「美容室のフランチャイズ経営ってどんな特徴があるの?」
「美容室のフランチャイズ選びのポイントは?」
「美容室のフランチャイズ募集を知りたい」
上記でお悩みではありませんか?
実際に現状「美容室 フランチャイズ」と検索しても、会社経営の経験がない人が執筆した信憑性に欠ける記事や企業が作成したPR記事しかなく、これらの情報を鵜呑みにするのはやや危険です。
パーソナルジムの実店舗「ダイエットパートナー」の運営も行い、数々の健康改善のお手伝いをしている株式会社FiiTが、美容室のフランチャイズについて執筆しました。
この記事を読むことで、美容室フランチャイズ加盟店を募集している企業を知ることができます。また美容室のフランチャイズ経営そのものについても簡潔に執筆したので、ぜひ参考にしてみてください。
美容室のフランチャイズ経営について
美容室のフランチャイズ加盟店を募集している企業を紹介する前に、美容室フランチャイズの詳細を少し説明します。
まず美容室のフランチャイズとは「個人・法人が美容室フランチャイズ本部企業と契約を結び、フランチャイズオーナーとして美容室を経営するビジネス」です。フランチャイズ事業本部とフランチャイズ加盟契約をしたオーナーは、事業権利や様々なサポートを受ける代わりに、本部に対し加盟金やロイヤリティを支払います。
また加盟金やロイヤルティには、個々の事業本部によって制度が異なっており、ある一定の条件を満たすことで、支払う額を減額出来るフランチャイズ事業本部もあるようです。
フランチャイズ経営・開業においては加盟する企業によって、制度やサポートに様々な違いがあります。加盟する企業の制度をしっかりと把握した上で、契約を締結することが大切です。
美容室フランチャイズの開業に必要な資金
美容室フランチャイズの開業に必要な資金は、約1,000万円〜3,000万円です。また開業資金の中でも大きな割合を占める物件取得費は、店舗の規模によって額が異なります。当然、店舗規模が大きくなるほどに開業資金も高くなります。
近年ではコロナ禍の煽りを受け、美容室の開業も数年前に比べてハードルが高くなっているのが現状です。フランチャイズ加盟を応募する人も少なくなってきているため、開業資金のサポートをしている事業本部が増えている傾向にあります。
フランチャイズビジネスの中でも開業資金が高い傾向にある美容室業界ですが、全て自己資金で賄わなくても開業できる時代になりました。
また下記の記事では他業界の開業資金相場を開設しています。ぜひ記事を参考に他業界と美容室業界の開業資金を比較してみてください。
美容室フランチャイズオーナーの主な仕事内容
美容室フランチャイズオーナーの仕事は、「美容室の経営を行うこと」です。いくらフランチャイズ経営といえど、自身で店を所有し運営する点においては、企業の経営者と何ら違いはありません。
マーケティング・マネジメント・店舗管理など、経営における全てが自身の責任の元で行われるのです。もちろん本部からのサポートを受けることはできますが、最終的な責任はフランチャイズオーナーが請け負うことになります。
またフランチャイズオーナーは、事業本部との関係性を構築していく役割も担います。フランチャイズ加盟店である以上、経営の軸は本部の意向に沿ったものとなるため、経営の全てを自身や働く従業員の意向に基づいて決めることは不可能です。事業本部とフランチャイズ店舗との関係性を構築し、より良い経営をすることもフランチャイズオーナーの重要な仕事の一部になります。
美容室フランチャイズオーナーの想定年収
美容室フランチャイズオーナーの想定年収は、500万円~600万円です。しかしこれはあくまで平均的な数字であり、中には年収1,000万円以上を稼ぐ美容室フランチャイズオーナーもいます。
ただし、美容室オーナーの年収はオーナー個人の年収というより、1店舗あたりの年収として管理するため注意が必要です。例えば夫婦経営の場合は夫婦合わせた年収が500万円と考えます。親族経営の美容室だとさらに一人あたりの年収は低くなります。
また美容室は他業種に比べるとロイヤリティが高い傾向にあるため、想定年収も低くなりがちです。1店舗あたりの粗利が少なくなる可能性が非常に高いため、比例してオーナーの年収も下がってしまいます。そのため美容室のフランチャイズオーナーは年収を上げるために複数店舗の経営を手掛ける場合も多いです。
美容室フランチャイズ企業の失敗しない選び方
美容室フランチャイズの失敗しない選び方を解説していきます。美容室フランチャイズの失敗しない選び方のポイントは以下の3つです。
- ロイヤリティの額や制度に着目する
- スモールスタートが可能であるか
- ブランド力を重視する
順に深堀して解説していきます。
ロイヤリティの額や制度に着目する
美容室のフランチャイズ企業を選ぶ際に大切なことは、ロイヤリティの詳細を細かく把握することです。美容室フランチャイズの場合、『粗利分配方式』というロイヤリティ制度を導入している企業が多い傾向にあります。
粗利分配方式というのは、月の粗利額に応じてロイヤリティを支払う制度です。例えばロイヤリティが40%と仮定し粗利が月400万円だったとすると、発生するロイヤリティは『400万円×40%=160万円』です。
ロイヤリティの額が大きいほど粗利は減少、フランチャイズオーナーや従業員の給料はカットされます。大切なことはロイヤリティの額を他の美容室フランチャイズと比較し、自身に適切な額と制度のロイヤリティを導入している企業を選ぶことです。
特に美容室フランチャイズは非常に開業資金が高いビジネスです。どうしても開業資金の捻出に費用がかかるため、できるだけロイヤリティの額を抑えるようにしましょう。
また粗利分配方式以外にも『売上分配方式』というロイヤリティ制度を導入している美容室フランチャイズもあります。下記の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
スモールスタートが可能であるか
美容室のフランチャイズ経営を行ううえで、最も大切なことは『スモールスタート』を行うことです。決して最初から大きな利益は狙わずに、最小のコストで小さな利益を生み出していくことを狙いとします。
美容室業界は「約1年で60%の店舗が閉店する」と言われるほど厳しい業界です。もし多額の資金を投じたのにも関わらず、閉店に追い込まれると投資資金の返済が出来なくなるリスクもあります。
美容室の経営を成功させるためには、まずリスクの少ないスモールスタートを意識することが大切です。フランチャイズ企業をよくリサーチして、開業資金が少なく、小さな投資からスタートできる企業を選択しましょう。
ブランド力を重視する
美容室のフランチャイズ企業を選択する際には、企業のブランド力を重視することも大切です。美容室フランチャイズでの集客を成功させるためには、カット技術や接客の質はもちろんですが、ブランド力が重要になってきます。
どんなにカット技術や接客の質の質が高くても、ブランド力が低いお店の集客を成功させることは簡単ではありません。特に近年では『ホットペッパー』などのオンラインサービスを利用している人が多いです。ネット上の評判で集客率が大きく変動するので、できるだけ評判が良くブランド力が高い企業を選びましょう。
またブランド力が高ければ余計な広告やプロモーションを行わずとも、集客を成功させることができます。結果的に資金の節約にもなりますので、開業後の経営に良い影響を与えるでしょう。
美容室のフランチャイズ募集一覧
美容室フランチャイズの募集一覧を紹介します。今回紹介する美容室フランチャイズは以下の5つです。
- mod’s hair【株式会社 エム・エイチ・グループ】
- 11cut【株式会社 エム・ワイ・ケー】
- クイックカットbb【株式会社将軍ジャパンホールディングス】
- Ash【株式会社アッシュ】
- SEASON【株式会社ラテフェイス】
順に深堀して解説していきます。
mod’s hair【株式会社 エム・エイチ・グループ】
mod’s hair(モッズヘア)は日本で直営店を含め100店舗以上を展開している美容室フランチャイズです。「洋服を選ぶようにヘアスタイルを選ぶことができる」をコンセプトとしており、1年に2回、春夏と秋冬にニューラインが提案されます。
大手美容室フランチャイズということもあり、長年の経営で蓄積されたブランド力が魅力。全国100店舗以上を展開していることもあり、美容室フランチャイズチェーンの中でも抜群の知名度を誇っています。
またフランチャイズ加盟店へのサポートも充実しているのもモッズヘアの特徴です。研修施設の利用・アカデミー講師による研修・海外研修の実施などフランチャイズ加盟店を手厚くサポートしてくれる体制が整っています。
11cut【株式会社 エム・ワイ・ケー】
11cutは2001年に設立された美容室フランチャイズチェーンです。16年間売上右肩上がりを記録しており、フランチャイズ美容室として高い人気があります。店舗数も184店舗と非常に多いのが特徴です。
大型ショッピングモールの中にある11cutは、女性に人気の高い美容室になります。女性が美容室に抱える不満ワースト5である『時間がかかる・価格が高い・予約が面倒・メニューが複雑・商品を売りつけられる』を解決するのが11cutのコンセプトです。
フランチャイズ加盟店へのサポートも充実しています。物件開発、コストダウン、販売促進ノウハウなどの収益拡大システムが充実しているので、美容室業界未経験のオーナーにもおすすめです。
クイックカットbb【株式会社将軍ジャパンホールディングス】
クイックカットbbは、全国に約70店舗を展開する美容室フランチャイズ。15分で施術を済ませてくれるスピーディーさが魅力です。会計は券売機で済ませることができ、カウンセリングからカット終了までを15分で仕上げてくれます。
他美容室フランチャイズ店にはない独自のサービスを持っているため、差別化に成功しているのがクイックカットbbの魅力です。カットに時間をかけたくない男性や子供の集客が見込めます。
スタッフへの技術講習、導入研修によりオペレーションの統一が可能。出店場所が決定してからフランチャイズ契約を行なえるので安心して開業までのステップを進めることができます。
Ash【株式会社アッシュ】
Ash(アッシュ)は東京23区を中心に店舗を展開している美容室フランチャイズです。駅近に店舗を展開しており、店内も美容室らしいオシャレな空間が拡がっています。
アッシュでは既に50名近いフランチャイズオーナーが独立・開業に成功しているのが特徴です。美容師出身のオーナーが多く、経営マネジメントやお金の計算は未経験でも事業本部がしっかりサポートしてくれる体制が整っています。
東京23区内での店舗展開をメインとしているので、東京でのフランチャイズ開業を検討している人には、非常におすすめのフランチャイズ企業です。
SEASON【株式会社ラテフェイス】
SEASON(シーズン)は全国に店舗を展開しているファミリーヘアサロンです。大人の男女はもちろんのこと、子供まで集客が期待できる美容室になります。
シーズンがコンセプトにしているのは、『安定した高品質な技術提供』です。早くて安いだけでなく、高品質なカットをお客様に提供しています。人材育成に対して非常に注力している企業であり、スタッフ全員がスタイリストです。
また美容業界未経験者の人も経営できるサポート体制も魅力。シーズン店舗共通のデザインを持っているので、集客に余計な広告費を使わずに済みます。
美容室のフランチャイズ開業はスモールスタートが大切
美容室のフランチャイズ開業は、非常にやりがいのあるものであり、既に多くの人がフランチャイズオーナーとして活動しています。しかし売上を伸ばしている美容室がある一方で、残念ながら閉店に追い込まれる店が多いのも事実です。これから美容室フランチャイズでの開業を検討している人は、まずスモールスタートを念頭におくことが大切になってきます。ぜひ今回の記事を参考に、美容室フランチャイズの開業にチャレンジしてみてください。