どんなにケガに気を付けていても、スポーツにケガはつきものです。試合中など、すぐに医師の診察が受けられない場合など、応急処置として役立つのがテーピングです。テーピング法はトレーナーの養成課程で学ぶことができますが、より専門的に学びたいという方は、テーピングの専門資格を目指してみてはどうでしょうか？テーピング専門の資格を知らないという方に対して、今回この記事では資格取得講座やテーピングについて徹底解説していきます。テーピングはケガの応急処置だけでなく、ケガの予防にも役立つため、トレーナーだけでなくスポーツを楽しむ全ての人におすすめの資格です。
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スポーツ選手がケガの予防や負傷した部位のそれ以上の悪化を防ぐために、関節、筋肉などを解剖学的な構造および外傷、障害発生機転などに沿って、粘着テープ、伸縮性テープを貼ったり巻いたりすることです。
テーピングの目的
テーピングの目的の4つです。
- ケガの予防
- ケガの再発防止
- リハビリテーション
- 応急処置
ケガの予防
実際に外傷はないが、巻いた部位に外傷が起きないためにテーピングを行います。主に足関節、手関節、指関節で用いいられ、ねん挫や突き指防止のために行います。
ケガの再発防止
一度ケガをされた事があり、不安感がある場合や関節の不安定性が残り再度ケガをする可能性がある場合にテーピングを行います。
リハビリテーション
ケガからの早期回復に向けアスレチックリハビリテーションを行う上で関節、障害部位に過剰なストレスが加わらないようテーピングを行います。
応急処置
実際にねん挫や突き指、肉離れなどが発生してしまった直後に患部を固定し、患部を安静に保つためのテーピングです。
テーピングの効果
テーピングには以下4つの効果が期待できます。
- 関節可動域の制限
- 圧迫
- 疼痛緩和
- 精神的な支え
関節可動域の制限
外傷を引き起こす特定の関節の異常な動きを制限し、靱帯などへの牽引張力を減らします。その結果ケガの悪化を防げます。しかしその他の動きにはほとんど制限を加えません。
圧迫
全体的な圧迫だけでなく、部分的な圧迫も可能です。筋肉の1部分だけを圧迫し、筋肉への伸張、ストレスを軽減させるため、肉離れや、太ももの打撲などに有効です。
疼痛緩和
関節を固定し動きを制限したり、圧迫により一時的に痛みを和らげることが期待できます。ただし、これはあくまで試合中や受傷直後の痛みが強い時の応急処置のため、根本的な解決にはならないため必ず治療を行う必要があります。テーピングだけで、無理に運動を続けると、ケガの悪化につながるため注意してください。
精神的な支え
正しくテーピングを行ことで再発を防ぐ効果が期待できるため、再発に対する不安を軽減させられます。1度傷めた部位は繰り返しケガをしやすいため、正確にテーピングを行う技術が必要となります。
テーピングのデメリットと注意点
テーピングのデメリットは以下の3つです。
- 循環障害
- 皮膚障害
- 神経障害
テーピングを強く巻きすぎたり、引っ張りすぎると、循環障害や神経障害のリスクがあります。巻く強さや部位、不均一に圧迫をかけないように注意する必要があります。また、普段から肌荒れしやすい、敏感肌の方は事前に保護用ジャエルやクリームを塗ったり、外すときに刺激にならないように、水で濡らしてから丁寧に外すようにしましょう。
テープの種類
テーピングに用いるテープは主に以下の6種類です。
- 非伸縮テープ
- キネシオロジーテープ
- 伸縮テープ
- ソフト伸縮テープ
- 自着生テープ
- アンダーラップ
それぞれの特性を理解し、テーピングの目的やケガの程度、部位に合わせて正しい種類とサイズを選びましょう。
非伸縮テープ
ホワイトテープとも呼ばれ、昔から親しまれているテープであり、文字通り伸び縮みしないテープです。怪我の直後など、がっちりと固定したい場合や激しいスポーツの際の固定や圧迫に向いています。足首や指の関節や、筋肉を固定、圧迫する目的で使用されています。
キネシオロジテープ
筋肉と同程度の伸びができるテーピングテープであり、筋肉に沿って貼ることで、テープの伸縮性を利用し筋肉の動きをサポートし、血液の循環を促す効果を期待します。テニス、ゴルフなどの一般的なスポーツやジョギング、ウォーキングなどの軽い運動だけでなく、日常生活の様々な場面で活用できます。
伸縮テープ
厚手の布地で伸縮性、強度に優れたテーピングテープです。やや伸縮性があるので、症状が軽快し、動き始めの時に使用されます。また肩やひざ関節など可動範囲の大きな部位やプレー中にある程度自由な動きを望む場合に最適です。
ソフト伸縮テープ
伸縮性に最も優れたテープです。強く固定したくない場合のテーピングや、応急処置、テーピングの補強や仕上げなど、巻いたテープがはがれないように上から巻くのが一般的な使い方です。
自着生テープ
肌にはくっつかず、テープ同士のみがくっつくテーピングです。巻き直しやすく、はがすときに痛みがなく刺激が少ないのが特徴です。包帯の代わりとして使用されます。
アンダーラップ
関節や筋肉を圧迫や固定するテーピングの際に、粘着剤から皮膚や体毛を保護するために下地として巻くラップです。また体毛が濃いと、テープがうまく接着できないので、下地にアンダーラップを使用しましょう。
テーピングの資格
今回テーピングの資格でご紹介するのは、テーピングで最も有名なキネシオテーピング協会が認定する以下4つの資格です。
- KTAM一般会員
- CKTT認定トレーナー
- CKTP療法家
- CKTI指導員
スポーツ選手やスポーツインストラクターだけでなく、学校の部活動のマネージャーや介護施設で働く職員やリハビリに携わるスタッフなど、幅広い年代、職種の人が資格取得をしています。キネシオテーピング協会は、キネシオテーピング療法を普及させる活動を国内外で行ってっているため、正しい知識と技術を身に着けることが可能です。
KTAM一般会員
キネシオテーピングを学びたい方が初めに取得する資格です。キネシオテーピング基礎講座を受講し、キネシオテーピング法の基本分野、基礎知識を学習するこっとによって、一般会員として登録されます。
CKTT認定トレーナー
キネシオテーピング協会認定トレーナーです。キネシオテーピングの基礎を修得し、実践できることを認定します。正しい知識を身につけて、キネシオテーピングを他者にアドバイス、指導することが可能です。上位資格への前提資格となり、CKTT資格者でないと上位資格認定のための講座を受講できません。
CKTP療法家
人間が元々持っている自然治癒力の増進を目的としたキネシオテーピング法を理解し、実践することが可能です。修得したテーピングを様々な分野で幅広く活かすことができます。また、さらに上の資格（CKTI）を目指すこともできます
CKTI指導員
資格を取得するとキネシオテーピングを学ぶ人に、修得すべき内容を正しく指導、実践させることが出来る協会認定インストラクターになれます。また、キネシオテーピングの普及を行える資格になるので、現在ご自身が保有している資格を活かす現場以外にキネシオテーピングの普及活動を行うことができ、あらゆる場所やあらゆる職種の方と出会うきっかけともなり、ご自身の可能性がさらにひろがります。
よくある質問
他者に対してテーピングを実施する場合資格が必要です？？
資格取得は必須ではありません。ただし誤った方法でテーピングを実施すると、ケガの悪化を招くだけでなく、循環障害などを引き起こす可能性があるため、講習会などを受講し正しい知識を身に着けてから実施する必要があります。
講習会はどのようなところで行われていますか？
テーピング用のテープを販売しているメーカーが主催をしていたり、整形外科などのクリニック、スポーツトレーナー養成所、スポーツ施設など開催していることがあります。また各市町村でも開催している地域があります。
キネシオテーピング協会以外のおすすめの資格はありますか？
スポーツ選手やスポーツトレーナーにおすすめなのが、JTA認定スポーツテーピングトレーナーです。スポーツテーピングに特化しているため、アスリートやアスリートを支えるスタッフの方におすすめの資格です。
まとめ
テーピングは、ケガの予防、ケガの再発防止、リハビリテーション、応急処置を目的に行われています。怪我の程度や部位に合わせて、正しいテープを選択したり、リスクを避けるため、巻く強さや部位、不均一に圧迫をかけないように注意しながら実施ます。そのため実施には正しい知識と技術が必要です。キネシオテーピング協会では初心者からでも資格取得が目指せ、世界に通用する知識と技術を身に着けることができます。安全にテーピングを実施し、信頼されるテーピングを施術するためにも資格取得がおすすめです。
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