マトリクス

マトリクスとは、本来「母体、基盤」「原型」などの意味の言葉で、「数字の行列」を指すこともある。ビジネスやマーケティングにおいては「マトリクス図」を指す場合が多い。マトリクス図とは、【ある事柄を細かく掘り下げる際に用いる、縦軸と横軸に情報を分類することで関係性や相関関係をとらえるための表】のことを表す。縦軸に関係性を整理したいものを、横軸に検討したい項目を書く場合が多い。縦軸と横軸が交わる箇所を評価することで、各要素の関係性を整理、分析することができる。代表的なものにPPM（Product Portfolio Management）が挙げられる。PPMでは縦軸に「市場成長率」、横軸に「市場シェア」をとり、その上にSBU（戦略事業単位）をポジショニングすることで、それぞれにかけるべきコストや、実施すべきマーケティング戦略を検討するために用いる。その他、縦軸に「市場」、横軸に「製品」を取り、「既存」と「新規」の2区分を設けた「アンゾフの事業拡大マトリクス」などがある。