クロス集計とは、【統計的調査において二つ以上の質問項目の回答内容をかけ合わせてデータの集計や分析を行うこと】を表し、回答者属性などによる反応の違いを見る時などに利用される。クロス集計表の縦軸（表の左側）は表側と呼び原因を、縦軸（表の上側）は表頭と呼び結果として因果関係を考える。クロス集計を行うことで、「年代別にはどういう傾向にあるのか」「役職により違いはあるのか」といった属性による違いを集計できるほか、「前項目でAと回答した人はどういう傾向にあるのか」「購入頻度が高い人はどの程度の満足感を感じているのか」といった複雑な集計をすることができる。
クロス集計は表計算ソフトを利用して集計しやすい、結果を可視化できる、設問の組み合わせによってさまざまな視点で集計できるといったメリットがある。一方、データ量が多量であったり設問の組み合わせが複雑である場合、統計ソフトなどの投資や専門知識が必要になる、各カテゴリーで一定量のボリュームが必要であるため、あらかじめサンプルサイズを想定した設計にしなければならないといったデメリットがある。
