「健康運動指導士の年収ってどれくらいなの?」
「健康運動指導士として働いているけどなかなか給料が高くならない…」
「健康運動指導士が給料を高めるためにはどうすればいいの?」
といった悩み、疑問を持ってはいませんか?
現状、健康運動指導士は取得していても給料が上がりにく資格となってしまっています。しかし、せっかく苦労して資格を取得したのに給料に反映されなかったらもったいないですよね。
そこで今回の記事では、
- 健康運動指導士の給料の相場について
- 健康運動指導士の業種別の年収
- 健康運動実践指導者との給料の違い
- 健康運動指導士の将来性
- 健康運動指導士が給料を高める方法
を紹介します。
今回の記事を読んでもらうことで、健康運動指導士の給料についての現状や給料を高める方法を理解することが可能です。せっかく取得した健康運動指導士の資格なので、うまく活かして給料を高められるようになってください。
健康運動指導士の給料の相場は?
まずは健康運動指導士の給料の相場について。
- 平均年収
- 初任給
- ボーナス
- 資格手当はでるの?
- 地域ごとの年収
といったことについて紹介します。
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健康運動指導士の正社員での平均年収は、300〜400万円でした。月給に換算すると、25〜33万円程度。日本の平均年収と比較すると、まだまだ低い水準となっています。しかし、健康運動指導士の年収は低い人で257万円、高い人だと574万円と人によってばらつきが大きいのが特徴です。このことから同じ健康運動指導士でも、働いている職場の違いやこれまでの経験、個人のスキルの差などで大きく年収が変わることがわかります。
また、健康運動指導士としてアルバイトやパートで働いている人の平均時給は998円。こちらも全国のアルバイトの平均時給よりはやや少ない数字となっています。
初任給
健康運動指導の初任給の相場は月給21万円程度です。厚生労働省の調査によると、大卒の初任給の平均額は22万6,000円となっているので健康運動指導士の初任給はやや低い水準。これは健康運動指導士が民間資格で、比較的取得のしやすい資格であることが関係していると予想されます。また、健康運動指導士は初任給も高いところと低いところの差が大きいです。健康運動指導士として働くことのできる業種は多様。その業種によって、給料も大きく差がついてしまっています。
ボーナス
健康運動指導士の年収は300万円。月給にすると20万円だと仮定すると、ボーナスは月給の3ヶ月分で60万円ほどになると予想されます。しかし、これはあくまで予想です。健康運動指導士は働く業種やその職場によって給料の差が大きいという特徴がありました。ボーナスもその職場によって大きく変わると予想されるので、その職場ごとにチェックするようにしましょう。
資格手当はでるの?
健康運動指導士を取得していると、その業種や職場によって資格手当として約2万円が支給されることがあります。その職場によって差はありますが、資格手当として2万円は高い部類です。また、健康運動指導士を取得していることでトレーニングを指導する仕事に就職しやすいというメリットもあります。健康運動指導士の資格を持っていれば、資格手当がでなくてもトレーニングを指導する仕事に就職する際には有利になるでしょう。資格手当についてはその職場ごとに確認するようにしてください。
地域ごとの年収
健康運動指導士の年収を地域ごとにみてみると、1番高くなっているのは関東地方。特に東京都では年収の平均が350万円となっており、他の地域と比べても高くなっています。健康運動指導士も他の仕事と同様に、関東地方では給料が高くなり地方にいくと低くなりやすいという結果でした。
健康運動指導士 業種別の平均年収
健康運動指導士は働く業種や職場によって給料の差がでやすいです。健康運動指導士が働く主な職場である
- フィットネスクラブ
- 病院
- 介護施設
の3つの給料について紹介します。
フィットネスクラブ
健康運動指導士がフィットネスクラブで働く場合の給料は、月収で15万円〜20万円ほどの求人が多いです。フィットネスクラブではトレーナーとしてお客様にトレーニング指導を行うのが主な仕事内容。スタジオレッスンや場合によってはパーソナルトレーニングなどを行います。
フィットネスクラブで働くことと病院や介護施設で働くことの違いは2つ。
- 自分自身がより体を動かすこと
- シフト制の職場が多く、勤務時間が不規則になりやすいこと
が主な違いとなります。また、最初は月収が15万円〜20万円からのスタートが多いですが、勤続年数や経験を積むことで月収が高くなりやすいです。そのため健康運動指導士がフィットネスクラブで働く場合、全体として月収の平均は22万円ほどとなっています。
病院
健康運動指導士が病院で働く場合の給料は、月収で18万円ほど。地方の病院だと月収16万円ほどの場合もあります。健康運動指導士が病院で働くときは、医師や看護師といった人たちと連携し、患者様に対して安全で効果的にリハビリが行えるように運動指導するのが主な仕事内容です。しかし、病院では理学療法士や作業療法士といったリハビリを専門とする職種の人も勤務しています。健康運動指導士は理学療法士や作業療法士と比べると、給料がやや低くなってしまうことが多いです。また、働く病院によっては施設の管理業務なども任される可能性も。求人の内容を確実にチェックするようにしましょう。
介護施設
健康運動指導士として介護施設で働く場合、月収は18万円〜20万円前後の求人が多いです。全体的にはやや低めの給料となっており、場合によっては月収15万円での募集というケースも。また、傾向としては病院で働く健康運動指導士と比べると給料が低くなりやすいです。
そして、介護施設で健康運動指導士として働くときは
- 入居型の老人ホームで働く
- 通所型のデイサービスで働く
といった2つのパターンが考えられます。
入居型の老人ホームなどで働く場合は、健康のための運動指導に加えて食事などの介助といったことも仕事内容に加わる可能性が高いです。細かい仕事内容は職場によって変わるので、確認するようにしましょう。また、通所型のデイサービスで働く場合は介護予防の運動指導や、リハビリのための運動指導といったことが主な仕事内容となります。食事やお風呂の介助などはないところが多いですが、職場によって仕事内容は変わるので通所型のデイサービスで働く場合も仕事内容を確認するようにしましょう。
健康運動実践指導者との給料の違い
健康運動実践指導者の年収は、200万円〜400万円がもっとも多くなっています。基本的な年収の水準は健康運動指導士とほとんど同じぐらい。資格を取得する難易度は健康運動指導士の方がやや高いのですが、給料の面から考えるとほぼ変わらないという結果になりました。また、健康運動実践指導者の年収も健康運動指導士と同じく、高い人と低い人の差が大きく開いているというのが特徴です。健康運動実践指導者も健康運動指導士のように働く職場の違いや個人のスキルの差、経験の差などが反映されることになります。
健康運動指導士の将来性
健康運動指導士はこれから需要がどんどん高まっていくと予想されています。その理由は平均寿命が年々上昇した結果、単純に長生きするだけではなく健康寿命(健康上の理由で日常生活が制限されることなく生活できる期間)を伸ばすことに注目が集まっているから。長生きすることができても寝たきりの期間が長くなってしまったり、体に不調があったりするとやりたいことを思うように取り組むことができません。そのため、健康寿命を伸ばすことで自分の好きなことに取り組める期間を長くしたいと考える人が多いです。
健康寿命を伸ばすということに関して、健康運動指導士は得意な分野。健康寿命を伸ばすためのトレーニング計画を立てたり、トレーニング指導を行うことができる健康運動指導士はこれから需要が高まっていくでしょう。
健康運動指導士が収入を高める方法
健康運動指導士はこれから需要が高まっていくと予想される資格です。しかし、ただ健康運動指導士を持っているだけでは収入を高めることはできません。なぜなら、健康運動指導士の資格を持っていても働く職場や個人のスキル、経験といったものの差で収入に大きく差がついてしまうから。そのため、健康運動指導士が収入を高めていくには
- 他の資格を取得する
- 給料の高い職場に転職する
- 独立する
といったことが必要です。それぞれ解説していきます。
他の資格を取得する
健康運動指導士が収入を高めるための方法の1つ目は、他の資格を取得すること。なぜなら、収入を高めるためにはスキルアップが必要だからです。健康運動指導士を取得して満足せず、他の資格の取得を目指してスキルアップを狙いましょう。
また、ただやみくもに資格を取るのではなく自分がどのようなスキルを身につけたいのかを考えて資格を取得するのがおすすめです。具体的には
- リハビリ、メディカル系〜理学療法士、作業療法士
- ストレングス&コンディショニング〜NSCA、JATI-ATI
- 栄養系〜栄養士、管理栄養士
などが候補になります。よりリハビリを専門的に扱えるようになりたかったら理学療法士や作業療法士。よりパフォーマンス向上を専門的にできるようになりたかったらNSCAの資格といったように、自分の仕事にあったスキルが身につく資格の取得を目指しましょう。
給料の高い職場に転職する
健康運動指導士が収入を高める方法の2つ目は、給料の高い職場に転職すること。同じ健康運動指導士でも、働く業種や就職する企業によって給料は大きく変わります。収入を高めたいと考えるなら、給料が高くなりやすい職場に就職できるようにしましょう。
また、就職先を探すときは月収や福利厚生といった条件を確認することは重要。しかし、それだけではなくその業界は給料が上がりやすいか、その職場に実際に給料が上がっている人はいるのかといったところまで調べることができれば完璧です。収入の高くなりやすい業種、職場を見極めましょう。
独立する
健康運動指導士が収入を高めるためには、独立するのも1つの方法です。独立した場合はリスクも大きくなりますが、その分成功すると収入を大きく増やすことが可能。また、独立するといっても方法は様々です。具体的には
- ジムなどの店舗をつくってトレーニング指導を行う
- フリーランスとしてトレーニング指導を行う
- 健康のための運動についてのセミナーを開催する
といったことが考えられます。自分で店舗をつくってトレーニング指導を行う場合は、移動の手間が少ないことや場所を自由に使えることがメリットとしてある反面、固定費が高くなってしまうことがデメリット。フリーランスとして活動する場合は、自分で店舗を持つ場合より固定費が高くならないことがメリットとなりますが、その分トレーニング指導する場所を確保するのが難しくなります。それぞれメリットとデメリットがあるので、独立して活動していくときは自分に合わせたやり方を考えるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では健康運動指導士の給料や将来性、給料アップの方法などを紹介しました。
主な内容は
- 健康運動指導士の平均年収は300万円〜400万円
- 初任給は月給21万円程度
- ボーナスは60万円ほどと予想される
- 資格手当は2万円ほど出るところもある
- 健康運動指導士は業種によって年収に差がある
- フィットネスクラブだと月収15万円〜20万円
- 病院だと月収18万円ほど
- 介護施設だと月収18万円〜20万円が多いが、場合によっては月収15万円のところもある
- 健康運動実践指導者とは給料にあまり差はない
- 健康運動指導士はこれから需要が高まる資格
- 健康運動指導士が給料を高める方法は他の資格を取得すること、給料の高い職場に転職すること、独立して活動すること
といったところでした。健康運動指導士はこれから需要が高まると予想されていますが、給料の水準は低めになっています。そのため、何もしないでいると給料は低いままで変わることはありません。給料を高めることは人生の満足感を高めることにもつながるので、今回紹介した給料を高める方法などを実践し、行動することで健康運動指導士のしてのスキルを高めて給料アップを目指していきましょう。
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