水泳インストラクターが給料アップするための3つのポイント

「水泳が好き」

「泳ぐことを仕事にしたい」

このように思った時にまず思いつくのが水泳インストラクターという仕事ではないでしょうか。

しかし、水泳インストラクターの仕事内容や給料面はどのような現状なのか、気になるポイントでもあります。

今回は、水泳インストラクターの給料にフォーカスした内容でお届けしたいと思います。

働き方別の給料や水泳インストラクターの給料をアップさせる方法などについて紹介するので、将来水泳を仕事にしたい人は本記事をぜひ参考にしてみてください。

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水泳インストラクターとは

スイミングインストラクターとは、スイミングスクールやフィットネスクラブなどで乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の生徒に水泳指導を行う仕事です。

生徒たちに水泳の楽しさを味わってもらいながら指導するスキルが求められますが、何よりも大事なのが生徒全員への「安全」に配慮することです。

また、レッスン以外にも事務などのデスクワークも意外と多いのがスイミングインストラクターという仕事の特徴。

さまざまな仕事を担当するので体力勝負な面もありますが、ほかの職業では味わえない魅力もたくさんあります。

スポーツインストラクターやジムトレーナーとの違い

フィットネスクラブなどの施設でインストラクターとして勤務する場合、ヨガやエアロビクス、ダンスエクササイズなどさまざまな種類のスポーツやフィットネスを指導します。そこには水泳が含まれることもありますが、一般にはスタジオレッスンでの指導がメインと思われることが多いです。

ジムトレーナーは、マシンエリアでのトレーニング指導をする人のことで、水泳の指導は範囲外な点がスイミングインストラクターとの違いです。

プール監視員との違い

水泳関係だと、プールサイドで生徒たちの安全を見守るプール監視員という仕事もあります。

こちらは監視業務がメインとなるので、原則水泳の指導はしません。そのため、インストラクターとは業務内容もかなり異なります。

アルバイト求人の項目では、水泳指導ができる人には特別手当を出しているスクールもあるようです。

水泳インストラクターの仕事内容

レッスン

スイミングインストラクターの中で最も重要な仕事が生徒たちへの水泳レッスンです。

自分自身が見本となり、生徒に対して水泳や水中エアロビクスといった実技指導を進めます。

水中という全身が見えづらい状況の中で、どのように身体を動かせば生徒たちにわかりやすく伝えられるか「指導力」が問われます。

また、大勢の生徒をまとめるために円滑にコミュニケーションを交わすスキルも求められるでしょう。

レッスンプログラムの作成

生徒の年齢や目的、体力に敵視たレッスンプログラムを作成するのも業務のひとつ。

たとえば、初心者は特に水に対して恐怖心がある人もいます。水が怖い人に向けて「顔を水につける」ことに慣らすプログラムや準備運動を用意しなくてはなりません。

さらに個人やグループのレベル別のプログラムを作成できるようになれば、効率的かつ効果的なレッスンが指導できるようになります。

事務作業や売上管理

スイミングスクールやフィットネスクラブでの事務作業や売上管理といったデスクワークが意外と多いのもこの仕事の特徴です。

スクールによっては月額制ではなく1レッスンごとに料金が発生することもあるので、その都度料金を徴収・管理しなくてはならないこともあります。

施設内の清掃

生徒たちが常に安全で清潔な施設を利用できるように、清掃業務も担当します。

プールやロッカールームは滑りやすく怪我の原因となるので、レッスンが終わるごとにこまめに清掃する必要があります。

監視など安全管理

水中事故を未然に防ぎ、また生徒たちの危険をすぐ察知できるように安全管理対策も怠ってはいけません。

プール内やプールエリアでの転倒にも対応できるように、常にプールエリア全体を監視する必要があります。

講習会への参加

スクールによっては講習会やセミナーへの参加を義務づけているところもあります。

水泳インストラクターのスキルアップセミナーなどに参加し、その感想や学んだことをレポートに書いて提出しなくてはならないケースもあります。

また、水泳関係の資格を取得するための勉強会を随時開催しているスクールやフィットネスクラブもあるので、講習会を受けてみたい人は面接の際に質問してみると良いでしょう。

企画・運営

スイミングスクール内で行われる季節ごとのイベントや行事の企画運営も担当します。

イベントの際には進行役や審判をすることもあるので、その場を盛り上げられる元気さも求められるでしょう。

水泳インストラクターの給料

ここからは、水泳インストラクターとして働く場合の給料について解説します。給料は勤務形態によって異なるため、本記事では社員・アルバイト、契約社員の働き方と給与携帯について概要を紹介したいと思います。

社員・アルバイト

働き方

水泳インストラクターとして働く方法として、スイミングスクールやフィットネスクラブといった施設で正社員やアルバイトとして勤務する方法があります。

体力が資本となる仕事なので、水泳インストラクターとして現場で働けるのは30代あたりまでと言われています。30代以降の働き方は、マネージャーやジム運営・管理のといった管理職を目指すのが一般的です。

また、スクールや施設によって異なりますが働く時間帯は平日の夕方から夜にかけての時間帯が多いようです。

収入

アルバイトの場合は時給制を導入しているところが多く、フィットネスクラブの規模やインストラクターとしてのスキルによって収入にも差があります。

また、レッスンにどれだけの集まるかなどレッスンの人気度によって時給が上がるケースもあるようです。

フィットネスクラブやスイミングスクールの正社員であれば、安定した収入が入ります。また賞与や諸手当、実績や資格手当などのインセンティブがつきますが、同年代の一般的なサラリーマンの収入に比べると低い傾向にあります。

初任給は月収16万～20万円で、30代の平均年収は約350万円です。

最大年収となる50代の平均年収はおよそ430万円前後になりますが、それでも一般的な同年代の年収よりは低い傾向にあります。

アルバイトの場合は東京都内で時給1,000円前後が相場なようです。

契約社員

働き方

スイミングスクールやフィットネスクラブで契約社員として働くケースもあります。

経費が節約できるため、正社員よりも歩いバイトや契約社員の方が多く雇われる傾向にあります。

働く際にさしあたってそこまで難しい業務はありませんが、1年程度の契約となるため安定性が低いのがデメリットでしょう。

さらに水泳は季節によって集客率が大幅に変動するため、月ごとに収入が上下しがちです。最低限これだけは稼ぎたいと思って収入を確保したい場合は複数の施設と契約してレッスン数を増やす必要があります。

そのため、契約社員として水泳インストラクター1本で生活を維持するのはかなり難しいと言えるでしょう。

収入

契約社員の場合、支払いが月給制か時給制なのかについては契約先によって違ってきます。また、交通費や福利厚生、その他諸手当についても支給されるスクールもあればされないところもあります。

特に時給制の場合は集客力や指導力次第で金額が大幅に変わってくるでしょう。

また、自分のスケジュールとレッスン時間が合わなかったり、勤務時間外のサービス残業が多かったりなど効率良く働きにくい面もあるようです。

1レッスン3,000円～5,000円ほどの報酬が一般的なので、これで週12本のレッスンが担当できれば月収15万～24万円の収入が確保できるでしょう。

それでも、収入的には決して高くはないことと体力面で非常にきついというデメリットはあります。

しかし実績と人気さえあれば、1レッスンあたりの金額も増やすことも可能なようです。

インストラクター職からマネージャー職へ移行すれば、スポーツ業界で働き続けることもできます。

水泳インストラクターの給料をアップさせる3つの方法

正社員、アルバイト、契約社員の働き方と収入について紹介しましたが、いずれも一般的な平均収入と比較するとあまり高くないという結果になりました。

そこでここからは、水泳インストラクターの給料をアップさせる方法について紹介していきたいと思います。

ここで紹介した方法を参考にして、給料アップを目指してみてはいかがでしょうか。

ポイント①資格取得する

水泳インストラクターは資格がなくてもできる仕事ですが、水泳は非常に専門性が高いスポーツでもあります。

また、水中は事故が起きやすいので事故を防ぐ方法や救急救命の知識はしっかり身につけておかなくてはいけません。

そこで「基礎水泳指導員」や「水泳教師資格」といった水泳指導に関する知識があると生徒たちからの信頼を得られやすく転職やキャリアアップの際にも有利になるでしょう。

ポイント②会社で実績を上げる

会社の立場で考えると「利益を生み出す社員」は絶対に手放したくないもの。

だからこそ、生徒に人気があるインストラクターや、レッスン以外の業務もしっかりこなしてくれるスタッフは社内でも評価が非常に高くなります。

また、新規顧客獲得のためイベントや企画などを実施して業績を上げるといった日頃の努力が昇給につながるかもしれません。

ポイント③転職する

実績を残しても、全く給与が変わらない状況が続く場合は、転職を考えるのもひとつの手段でしょう。

水泳インストラクターとして転職する場合、最低給与や賞与、福利厚生、昇級制度、残業代の有無などの給与に関する質問はしっかり解決しておくのがおすすめです。

水泳インストラクターになる方法

ここからは、実際にどのようにして水泳インストラクターを目指せば良いのかその方法について紹介します。

必須の資格やスキルはない

結論から言うと、水泳インストラクターになるために必須のスキルや資格は必要ありません。

スポーツ系の大学や専門学校を卒業していれば、指導ができる知識やスキルがあることをアピールできます。

また、大学や専門学校では基礎水泳指導員や水泳教師資格などの資格取得に向けた支援制度があるところもあります。

もう一つの手段として、卒業後すぐにスイミングスクールやフィットネスクラブに入社して実践で経験を積む方法もあります。

求められるスキル

経歴

必須というわけではありませんが、大会参加経験や受賞経験があれば大きなアドバンテージとなります。

また、先述の通り水泳や運動指導に関わる資格があれば就職や昇給の際にも非常に有利になるでしょう。

人柄

インストラクターに一番求められるのは、生徒をやる気にさせる「活気」があることです。前向きで明るく、感じの良い挨拶ができるインストラクターは総じて人気が出ます。

さらにレッスン以外の事務作業などの仕事をこなす積極性も評価されるポイントとなるでっしょう。

水泳インストラクターにおすすめの資格2選

ここからは、水泳インストラクターとして活躍するために取得しておきたい2つの資格について紹介します。

基礎水泳指導員

基礎水泳指導員の資格は、水泳指導の仕事をしている人に求められる知識やスキルを身につけられます。

こちらは協会で開催される講習会を受講すれば取得できるので、比較的取得が簡単な部類の資格です。

東京水泳協会で取得する際は満18歳以上であることと100メートルを泳げるスキルが必要となります。

水泳教師資格

日本体育協会の認める「公認スポーツ指導者」に含まれる資格のひとつがこの水泳教師資格です。

こちらはスポーツジムやスイミングスクールといった商業施設で水泳インストラクターをするための資格です。

資格取得の条件は満20歳以上であること、共通科目152.5時間と専門科目84時間以上の受講が必要です。

仕事は大変？水泳インストラクターのリアルな実情とやりがい

水泳インストラクターは非常にやりがいのある仕事ですが、その反面ほかの職業よりも大変な部分もあります。

それでは、水泳インストラクターの大変な部分とやりがいを感じられる点についてそれぞれ解説していきます。

人命を預かるシビアさ

水泳は水中というイレギュラーが多く人命に大きく関わるスポーツです。

特に小さな子供や高齢者を対象にしたレッスンの場合は少し目を離したと思ったら足がもつれて溺れてしまうなどの事故が発生する可能性があります。

レッスンをしつつも気を抜かずに常に生徒の安全に気を配っていなくてはいけないので、精神がすり減ることも多いです。

給与面が厳しい

先述の通り、水泳インストラクターの平均年収は一般的なサラリーマンと比較して低いです。

体力や精神面でシビアなことが多い仕事ではありますが、それに対して給料が見合わないと思う人も多いようです。

生徒の成長が見られる

「水が怖くなくなった」「50m泳げるようになった」「見た目が引き締まった」「しっかり歩けるようになった」など、生徒たちの成長がはっきりと目に見えて分かることは水泳インストラクターにとっても大きなやりがいです。

教え子が大きな場で活躍していく

自分が教えた生徒が成長して大会に出場し、結果を残すところを目の当たりにするのは、インストラクターとして非常にやりがいを感じられる場面です。

インストラクター自身が実績がなかったとしても、有名水泳選手の指導者として名前が知れ渡ることもあります。

一生懸命努力して生徒たちに指導した結果、このようなシーンに巡り合えることもあるかもしれません。

水泳インストラクターに関するよくある質問

最後に、水泳インストラクターを目指す人から寄せられるよくある質問について回答したので、参考にしてみてください。

水泳インストラクターの1日の勤務時間はどのくらい？

スイミングスクールは朝から夜まで営業している事が多く、営業時間は長いです。

そのため、正社員は基本的にシフト制で1日8時間程度勤務することになります。週休2日制ではありますが、カレンダー通りに休めないというデメリットがあります。

水泳インストラクターになるために必要な素質は？

スイミングスクールには小さな子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の生徒が訪れます。そのため、どの年代の生徒にも楽しく指導できるコミュニケーション能力は必須です。

また、生徒たちのモチベーションを維持させるために水泳を楽しく指導できる能力があればなお良いです。

水中では予期せぬ事故や怪我が起こるので、指導しながらも常に周囲の安全に配慮できる注意深さも必要でしょう。

まとめ

今回は、水泳インストラクターという職業にフォーカスした内容をお届けしました。

水泳インストラクターは体力面がきついだけでなく、人の命を預かるという点では精神的にも負担がかかる仕事です。

業務内容も多岐にわたりますが、それに対して給料は一般的な額面と比べて低めであることも難点でしょう。

しかし、それでも続けたいと思えるやりがいのある仕事でもあります。

今紹介した給料アップ方法を活かして、水泳インストラクターとして今後さらなる活躍ができるようにステップアップしていきましょう。

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