが良いでしょう。
「今からトレーナーの資格を取れるの?」と思われるかもしれませんが心配ありません。例えば次のような有名な資格はあらためて学校に行かなくても取得できます。
- NSCA-CPT(日本ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
- NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルフィットネストレーナー)
- JATI-ATI(日本トレーニング指導協会認定トレーニング指導者)
このあたりの資格を取得できればスポーツトレーナーとしての基礎知識は問題なしと判断されるので転職で有利です。
他にも現場で役に立つコンディショニング系の資格もあります。
- 日本コアコンディショニング協会インストラクター
- PHIピラティスインストラクター
- 日本ストレッチング協会ストレッチングトレーナー
資格取得にはある程度の日数が必要ですが、一度取得すれば一生の武器にできます。ぜひチャレンジしてください。
もっとも大切にしたいことを整理しよう
あなたが大切にしたいことは何でしょうか。仕事のやりがい、収入の多さ、勤務場所、仕事内容、それとも仕事よりも家族の時間でしょうか。
残念ですが、あなたの希望がすべて実現できる企業はありません。少なくとも私は聞いたことも出会ったこともありません。
だからあなたが大切にしたいことの優先順位を整理することがおすすめです。収入よりもスポーツトレーナーの仕事をすることが大事なのか、スポーツトレーナーとして稼ぐことが大事なのかによって転職先も変わるはずです。落ち着いてゆっくりと考えてみてください。
作業療法士が武器になる履歴書の書き方
作業療法士であることを武器にできるかは履歴書の書き方で決まります。基本を押さえたうえで、あなただけの強みを存分にアピールしましょう。ここに記載されている内容を実践すれば書類が通る確率は一気に上がるはずです。
【職歴】あなたの仕事ぶりを書く
職歴には過去に働いた病院名だけでなく、具体的な仕事内容を書きましょう。トレーナーの採用担当者は作業療法士の仕事内容についてよくわからないので病院名の羅列だけでは何とも思いません。
職務経歴書で詳細を書くとしても、履歴書の職歴欄にも具体的な業務内容を簡単に書いておくだけで他人とは違う親切な書類にできます。
- どんな仕事をしてきたのか
- どういった実績があるのか
- その会社にどのように役に立ったのか
できるだけ具体的な数字を使って、書類を見た人があなたの仕事ぶりをイメージできるようにしてください。
【資格】取得予定でも書く
資格にはスポーツトレーナー関係の資格を記載します。理想はすでにあなたがトレーナーの資格を取得している状態です。作業療法士とトレーナーの両資格をもっているならメディカルトレーナーとして即戦力が期待できるため、採用率は断然あがります。
ではトレーナーの資格を取得していない場合はどうしたらよいか。
現在資格を保有していなくても「取得予定」として何らかの資格名を記載するのがおすすめです。「予定を書くなよ」と思う人もいるでしょうが、空欄より確実に目を引けます。
ちなみに私が転職の際には、現在資格は保有していなくても、過去に取得したことがある資格名を全部記載していました。
【志望動機】御社じゃなければダメな理由を書く
志望動機には、作業療法士のあなたがなぜ先方の企業に転職したいのかを具体的に書きます。ポイントは「御社じゃなきゃダメなんです」を伝えること。
単にスポーツトレーナーの仕事がしたいから、ではあなたの魅力はゼロです。事前準備で収集した企業情報をフル活用して他社と違う点を的確に書いてください。私はよく相手の企業理念と事業計画を書いていました。
- 「御社の○○という理念に魅力を感じ……」
- 「○○という事業計画に貢献したく……」
作業療法士の仕事を否定するようなことは書いてはいけません。作業療法士はとても魅力あるやりがいのある仕事だけどスポーツトレーナーとしても活躍したい、という前向きな表現を記入しましょう。
【特技】コミュニケーションと巧緻性トレーニング
これは完全に個人の感覚ですが、私が作業療法士なら特技はコミュニケーションと巧緻性(こうちせい)トレーニングにします。
日々患者様と向かい合っているはずなのでコミュニケーションが特技というのは自然です。スポーツトレーナーもコミュニケーション能力はとても重要な能力なのでプラスの評価になります。
巧緻性トレーニングが特技と言えばきっと興味をもたれます。巧緻性が何かわからなくても「トレーニング」と聞くと興味を示すのがトレーニング業界の人たち。
書類が通ったあとに、巧緻性トレーニングをスポーツと絡めて説明すれば、相手に強い印象を与えられるはずです。
【趣味】筋トレとスポーツ観戦
趣味は筋トレとスポーツ観戦と書けば合格です。間違っても映画鑑賞とかアイドルの追っかけとか書かないでください。
履歴書の趣味はあなたがプライベートでどれくらい仕事に役立つことをしているかを見るためにあります。
映画業界に転職するなら映画鑑賞が趣味で良いですが、スポーツ業界に転職するなら筋トレやスポーツを趣味とするべきです。
【本人希望欄】本音を1割だけ書く
本人希望欄は「貴社規定に従います。」と書くのが一般的な常識です。ただ私はこれだけではつまらない人間だと感じるので、本音の1割くらいは書いたほうが良いと思っています。
希望給料のことではなく、自分が貢献できるであろう部署や職種を書くことはマイナスになりません。むしろ意思のあるしっかりとした人物という印象を与えることができます。
トレーナーの採用担当者が知りたい情報
履歴書を一発で完璧に書き上げることは不可能です。何度も読み直して修正を繰り返しているうちに魅力ある履歴書へ変わっていくもの。そこでもっと質の良い履歴書にするために、トレーナーの採用担当者が知りたがっていることは何かをお伝えします。
なぜわかるかというと私自身がトレーナーの採用担当だったから。きっと他の担当者も知りたがっているはずです。
作業療法士は何ができるのか
失礼ながら、多くの人は作業療法士という職種について理解していません。医療業界の人間であれば常識でも、スポーツトレーニング業界の人たちは理学療法士なら何となく知っているレベルです。
なので採用担当者はとにかく作業療法士に何ができるのかを知りたがっています。ですから履歴書には作業療法士のあなたができることを書かなくてはいけません。
例えば精神領域のリハビリができることを書けば、スポーツ選手のメンタルケアにつなげられます。スポーツトレーナーとの関連性を考えて作業療法士ができることをアピールしましょう。
あなたをトレーナーとして採用するメリット
病院が作業療法士を採用するのは必然ですが、スポーツトレーナーとして作業療法士を採用するには理由が必要です。あなたを採用したら先方にどんなメリットがありますか?
担当者は、あなたと一緒に働くメリットを求めています。何の役に立つのか、何を与えてくれるのか。履歴書の限られたスペースにあなたを採用するメリットをぎっしりと書き込んでください。
あなたと会社の未来
たとえ現時点であなたの魅力を感じなかったとしても、1年後には良い結果を与えてくれそうだと思われたら合格です。
どんな業界でも即戦力は歓迎されますが、即戦力となるベテランを採用するにはコストがかかります。最近では比較的安い給料で採用できる未経験者を歓迎する企業も少なくありません。未経験者を採用する場合に重要なのが、将来は戦力になるだろうという未来予想です。
資格のところでもお伝えしたように、今現在トレーナーの資格をもっていなくても、将来取得予定だとアピールすれば十分魅力的に映ります。明るい未来が見える履歴書をつくりましょう。
私が採用担当者として経験したNGパターン
これをやると履歴書の価値は谷底へ落ちるというNGパターンもご紹介します。これは実体験として人事部長とよく話をしているマイナスポイントです。
NG① 写真がこわい
履歴書に張る写真は意外と重要です。顔写真が怖いと悪い印象を持って履歴書の中身を読むことになり、あなたの魅力はほとんど伝わりません。必ず好印象を与える写真を使いましょう。
NG② 字が汚い
最近は手書きとテキスト入力、どちらでも良いとする傾向にあります。ただし手書きで字が汚い履歴書は速攻でシュレッダー行きです。
感覚的には、キレイな手書き>テキスト入力>汚い手書きといった順位がつきます。パソコンで履歴書をつくることが当たり前になっているので、わざわざ手書きで、しかもきれいに書かれた履歴書はそれだけで価値を感じるもの。汚い字で書くのだけは絶対NGです。
NG③ 自分の希望ばかり書く
「御社で働きたい」「勉強したい」「成長したい」これらの言葉は前向きな発言に見えますが、すべてNG言葉です。なぜならすべて自分目線の要望だから。採用担当者は、あなたがどうしたいかに興味ありません。自分の希望ばかりを書く、あるいは面接時に「こうしたい」「ああしたい」を繰り返すことはマイナス評価を受けます。自分の利益より相手の利益を優先する心を持ちましょう。
響く履歴書をつくってスポーツトレーナーに転職しよう
いかがでしたか?
作業療法士がスポーツトレーナーに転職するならトレーナーの資格を早めに取得し、履歴書は次のポイントを押さえて書きましょう。
- 作業療法士の仕事内容を書く
- あなたを採用するメリットを書く
- 納得できる志望動機を書く
- 仕事で役立つ趣味や特技を書く
おそらく作業療法士からスポーツトレーナーに転職する人は少ないと思います。でもだからこそ、あなたの価値は高くなり、貴重な存在になれるのです。ぜひ今すぐ履歴書を見直して、今回ご紹介した履歴書の書き方を実践してください。あなたがスポーツトレーナーへの転職に成功し、より素敵な人生になることを願っています。
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