「加圧トレーニングにはどんな効果があるの？」

「資格がなくても指導することはできるの？」

「資格の取得費用はどれくらいかかる？」

といった疑問を持ってはいませんか？

そこで今回は

• 加圧トレーニングの効果
• 加圧トレーニングに資格は必須か？
• 必要な資格

といったポイントを紹介。今回の記事を読んでもらうことで、加圧トレーニングの効果と資格との関係について理解することができます。加圧トレーニングのインストラクターになりたいと考えている人は参考にしてください。

加圧トレーニングとは

加圧トレーニングとは、腕や脚などに専用のベルトを巻いて行うトレーニング方法のこと。ベルトを巻くことによって血流を制限。結果的に筋肉が低酸素状態になり、普通のトレーニングでは得られない刺激をかけることができます。

また、加圧トレーニングは世界的にも注目されているトレーニング方法で、たくさんの効果、メリットを期待することが可能。そのため、一般の人やアスリートなどさまざまな人が実践しています。

加圧トレーニングの効果5選

加圧トレーニングによる主な効果は

• 脂肪燃焼
• 冷えの予防
• 身体の不調の予防や改善
• 筋力の向上
• 美容効果

の5つ。それぞれ解説します。

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脂肪燃焼

1つ目の効果は脂肪燃焼です。その理由は、加圧トレーニングを行うと成長ホルモンの分泌が増えるから。実際の加圧トレーニングでは血流を制限した状態でトレーニングを行います。その結果、普通のトレーニングよりも成長ホルモンの分泌量が増加。成長ホルモンが分泌されると

• 脂肪の燃焼が促される
• 基礎代謝が上がり太りにくくなる

といった効果を期待できます。そのため、1つ目の加圧トレーニングの効果は脂肪燃焼です。

冷えの予防

2つ目の効果は冷えの予防。なぜなら、加圧トレーニングによって血液の循環が促されるからです。加圧トレーニングを行うと、血管には圧がかかった状態と一気に圧が抜ける状態が生まれます。これを繰り返すことによって血液を循環させる機能が向上。血行促進につながります。血行が促されることで体温が上がりやすい状態にすることが可能。そのため、冷えの予防も期待できます。

身体の不調を予防や改善する

身体の不調を予防、改善することも効果の1つです。その理由は2つ。加圧トレーニングを行うことで、成長ホルモンの分泌を促すことや血行を促進させることを期待できるから。具体的には、

• 成長ホルモンが分泌されることによって、筋肉や骨の修復が早まる。その結果、骨折や捻挫などの怪我の治りを早めることができる
• 血行が促されることによって肩関節や股関節の可動性が向上。結果的に肩こりや腰痛などの不調を予防したり、改善したりすることにつながる

などです。そのため、加圧トレーニングには身体の不調を予防、改善する効果もあります。

筋力の向上

4つ目の効果は筋力の向上。なぜなら、加圧トレーニングでは普通のトレーニングより低負荷で同じような効果を期待できるからです。実際の加圧トレーニングでは血流を制限した状態でトレーニングを実施。普段より少ない負荷でもいつもと同じかそれ以上の刺激を筋肉に入れることが可能です。そのため、筋力の向上につなげることができます。

美容効果

5つ目は美容効果。その理由は、成長ホルモンの分泌が促されるからです。成長ホルモンが分泌されることで脂肪燃焼や怪我の治りを早める効果があることはすでに説明しました。実は成長ホルモンにはそれだけでなく、美容効果も期待できます。具体的には、肌の修復を促すことで肌のハリやツヤを出すこと。そのため、加圧トレーニングには美容効果を期待することもできます。

加圧トレーニングのメリット、デメリット

加圧トレーニングのメリット、デメリットについて紹介します。

メリット

加圧トレーニングのメリットは

• 短いトレーニング時間で効果を出しやすい
• 怪我のリスクが低い

の2つ。それぞれ解説します。

短いトレーニング時間で効果を出しやすい

1つ目のメリットは短いトレーニング時間で効果を出しやすいこと。なぜなら、血流を制限してトレーニングを行うため短い時間でも十分な刺激を加えることができるからです。実際に加圧トレーニングを行うと血液中の乳酸濃度が上昇。結果的に成長ホルモンが290倍分泌されるとも言われています。そのため、短時間のトレーニングでも十分効果を期待することが可能。短いトレーニング時間で効果を出しやすいことがメリットです。

怪我のリスクが低い

2つ目のメリットは怪我のリスクが低いこと。その理由は、負荷を高めすぎずにトレーニングできるから。トレーニングで怪我をしてしまうときは重量を重くしすぎるなど、負荷を強くしすぎてしまうパターンが圧倒的に多いです。その点、加圧トレーニングは少ない負荷でもしっかり必要な刺激を入れることができます。そのため、怪我のリスクを抑えることが可能。怪我のリスクが低いことが2つ目のメリットです。

デメリット

加圧トレーニングのデメリットは正しく行うことが難しいことです。なぜなら、正しく行うためには専用の道具と専門知識、ノウハウが必要だから。加圧トレーニングはたくさんの効果を期待、メリットを期待できるいいトレーニング方法です。しかし、血流を制限してトレーニングを行うため、間違った方法で取り組んでしまうと非常に危険なものになってしまいます。そのため、正しく行うことが難しいのがデメリット。加圧トレーニングに取り組むときは専用の道具で専門知識を持っている人のもと行うようにしましょう。

講師になるために資格は必要？

加圧トレーニングを指導するために資格の取得は必須。その理由は、注意点が多く専門の知識を持たない人が行うとリスクが大きいからです。実際にトレーニングを行うときは腕や脚に専用のベルトを巻くことで血流を制限させて実施。このときに正しい巻き方をしないと過度に巻きすぎてしまい怪我のリスクが高まったり、うまく巻くことができずにトレーニングの効果を引き出せなかったりしてしまいます。また、血圧が高い人や血栓がある人などは加圧トレーニングは危険が高いのでやってはいけません。加圧トレーニングをやってはいけない人、注意しながらやっていい人の判断も難しいため、専門の知識を持っていることが重要。加圧トレーニングを安全で効果的に実施するために、指導する場合は必ず資格を取得するようにしましょう。

必要な資格

加圧トレーニングの指導をするなら資格は必須。特に加圧トレーニングは「KAATSU JAPAN株式会社」が特許を取得したトレーニング方法です。そのため、KAATSU JAPANが認定するインストラクターの資格を取得することが必要。認定資格は

• 加圧インストラクター
• 加圧スペシャルインストラクター

の2つ。それぞれ紹介します。

加圧インストラクター

概要

加圧インストラクターは加圧トレーニング指導において基本的な資格。取得することで加圧トレーニングの歴史や基礎理論、個人に合わせた応用などを学ぶことが可能です。そのため、

• 加圧トレーニングの指導、施術
• KAATU製品の販売

の2つができるようになります。

受講資格

加圧インストラクターの講座を受講するためには条件が定められています。具体的には

• 医師
• 看護師
• 理学療法士
• 作業療法士
• 言語療法士
• 柔道整復師
• 鍼灸師
• あんまマッサージ師
• 整体師
• 保健体育教諭
• 健康運動指導士
• スポーツトレーナー等、人に対する施術やトレーニング指導を行える資格を有した、加圧トレーニング経験者（3ヶ月以上かつ24回以上）
• 人に対する施術やトレーニング指導を行える資格は有していないが、1年以上かつ50回以上の加圧トレーニング経験者

となっています。※KAATU JAPAN日本での指導資格より

加圧トレーニングは間違った方法で行うとリスクが高いトレーニング法。そのため、講座を受講するための条件も厳しくなっています。

講習の内容

加圧インストラクターの講習内容は

1. eラーニングを利用した理論講習
2. 実技講習

の流れです。それぞれ紹介します。

eラーニングを利用した理論講習

最初にパソコンやスマホ、タブレットなどを活用して加圧トレーニングの基礎理論を学びます。具体的な内容は

• 加圧トレーニングの歴史
• 基礎理論
• 筋肥大、筋力増強効果
• 生理学循環器への効果とメカニズム
• 多面的効果と高齢者への応用

といったもの。まずは基礎的な理論を固めましょう。

実技講習

基礎理論の講習が終わったら実技の講習に進みます。実技講習は習得度によって1〜2日間。実際に加圧トレーニングを指導できるように練習します。

受講費用

加圧インストラクターの講座受講料は¥440,000（税込）。加圧トレーニングの指導には専門知識が求められるため、受講料も高くなっています。

加圧スペシャルインストラクター

概要

加圧スペシャルインストラクターは加圧インストラクターの上級資格。取得することで加圧トレーニングの指導や施術、KAATU製品の販売に加えて加圧インストラクター養成講習（実技講習）を行えるようになります。

受講資格

講座を受講するためには条件を満たすことが必要です。具体的には、一年以上の加圧トレーニング指導歴を持つ加圧インストラクターで、事前の審査に合格した者。加圧トレーニング指導に関する50名分の履歴が必要で、それをもとに審査します。加圧インストラクターと同様、受講するための条件は厳しいです。

講習の内容

加圧スペシャルインストラクターの講習内容は応用実技講習。習熟度に応じて1〜2日間かけて行われます。加圧インストラクターよりもレベルの高い実践的な指導法や施術法の取得、加圧インストラクター養成講習を実施するための事前講習といった内容です。

受講費用

加圧スペシャルインストラクターの受講費用は¥440,000（税込）となっています。

これら2つの資格は受講するための条件が厳しく、取得することでトレーナーとしての差別化にもつなげることが可能。加圧トレーニングの指導に興味がある人は取得を目指しましょう。資格についての詳細は公式サイトを確認してみてください。→https://www.kaatsu.co.jp/capabilities.html

資格以外に求められるもの

加圧トレーニングを指導するためには、加圧トレーニングに関する専門知識だけでなく、身体に関する基礎知識も求められます。その理由は、トレーニングを指導するためには身体の知識が最低限求められるから。具体的には基礎的な解剖学や生理学、バイオメカニクスなどです。加圧トレーニングに関する知識だけでなく、これらの身体に関する基礎知識も勉強するようにしましょう。

インストラクターの将来性

加圧トレーニングのインストラクターは今後、需要が高まると予想されています。その理由は、

• 健康意識が高まっている
• 医療の現場でも応用されている

の2つ。それぞれ解説します。

健康意識が高まっている

1つ目の理由は健康意識が高まっていること。なぜなら、高齢化が進み、健康に気をつかう人が増えてきたから。実際に加圧トレーニングはアスリートのパフォーマンス向上だけでなく、一般の人の筋力アップや成長ホルモンの分泌によるアンチエイジングの効果も期待できます。そのため、若さを保つためにも有効なトレーニング。健康意識が高まっていることが需要が高まる要因となります。

医療の現場でも応用されている

2つ目の理由は医療の現場でも応用されていること。その理由は、リハビリへの応用ができるから。具体的には、骨折や肉離れなどのリハビリで応用ができます。正しく加圧トレーニングを行うことで、修復力が高まる可能性が高いです。そのため、医療の現場でも応用することが可能。医療の現場でも応用されていることが需要の高まる要因です。

まとめ

今回は加圧トレーニングについて効果や資格などを紹介しました。主な内容は

• 加圧トレーニングとは、専用のベルトを腕や脚に巻いて行うトレーニング方法のこと
• 主な効果は脂肪燃焼、冷えの予防、身体の不調の予防や改善、筋力の向上、美容効果の5つ
• メリットは短いトレーニング時間で効果を出しやすい、怪我のリスクが低いの2つ
• デメリットは正しく行うのが難しいこと
• 加圧トレーニングを指導するためには資格が必須
• 必要な資格はKAATSU JAPANが認定する加圧インストラクターか加圧スペシャルインストラクター
• 加圧インストラクターと加圧スペシャルインストラクターの資格を取得するためにかかる費用は¥440,000（税込）
• 加圧インストラクターの需要は今後高まると予想されている

といったものでした。加圧トレーニングは正しく行うことで、普通のトレーニングよりも高い効果を期待できます。しかし、正しく行わないと怪我や事故につながる可能性も高いです。そのため、加圧トレーニングの効果を最大限引き出せるように正しい知識を学びましょう。

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