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ダンス講師の仕事って?スタイル4つと資格も詳しく紹介

「趣味の一環でダンスをしている」「小さなころからずっと踊っている」という人は、ダンス講師を目指そうと考えている人が多いです。

フィットネスクラブやスポーツジム、ダンススタジオなどでさまざまなジャンルのダンスを指導するため、体力だけでなくダンスに関する幅広い知識も必要になる仕事です。

このダンス講師の仕事は、ただレッスンでダンスを教えるだけではなく非常に幅広い業務内容となっています。

今回は、そんなやりがいに満ちた職業「ダンス講師」について紹介していきたいと思います。

ダンス講師の仕事内容や4つの働き方スタイル、ダンス講師を目指す人におすすめの資格を徹底解説しますので、この職業に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

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ダンス講師の仕事内容

ダンス講師の仕事はただスタジオでダンスレッスンするだけではありません。まずは、ダンス講師の詳しい仕事内容について紹介します。

ダンス講師はマルチタスクになりやすいので、それを理解した上で目指した方が良いでしょう。

レッスンに至るまでの大まかな流れを解説します。

仕事内容①レッスン前

  • レッスンプログラムの作成
  • レッスンの準備…レッスンで使用する曲の選曲・編集

仕事内容②レッスン

  • ウォーミングアップ
  • 基礎練習(ステップ、ターン、ジャンプなど)
  • 振り付け・フォーメーション・演技指導
  • 整理運動

③レッスン後

  • 生徒たちへのフィードバック
  • 次回のレッスンの告知や連絡事項を伝える
  • スタジオの清掃・後片付け

ダンスの発表会といった大きなイベントが開催される場合は、これらの仕事に加えて会場の手配や衣装の選定~発注、スタッフとの打ち合わせといった業務が発生します。

ダンス講師の4つの働き方スタイルを紹介!

ダンスエクササイズ

ダンス講師には大きく分けて4つのワークスタイルがあります。それでは、ここからはダンス講師の主な働き方について見ていきましょう。

働き方スタイル①ダンススクールの正社員

まずはじめに、フィットネスクラブやスポーツジムで正社員として勤務するスタイルです。

こちらは収入面で最も安定しているので、家族がいる人にも人気の働き方です。

レッスンでのダンス指導はもちろん、スタジオの受付業務なども行います。

大手の場合は福利厚生がしっかりしているので、ライフワークバランスを重視する人にもおすすめします。

ただしダンス講師はその仕事の性質上、土日祝日などに最も忙しくなります。そのため、必ずカレンダー通りに休みたい人は注意しなくてはいけません。

働き方スタイル②派遣会社に登録

ダンス講師を派遣する会社に登録して、そこから紹介されるスタジオに出向いてレッスンなどをするスタイルです。

派遣は自分の希望する条件で働けたり、現在のライフスタイルに適した職種や勤務時間、勤務地の仕事を探せるメリットがあります。

スタジオを転々とできるので、さまざまな経験を積むことができるでしょう。派遣会社に社員として入社するため、こちらも安定性が高い働き方と言えます。

ただし、勤務期間に限度があったり契約更新されないというデメリットには注意が必要です。

働き方スタイル③フリーランスとして契約を結ぶ

ダンススクールから業務委託を受けて、レッスンフィーとして1回あたり2,000円〜5,000円の収入を稼ぐという働き方もあります。

こちらの緊縛は実力やスキルによって変動します。1レッスンごとに報酬が支払われるスタイルなので、給料が不安定な点が最大のデメリットです。

人気がないとレッスン数もこなせないので、数多くのレッスンを受け持たないとあまり高い収入は見込めないでしょう。

フリーランスは4つの働き方の中では最も主流なスタイルで、業務委託という形でダンス講師をしている人はとても多いです。

不安定な働き方スタイルではありますが、その分自由度も高く好きな時間に好きなだけ働けるようになります。もちろん、頑張った分だけ給料が大きく変わるのも魅力のひとつでしょう。

働き方スタイル④独立開業してスクールのオーナーになる

こちらの働き方は独立開業の準備に時間がかかるだけでなく、安定した収入が得られるかどうかもわからないためかなりハードルが高いです。

しかし、成功すれば年収1000万円を超える収入が得られることもあるので、経営者としてダンススクールを開きたい人は将来的に目指して欲しいところでもあります。

講師としてダンスを教えるだけでなく、資金繰りなどの経理やプロモーションなどを含め経営に関するすべての業務を担当しなくてはいけません。

そのため、経営に関する幅広いノウハウを学ぶ必要があるでしょう。

努力と経営のスキルさえあれば、安定してくれば最低でも年収500万円は稼ぐことも可能です。

ダンス講師を目指す人におすすめの資格

ダンス講師を目指す人におすすめの資格について解説するので、指導者としてさらにワンランクアップしたい人は取得を目指しましょう。

そもそも資格って必要なの?

ダンス講師になるための資格はダンスのジャンルにより必要なものと必要のないものがあります。

資格が必要なダンスのジャンル

公私になるために資格をとらなくてはいけないダンスのジャンルは「社交ダンス」のみです。

資格は「アマチュア資格」と「プロ資格」の2種類に分けられます。アマチュア資格の場合は報酬のないボランティア活動としてダンス講師になることができますが、しっかりと稼ぎたい人にはプロ資格の取得をおすすめします。

資格が必要ないダンスのジャンル

社交ダンス以外のダンスは資格がなくてもダンス講師になれます。

しかし、資格が必要とされない分活動実績や大会での優勝経験といった経歴がないと就職の際は厳しいかもしれません。

アーティストのバックダンサーやショーの出演経験などがアピールポイントとなるでしょう。

ダンスのジャンルによっては民間資格もあるので、資格があれば有利なことは間違いありません。資格取得のための専門的なスクールもあるので、こういったスクールに通いながら資格取得を目指すのもひとつの手段でしょう。

ダンス講師におすすめの資格

一般社団法人ダンス教育振興連盟認定資格

一般社団法人ダンス教育振興連盟JDACは、スポーツ庁・厚生労働省・各教育委員会からの支援の元、全国で30,000人以上が受講するダンス指導研修会を主催しています。

文部科学省の学習指導要領に基づくプログラムによって、ダンス講師・インストラクターを養成、さらに指導者のレベルに応じたライセンス発行もしています。

また養成したダンス指導者の全国の学校やスクールへの派遣したり、ダンス大会の優勝者には「文部科学大臣賞」を授与するなどダンスに関する様々な事業を行っています。

今回は一般社団法人ダンス教育振興連盟が認定している主なダンス系の資格について見ていきましょう。

認定ダンス指導員(初級)

ダンス教育の登竜門となる資格です。

最も基本となるダンスの基礎知識や指導法、接客マナーなどを身につけられるプログラムを用意しています。

主にダンスの素晴らしさや楽しさを伝えていくための、初心者向けの資格です。

対象16歳以上(高校生可)
取得方法研修会Ⅱを受講(試験なし)
料金15,950円…受講料・認定料・登録料・資格認定証作成費・カード発⾏料込
資格期限永久資格(更新なし)
その他1度資格取得すれば、研修会Ⅱを無料で何度でも受講可能です。

ダンス教育指導士(Basic)

ダンスと教育の両方の指導力をあわせもつ、指導者向けの資格です。

教員や学生、教育機関での指導を目指す人にも人気の資格で、職業や年齢も様々な人がこの資格を取得しています。

こちらは認定ダンス指導員(初級・2級)、ダンス教育指導士の取得をオンラインで目指せるお得なコースも用意されています。

対象2級ライセンス保持者
取得方法試験に合格
料金受験料5,500円(税込)

認定料24,200円(税込・カード発行料込)

資格期限3年更新制(更新料15,400円(税込)

※オンラインでの更新講習料金含む

その他資格認定証、ライセンスカード(顔写真入り)付与

ダンス教育指導士(Advance)

ダンスと教育の療法での指導力をあわせもつ、Basicよりも専門性の高い上級資格です。

対象ダンス教育指導士 Basic 保持者
取得方法ダンス教育指導士 Advance講習受講、試験に合格
料金受験料5,500円(税込)

認定料24,200円(税込・カード発行料込)

資格期限3年更新制 更新料19,800円(税込)
その他資格認定証、ライセンスカード(顔写真入り)付与

ダンス教育指導士(Expert)

ダンスと教育の療法での指導力をあわせもつ、BasicとAdvanceのさらに上を行く最上級資格です。

対象ダンス教育指導士 Advance 保持者
取得方法ダンス教育指導士Expart講習受講、試験に合格
料金受験料11,000円(税込)/認定料35,200円(税込・カード発行料込)
資格期限3年更新制 更新料26,400円(税込)
その他資格認定証、ライセンスカード(顔写真入り)付与

認定ダンス指導員(準1級)

インストラクターやダンサー、コレオグラファーといった、ダンスの演技指導を担当している人向けの資格です。

自分自身のダンススキルを上げたい人にもおすすめの資格となっています。

対象準1級ライセンス保持者
取得方法試験に合格
料金受験料5,500円(税込)/認定料18,700円(税込・カード発行料込)
資格期限3年更新制 更新料15,400円(税込)
その他資格認定証、ライセンスカード(顔写真入り)付与

 

以下は、認定ダンス指導員1級、準1級の試験の一例です。

試験の方法

  1. 課題曲(当日指導する約30秒の振付を実演します。ジャンルはリズムダンスです。)
  2. 自由曲(事前に自分で用意した40秒以内の曲を実演します。ジャンルはフリーですが、アーティストの振付に似ている振付は禁止です。

ダンスのレベル・技量を審査するため、自分の力を発揮できる振付を考えてください。)

合格基準

  • 技能試験(課題曲+自由曲)の合計得点が、100点中60点以上

1級試験の科目及び方法

  1. 課題曲(当日指導する約30秒の振付を実演します。ジャンルはリズムダンスです。)
  2. 自由曲(事前に自分で用意した40秒以内の曲を実演します。ジャンルはフリーですが、アーティストの振付に似ている振付は禁止です。ダンスのレベル・技量を審査するため、自分の力を発揮できる振付を考えてください。)
  3. 自由曲の指導実践(生徒がいると仮定して、自由曲の振付の指導実践を行います。)

合格基準

  • 技能試験(課題曲+自由曲+指導実践)の合計得点が、100点中70点以上

ダンス講師の収入はいくら?リアルな金額を調査

お金

ダンス講師と聞くと、みなさんはどれくらい稼いでいると思いますか?今の仕事よりも多く稼げるかどうか、不安に感じている人もいるかもしれません。

ここからは、ダンス講師のリアルな収入について解説していきます。

ダンス講師の収入

ダンス講師の収入は、働き方やスキル、知名度、経験によってかなり差があります。

そのため、これから紹介する金額はあくまで目安と捉えてください。

正社員

ダンススクールやフィットネスクラブの正社員として働く場合は、年収約200~350万円が相場と言われています。

日本の一般的なサラリーマンの平均年収が400万円前後なので、収入としてはやや低い傾向にあります。

フリーランス

ダンス講師の年収を350万とすると、月収は29万円となります。

しかし、ダンス講師はフリーランスだと税金や保険料も支払う義務があるので手取りとしてはさらに少なくなります。

毎月安定した収入を得られるとは限らないですが、仕事が増えればそれだけ正社員よりも収入が上がる可能性もある魅力的な働き方とも言えます。

ダンス講師の福利厚生の特徴は?

フリーランスで働く場合、社会保険や福利厚生の恩恵は受けられません。

また、小さなスタジオで活動する場合は福利厚生があったとしても充実していないケースも考えられます。

収入を増やすにはどうすればいい?

ダンス講師の収入を増やす一番効果的な方法は「生徒数を増やすこと」です。

スタジオによっては1回ごとに決まったレッスン金額があるので、生徒数が増えると1回当たりのレッスン料が増えていきます。

例えば、1レッスンで生徒1人につき2,000円であれば、参加者が10人だと1レッスン20,000円稼げるということです。

それ以上の人数になればさらに収入が増えるので、どれだけ自分のレッスンに参加してくれる生徒が増えるかどうかは収入アップのポイントとなります。

生徒数を増やすにはどうすればいい?

ダンス講師の収入を増やすカギである生徒数を増やすためには、ダンスの実績を残すこととプロモーションをすることが重要です。

大きな大会やコンテストで入賞したり、アーティストのバックダンサーとして踊っていた経験がある人はダンサーとしての「肩書き」があります。

そういった肩書きがあれば「どんな活躍をしていたのか」「知識やスキルが豊富か」というアピールポイントになるのです。

しかし、ただ実績があってもそれを知ってもらうための活動をしなくては意味がありません。

近年はTwitterやインスタグラムを活用したプロモーションを実施するダンス講師も多いです。

頻繁にSNS更新していれば、これからダンス教室を探そうとしている人たちの目に留まりやすくなって自分のレッスンに参加してもらえるようになるでしょう。

ダンス講師に関するよくある質問

最後にダンス講師を目指す人から寄せられるよくある質問について回答したので、ぜひ参考にしてください。

ダンス講師の収入だけで生活できる?

ダンス講師の収入は平均350万円で、一般的なサラリーマンの平均収入よりも低いというお話をしました。

普通に生活していくには問題ないかと思いますが、あまり贅沢はできない金額でしょう。

中には350万円以下で生活しなくてはいけないダンス講師も多く、ある程度収入が得られるまでは副業をしている人もいます。

大変なことも多いですが、それでも自分が好きなことを続けたいと思う講師も多いので、それだけやりがいを感じられる仕事なのでしょう。

ダンス講師を目指すためには大学や専門学校に行った方がいい?

ダンス専門や学科のある大学・専門学校でダンスについて学ぶこと自体は可能です。

卒業後はすぐにダンス講師としてスタジオやフィットネスクラブで働けることが多いので、すぐに就職したい人はこういった学校に行くことをおすすめします。

学校に通っている間に先ほど紹介した資格取得を目指せるので、就職にも有利になります。また、出身学校が有名な大学であれば、ダンス講師の実績として認められるため生徒数を増やせる可能性もあるでしょう。

まとめ

今回はダンス講師はどのような仕事をするのか、また4つの働き方スタイルと資格について紹介しました。

ダンス講師は体力面でもかなり大変な仕事ではありますが、その分自分の実力を認められたり生徒たちの成長も見られたりする非常にやりがいのある仕事です。

ダンスを通じて多くの人とつながりをもてることは、この職業ならではの魅力とも言えます。

皆さんも、ぜひやりがいと魅力の詰まったダンス講師を目指してみてはいかがでしょうか。

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